「左側の腰が痛む原因は何でしょうか?」、「どの診療科にかかるべきでしょうか?」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
日本国内では、腰痛に苦しむ人が約1,000万人に上るとされています。
腰痛は、「感染症による細菌の影響」や「内臓の病気が原因で悪化している」等が関係しているケースもあり、内科・外来どちらに通えばいいのか悩みますよね。
そこで本記事では、なぜ腰の痛みが左側や右側の片側に集中するのか、その原因について詳しく説明し、病院を受診する際の判断基準についても解説します。
目次
なぜ左側だけ腰が痛い?症状が出やすい日常生活のパターン
左側だけ痛い腰痛は、日頃のクセによって腰痛を引き起こしている可能性があります。
もし当てはまる人は、腰痛の他にも、頭痛や腰がしびれるなどの不調を引き起こす可能性が大きくなるのでパターンを把握することが大切です。
ここでは、日常生活で起こりがちな腰痛の症状について紹介します。
①眠っているとき
寝ている時や起き上がった時に腰が痛くなる主な原因は次の通りです。
- ①寝ているときの体の位置や姿勢
- ②硬すぎるマットレスや寝具の不良
- ③寝返りを打つときや起き上がるときの動作
寝ているときの体の位置や姿勢が、変形性腰椎症に影響を与えることがあります。
特に、寝返りを打つ際や起き上がるときの動作が、腰に負担をかけるため注意が必要です。
横向きで寝る際には、膝や足首の位置が腰椎に影響を与えることもあるでしょう。
さらに急な動作や不適切な体の使い方が続くと、腰椎にストレスがかかり、変形性腰椎症が進行する可能性があります。
また、硬すぎるマットレスや不適切な寝具は、腰椎に負担をかける原因となります。
例えば、枕が高すぎると首や腰に不自然な曲がりが生じ、腰椎に余分な圧力がかかります。
適切なサポートを提供する寝具を選ぶことが大切であり、寝姿勢の改善も必要です。
②重い荷物を持つとき
腰が痛くなる主な原因の一つは、「ぎっくり腰」と呼ばれる筋肉痛です。
これは、前かがみの体勢で重いものを持ち上げたり、急に体をねじったりすることで、腰周辺の筋肉が炎症を起こして痛みが生じるものです。
ぎっくり腰が起きると、痛みは激しく、動くことが難しくなることがあります。
しかし、時間が経つにつれて炎症が和らぎ、痛みも徐々に軽くなります。
安静にしている間に、腰周辺の筋肉は自然治癒のプロセスに入り、炎症が収まっていきます。
ぎっくり腰を治療する際には、安静にして休息を取ることが重要ですが、過度な安静も問題です。
適度な運動やストレッチを行いながら、痛みのある範囲内で活動することが、回復を助ける方法の一つです。
また、必要に応じて医師の指示に従い、適切な鎮痛薬を使用することも効果的です。
③片側の足だけを組むとき
腰痛が片側に偏っている場合、日常生活で片側に体重をかけている動作が原因かもしれません。
片側に体重をかけていると、その側の腰や股関節周辺の筋肉が緊張し、血液循環が悪化することで痛みが増すことがあります。
また、片側に重心が偏ることで脊柱や仙腸関節にも不均衡が生じ、その結果、腰痛が片側に偏って発生しやすくなります。
このようなケースでは、定期的な休憩や姿勢の変更、ストレッチやエクササイズなどで筋肉のバランスを整えることが重要です。
④支えを使わずに立ち上がる
支えを使わずに立ち上がる動作は、腰痛を引き起こす可能性があります。
具体的な例を挙げると、次のような状況が考えられます。
- ・椅子からの立ち上がり
- ・座ってからの立ち上がり
- ・寝たままからの起き上がり
例えば、椅子から立ち上がる際に手を使わずに一気に立ち上がると、腰に負担がかかる原因になります。
特に、座ったままの状態から無理に立ち上がると、腰部の筋肉や靭帯に急激なストレスがかかり、腰痛が生じることがあります。
また、寝ている状態から起き上がる際に、支えを使わずに一気に起き上がると、腰に負担がかかります。
寝たままで背中を反らせて起き上がると、腰椎に余分な圧力がかかり、腰痛を引き起こすことがあるので注意が必要です。
最後に座っている状態から立ち上がる際に、手や腕を使わずに力を入れて立ち上がると、腰に負担がかかります。
また、床がすべりやすい場所では、転びやすくなり腰を痛めてしまう恐れがあります。
これらの動作を行う際には、支えや手すりを利用して、身体のバランスを保ちながらゆっくりと立ち上がることが重要です。
また、腰痛予防のためには、腰部の筋力を強化するためのエクササイズやストレッチを定期的に行うことも効果的です。
⑤背中を伸ばして深呼吸するとき
深呼吸が腰痛を引き起こす理由はいくつか考えられます。
- ・筋肉の緊張
- ・脊柱の負担
- ・姿勢の影響
1つ目に考えられる原因は、「筋肉の緊張」によるものです。
深呼吸した際には、筋肉の緊張で腰痛を引き起こす可能性があります。
深呼吸をする際には、胸郭や腹部の筋肉が動きますが、腰痛がある場合、その周辺の筋肉が緊張していることが要因です。
この緊張した筋肉が深呼吸によってさらに刺激されることで、痛みが増すことがあるでしょう。
腰痛を引き起こす2つ目の原因は、「脊柱の負担」です。
深呼吸をすると、脊柱の中にある椎間板や神経に圧力がかかる場合があります。
特に、腰椎の部分が既に炎症や損傷を受けている場合は、この圧力が腰痛を引き起こす可能性があるので痛みがあるときは気をつけることが大切です。
そして3つ目に考えられるのは、「姿勢の影響」です。
深呼吸する際に姿勢が崩れると、腰部に不自然な負担がかかることがあります。
特に、腰部が前傾したり、側彎したりする姿勢で深呼吸を行うと、腰痛を引き起こすケースもあるでしょう。
これらの要因が重なることで、深呼吸が腰痛を引き起こす場合があります。
その際には正しい姿勢や深呼吸の方法を実践し、腰に負担をかけないようにすることが大切です。
また、痛みや不快感を感じた場合は、深呼吸を中止し、身体を休めることが重要です。
腰痛を感じない範囲で、背中をゆっくりと伸ばしつつ、急激な動きや無理な姿勢をとらないように注意しましょう。
⑥遠くまで歩くとき・階段を登るとき
「遠くまで歩いた時や階段を上るときは」腰痛を引き起こす原因になる可能性があります。
遠くまで歩いたり、階段を登ったりする際に腰痛が生じるのは、次のような理由が考えられます。
- ・筋肉の疲労
- ・姿勢の不良
- ・靴の問題
- ・筋力不足
- ・既存の腰部の問題
腰痛が考えられる原因は「筋肉の疲労」です。
長時間歩いたり階段を登ると、腰や脚の筋肉が疲労しやすくなり、腰部の筋肉が緊張し、痛みが発生することがあります。
適度な休憩をとったり、軽いストレッチをとったりして足腰を休めることが大切です。
次は「姿勢の不良」です。
歩行中や階段を登る際に、姿勢が悪いと腰に負担がかかるのも原因の一つです。
例えば、前かがみになったり、左右のバランスが悪かったりすると、腰の特定の部位に過剰な負担がかかり、腰痛が生じることがあります。
日常生活では、目線を高めに意識しつつ、しっかり手を振り歩くことで、背筋が伸びるための意識が大切です。
3つ目は「靴の問題」です。
サポートが不足している靴やヒールの高い靴を履いていると、歩行時や階段を登る際に腰に負担がかかることがあります。
靴が合わない場合、姿勢が悪くなり、腰痛の原因になることがあります。
そのため、歩行時のサポート機能が付いている靴を選んだり、ヒールを低めにしたりす
ることが腰痛予防にとても重要です。
4つ目は「筋力不足」です。
腰や腹部の筋肉が弱いと、歩行や階段を登る際に腰部をしっかりサポートできません。
このため、腰に過度な負担がかかり、腰痛が生じることがあります。
例えば、駅のホームに上がる際には、階段を利用したり、電車の中では座席に座らずに立っていったりする等、筋肉をつけることを意識することが大切です。
最後は「既存の腰部の問題」です。
元々腰痛がある場合、歩いたり階段を上り下りすることで腰痛が悪化することがあります。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、既に腰部に問題を抱えている場合は、歩行や階段の上り下りによって症状が悪化し、腰痛が強くなることがあります。
痛みが強い場合や改善しない場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
適切な治療やリハビリを受けることで、腰痛の悪化を防ぎ、日常生活の質を向上させることができます。
⑦長時間座りっぱなしで作業するとき
長時間座っていると、姿勢が悪くなりやすく、腰痛の原因になります。
長時間座っている姿勢は、背中がだんだん丸くなりがちです。
この姿勢は、背中の筋肉を緊張させ、腰椎に余分な圧力をかけ結果として、腰に痛みが生じやすくなります。
また、椎間板にかかる圧力が増加するので長時間座り続けると、椎間板が圧迫されて腰痛の原因となるでしょう。
休憩のタイミングに背筋を伸ばしたり、前屈したり腰の筋肉のこわばりを和らげることが大切です。
⑧同じ動きの繰り返しのある運動・体をひねる動作
同じ動きを繰り返す運動や体をひねる動作が、腰痛を引き起こしやすくなります。
体をひねる動作や一方向に偏った運動を続けると、筋肉のバランスが崩れるからです。
片側の筋肉が過度に発達し、反対側が弱くなることで、腰椎に不均等な負荷がかかり、痛みを引き起こします。
特に体をひねる動作は、腰椎の回旋を伴うため、椎間板や周囲の組織にストレスがかかりやすくなるので体をひねる動作は控えるようにしましょう。
なぜ左腰の後ろが痛むのか?原因と疾患について詳しく解説
左側だけが痛む腰痛には、日常生活での動作や隠れた疾患が原因となっていることはご存知でしょうか?
この痛みを放っておくと、最悪の場合、手術が必要になることもあります。
ここでは、左腰が痛む原因や症状について詳しく説明します。
筋肉や筋膜のコリ【筋筋膜性腰痛】
筋・筋膜性腰痛は、背骨周囲の筋肉に問題が生じ、それが痛みを引き起こします。
腰の片側だけが痛む場合、日常生活や仕事による長時間の勤務で片方の腰に負担をかける癖ができているのかもしれません。
例えば、仕事やスポーツで片側の腰に負担をかける習慣がある人は、片側の腰に痛みが生じることがあります。
また、荷物を片側で持ち上げたり、片側の腰を使って物を押したりすることが挙げられます。
長時間のデスクワークや座りっぱなしの生活を送っている人は、体幹の筋肉が弱くなる傾向があります。
その結果、正しい姿勢を維持するのが難しくなり、腰に負担がかかりやすくなります。
これらの具体例からもわかるように、筋・筋膜性腰痛は日常生活や姿勢、動作の癖などが原因となって発生することがあります。
片側に腰を曲げると痛む【椎間関節性腰痛】
椎間関節とは、背骨の椎体をつなぐ関節のことで、腰を曲げたり伸ばしたりする動作で関節面が圧迫され、負担が増しやすくなるのが特徴です。
特に日常生活やスポーツなどで、腰をひねったり、曲げたりする動作が多い人は、椎間関節に負担がかかりやすくなります。
例えば、ゴルフやテニスなどのスイング動作や、重い荷物を持ち上げるときに背骨に負荷がかかりやすくなるため注意が必要です。
また、特定の動作で片側に負担がかかる場合も、椎間関節性腰痛の原因になります。
例えば、片側の重い荷物を持ち上げたり、同じ方向に反復運動をしたりすることで、片側の椎間関節に過剰な負荷がかかることもあるでしょう。
これらの具体例からもわかるように、椎間関節性腰痛は日常生活や運動の中で特定の動作が原因となって発生することがあります。
神経が押される痛み【坐骨神経痛・腰部椎間板ヘルニア】
神経が押される痛みとしては、坐骨神経痛と腰部椎間板ヘルニアがあります。
坐骨神経痛はお尻から足にかけての痛みを引き起こし、腰部椎間板ヘルニアは腰の痛みやしびれを引き起こす状態です。
坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることによって引き起こされる痛みの状態です。
坐骨神経痛の症状は、腰からお尻を経て大腿部、膝裏、または足にかけての痛みやしびれ、痺れなどが見られます。
しばしば、患部によっては痛みが激しく、動くことや座ることが困難になることがあります。
この症状は、患部に圧迫がかかると神経の信号伝達が妨げられるために生じます。
治療は、症状の原因に応じて非ステロイド性抗炎症薬や生活習慣の改善、理学療法などが行われます。
場合によっては手術が必要となることもありますが、多くの場合は非侵襲的な治療法で管理できることがあります。
神経が押される2つ目の痛みは腰部椎間板ヘルニアです。
腰部椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると、下肢にしびれや痺れが生じることがあります。
椎間板ヘルニアは、背骨を支える椎間板に問題が生じる状態です。
この椎間板が変形し、一部が飛び出すことで神経を圧迫し、痛みを引き起こすのが特徴です。
例えば、片側の足の感覚が麻痺したり、ピリピリとした痺れを感じることがあります。
椎間板ヘルニアが神経を圧迫すると歩行時に足がつまずいたり、足を引きずったりすることがあります。
これらの症例は、椎間板ヘルニアが神経に圧迫を与えることで、腰やお尻、そして下肢に痛みや異常感覚を引き起こしやすくなるのが特徴です。
女性特有の病気【骨粗しょう症】
女性特有の病気で腰痛の症状が出やすいの骨粗しょう症です。
骨粗鬆症になると、腰の骨が弱くなり、腰椎が圧迫骨折するリスクが高まり、その結果、背中や腰に痛みが出やすくなります。
例えば、高齢者がつまずいたり転んだりすると、腰の骨が骨粗鬆症で弱っているため、圧迫骨折を起こすことがあります。
また、重いものを持ち上げるときも、腰の骨に負担がかかり、骨折しやすくなるので気をつけたい病気の一つです。
このように腰の骨が骨折すると、腰の形が変わり、神経が圧迫されて背中や腰が痛くなります。
つまり、骨粗鬆症が進むと、普段の些細な事故や動作でも骨折しやすくなるため注意が必要です。
加齢によるもの【腰部変形性脊椎症】
変形性腰椎症は、年齢とともに背骨が変形し、棘のような骨(骨棘)ができて腰の痛みを引き起こす状態です。
主な症状は、腰やお尻の鈍い痛みや重さです。
背骨の変形が進むと、脊髄神経を圧迫し、腰の痛みだけでなく、下半身にも痛みが広がることがあります。
また、脊柱管狭窄症によって足の痛みや感覚障害、動きにくさなどの神経症状が起こることもあるでしょう。
これらの症状は、朝起きた時や疲れた時、動作中に特に現れやすいです。
変形性腰椎症の主な原因は、年齢と共に起こる変化や過度な運動、長時間の労働などが要因です。
これらの要因が背骨や椎間板、脊髄にダメージや炎症を引き起こし、痛みや神経症状が生じすくなります。
変形性腰椎症の治療には、手術と薬や運動療法などの保存的治療があります。
- ・手術治療:神経の圧迫を解消するために骨を削る手術や、椎間板の置換手術など
- ・保存的治療:薬物療法や理学療法、運動療法、ストレッチ、または装具の使用など
なぜ左側だけ痛い?腰痛と内臓疾患の意外な関連
左側に痛みが出やすい腰痛には、内臓疾患が隠れている可能性があります。
ここからは、それぞれの原因や疾患について詳しく紹介します。
膵臓が弱っている:膵炎・膵臓がん
膵臓の疲れや病気が左腰の痛みを引き起こす可能性があります。
もしも左側の腰痛で膵臓の病気を疑う場合、以下のような症状や特徴が考えられます。
- 急性すい臓炎:患者に強い不快感を与える【症状:吐き気や嘔吐、発熱】
- 膵臓がん:持続的で、徐々に悪化する傾向【症状:体重減少、食欲不振、黄疸】
これらの状況は深刻な医学的問題であり、早期の治療や管理が重要です。
膵臓に腫瘍が出ると周囲の組織や神経を圧迫することで、左腰に痛みを感じやすくなります。
例えば、急性すい臓炎は、すい臓の炎症によって左腰部に鋭い痛みが生じることがあります。
膵臓に関連する痛みがある場合は、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。
腎臓が弱っている:胆石・腎盂腎炎・腎臓の下垂
腎臓の問題では、胆石が腎臓に詰まることで腎臓組織に圧迫がかかり、左腰に鈍い痛みを引き起こすことがあります。
腎臓の病気を患うと、腰痛と合わせて以下の症状が出やすくなります。
- ・胆石:尿路結石の症状
- ・腎盂腎炎:発熱や尿路の症状
- ・腎臓の下垂:疲労感・尿路症状
腎臓に胆石が詰まると、腎臓組織に圧迫がかかり、左腰部に鈍い痛みが生じることがあります。
これにより、尿管にも影響が及び、尿路結石の症状としても現れることがあるのです。
また、腎盂腎炎と呼ばれる腎臓の感染症や腎臓の下垂も、左腰部に不快感や痛みを引き起こす原因となり得ます。
腎臓の下垂は、普段の位置よりも下に落ちやすくなり、周りの組織に引っ張りがかかるため、左腰に不快感や痛みが生じることがあります。
女性に多い病気:大腸がん
大腸がんは、大腸の右側や左側で異なる症状が出ることがあります。
右側の大腸がんでは、症状が現れにくく、貧血やしこりが見つかることが一般的です。
一方、左側の大腸がんでは、出血や便の異常(便秘や下痢)、腹痛や嘔吐が見られることがあります。
また、周辺の神経や臓器にがんが広がると、背中やお尻の痛みを感じることも少なくありません。
さらに、大腸がんは骨に転移することがあり、腰椎に転移すると腰痛が生じることがあります。
大腸がんになると腰の中央あたりでの痛みや、足に響く痛み、ピリピリした痛みが特徴です。
大腸がんを疑う場合は、腹痛や便の変化、腰痛などの症状があれば、早めに医療機関を受診することが重要です。
40歳以上の人は年に1回の大腸がん検診を受けることで大腸がんを早い段階で発見することができうるのでおすすめです。
婦人科がんの中で死亡数が最も多い:卵巣がん
卵巣がんによって、腰痛を引き起こしているのかもしれません。
卵巣は子宮の両側にあり、小さな親指ほどの臓器です。
しかし、深い骨盤内に位置しているため、症状が現れにくく、「沈黙の臓器」とも呼ばれます。
卵巣がんは、周囲の臓器や神経に広がるか、圧迫されることによって、お腹が張ったり、下腹部や腰に痛みを感じることがあります。
卵巣がんは、進行しないと自覚症状が出にくく、診断される時にはすでに進行していることが多いです。
そのため、卵巣がんは婦人科がんの中でも最も死亡数が多く、女性にとって深刻な問題となります。
そのため、腹痛や腰痛がある場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
また、症状がなくても、1年に1回の婦人科検診で卵巣の状態をチェックすることで卵巣がんを予防できるでしょう。
胃が弱っている:胃潰瘍や十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の炎症や潰瘍が周囲の神経を刺激することで、左腰や左背中に痛みが出る可能性があります。
例えば、胃潰瘍の場合、胃の内側で炎症や潰瘍が形成されるので、胃の周囲に分布する神経が刺激されやすくなります。
胃の下部や左側に位置する神経が刺激されると、その刺激が腰部や左背中に広がり、痛みを引き起こすこともあるでしょう。
また、十二指腸潰瘍の場合も同様に、その周囲の神経が刺激されることで同様の痛みが生じることも少なくありません。
このような痛みのメカニズムは個人によって異なる場合がありますが、胃や十二指腸の病変が近くの神経に影響を及ぼすことで、左腰や左背中に痛みを感じることがあります。
左腰の後ろの痛みに注意!病院を受診すべきサイン
突然左側に腰痛を発症してしまった場合、病院は何科の外来にかかった方がいいのか判断しにくいケースがあります。
自分で判断するのが難しいと感じる方のために、「病院へ行くタイミング」と「どの診療科を選ぶべきか」についても紹介します。
腰痛の症状や原因から何科に行けばいいのか分かるように一覧にしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
病院へ行くべきかどうかの目安
腰が痛む場合や腰痛以外の症状がある場合、次のポイントをチェックすると病院へ行くべきか判断できます。
痛むタイミング | 問題 |
動いているときだけ痛む | 筋肉や骨に問題がある |
安静にしていても痛む | 内臓や神経に問題がある |
また、腰痛以外の症状があるかどうかも、病院に行くかどうかを判断する目安になります。
むくみや血尿がある場合は、腎臓の病気が疑われるサインです。
また、みぞおちの激しい痛みやしびれがある症状は、膵炎や坐骨神経痛、椎間板ヘルニアの可能性があります。
これらの症状が見られる場合は、早めに病院を受診しましょう。
病院へ行くならどの科を受診すべき?
各診療科の特徴と症状、原因、そして診療内容をまとめてみました。
症状 | 原因 | 診療内容 | |
内科 | 体重減少
全身の倦怠感 腰痛に加えて発熱 |
感染症
内臓疾患 炎症性疾患 |
ストレッチ
物理療法 運動療法 筋トレプログラム |
婦人科 | 腰痛が月経周期と関連している場合 | 子宮内膜症や卵巣嚢腫など | 超音波検査や内診
ホルモン治療 |
整形外科 | 筋肉痛
骨・関節の痛み 足にしびれや痛みが放射する場合 |
ぎっくり腰
腰椎狭窄症 骨粗しょう症 腰椎椎間板ヘルニア |
物理療法
薬物療法 X線やMRIでの画像診断 |
リハビリ科 | 事故
慢性的な腰痛 手術後の回復過程での痛み |
長期間の不良姿勢
運動不足による筋力低下 |
物理療法
運動療法 ストレッチ 筋トレプログラム |
泌尿器科 | 発熱
疲労感 尿路症状 |
胆石
腎盂腎炎 腎臓の下垂 |
手術
薬物療法 胆石溶解療法 |
内科・消化器内科 | 発熱
黄疸 体重減少 食欲不振 吐き気や嘔吐 |
膵炎
膵臓がん |
手術
薬物療法 抗がん剤治療 |
腰痛の原因が明確でない場合、内科の受診が適切です。
内科医は、身体全体の健康状態を総合的に評価することができます。
腰痛が他の病気や症状と関連している可能性がある場合、内科医は適切な検査や評価を行い、関連する問題を見逃さずに管理することができるでしょう。
左腰の後ろの痛み:診察と診断方法を知ろう
左側の腰痛は、痛みの程度や症状によって診察方法や治療方法が異なります。
ここからは、腰痛の診察方法を詳しく解説していきます。
医師の診察で何をチェックする?
腰痛の診察では、次のポイントを確認します。
- ①痛みの場所
- ②痛みの強さ
- ③痛みの家事方
- ④痛みが増減させる要因
まず初めに痛みがどの部分にあるかを詳しく聞きます。
例えば、腰全体に痛みがあるのか、片側だけなのか、特定の箇所に集中しているのかなどを確認します。
痛みの強さ、性質を聞き終わった後には、痛みがどのような状況で悪化するか、または軽減するかを確認します。
特定の動作や姿勢で痛みが増すのか、休息やストレッチで痛みが和らぐのかなどを聞き腰痛の原因を突き止めます。
画像診断をする
問診が終わったら、身体検査を行います。
例えば、腰の周りを触って痛みの場所を特定したり、腰を動かして可動範囲を確認したりします。
その後、必要に応じて以下のような画像検査を実施します。
- ・X線検査:骨折や骨の変形を確認する
- ・MRI検査:軟部組織や神経の状態を詳しく見るために使う
- CTスキャン:より詳細な骨の構造を調べる
これらの検査によって、骨や椎間板、神経の状態を詳しく調べることができます
最後に、診察結果に基づいて適切な治療法を提案します。
治療法には以下のものがあります。
- ・薬物療法:痛み止めや炎症を抑える薬の処方
- ・理学療法:温熱療法や電気刺激療法を使って筋肉の緊張を和らげる
- ・ストレッチや運動療法:特定のエクササイズを行って筋肉を強化し、柔軟性を高める
- ・手術:重度の場合、手術を行う
これらの治療法を組み合わせて、患者さんの症状に最適な治療計画を立てます。
左腰の後ろが痛い!痛みを和らげるための対処法4つ
普段の姿勢や筋肉のこわばりなどをとることで腰痛の痛みを改善できる可能性があります。
そこでここからは、体の左側に腰痛が見られる場合に効果的な4つの対処法について紹介します。
良い姿勢を保つ
普段の生活では、正しい姿勢を保つことがとても大切です。
楽な姿勢を続けていると、それが癖になり、骨格が歪んで疲れやすい体になってしまいます。
座っているときに足を組むと、体の片側に力がかかり骨盤が歪んでしまうことがあります。
例えば、デスクワーク中に足を組む習慣があると、骨盤の歪みが進みやすくなるので足を組まずに両足を地面にしっかりつけることが大切です。
また、通勤や通学で片方の肩にばかりカバンをかけていると、その肩が下がり、腰や背中に負担がかる要因につながります。
片側に重心をかけないように、足を組まずに足を揃えて座ったり、カバンは左右交互にかけたりする等バランスを保つことが大切です。
横になってリラックスする
左腰が痛い場合、まずは横になって休むことが重要です。
横になることで腰の曲がりが少なくなり、脊柱や関節にかかる圧力が軽減されます。
例えば、横になることで背骨が直線的になり、腰への負担がかかりやすくなります。
このような場合は、床やマットレスの上で横になることで、腰にかかる圧力が分散され、痛みが和らぎます。
また、横になることで身体の重みが広い範囲に均等に分散されるため、特定の部位に過度な圧力がかからず、筋肉や関節がリラックスしやすくなります。
横になることで血流が改善され、栄養や酸素が痛んだ部位に効率よく供給されるため、治癒が促進されるでしょう。
さらに、横になっている間は筋肉が静止し、炎症が軽減される時間が確保されます。
これにより、身体の自然な修復プロセスが促進され、痛みの緩和や回復に期待が持てます。
痛みがある場合は、横になって休むだけでなく、湿布を貼ったり、快適な姿勢を保つために枕やクッションを使ったりすることも効果的です。
症状が軽減されるまで十分な休息をとり、安静にしていることが、早期の回復につながるでしょう。
体を伸ばしたり動かしたりする
左腰の痛みを和らげるためには、ストレッチが有効です。
ストレッチすることで、血液の循環が改善され、筋肉が柔軟性を取り戻す可能性があります。
以下では、痛みを感じない範囲で安全に行えるふたつのストレッチを紹介します。
ただし、痛みが強くなったり不快感を感じたりした場合は、すぐにストレッチを中止しましょう。
①歪んだガチガチ骨盤【一瞬で矯正!痩せ体質にも変わる】寝たまま3分!内臓洗浄・中性脂肪も減らして
②【アラフィフ73kg→59kg】1時間歩くより10回脚を振るだけ!勝手に中性脂肪も減ってリンパ流し肝臓洗浄で頻尿や腰椎ヘルニア
③【ネコ背腰痛】意外と知らない腰痛の原因と解消する『腸腰筋剥がし』
整体院で施術を受ける
整体院では、専門の施術者が個々の状態に合わせたケアを行うため、腰の痛みの原因を根本から改善することが可能です。
骨盤の歪みや姿勢の問題を整えることで、腰痛の軽減だけでなく、全身のバランスも改善され、健康的な体を取り戻す手助けとなります。
定期的な通院とセルフケアを併用することで、腰痛の予防や再発防止にも効果的です。
そのため、左腰の後ろが痛む方は、セルフケア整体院に相談してみてください。
当院では、体への負担が少ない施術を提供し、お客様の症状に合わせたアプローチを行っています。
腰の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご連絡ください。
左腰の腰痛で受診先を探す人必見!痛みの受診はセルフケア整体院がおすすめ
腰痛で悩んでいる方には、当院の受診がおすすめです。
ここでは、YouTube動画で有名な代表が開院している整体院の情報を紹介します。
当院を受診して腰痛が改善したと言う声も!
「当院で施術して腰痛の改善を感じられた」というお客様の声を2つ紹介します。
①自分自身で、身体の不調を改善できる手段を手に入れることができました!(藤井さん)
肩、膝、腰(脊柱管狭窄症)の悩みに長年悩まされてきました。
特に階段を降りる際の膝の痛みや、仰向けで寝ると腰が痛くなるなど、日常生活に影響を与える症状でした。
朝起きてすぐは腰の痛みが出るため、身体をゆっくり動かすことを意識していました。
過去には電気治療や痛み止めの薬を試みては一時的に改善されるものの、痛みが再発し、また通院するという流れでした。
nobu先生のYouTube動画を見ながらセルフケアを試みましたが、正しいやり方や自分の身体に適したセルフケアなのかは正直わかっていなかったと思います。
セルフケア整体に通い始め、自宅でのセルフケアも継続することで、肩甲骨の張りがなくなりました。
日常生活でも膝の痛みが気にならなくなり、生活の質が格段に向上しました。
自分に合ったセルフケアを知ることができ、自分自身で身体の不調を改善できる手段を手に入れたことがとても嬉しいです。
②即手術と言われていたのに、階段の上り下りも気兼ねなくできるようになりました(片桐さん)
6年前、変形性膝関節症の末期と告知され、即手術が必要と言われました。
しかし手術をできるだけ延ばしたい思い、整形外科でヒアルロン酸注射を受けたり、整骨院でマッサージを受けるなど、さまざまな治療を試みました。
ほぼ毎週の病院通い、週に3~4回の整体通いは、費用や時間の面でも大きな負担でした。
nobu先生のYouTube動画を知り、セルフケアを試みましたが、私には難しくセルフケア整体に通うことを決めました。
初回来院時は、しゃがむこともできず、階段の上り下りも困難なほどの状況でした。
これまでの整体や整骨院の治療とは違い、施術で痛みがある箇所への直接的なアプローチではなかったため、本当に改善されるのか疑問でした。
しかし、教えてもらったセルフケアを自宅で継続し、通うたびに痛みが軽減され、歩行もスムーズになりました。階段の上り下りも気兼ねなくできるようになり、気持ちも楽になりました。
最初はできる限り手術を延期することが目標でしたが、今では手術は選択肢になくセルフケアを続けて生活していこうと思っています。
③痛みが緩和され、よく眠れるようになりました(土屋さん)
首痛、肩こり、背中こり、腰痛と、様々な痛みに悩まされていました。
週1回のマッサージ通い。施術中だけは一時的に楽になるものの日常生活での痛みは辛く、湿布を貼る日々でした。
仕事がトリマーであり体を酷使する職業ゆえに、職業病として痛みがつきまとう日々で、病院に通い痛み止めを飲むも、改善が見えない状況に悩まされました。
初回の施術では仰向けもつらい状態で、自宅でもセルフケアを試みました。
しかし3回通っても改善を感じられずセルフケア整体さんに正直にお伝えしたところ、毎日使用していたマッサージ機の利用を中止するようにアドバイスされ、そこから身体に変化が現れました。
通院回数を重ねるごとに、自身の身体状態や日常の状況をに伝えることで適切なセルフケアが提案され、自分に合ったセルフケア動画も撮影できるため、自宅でも正しいセルフケアができました。
その結果、痛みが緩和され、よく眠れるようになりました。
飲み物も首を上げて飲むことができるようになり、感動しています。
(※当院のホームページ「お客様の声」)
当院の新着情報
nobu先生のTwitterでは、当院で施術した人の画像を紹介したり、腰痛のお悩み問題を漫画で分かりや
すく情報を発信したりしています。
ぜひ新着情報を見逃さないためにも、nobu先生のTwitterをフォローしてみてください。
また、2023年以前から2024年現在も腰痛予防の対策動画をアップしています。
リスナーの中には効果を感じたという方もいますので、ぜひ気になる動画を試してみてください。
当院のアクセス方法や案内情報を紹介
当院の「セルフケア整体」は、東京都の新宿店で施術を受けることが可能です。
LINEや電話から予約できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
セルフケア整体 | 住所 | アクセス | 電話番号 | 受付時間 | 営業日 | お問い合わせ |
新宿店 | 東京都新宿区百人町1-5-4 東都ビル502 | 新宿駅(JR線)3番出口より徒歩7分 | 03-6825-0540 | 9:00~20:30 | 年中無休 | 店舗検索・予約 |
まとめ:左側の腰痛には病院受診を早めに!ストレッチと姿勢改善も大切
今回は、左側に出る腰痛の原因や症状、病院に行く目安、腰痛の対処法まで紹介しました。
左側の腰が痛む原因には、内臓や婦人科の病気、神経の圧迫、骨盤の歪みや姿勢の問題などが考えられます。
腰と内臓は腰痛を引き起こす要因に関係している場合もあります。
例えば、左側の腎臓や大腸、膵臓の異常が腰の痛みを引き起こすことがあったり、腎結石や腎盂腎炎、大腸炎などが原因で痛みが生じるケースもあったりします。
このような内臓の問題が疑われる場合、安静にしていても痛みが続くため、早急に病院を受診することが重要です。
また、女性の場合、左側の腰痛は子宮内膜症や卵巣嚢腫などの婦人科の問題が原因であることがあります。
これらの疾患は月経周期に関連して痛みが悪化することが多いため、症状が続く場合は婦人科を受診することが必要です。
左側の腰痛がある場合は、自分の症状に合わせて適切な対処をすることが重要です。
立っている時や少し座っている時でも痛みが続く場合は、早めに専門医の診断を受けるとよいでしょう。
もし骨盤の歪みや姿勢が原因で痛みが出ている場合は、日常的にストレッチをしたり、正しい姿勢を保つように心がけることをおすすめします。
当院の代表の情報や腰痛の対処方法は、当院のホームページ、YouTube、Twitter等のWebサイトから、確認することが可能です。
また、腰痛のよくある質問にもお答えできます。
腰痛でお悩みの方は、ぜひ当院のWebサイトの情報を参考にしてみてください。