最終更新:2025.06.26

ヘルニアとぎっくり腰は併発する?原因・症状の違いと対処法を専門家が解説

この記事は「日本身体運動科学研究所 代表理事・笹川 大瑛」の監修のもと作成されています。

突然の激しい腰の痛みに襲われたとき、それが「ぎっくり腰」なのか「椎間板ヘルニア」なのか、あるいは両方が併発しているのか判断に迷うことがあります。実はぎっくり腰を繰り返すことで椎間板への負担が増加し、ヘルニアを引き起こす可能性があります。また、ヘルニアが原因で神経を圧迫し、ぎっくり腰のような激痛を経験することもあるのです。

本記事では、ヘルニアとぎっくり腰の違い、併発するメカニズム、見分け方から効果的な治療法・予防法まで、理学療法士の知見を交えて徹底解説します。腰の痛みに悩む方々が、適切な対処法を見つける手助けとなれば幸いです。

ぎっくり腰ですね、人によってかなりあの強くですね、もう歩けないとか、ズって歩くとか、まあそういう感じですね。歩けなくなる方もいればですね、まあすごく痛みが出たんだけどもまぁなんとか歩ける、人によってちょっと症状様々なんですね。

理学療法士 笹川先生(動画 01:06)

目次

ヘルニアとぎっくり腰、それぞれの基本情報と違いは?

ヘルニア ぎっくり腰 併発

まず、ヘルニアとぎっくり腰の基本的な違いを理解することが重要です。どちらも腰痛を引き起こしますが、その原因や症状、回復過程は大きく異なります。

椎間板ヘルニアとは?主な原因と症状

椎間板ヘルニアは、腰椎(腰の骨)の間にあるクッションの役割をする椎間板が損傷し、その中の髄核が飛び出して神経を圧迫する病気です。椎間板への過度な負担や加齢による劣化が主な原因となります。

椎間板ヘルニアの主な症状としては、以下のものが挙げられます:

  • 腰から下肢にかけての痛み
  • 足のしびれや痺れ感
  • 坐骨神経痛(お尻から足にかけての痛み)
  • 神経が圧迫される部位によっては、排尿障害などの症状

椎間板ヘルニアの特徴的な点は、単なる腰痛だけでなく、神経が圧迫されることによって引き起こされる下肢への放散痛やしびれがあることです。また、症状が慢性化しやすく、完全に治るまでに時間がかかることも特徴です。

ぎっくり腰とは?主な原因と症状

ぎっくり腰(急性腰痛症)は、腰周辺の筋肉や靭帯の損傷によって起こる急性の腰痛です。急な動作や姿勢の悪さ、重いものを持ち上げるなどの動作が原因となることが多いです。

ぎっくり腰の主な症状としては、以下のものが挙げられます:

  • 突然の激しい腰痛
  • 腰を動かすと痛みが増す
  • 腰が硬直して動かしにくい
  • 腰に熱感や腫れを感じることがある

ぎっくり腰は椎間板ヘルニアと異なり、症状が局所的であることが多く、神経症状を伴わないケースが一般的です。また、適切な処置と休養を取れば、比較的短期間(数日~数週間)で回復することが多いです。

比較項目椎間板ヘルニアぎっくり腰
原因椎間板の損傷・髄核の飛び出し腰周辺の筋肉や靭帯の損傷
発症徐々に進行または突発的突発的
主な症状腰痛、下肢の痛み・しびれ、坐骨神経痛局所的な激しい腰痛、腰の動きの制限
痛みの特徴放散痛(腰から足へ)が特徴的局所的で、動くと悪化
回復期間長期(数週間~数ヶ月以上)比較的短期(数日~数週間)

ヘルニアとぎっくり腰は併発するのか?そのメカニズムと見分け方

ヘルニア ぎっくり腰 併発

ヘルニアとぎっくり腰は別々の症状ですが、実際には互いに関連し、併発することがあります。ここでは、両者が併発するメカニズムと、どのように見分けるかについて詳しく解説します。

ヘルニアとぎっくり腰が併発するメカニズム

ヘルニアとぎっくり腰が併発する理由には、主に以下の2つのパターンがあります:

  1. ぎっくり腰からヘルニアへ: ぎっくり腰を繰り返し経験することで、腰椎や椎間板への負担が蓄積し、椎間板の損傷を引き起こし、ヘルニアを発症するリスクが高まります。特に不適切な姿勢や処置でぎっくり腰を繰り返すと、椎間板への圧力が持続的にかかり、ヘルニアのリスクが増大します。
  2. ヘルニアがぎっくり腰様の症状を引き起こす: 椎間板ヘルニアが進行し、神経を圧迫すると、ぎっくり腰のような激しい腰痛を引き起こすことがあります。特に突然の動作で神経への圧迫が強まると、ぎっくり腰と似た急性の痛みを感じることがあります。

腰痛の原因はさまざまですが、腰痛の種類によって適切な対処法が異なります。また、日常的な腰痛予防エクササイズを行うことで再発リスクを低減できます。さらに、腰痛と生活習慣の関係を理解することも大切です。

ぎっくり腰を放置すると椎間板ヘルニアを引き起こす可能性があり、適切な処置と回復が非常に重要です。

ヘルニアとぎっくり腰の併発を見分ける方法

ヘルニアとぎっくり腰の併発を見分けるのは専門的な診断が必要ですが、以下のような症状に注目することで、ある程度の判断材料となります:

  • 痛みの広がり: 腰の痛みだけでなく、お尻から足に痛みやしびれが広がる場合は、ヘルニアの可能性が高い
  • 痛みの持続期間: 通常のぎっくり腰より回復が遅く、2週間以上強い痛みが続く場合は併発を疑う
  • 痛みの性質: 安静時にも痛みがあり、特に夜間に悪化する場合はヘルニアの可能性が高い
  • しびれの有無: 足にしびれや麻痺感がある場合は、神経が圧迫されているサインであり、ヘルニアの可能性が高い

ぎっくり腰の痛みはかなり早く改善できます。次の日にはスタスタ歩けるぐらい改善する方もいます。ぎっくり腰になっちゃったらもう2週間まったく動けないっていう、そんな辛い生活するのは本当に大変だと思いますので、ぜひやっていただければなと思います。

理学療法士 笹川先生(動画 08:42)

ヘルニアとぎっくり腰が併発した場合の具体的な症状と注意点

ヘルニア ぎっくり腰 併発

ヘルニアとぎっくり腰が併発した場合、単独の症状よりも複雑で重篤な症状が現れることがあります。以下に主な症状と注意すべきポイントを解説します。

併発時の主な症状

  • 複合的な痛み: 腰の局所的な激痛(ぎっくり腰の特徴)と、足へ放散する痛み(ヘルニアの特徴)の両方を経験
  • 広範囲の筋肉の緊張: 腰だけでなく、背中全体や足の筋肉まで緊張し、全身の動きが制限される

さらに、併発すると以下のような症状も現れることがあります:

  • 長期化する症状: 通常のぎっくり腰よりも回復が遅く、痛みが長引くことが多い
  • 日常生活への影響: 歩行困難、座位・立位の維持が難しく、日常生活に大きな支障をきたす
  • 睡眠障害: 夜間の痛みやしびれにより、睡眠の質が低下し、回復を遅らせる

併発時に特に注意すべきポイント

ヘルニアとぎっくり腰の併発が疑われる場合、以下の点に特に注意が必要です:

  • 自己判断での対処を避ける: 併発の場合は症状が複雑なため、自己判断での治療は避け、必ず専門医の診断を受ける
  • 無理な動作を控える: 痛みを我慢して動くと症状が悪化する可能性があるため、適切な安静を保つ

また、以下のような症状にも注意が必要です:

  • 警告サイン(レッドフラッグ)に注意: 足の麻痺や排尿障害などの症状が現れた場合は、早急に医療機関を受診する
  • 適切な姿勢の維持: 回復期間中も腰に負担をかけない姿勢を意識し、症状の悪化を防ぐ

足のしびれや排尿障害などの神経症状がある場合は、馬尾症候群の可能性があり、緊急性の高い状態です。すぐに医療機関を受診してください。

自分でできる応急処置とやってはいけないこと

ヘルニア ぎっくり腰 併発

ヘルニアとぎっくり腰の併発が疑われる場合でも、医療機関を受診するまでの間に自分でできる応急処置があります。また、症状を悪化させる可能性のある行動も知っておく必要があります。

自分でできる応急処置

専門医の診察を受けるまでの間、以下の応急処置を行うことで症状の緩和が期待できます:

  1. 適切な安静: 完全に動かないのではなく、痛みの出ない範囲で少しずつ動く
  2. アイシング: 発症直後24~48時間は氷嚢などで患部を冷やし、炎症を抑える
  3. 理学療法士が推奨するエクササイズ: 腰に直接負担をかけない、手首や肩甲骨、指のエクササイズが効果的

上記の動画で紹介されているように、ぎっくり腰の痛みが強い場合は、腰ではなく手首や肩甲骨のエクササイズから始めることで、間接的に腰の筋肉を緩める効果が期待できます。

やってはいけないこと

症状を悪化させる可能性のある以下の行動は避けるべきです:

  • 過度なストレッチや運動: 痛みを我慢して無理に体を動かすと、症状が悪化する可能性がある
  • 長時間の同じ姿勢: 長時間の立ち座りや横になったままなど、同じ姿勢の継続は避ける

さらに、次のような行動も控えましょう:

  • 重い物の持ち上げ: 回復期間中は腰に負担をかける重いものの持ち上げを避ける
  • 湿布やマッサージのみに頼る: 一時的な痛みの緩和にはなるが、根本的な治療にはならない
  • 温熱療法(発症直後): 発症直後の温熱療法は炎症を悪化させる可能性があるため避ける

専門医による診断と治療法

ヘルニア ぎっくり腰 併発

ヘルニアとぎっくり腰の併発が疑われる場合は、専門医による適切な診断と治療が重要です。ここでは、診断方法と主な治療法について解説します。

適切な診断方法

正確な診断のために、医師は以下のような検査や診断方法を用います:

  • 問診と身体診察: 症状の詳細、発症状況、痛みの部位や性質などを確認
  • 神経学的検査: 筋力、反射、感覚などを確認し、神経の圧迫状況を評価

また、より詳細な検査として以下が行われることがあります:

  • 画像診断:
    • X線検査:骨の状態や脊椎の配列を確認
    • MRI検査:椎間板や神経の状態を詳細に観察
    • CT検査:骨や椎間板の状態を断層的に確認

主な治療法

診断結果に基づいて、以下のような治療法が選択されます:

1. 保存療法(非手術的治療)

  • 薬物療法:
    • 消炎鎮痛剤:炎症と痛みを抑える
    • 筋弛緩剤:筋肉の緊張を緩和する
    • 神経障害性疼痛治療薬:神経の痛みを和らげる

また、次のような方法も効果的です:

  • 物理療法:
    • 電気療法:痛みの緩和と血行促進
    • 牽引療法:脊椎の間隔を広げて神経圧迫を軽減
    • 超音波療法:深部の炎症を緩和
  • 運動療法・リハビリテーション:
    • 腰部安定化エクササイズ
    • 柔軟性向上のためのストレッチ
    • 姿勢改善のためのトレーニング
  • 装具療法: コルセットなどを用いて腰部を安定させる

2. 手術療法

保存療法で症状が改善しない場合や、神経症状が重篤な場合には、手術が検討されます:

  • 椎間板摘出術: 飛び出した髄核を摘出する手術
  • 内視鏡下椎間板摘出術: 小さな切開で行う低侵襲手術
  • 脊椎固定術: 不安定な脊椎を固定する手術

厚生労働省の腰痛予防対策指針では職場での腰痛予防について詳しく解説されています。さらに、日本脊椎脊髄病学会のウェブサイトでも最新の治療法について情報が得られます。

手術の適応は慎重に判断され、症状の程度、患者の年齢、生活状況などを考慮して医師が決定します。近年は低侵襲手術が進歩しており、回復が早く、合併症のリスクが低い方法も増えています。

ヘルニア・ぎっくり腰の併発を防ぐための予防策

ヘルニア ぎっくり腰 併発

ヘルニアとぎっくり腰の併発を防ぐためには、日常生活での予防策が重要です。以下に効果的な予防法をご紹介します。

正しい姿勢と動作

  • 立ち姿勢: 背筋を伸ばし、腰が反りすぎないよう注意する
  • 座り姿勢: 腰をしっかりサポートする椅子を選び、長時間同じ姿勢を避ける

また、日常動作でも注意が必要です:

  • 物の持ち上げ方: 膝を曲げて腰ではなく脚の力で持ち上げる
  • 寝姿勢: 横向きに寝る場合は膝の間に枕を挟む、仰向けの場合は膝の下に枕を置くなど腰への負担を軽減

筋力強化とストレッチ

腰を支える筋肉を強化し、柔軟性を保つことが重要です:

  • 体幹筋強化: 腹筋や背筋など体幹の筋肉を鍛える
  • ハムストリングスのストレッチ: 太ももの裏側の筋肉の柔軟性を保つ

さらに、次のような取り組みも効果的です:

  • 腰回りのストレッチ: 腰の筋肉の柔軟性を維持する
  • 定期的な運動: ウォーキング、水泳など腰に負担の少ない有酸素運動を行う

日常生活での注意点

  • 適切な体重管理: 過体重は腰への負担を増加させるため、適正体重を維持する
  • 喫煙の回避: 喫煙は椎間板の栄養供給を阻害し、ヘルニアのリスクを高める

その他、生活習慣の改善も大切です:

  • 適切な休息: 疲労が蓄積する前に適切な休息を取る
  • ストレス管理: ストレスは筋肉の緊張を引き起こすため、適切な管理が重要
  • 適切なマットレスと枕: 腰をサポートするマットレスと枕を選ぶ

予防は治療より効果的です。日常生活での小さな工夫が、将来的な腰の健康を大きく左右します。

まとめ:ヘルニアとぎっくり腰の併発について

ヘルニア ぎっくり腰 併発

本記事では、ヘルニアとぎっくり腰の違い、併発のメカニズム、見分け方から治療法・予防法まで詳しく解説しました。ここでポイントをまとめておきます:

  • ヘルニアとぎっくり腰は直接的な因果関係はないものの、併発する可能性は十分にある
  • ぎっくり腰を繰り返すことで椎間板への負担が増加し、ヘルニアを引き起こす可能性がある
  • ヘルニアが原因で神経が圧迫され、ぎっくり腰のような急性の痛みを経験することもある

また、次のポイントも重要です:

  • 併発の見分け方として、痛みの広がり、持続期間、性質、しびれの有無などがポイントとなる
  • 症状が2週間以上続く場合や足にしびれが出る場合は、専門医の診察を受けることが重要
  • 治療法には保存療法と手術療法があり、症状の程度に応じて適切な治療が選択される
  • 予防には正しい姿勢、筋力強化、適切な生活習慣が重要

腰の痛みは日常生活に大きな影響を与えますが、適切な知識と対処法で症状を緩和し、健康な腰を維持することができます。症状が気になる場合は、早めに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

ヘルニアとぎっくり腰の併発に関するよくある質問

ヘルニア ぎっくり腰 併発

Q. ヘルニアとぎっくり腰は一緒に発症することがあるのですか?

A. はい、ヘルニアとぎっくり腰は併発することがあります。ぎっくり腰を繰り返すことで椎間板への負担が増加し、ヘルニアを引き起こす可能性があります。また、ヘルニアが原因で神経を圧迫し、ぎっくり腰のような激痛を経験することもあります。両者は異なる病態ですが、互いに関連していることがあります。

Q. ぎっくり腰からヘルニアになることはあるのでしょうか?

A. 直接的な因果関係はありませんが、ぎっくり腰を繰り返し経験することで椎間板への負担が蓄積し、ヘルニアを発症するリスクが高まることはあります。特に不適切な姿勢や処置でぎっくり腰を繰り返すと、椎間板への圧力が持続的にかかり、ヘルニアのリスクが増大する可能性があります。適切な治療と再発予防が重要です。

Q. ヘルニアとぎっくり腰はどのように見分けられますか?

A. ヘルニアとぎっくり腰の主な違いは症状の現れ方にあります。ヘルニアは腰痛に加えて足への放散痛やしびれがあることが特徴で、症状が慢性化しやすいです。一方、ぎっくり腰は突然の局所的な腰痛が特徴で、神経症状を伴わないことが多く、比較的短期間で回復します。ただし、正確な診断には専門医による診察と必要に応じてMRIなどの画像検査が必要です。

Q. 腰が痛いときに自分でできる応急処置はありますか?

A. 腰痛発症時の応急処置としては、適切な安静(完全に動かないのではなく、痛みの出ない範囲で少しずつ動く)、発症直後24~48時間のアイシング、そして理学療法士が推奨するような手首や肩甲骨、指のエクササイズが効果的です。これらは腰に直接負担をかけずに間接的に腰の筋肉を緩める効果があります。ただし、症状が重い場合や神経症状がある場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることが重要です。

Q. ヘルニアやぎっくり腰を予防するために日常生活で気をつけることはありますか?

A. 予防のためには、正しい姿勢と動作(物の持ち上げ方、座り方、立ち方)を意識すること、腰を支える筋肉の強化(体幹トレーニング)と柔軟性の維持(ストレッチ)、適切な体重管理、喫煙の回避、適切な休息とストレス管理が重要です。また、腰をサポートする適切なマットレスと枕の使用も効果的です。これらの小さな工夫が将来的な腰の健康を大きく左右します。

Q. ヘルニアとぎっくり腰が併発した場合、どのような治療が行われますか?

A. 併発した場合の治療は症状の程度によって異なりますが、一般的には保存療法(薬物療法、物理療法、運動療法・リハビリテーション、装具療法)から始めることが多いです。保存療法で症状が改善しない場合や神経症状が重篤な場合には、手術療法(椎間板摘出術、内視鏡下椎間板摘出術、脊椎固定術など)が検討されます。治療方針は医師が症状の程度、患者の年齢、生活状況などを考慮して決定します。

Q. どのような場合に整形外科を受診すべきですか?

A. 以下のような場合は整形外科を受診することをお勧めします:腰痛が2週間以上続く場合、足にしびれや麻痺感がある場合、痛みが徐々に悪化している場合、夜間の痛みが強く睡眠が妨げられる場合、排尿・排便の障害がある場合、転倒や事故の後に腰痛が発生した場合。特に足のしびれや排尿障害などの神経症状がある場合は、馬尾症候群の可能性があり緊急性が高いため、速やかに受診してください。

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笹川 大瑛

この記事の監修者

笹川 大瑛

日本身体運動科学研究所 代表理事

理学療法士・機能運動学研究家。「関節トレーニング®」考案者。多くの書籍執筆やメディア掲載実績を持つ。

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よくある質問

  • Q

    セルフケア整体と他の整体の違いについて教えてください

    A

    セルフケア整体は、YouTubeをはじめTVや海外のTED講演等でも高く評価されている科学的な手法に基づく整体です。

    他の整体との大きな違いは、痛みを取ることだけに終わらず、身体を動かすために本当に必要な筋肉(ズボラ筋)を適切に活性化させる関節トレーニングを施術に取り入れる点です。これにより一時的な改善ではなく、痛みが再発しにくい身体、健康で美しい身体を維持できることが最大の特徴です。

    すでに院長のnobu先生の動画を通じて、沢山の人からご好評頂けておりますが、動画だけでは伝えられない、その人の身体の筋肉量にあった適切な負荷量、セルフケアの順番などをお一人、お一人に合わせてお伝えするために当院を開院いたしました。

    当院では、施術のみを受ける「施術プラン」と、ご自身でもセルフケアを学び、長期的に身体を維持できる「オーダーメイドセルフケアマスタープラン」をはじめ、お客様のニーズやライフスタイルに合わせて多様なプランをご用意しています。

    セルフケア整体の施術を通じて、痛みの原因を明確に特定し、比較的短期間で身体の変化を実感いただけます。他の整体では改善しなかった重度の症状をお持ちの方ほど、改善した際の喜びと生活の質の向上を実感いただいております。痛みの改善と同時に、ズボラ筋を鍛える関節トレーニングを取り入れることで、美容効果や痩身効果、運動効率の改善などの相乗効果も期待できます。

    施術を重ねるごとに痛みが徐々に波打つように軽減していき、無理なく身体を整えていくことができます。運動療法と聞くと、痛みが強い方は不安を感じるかもしれませんが、当院ではお一人お一人の身体の状態に合わせた優しい施術と適切な負荷量で無理なく進めていきます。その結果、「ぽっこりお腹がへこんだ」「夜間頻尿が改善した」「睡眠の質が向上した」「むくみが取れて身体が引き締まった」といった全身の改善も実感いただけます。痛みの原因となる筋肉に適切な刺激を与え、筋肉バランスが整っていく過程で、身体全体が健康的な状態へと導かれます。

    当院の目的は単に短期間で痛みを取ることだけではなく、痛みが改善した後も定期的な通院を通じて身体の良い状態を維持し、再発を防ぐ健康的な身体づくりをサポートすることです。「一生を通じて健康で快適な身体を維持する」ことこそ、セルフケア整体の真のゴールです。

    セルフケア整体が一般的な整体と異なる最大の特徴は、「痛みの原因を緩和する」だけではなく、身体の根本的な使い方や筋肉のバランスを見直し、再発しにくい身体に改善していく点です。当院では、特に「ズボラ筋」を活性化させる関節トレーニングという独自の運動療法を取り入れ、日常生活で生じる身体の歪みや負担を継続的にケアしていきます。

    施術を繰り返すことで身体が自然に適切な動きを覚え、姿勢改善や代謝アップによる美容や痩身効果、運動パフォーマンス向上といった多面的なメリットを実感いただけます。

    セルフケアマスタープランでは、施術に加えてご自身で無理なく続けられるオーダーメイドのセルフケアを動画教材として提供します。定期的な専門家の施術とセルフケアを組み合わせることで、健康な状態を長期的に維持しやすくなります。施術を通じて学んだケア方法を習慣化することで、日常生活での身体への負担を減らし、より快適な生活を送れるようになるのがセルフケア整体の大きな魅力です。

     

    私たちは、この科学的で根本的な整体手法を日本から世界へと広め、日本人の健康寿命を5年以上延ばすことを本気で目指しています。ぜひ私たちとともに長期的な健康を実現しましょう。

  • Q

    長い間ずっと体の痛みについて悩んでいます。どこに行っても結果的にまた痛くなってしまうのですが、治せますか?

    A

    セルフケア整体の手法は、10年以上悩んでいる方でもご自身の痛みの原因を明確に理解し、驚くような効果を実感していただけます。ただし、当院が採用している関節トレーニングを用いた運動療法は、特に筋肉が弱くなっている方や筋肉に傷がある方の場合、初めのうちは動かすことで一時的に痛みが強くなる場合があります。通うにつれて痛みは波打つように治まっていきます。

    この一時的な痛みは、弱った筋肉(ズボラ筋)が十分に働かず、代わりに酷使されてきた筋肉(ガンバリ筋)が傷んでいる状態によるものです。当院では、痛みの原因となる筋肉を直接無理に動かすのではなく、痛みの少ない部位から適切な負荷量と順序で徐々にアプローチしていきます。施術者が慎重に負荷量やトレーニングの順序を見極めますので、ご自身で行うよりも痛みを最小限に抑えつつ効果的に改善できます。

    院長のNOBU先生自身が10年以上身体の痛みに苦しみ、試行錯誤の末に完成させた手法であり、多くの方に知っていただきたいと強く願っております。実際に、手術が必要と診断された方でも、当院の施術とセルフケアにより改善し、手術が不要になったという事例も多数ございます。

    丁寧なカウンセリングと身体検査をもとに、あなたに最適なオリジナルのセルフケア方法を導き出し、身体の根本的な改善を目指します。無理をせず一歩ずつ、一緒に元気で快活な身体を取り戻しましょう。

  • Q

    過去、整体に何度も通ってもまた身体の不調箇所が元に戻ってしまいました。整体師さんに身体を任せるのが不安なのですが。

    A

    何度通っても症状が戻ってしまうと、不安に感じるお気持ちはとてもよく分かります。実際、多くの整体では一時的に筋肉をほぐす施術が中心であるため、根本的な原因が改善されず再発を繰り返すことが多くあります。

    セルフケア整体では、「健康貯金」を増やしていくという考えのもと、まずは痛みの根本原因を徹底的に特定します。痛みのある箇所だけでなく、身体全体の筋肉バランスや使い方を分析し、適切な筋肉(ズボラ筋)を活性化する関節トレーニングを取り入れた施術を行います。

    施術の負荷量や順番も、一人ひとりの状態に合わせて細かく調整し、自己回復力を高めることで徐々に身体が正しく機能するようになります。その結果、再発しにくい身体づくりが可能となります。オーダーメイドのセルフケアをお伝えするプランもありますが、施術だけのプランでも身体の根本原因にアプローチし、十分な改善が見込めますのでご安心ください。

    セルフケア整体は単に痛みを取る場所ではなく、一生涯あなたの身体と健康を支えるパートナーです。継続していただくことで身体の状態が段階的に向上し、「健康貯金」が積み重なり、活動的で快適な毎日を実感していただけます。

  • Q

    丁寧な施術とのことですが、時間はどのくらいかかりますか?

    A

    初回はカウンセリング、身体の検査、施術、アフターカウンセリングを含めて、約1時間半のお時間をいただいています。

    その後は、30分程度が基本となります。

    施術前のヒアリングでは、痛みや違和感の原因を正確に把握するために、お身体の状態を細かく確認します。特に姿勢や筋肉の状態を詳しく検査し、一人ひとりの痛みや不調の根本的な原因を明確に特定していきます。短時間で表面的な改善を目指すのではなく、時間をかけてしっかりと原因を見極めることで、施術後に効果を感じにくい方でも、身体がどうすれば本来の健康な状態に戻るのか、その道筋をはっきりと示すことが可能になります。

    実際、過去の来院者の中には、初回の施術直後は痛みの軽減を実感できなかった方でも、関節の可動域の改善など、明確な身体の変化に気づき、継続的な施術を通じて大幅な改善を実感された方が数多くいらっしゃいます。

    丁寧なカウンセリングと検査に基づく施術計画により、ちょっとした身体の違和感が長く抜けなかった方から、手術を勧められるほどの重い症状を抱える方まで、身体を健康な状態へと導く道筋が明確になりますので、安心してご来院ください。

  • Q

    どのくらいの期間、施術をするとホームページの写真のように快活な身体になりますか?

    A

    身体の状態や症状の程度によりますが、多くの方は初回から身体の動きや可動域が改善されることを実感されています。ただし、痛みが非常に強い方や慢性的な症状を長年抱えている方は、最初の数回では痛みが完全に取れず、緩やかに改善していく感覚になることもあります。これは傷ついた筋肉や酷使され続けてきた筋肉が回復していく過程で一時的に負担を感じるためですが、徐々に根本原因が取り除かれ改善が進んでいきます。

    身体が本来持つ健康で快活な状態を取り戻し、良い状態を維持するためには、症状やお身体の状態に応じて一定の期間が必要です。そのため、まずは上半身または下半身どちらかに集中的なお悩みがある方は3回程度、両方に問題を抱える方は6回程度の施術をまずは推奨しております。

    これらの施術回数はあくまでも初めの段階で効果を実感いただくための目安であり、その後も継続して施術を受けることでさらなる身体の安定性や健康改善を図ることが可能です。

    セルフケア整体では、施術のたびに身体の筋肉や姿勢、動き方の変化を丁寧に確認し、一人ひとりの身体の状況に応じたケアプランを提供しています。施術を通じて、本来働くべき筋肉(ズボラ筋)が徐々に活性化されることで、痛みの再発を防ぎ、身体がより健康的に動けるようになります。

    また、セルフケアプランをご希望の方には、ご自身で簡単に継続できるセルフケア方法もお伝えしています。日常生活の中で少しずつ取り入れていただくことで、痛みの予防や姿勢の改善、美容やダイエット効果、運動パフォーマンスの向上など、多様な効果を実感いただけます。

    施術期間中は常に施術者が身体の状況を把握し、次回以降の施術やセルフケア方法についても適切にアドバイスいたします。セルフケア整体は、単なる一時的な施術ではなく、あなたの健康を一生涯サポートするパートナーとして、健康を積み重ねるお手伝いをしていきます。

  • Q

    初めての予約でもLINEからしていいでしょうか?

    A

    はい、ぜひLINEからご予約くださいませ。マンツーマンで施術をしておりますため、お電話に出られないときもございます。LINEよりご連絡いただけましたら、担当スタッフより速やかにご案内を返信させていただきます。

  • Q

    どんな身体の痛みでもセルフケアで治すことができますか?

    A

    殆どの間接の痛みをとり、運動パフォーマンスを上げることが可能ですが、以下の場合は効果が減少ないし別の治療が必要になります。

    ・リウマチによる痛みがある場合(こちらは専門の治療がいずれにせよ必要になります)

    ・急性時の痛み(足首のねんざ、靱帯損傷など)でひどく腫れている場合は、腫れが治る期間が必要です。)

    ・肩関節の拘縮 (これは筋肉が正常ではなく線維状になっているため、半年など時間や回数を多く施術しなければ改善しません。)

    ・しびれが常時ある (これは神経が傷ついているため、状態によっては病院で検査が必要になります。常時しびれがある場合(寝ているときも)しびれは改善しません。施術により痛みは改善していきますが、筋力がかなり落ちている状態であるため治すには1~2か月必要となります。)

    ・骨の変形が著しく進んでいる場合

他にもわからないことやご不安なことなどありしたら、
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スタッフが丁寧に対応させていただきます。

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