腸の疾患が原因で腰痛につながるケースがあります。
腸が拡張して周囲の神経や血管を圧迫すると、腰痛や背部痛を引き起こすケースがあり、腰痛が長引き体重減少なども見受けられると、大腸がんの可能性もまで。
この記事では、腸の疾患が原因で腰痛を起こしたり、腰痛を悪化させたりする症状や治療法法などについても解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
腰痛と腸との因果関係
腸が拡張して周囲の神経や血管を圧迫すると、腰痛や背部痛を引き起こすケースがあります。
また、長時間同じ姿勢を取り続ける作業が多い場合や無理な体勢での仕事を多く続ける場合は、背骨や骨盤などに身体の歪みが生じ、腸につながる神経を圧迫し腰痛につながるでしょう。
腰痛は、大腸がんや大腸憩室炎、胃・十二指腸潰瘍、虫垂炎などの消化器系の疾患、乳がんや子宮がん、卵巣がんなどの女性特有のがんが進行すると、腰部に痛みを感じてしまいます。
腰痛や背中に痛みがある場合は、まずは整形外科を受診しましょう。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。
腰痛と大腸がん
腰痛を起こすケースとして大腸がんが原因となる場合があります。日本整形外科学会によると腰痛を経験した割合は、20代から70代では過半数以上の方が、経験があるとの回答です。必ずしも腰痛が出たからといって、大腸がんの兆候があるとはいい切れません。
大腸がんが発症した場所次第では、腰痛として痛みの症状が出ることもあります。大腸がんの症状が腰痛として表れるケースは多くはないものの、長く続く腰痛には注意が必要です。
内臓疾患が原因で腰痛になる場合もあるため、詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
大腸がんが原因で腰痛となる症状
日常生活のなかで腰痛は、多くの方が経験しますが、以下のような症状がある場合は、通常の腰痛ではない可能性があります。できるだけ早めに専門の医療機関を受診しましょう。
【常に腰痛がある状態】
体を動かしたときだけ痛かったり、同じ姿勢をしていると痛みが強くなったりするなど、痛みの強弱がある場合では、大腸がんである可能性は低いといえます。一方、動作や姿勢に関係なく常に腰痛がある場合では、内臓に問題がある場合もあるため注意が必要です。
【腰痛のほかに体重減少がみられる】
腰痛のほかに体重減少がみられる場合は、内臓に何かしら問題があり疾患を発症している可能性があります。腰痛に加えて体重減少もみられる場合は、何かしら疾患が発症しているケースもあるため早めに治療しましょう。
【あわせて読みたい】腰痛の症状が起こる盲腸や大腸がんについて原因を解説します。
大腸がんの診断
がんのなかでも大腸がんは、罹患率がもっとも高いがんです。男性の11人に1人、女性の13人に1人が生涯のうちに大腸がんと診断されています。
大腸がんとして発症するのは、S状結腸や直腸が多いです。大腸がんの多くは、ポリープから発生するため、初期の段階でポリープを除去し、早めの予防ができます。
大腸がんの原因は、「飲酒」「喫煙」「肥満」などで、生活習慣を見直すことにより、予防対策も可能です。また、腰痛が長く続いたり、大腸がんの疑いがあったりしたら、なるべく早めに医療機関で受診し検査しましょう。
大腸がんの治療法
大腸がんの疑いがある場合は、早めに専門の医療機関を受診し、検査を行い治療しましょう。
検査方法は、以下の通りです。
- ・便潜血検査
- ・大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
- ・大腸CT検査(CTコロノグラフィー)
大腸がんの症状が進行すると、血便や腹痛などの症状もみられます。また、普段と様子が違う腰痛の場合も早めに受診しましょう。
腰痛と仙腸関節障害
仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)で発症する腰痛の部位は、脊椎の根元に位置した仙腸関節を中心とした痛みが一般的です。そのほか、臀部や鼠径部、下肢などにも痛みを生じるケースがあります。
また、急性腰痛であるぎっくり腰は、仙腸関節の捻挫が原因と考えられ、ねじれが解除されないまま継続すると慢性腰痛の原因にもなるでしょう。
仙腸関節障害の症状
仙腸関節障害の症状は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアによる神経症状の痛みと似ているため、注意が必要です。下肢の痛みは仙腸関節の動きが悪くなり、周囲の靭帯が刺激され痛みを発症し、一般的に坐骨神経痛と呼ばれます。
具体的には、長時間椅子に座れかったり、仰向けに寝れなかったり痛いほうを下にして寝れないなどという状態が特徴的です。
また、腰椎と仙腸関節は近くにあるため、腰椎の病気に合併するケースもあり、注意が必要といえます。
仙腸関節障害の診断
仙腸関節障害の診断は、触診で診断するのが重要です。診断には、人差し指で痛い部分を指さしてもらったときに上後腸骨棘という部分に指が向かうワンフィンガーテストが有効です。
障害を起こしている仙腸関節を圧迫すると捻じれが増強し痛みも強くでるため、診断しやすくなりますが、骨盤の前方部分を圧迫し痛みが誘発されるケースもあります。
仙腸関節障害は、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査で診断することは困難です。画像検査上、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどと診断されても症状と一致しない場合もあるため注意して受診しましょう。
仙腸関節障害の治療法
仙腸関節障害の治療法は、骨盤ゴムベルトを使用して、前締めや後締めを試して痛みを軽減される方を選択し治療します。
骨盤ゴムベルトで改善されない場合、ブロック注射によって痛みが軽減され回復。これらの治療を行っても非常に稀ですが、日常生活に支障をきたす痛みが続く場合、仙腸関節の微小な動きを止める仙腸関節固定術(手術)が行われます。
また、エクササイズとして、仙腸関節と股関節の動きをよくすることで、腰痛改善を促します。股関節は小さく動かすのがポイントです。急に動かすとさらに痛めてしまう恐れがあります。片足上げのストレッチは、ふとももの裏側の柔軟性を高めるストレッチです。さらに体感も鍛えながら下腹部と足の付け根も鍛えるため、腸の動きの改善の効果も期待できるでしょう。
骨盤タイプの腰痛には、座って行うお尻のストレッチが有効的です。
腰痛と腸腰筋
腸腰筋が腰痛を引き起こす要因は、指圧刺激で身体の深部に感じる痛みを発する「トリガーポイント」という筋肉内のシコリができている状態で、腰に痛みを与えます。腸腰筋とは、背骨の下の方と骨盤から股関節の内側についている筋肉です。
血管から酸素や栄養素をもらった筋肉は、伸びたり縮んだりしますが、筋肉に負担がかかり続けると筋肉は力こぶを入れたような太くて硬い状態。長く続くことで筋肉内にトリガーポイントを発生させます。
トリガーポイントが発生した部分は、痛みを発生させることはもちろん、関連痛により発生したポイント以外にも痛みやしびれなどの症状も現れる恐れもあるでしょう。
腸腰筋の症状
腸腰筋の腰痛の特徴として、トリガーポイントが発症している腰部からやや外側までに痛みが出現。強い痛みだと臀部や太もものあたりまで、痛みやだるさのような症状が現れるケースもあります。
また、腸腰筋の痛みは深部の方に感じる場合が多く、最も辛いのは立っているときで、横になると楽になるというのが特徴です。
腸腰筋の診断
腸腰筋に負担をかけトリガーポイントを発生やすい状況は、座っている姿勢が長時間続く座位や車の運転でアクセル・ブレーキを踏む動作などが挙げられます。そのほかにも、ボールを蹴る動作やランニングでは足を前に出す際に股関節を曲げる動作などです。
良い姿勢である胸を張る姿勢を長時間続けても、腰痛の原因になる腸腰筋へ日常的にストレスがかかります。
また、腸腰筋の施術は、仰向けで行うケースが多く、お腹側からアプローチし熟練した触診技術がないと触ることすらできません。腰痛を感じたらクリニックや専門家などに早めに相談した方がよいでしょう。
腸腰筋の治療法
腸腰筋を緩めるには手技の施術でも可能ですが、針治療や高電圧の電流を身体の深部に流す電気療法であるハイボルト治療という治療が有効となります。
腸腰筋が原因の腰痛を改選するには、ストレッチも一つの方法としてあり、方法は以下の2通りです。
- ・太ももストレッチ
- ・大腰筋ストレッチ
太ももストレッチでは、太ももの前側の大腿四頭筋という筋肉のストレッチから始めるとより効果的です。
まずは、床に座った状態で片脚の膝を曲げてから、体を少しずつ後ろへ倒していきましょう。このストレッチは立った状態でもできるので、時間のあるときに気軽にできるおすすめのストレッチです。
次に、大腰筋ストレッチでは、深い場所にある筋肉であるため、ストレッチを行うことが困難な筋肉のひとつ。正しストレッチを行なって、確実に腰痛を改善しましょう。
- ・椅子やベッドの上に片膝をついた状態
- ・伸びる部分は股関節の前あたりを意識
- ・逆足は地面についた状態
- ・上半身はストレッチをかける足とは逆へ傾ける
- ・ベッドについた方の足は膝は自然な状態でキープ
- ・手は体勢をキープするために壁などについて体重を支える
この体勢で約15秒両足行うことで、腸腰筋が原因の腰痛を改選します。
腰痛と便秘・痔
日常生活から、無理な体勢での仕事や長時間同じ姿勢を続ける生活習慣のある方は、背骨や骨盤などに身体の歪みが生じやすくなります。
そのため、腸に繋がる神経を圧迫し腰痛につながり、腰回りの硬くなった筋肉の影響で便秘を引き起こすといえるでしょう。この状態を長引かせると便秘が慢性的なものとなり、腰痛を長引かせるという悪循環になります。
さらに、便秘がきっかけとなり「きれ痔」や「いぼ痔」「痔ろう」になるケースもあるため注意が必要です。
便秘と腰痛の解消
普段から、便秘と腰痛の解消につなげるためには、柔軟体操や腰回りの筋肉の緊張をほぐすことを意識して生活しましょう。身体が硬くなり筋肉が弱くなると腸を動かす筋力も低下してしまいます。
また、身体の冷えることで腰痛から便秘になるケースもあるため、内臓が冷えないような食べ物や飲み物を摂取することも、心がけましょう。
便秘が原因となる病気も
便秘の症状が長引くことで、腹部の膨満感や痛みが継続するため、便秘がストレスの原因にもつながり悪循環を引き起こしかねません。
便秘が関係する病気の一例は、以下の通りです。
- ・大腸がん
- ・卵巣嚢腫
- ・卵巣がん
- ・腎がん
- ・椎間板ヘルニア
- ・子宮筋腫
- ・腸閉塞(イレウス)
また、さまざまな病気を引き起こす原因になるため、早めに対処し酷い場合は病院やクリニックでしっかりと受診しましょう。
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まとめ
腸が拡張して周囲の神経や血管を圧迫すると、腰痛や背部痛を引き起こすケースがありります。
腸の疾患が原因で腰痛につながるケースは、以下の通りです。
- 腰痛と大腸がん
- 腰痛と仙腸関節障害
- 腰痛と腸腰筋
- 腰痛と便秘・痔
単なる腰痛を放置すると大きな病気につながることもあるため注意が必要。腰痛が長引いたり、体重が減少したりするなどの症状も見受けられたら早めに専門の医療機関やクリニックで相談してください。まずは、腰痛だと感じたらそのまま放置せずに早めの受診と治療を行いましょう。
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