熱と腰痛を同時に感じる場合、重大な病気が潜んでいる可能性が? 内臓疾患や脊椎の病気、がんの症状かもしれません。 腎臓や膵臓などの内臓の炎症、尿路感染症、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの脊椎疾患、骨転移を伴う癌が原因として考えられます。 熱と腰痛が続く場合は、早めに医師の診察を受けて適切な検査と治療が必要です。
熱が出て腰が痛い症状は、急激な体調不良以上の深刻な健康問題である兆候である可能性があります。微熱や高熱を伴う腰痛は、内科、整形外科、婦人科、泌尿器科など様々な診療科で扱われる症状です。この記事では、腰痛と発熱が同時に起こる原因として、内臓疾患やガンなどの可能性について詳しく掘り下げます。
急性腎盂腎炎や腎結石から、脊椎の感染症、さらには腫瘍の痛みに至るまで、さまざまな健康状態がこれらの表面に隠れていることがあります。他にも、骨粗鬆症による骨折、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、消化器系の疾患など、腰痛と発熱の原因は多岐に渡ります。免疫系の問題が関与していることもあります。
大部分の腰痛は安静にしていれば改善しますが、発熱を伴う場合は注意が必要です。腰痛の原因が脊椎や骨盤周辺に限定されず、内臓の問題である可能性があるからです。
微熱や高熱が続く場合は、できるだけ早く医療機関を受診することをおすすめします。各診療科の専門医が連携し、必要な検査を行うことで、重大な病気の見落としを防ぐことができます。早期発見・早期治療が、良好な予後につながるのです。
目次
熱が出ると腰が痛くなるのは何故?
熱が出ると腰が痛くなるメカニズムには、主に炎症反応、筋肉の緊張、神経の感作作用、循環不全などが含まれています。
- 炎症反応: 感染症やウイルス感染、自己免疫疾患などの原因で熱が出ると、体内では炎症性サイトカインが増加します。これらのサイトカインは、体温調節中枢を刺激して発熱を引き起こすだけでなく、全身の組織に炎症反応を引き起こします。炎症が腰部の筋肉、靭帯、神経、関節などに及ぶと、腰痛が起こります。また、炎症によって発痛物質であるプロスタグランジンが増加し、痛みの感受性が高まり、強い腰痛の原因となります。
- 筋肉の緊張: 発熱によって体温が上昇すると、体温を下げようとして筋肉が緊張します。この緊張は、熱を放散するために血管を拡張させるためです。筋肉の緊張によって、腰部には過度の負担がかかり、筋肉の疲労や痛みが生じます。特に、腰部の筋肉は体重を支える重要な役割を果たしているため、緊張によって腰痛が起こりやすくなります。筋肉の緊張は、背骨の動きを制限し、腰部への負担を増大させます。さらに、筋肉の緊張によって筋肉の血流が低下し、乳酸などの老廃物が蓄積することで、筋肉の痛みが強くなります。
- 神経の感作: 炎症反応によって、腰部の神経が過敏になることを「感作」と呼びます。感作された神経は、通常では痛みを感じないような刺激にも反応するようになります。その結果、わずかな動きや姿勢の変化でも腰痛を感じるようになります。また、炎症によって神経が直接刺激されることで、痛みが生じることもあります。感作された神経は、痛みの信号を脳に伝えるために、脊髄の痛み伝導路を活性化させます。これにより、痛みの信号が増幅され、腰痛が強く感じられるようになります。
- 循環不全 :発熱によって体温が上昇すると、体内の水分が失われやすくなります。脱水状態になると、血液の循環が悪化し、組織への酸素や栄養の供給が減少します。その結果、腰部の筋肉や神経の機能が低下し、腰痛が起きます。また、脱水によって体内の老廃物が蓄積し、炎症反応を悪化させることもあります。
- 自律神経の影響: 発熱時には、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位になり、身体がストレス状態になります。交感神経の活性化は、筋肉の緊張を高め、血管を収縮させます。その結果、腰部の血流が低下し、筋肉や神経の機能が低下することで、腰痛が起こりやすくなります。また、自律神経の乱れは、内臓の機能にも影響を与えます。
熱が出ると腰が痛くなるメカニズムには、このように複数の要因が関与しています。炎症反応、筋肉の緊張、神経の感作作用、循環不全、自律神経の乱れなどが複合的に作用することで、腰痛が起きるのです。
特に、高齢者や免疫力の低下した人、慢性疾患を抱えている人では、熱と腰痛が深刻な病気のサインである可能性があります。内臓疾患や悪性腫瘍など、生命に関わる病気が潜んでいることもあるのです。
そのため、熱と腰痛が続く場合は、自己判断せずに、早めに医師の診察を受けることが重要です。医師が適切な検査を行い、原因を特定することで、適切な治療を開始できます。早期発見と早期治療が、重症化を回避し、健康を守るために不可欠なのです。
腰痛の原因として、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの整形外科的疾患も多く見られます。これらの疾患では、神経の圧迫や炎症によって腰痛が生じます。また、泌尿器系の感染症や結石、婦人科疾患なども、腰痛の原因となることが多いです。
腰痛の診断には、問診や理学的検査に加えて、レントゲンやMRI、CT検査などの画像検査が用いられます。また、血液検査や尿検査によって、炎症反応や感染症の有無を確認することもあります。これらの検査結果を総合的に評価することで、適切な診断と治療方針が決定されます。
日本では、腰痛は非常に多く見られる症状であり、日常生活に大きな影響を与えています。特に、高齢化が進む日本社会においては、腰痛の予防と適切な管理が重要な課題となっています。
腰痛の治療には、安静や薬物療法、理学療法などが用いられ、数多くの薬の選択肢があります。また、必要に応じて、手術療法が検討されることもあります。治療方法の選択には、腰痛の原因や重症度、患者の全身状態などが考慮されます。
日常から腰痛を予防するためには、適度な運動やストレッチを行い、姿勢に気をつけることも大切です。体の異変を見逃さず、早めに対処することが、健康を維持するために重要です。
腰痛に関する情報は、病院やクリニックの他にも、インターネットや書籍などから得ることができます。しかし、自己診断や自己治療は危険であり、必ず医療機関を受診することが大切です。適切な診断と治療を受けることで、腰痛から解放され、健康な生活を送ることができますが、重度の障害が残る可能性もあります。
がんなど、脊椎の疾患が考えられる腰痛
脊椎の疾患に関連する腰痛は、非常に多様な原因によって引き起こされることがありますが、中でもがんによる腰痛は特に注意が必要です。がんが脊椎に関与している場合、それは原発性がん、つまり脊椎自体ががんの発生地点である場合や、他の部位からの転移が原因である場合があります。ここでは、医療の観点からがんによる脊椎の疾患が引き起こす腰痛について詳しく解説します。
脊椎がんのタイプ
- 原発性脊椎がん:
- 原発性脊椎がんは脊椎内で発生するがんで、比較的まれです。主に骨肉腫や悪性リンパ腫がこれに該当します。
- 転移性脊椎がん:
- 転移性脊椎がんは、乳がん、前立腺がん、肺がん、腎がんなど他の臓器のがんが脊椎に転移したものです。がん細胞が血流やリンパ系を通じて脊椎に達し、そこで新たな腫瘍を形成します。
- 転移性がんは脊椎のどの部分にも影響を及ぼす可能性がありますが、多くは胸椎または腰椎に見られます。
症状
がんによる脊椎の疾患は、次のような症状を引き起こすことがあります:
- 持続的な腰痛:
- 通常、休息時にも改善されない痛みが特徴です。夜間や早朝に悪化することが多く、活動による痛みの増減があまり見られません。
- 神経障害の症状:
- 脊椎のがんが神経を圧迫すると、足のしびれや力の低下、歩行障害などの症状が現れることがあります。
- 体重減少と全身倦怠感:
- がんの全身への影響により、体重減少や持続的な疲労感が生じることがあります。
診断
脊椎がんの疑いがある場合、次のような診断手段が用いられます:
- X線検査:
- 脊椎の骨構造を可視化し、異常がないか確認します。
- MRIスキャン:
- 軟組織や神経組織の詳細な画像を提供し、がんの存在や転移の範囲を評価するのに非常に有効です。
- CTスキャン:
- 骨の状態を詳細に調査し、骨破壊や腫瘍の存在を検出します。
- 生検:
- 疑わしい組織からサンプルを採取し、顕微鏡下でがん細胞の存在を確認します。
治療
がんによる脊椎の疾患の治療は、がんの種類、進行度、患者の全体的な健康状態によって異なりますが、以下の方法が考慮されます:
- 放射線療法:
- 腫瘍を縮小させるために使用され、痛みを軽減する効果もあります。
- 化学療法:
- がん細胞を殺す薬剤を使用し、体全体に作用させることで転移を抑制します。
- 外科的手術:
- 痛みの原因となる腫瘍を直接的にまたは一部除去するか、脊椎の安定性を高めるために行われることがあります。
がんによる腰痛は、単なる運動不足や老化によるものとは異なる重篤な原因が隠れている可能性があるため、早期発見と治療が非常に重要です。持続的な腰痛や上記のような症状が見られる場合は、迅速に医療機関での相談をお勧めします。その他の療法の選択肢等も存在します。
内臓疾患が考えられる腰痛
内臓疾患に起因する腰痛は、一般的な筋肉痛や構造的な脊椎問題とは異なる原因で発生し、特定の病状が原因で発生する場合があります。内臓の問題が反射的に腰の痛みを引き起こすことを「関連痛」と言います。以下では、いくつかの主要な内臓疾患とそれが引き起こす腰痛の関係について解説します。
腎臓疾患
腎臓の問題、特に腎盂腎炎や腎結石が腰痛の一般的な内臓原因です。腎臓は腰部に近接して位置しているため、炎症や石が原因で腎臓が刺激されると腰に痛みが現れることがあります。
- 症状: 痛みは一般に背中の上部、特に脇の下の後ろ近くに現れ、しばしば波状の激しい痛みが特徴です。血尿や排尿時の痛み、頻尿などが伴うこともあります。
胆石および胆嚢炎
胆石や胆嚢炎は、胆嚢から胆汁管への石の移動が原因で発生し、腰部に痛みを引き起こすことがあります。
- 症状: 主に右上腹部の痛みが特徴で、痛みが背中や右肩に放散することがあります。食後に痛みが悪化することも一般的です。
膵炎
急性または慢性の膵炎も腰痛を引き起こすことがあります。膵臓は体の中央部に位置しており、炎症が周囲の組織に影響を及ぼすためです。
- 症状: 上腹部の痛みが強く、しばしば背中に放散します。吐き気、嘔吐、発熱などが伴うこともあります。
子宮や卵巣の問題
女性では、子宮や卵巣の疾患が原因で腰痛が発生することがあります。これには子宮内膜症や卵巣嚢腫、ペルビックインフラマトリーディジーズ(PID)などが含まれます。
- 症状: 生理痛と似た痛みや、性交痛、排尿時の痛みなどが発生することがあります。
大動脈瘤
腹部大動脈瘤が腰痛の原因となることもあります。これは大動脈の壁が弱まり、拡張する疾患で、破裂すると生命を脅かす可能性があります。
- 症状: 腹部または背中に突然の激しい痛みが現れることが特徴で、しばしば痛みは持続的です。
診断
内臓疾患による腰痛を診断するためには、以下のような詳細な検査が必要になります:
- 血液検査: 感染や炎症、免疫関連のマーカーを確認します。
- 尿検査: 腎疾患の診断に利用されます。
- 超音波検査: 内臓の状態を視覚的に確認するために実施されます。
- CTスキャンまたはMRI: 内臓の詳細な画像を提供し、異常を特定します。
治療
内臓疾患による腰痛の治療は、原因となる疾患に依存します。感染症には抗生物質、石の除去には外科手術が必要な場合があります。大動脈瘤では、状況によっては緊急手術が必要になることもあります。循環器の問題には、数多くの薬の選択肢があります。内臓疾患による腰痛を疑う場合は、専門の医師の診断を受けることが非常に重要です。腰痛が内臓の深刻な問題の兆候である可能性があるため、早期発見と適切な治療が重要になります。これにより、合併症のリスクを減少させ、治療効果を最大限に引き出すことが可能です。早期に専門的な診断を受けることで、適切な治療計画を立て、速やかに症状の改善を図ることが期待できます。
当院のご紹介
当院施術の一番の特徴は、他の整体院とは違いマッサージやストレッチや骨格矯正など、行わず関節を支えるインナーマッスルに力を入れて、硬くなった筋肉を柔らかくし、正しい関節運動に整えていくリハビリ型の施術を行っています。この関節を支える筋は6個の関節に存在(足首・膝・股関節・手首・肩甲骨・肩)しています。
施術の中で、今ある腰痛や首・肩こり、手の痛みなどの根本原因を特定し、業界トップの高い施術をすることでお身体機能は向上し、お身体は楽になり。さらに今後も痛みで悩むことのないように、施術の最後にお身体に合わせたオーダーメイドのセルフケアをお伝えさせて頂きます。このセルフケアを行って頂くことで、お身体はどんどん良くなり、最終的に自分でケアできるようになるので、当院は整体が必要なくなる整体と呼ばれています。
お身体でお悩みの事がありましたら、気軽にご相談ください。予約は電話、サイト、LINEで受け付けております。
当院の施術メニュー 料金
オーダーメイドセルフケアマスタープラン 1回 18000円(税込み)※当店一番人気
通常施術(症状改善整体コース) 1回 9000円(税込み)
当院の営業日とアクセス方法
営業日
月 火 水 木 金 土 日 受付時間 9:00~20:30(午後8時30分まで)年中無休
当院までのアクセス
新宿本店:JR新大久保駅から徒歩7分
まとめ
熱が出ると腰が痛くなるのは、反応、筋肉の緊張、神経の感覚作用、循環不全、自律神経の乱れなどが複合的に作用するためです。感染症やウイルス感染、自己免疫疾患などが原因で発熱すると、体内の炎症性物質が増加し、腰の筋肉や神経、関節に炎症が起こることで腰痛が起こります。また、発熱による筋肉の緊張や脱水、自律神経の乱れも腰痛をとりあえず検討となります。
内臓疾患の原因となる腰痛では、腎臓疾患、胆石や胆嚢炎、膵炎、子宮や卵巣の問題、大動脈腫瘍などが挙げられます。これらの疾患は、炎症や痛みが腰部に放散することで関連する痛みがあります。
脊椎のがんも腰痛の原因となることがあり、原発性脊椎がんと転移性脊椎がんに分類されます。がんによる脊椎の疾患は、持続的な腰痛や神経障害の症状、体重減少や全身倦怠感などを考える可能性はあります。
内臓疾患や脊椎のがんによる腰痛は、早期発見と適切な治療が重要です。持続性腰痛や特徴的な症状がある場合は、迅速に医療機関的な診断を受けることが推奨されています。たとえ初期症状が軽微であっても、これらのサインを見過ごすことは避けるべきです。正確な診断と迅速な治療により、深刻な合併症を防ぎ、より良い治療結果を期待することができます。