ボトックス注射が肩こりや腰痛に効果があるのか気になっていますか?
最近「ボトックス注射」という言葉を耳にする人も多いでしょう。
ボトックス注射は、シミの除去に効果はありませんが、小顔効果やフェイスラインのたるみの改善に期待できます。
実は、ボトックスはしわの改善などの美容だけでなく、肩こりや腰痛、頭痛の治療にも効果があります。
整形外科で手術治療せずに腰痛や肩こりが改善できるのは魅力的ですよね。
例えば、デスクワークで長時間同じ姿勢を続けると、首や肩の筋肉が緊張して肩こりを引き起こします。
このような場合、ボトックス注射で筋肉の緊張をほぐすことができ、肩こりの症状が軽減されます。
腰痛についても同様です。
腰の筋肉が過度に緊張すると、慢性的な痛みを引き起こします。
ボトックス注射を腰の筋肉に施すことで、筋肉の緊張が和らぎ、痛みが緩和されます。
また、ボトックスは片頭痛の治療にも使用されています。
片頭痛は、特定の神経や筋肉の過剰な活動によって引き起こされることがあります。
ボトックス注射でこれらの筋肉や神経の活動を抑えることで、頭痛の頻度や強度を減少させることができます。
今回は、ボトックス注射の効果や具体的な治療方法について、詳しく説明します。
具体的な治療の流れや、どのような症状に対して効果があるのかを紹介していきますので、興味のある方はぜひ一覧ください。
目次
自費で受けられる!肩こりと慢性腰痛のボトックス治療
ボトックス注射は、美容皮膚科・美容外科が診療を行い、治療が受けられるので安心です。
実はボトックス注射はヒアルロン酸注射と勘違いされる方も多く、効果や適応する部位も異なります。
ボトックスは筋肉の動きを抑制する治療で、ヒアルロン酸はボリューム不足を補う治療です。
ヒアルロン酸は注射後、鼻に高さを出したり鼻筋を通したりするなどの美容効果を比較的すぐに効果を感じることができる一方、ボトックス注射は治療後数日から数週間かかることがあります。
一般的な治療法には内服薬やリハビリ、ブロック注射がありますが、治療が進まない場合や通院が難しい場合には、ボトックス注射が効果的です。
ボックス注射は肌の美容はもちろん、肩こりや慢性腰痛にも効果があります。
ボトックス注射の効果は長期間持続し、通常は4~10か月続き、ボトックス注射の種類はクリニックによって日本製や外国製があります。
1回の料金は約3万円前後であり、注射間隔は数週間開けて行うことをおすすめしています。
腰痛治療に効果的なボトックス注射の種類とその特徴
「ボトックス」とは、アラガン社の製品名です。
アラガン社のボトックスは、世界で非常に有名で広く使われている製品です。
ボツリヌストキシン製剤を使った治療が広まる中で、アラガン社のボトックスがその代表的な名前として知られるようになりました。
そのため、「ボトックス施術」と言っても、必ずしもアラガン社のボトックスを使っているわけではありません。
実際には、韓国製のニューロノックスやイノトックスなど、他のボツリヌストキシン製剤を使うこともあります。
このように、ボツリヌストキシン製剤にはさまざまな種類があります。
しかし、ボトックスの使用に関しては、厚生労働省が厳密に基準や用法・用量を定めています。
以下に代表的な製剤とその特徴を紹介します。
厚生労働省認定のアラガン社製「ボトックスビスタ®」
ボトックスビスタ®は、米国のアラガン社が開発し、日本で初めて厚生労働省から認可を受けた製剤です。
世界で最も使用されているボトックス製剤で、「ボトックス」という名称はアラガン社の登録商標です。
この製剤は、顔のシワ取りや筋肉の緊張緩和に広く使われています。
例えば、額のシワを目立たなくするために使用されることが多く、その効果と安全性は多くの臨床試験で確認されています。
メディテックス製「イノトックス」
イノトックスは、韓国のメディトックス社が開発し、アメリカのアラガン社が販売しているボツリヌストキシン製剤です。
イノトックスには、「肩ボトックス」とも呼ばれる肩こりの治療効果も期待できます。
肩こりの原因の一つは、首や背中など肩周辺の筋肉の緊張です。
これが悪化すると、吐き気や頭痛などの症状も引き起こします。
イノトックスを肩に注射すると、肩周辺の筋肉の緊張をほぐすことができます。
例えば、デスクワークで長時間同じ姿勢を続ける人は、肩こりがひどくなりがちです。
こうした人がイノトックス注射を受けると、肩の筋肉がリラックスし、肩こりの重い症状が改善されることが期待できます。
さらに、イノトックスは肩の筋肉の発達を抑える効果もあるため、肩をスッキリさせることもできます。
例えば、肩ががっちりしていることが気になる女性がイノトックスを受けると、肩が細く見えるようになり、美しい肩のラインを作ることができます。
肩こりや肩の張りに悩んでいる方にとって、イノトックスは効果的な治療法です。
メディテックス製「コアトックス」
コアトックスは、アラガン社の「ボトックスビスタ」と同等の効果を持つ薬で、韓国のメディトックス社が製造しています。
この製剤は肩こりの治療にも使われます。
一般に「肩ボトックス」と呼ばれるこの治療法は、ボツリヌストキシンの筋肉をリラックスさせる効果を利用したものです。
肩こりは、首から肩、背中にかけて広がる大きな筋肉である僧帽筋の緊張が原因で起こります。
猫背や前かがみの姿勢が続くと、この僧帽筋が緊張して肩こりを引き起こします。
例えば、デスクワークで一日中パソコンを使っている人は、姿勢が悪くなりがちです。
その結果、僧帽筋が緊張し、肩こりがひどくなることがあります。
コアトックスを注射すると、僧帽筋の緊張がほぐれ、肩こりが改善されます。
さらに、肩の位置が下がることで、首が長く見え、顔が小さく見える効果も期待できます。
肩こりで悩むだけでなく、姿勢が悪く見えることが気になる人にとって、コアトックスの治療は一石二鳥です。
肩こりを解消しながら、見た目の改善も期待できるでしょう。
腰痛ボトックス注射はどんな人に効果的?
腰痛ボトックス注射はどんな人に効果があるのでしょうか?
ここからは、効果や持続期間まで詳しく解説していきます。
肩や首が凝っていて頭痛がひどい方
両肩にボトックス注射をすることで、肩こりが和らぐ効果が期待できます。
肩こりがひどくなると痛みが出ることもあり、両肩が突出して見えることもあります。
ボトックス注射によって筋肉の緊張がほぐれ、肩のこりが解消され、体のラインを整えることが可能です。
注射をしてから半年ほどで、肩こりが劇的に改善するのが特徴です。
しかし、効果が切れるとまた肩がこってしまう可能性があるので、効果がなくなるたびに再び注射をして、筋肉を緩める必要があります。
この説明を聞いて、ずっと病院に通い続けなければならないのかと感じる方もいるかもしれませんが、定期的な注射は2年ほど続けるだけで十分です。
例として、最初の1年間は3ヶ月に1回のペースで注射を受けるとします。
次の年には、6ヶ月に1回のペースに減らし2年間続けることで、肩の筋肉がリラックスしやすくなり、注射をしなくても痛みを感じなくなるでしょう。
腰椎や椎間板に異常がないが、慢性的な腰痛がある方
慢性の腰痛がありながら、腰椎や椎間板に異常がない場合には、ボトックス注射がおすすめです。
ボトックス注射は、筋肉や筋膜に起因する腰痛の治療に効果的です。
通常、片側に200単位の投与量が推奨されていますが、100単位で十分な効果があることもあります。
ただし、全く効果がない人もいますがこれは、腰の痛みが脳内で感じられるようになっている可能性があるためです。
外国で行われた二重盲検試験によると、投与後3週間の時点で、プラセボ(偽薬)群では16例中4例(25.0%)、ボトックス群では15例中11例(73.3%)に効果が見られました。
(引用元:American Academy of Neurology Journals:low back pain | Neurology)
効果があった場合、3か月以上持続することが多い傾向です。
これは、痛みが減り、筋肉がスムーズに動かせるようになることと関係しています。
腰痛ボトックス注射の治療法・施術の流れ
腰痛のボトックス注射治療の手順は、次の通りです。
- ①Webサイトでの予約:初めての方は初診、2回目以降の方は再診で予約する
- ②詳細な診察と検査:ご来院の際は保険証またはマイナ保険証を用意する
- ③ボトックス注射の説明と同意:治療のリスクや効果、投与量について理解した上で同意する
- ④治療:ボトックス注射の施術を行う
- ⑤お会計:治療料金のお支払い
ボトックス注射の効果は通常、注射後約1週間で現れます。
その後、効果は4~10か月間持続します。
注射後の特別な行動制限はありませんので、治療当日は通常通りにお風呂やスポーツなどをお楽しみいただけます。
腰痛に対するボトックス注射の安全性と副作用について
ボトックス注射は医師の監督のもとで使用され、通常の使用法ではほとんど副作用の心配がないのが特徴です。
特にボツリヌス菌を使った医療用のボトックス注射には、一般的に良いイメージを持っていない人が多いです。
ボツリヌス菌が食中毒を引き起こすのは、その毒素によるものです。
この毒素は摂取した場合、神経細胞に影響を与えて筋肉の動きを抑制し、深刻な神経症状を引き起こす可能性があります。
一方、医療用のボトックス注射では非常に微量のボツリヌス毒素が使用されます。
この微量の毒素は筋肉の緊張を和らげる効果があり、安全性が確保されています。
医師の管理のもとで使用され、通常の使用法では副作用のリスクはほとんどありません。
しかし人によっては、以下の副作用が出る可能性があるので、事前に確認することが大切です。
副作用①頭痛
ボトックス注射を受けると、稀に頭痛が副作用として頭痛を起こすことがあります。
もし頭痛が起こった場合でも、通常は数時間から数日で症状が改善することがほとんどです。
具体的な例を挙げると、一部の人は注射後に軽い頭痛を経験することがありますが、これは一時的なもので、特別な治療が必要なほどの痛みではありません。
要するに、頭痛はボトックス注射の副作用の中でも稀なものであり、通常は自然に回復することが期待されます。
副作用②内出血
ボトックス注射は針を使うため、内出血が起こることがあります。
これは針が毛細血管を傷つけるので、採血や点滴でも同様のリスクがあるのです。
しかしボトックス自体が内出血を引き起こすわけではありません。
内出血は通常、最大でも2週間で治りますが、個人差があります。
ほとんどの場合、心配する必要はありませんが、もし数ヶ月以上治らない場合は、他の病気の可能性があるので、医師の診察を受けることをおすすめします。
副作用③痛み・腫れ
ボトックス注射後、注射した部分には痛みや腫れが現れることがあります。
これは個人差がありますが、通常は一過性の症状で、数時間から数日で良くなることが一般的です。
具体的な例を挙げると、例えば、注射直後には注射針の穿刺による痛みや、注入された薬剤による軽度な腫れが見られることがあります。
痛みは鎮痛薬で緩和できますし、腫れも時間が経つにつれて徐々に引いていきます。
要するに、ボトックス注射の後に生じる症状は一時的であり、多くの場合、数日以内に自然に改善されることが期待されます。
副作用④軽度の筋力低下
ボトックス注射の稀な副作用として、全身の筋力低下が報告されています。
具体的には、これまでの報告では美容目的での使用では報告例がなく、主に以下の症例で発生しています。
- ・痙性斜頸治療の患者:31例中0.29%が全身の筋力低下を経験。
- ・脳卒中後の上肢痙縮患者:106例中3例が全身の筋力低下を報告(2.83%)。
- ・上肢痙縮及び下肢痙縮の患者:995例中3例が筋力低下を経験(0.30%)。
- ・小児脳性麻痺患者で尖足を有する者:215例中下肢の脱力が5例(2%)、全身の脱力が4例(2%)が報告された。
(引用元:神経原性排尿筋の活動に対するボツリヌス毒素注射の副作用としての筋力低下)
なお、眼瞼痙攣や原発性腋窩多汗症の治療で行われた国内臨床試験では、全身の筋力低下についての報告はありませんでした。
要するに、ボトックス注射による全身の筋力低下はまれな副作用であり、特に痙性斜頸や痙性症状を有する患者において報告されています。
まとめ:腰痛と肩こりの解消に一役買う!痛みを軽減するボトックス注射がおすすめ
今回は、ボトックス注射の効果や治療方法について詳しく紹介しました。
「ボトックス注射」とは、ボツリヌス菌毒素を利用した医薬品で、これによる効果をボトックス効果と言います。
ヒアルロン酸とボトックスは、どちらもシワやくぼみの改善に効果がありますが、使う理由が違います。
ヒアルロン酸は、ボリュームを補いたい部分に使い、注射後すぐに効果を実感できます。
一方、ボトックスは筋肉の動きを抑えたい部分に使います。筋肉の動きを抑えることで、シワを減らすことができますが、効果が現れるまでに数日から数週間かかります。
この違いから、ヒアルロン酸はすぐに効果を感じたい場合に、ボトックスは筋肉の動きを抑えたい場合に使います。
肩こりや腰痛の治療は数年にわたり、ボトックス注射で定期的にケアすることで、筋肉が自然と収縮しなくなり、注射を必要としなくなることがあります。
また、治療中は特殊な針を使用して痛みを軽減させることができるので、身体の負担も少なく副作用はほとんどありません。
ボトックス注射は麻酔せずに行えるため、注射が苦手な人でも安心です。
ボトックス注射の効果や使用方法についてご理解いただけましたでしょうか?
肌以外に肩こりや腰痛でお悩みの方は、一覧していただくとより対処法を活用できるかもしれません。
当院では腰痛の根本的な治療を、メールやLINE、TELで相談・カウンセリングまで対応しております。
日・月・火・水・木・金・土・日・祝日関係なく、当院は営業しておりますので、Webホームページのサイトから気軽にアクセスしてみてください。
ホームページのメニューから、アクセス情報のサイトマップの案内や腰痛の施術を受けた方のコメントを写真で見ることができます。
また、当院の院長のYouTube動画では5分近くの腰痛関連の動画や、情報を随時アップしているので、腰痛予防にぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
腰痛対策の動画を一・二本見るだけでも、モチベーションが上がり腰痛を軽減できるでしょう。