さまざまな理由で幅広い層の人が悩みを抱えるばね指ですが、実は糖尿病の方に多くみられる指の病気でもあります。この記事では、糖尿病が原因のばね指について、原因や対処法などを解説します。
目次
さまざまなばね指が起こる原因
ばね指とは、簡単に言うと指に起きる腱鞘炎のことで、弾発指やトリガーフィンガーとも呼ばれます。腱の動きがスムーズでなくなり、指が曲げ伸ばししにくくなるほか、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が見られます。症状は朝が強く、日中に使っているうちに症状が段々と軽減することがほとんどです。
酷使する職業やスポーツなど
力仕事で手に過度な力が掛かったり、スポーツ等で手に急激に大きな力が加わると、腱や腱鞘を痛めてしまう可能性があります。腱が部分的に損傷したり、腱鞘が裂けて腱が逸れたりすると、指の動きが悪くなりばね指へとつながります。
また、大きな力でなくても、同じ指の動作を長期間繰り返し続けることで、その指の腱と腱鞘に過度な負担がかかります。腱と腱鞘の間で過剰な摩擦が生じ、腱鞘が肥厚したり炎症を起こしたりして腫れ上がることも。特にパソコンの入力作業や製造業での組み立て作業などは、同じ指を使い続けるため注意が必要です。
中年女性ならではのホルモンバランスなど
女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、腱や靭帯のコラーゲン代謝を調節する働きがあります。エストロゲンが低下すると、腱の代謝が低下し、腱の弾力性が失われやすくなります。
更年期以降の女性ではエストロゲンの分泌が低下するため、腱が傷つきやすくなり、ばね指などの腱障害のリスクが高まると考えられています。
実際に、ばね指の発症率は更年期前後の40代後半から60代の女性が高い傾向にあり、女性ホルモン減少の影響が指摘されています。
一方で、単にホルモン変化だけがばね指の原因ではなく、加齢による腱の老化、生活習慣、職業などの要因も考えられます。
適度な運動と十分な栄養摂取によりホルモンバランスを保つことが、ばね指のリスクを下げる一助となる可能性はあるでしょう。
加齢
また、女性だけではありません。性別関係なく加齢とともに手の腱や腱鞘、関節の老化は進行します。腱の弾力性が低下したり、腱鞘内の滑液が減少すると、腱と腱鞘の動きも悪くなります。また、関節の変形や可動域の低下も影響します。50代以降ではこうした加齢変化が顕著になり、ばね指になりやすくなります。
若年層に比べて腱や腱鞘の弾力性が低下しやすい50代以降の方は、ビタミンB群やビタミンCなどビタミン摂取を心がけ、コラーゲンの合成や抗酸化作用を高めていくと良いでしょう。
糖尿病
糖尿病患者では一般の方に比べ、ばね指が多くみられることが、スウェーデンのルンド大学が主導した研究で示されています。糖尿病の合併症は数多くありますが、そのうちの一つがばね指です。
ばね指は、1型糖尿病患者、2型糖尿病患者で多く、HbA1cが高いほどそのリスクは上昇するという結果が、「Diabetes Care」に掲載されています。同大学スコーネ大学病院手外科のMattias Rydberg氏によると、「手外科の分野では、1型と2型の両方のタイプの糖尿病患者で、より頻繁にばね指の影響を受けることに長い間注目してきました。この疾患で手術が必要となる症例の20%以上は、糖尿病であるか、糖尿病の発症リスクの高い患者であることが示されました」と述べています。
高血糖(血糖調節不全)がばね指のリスクを高めるかを調べるため、研究グループは同病院の2件の医療記録を解析し、8万5,755例を対象に調査した結果、全症例の1~1.5%がばね指の影響を受けるのに対し、糖尿病症例では10~15%で発生し、とくに1型糖尿病の群で多くみられることが判明したそうです。
また、糖尿病患者以外にも、甲状腺機能低下症などの代謝性疾患や、関節リウマチなどの自己免疫疾患患者も同様に症状を発症しやすいと言われています。
糖尿病が原因の場合の対処法
血糖値を下げる
では、なぜ糖尿病だとばね指になりやすいのでしょうか。それは、1型糖尿病と2型糖尿病の両群の男女で、血糖値が高いとばね指のリスクが上昇する傾向があると言われています。
メカニズムはまだ十分に分かっていませんが、血糖値が高いと指の屈筋腱などの結合部と腱鞘が厚くなり、障害が起こるのが原因のひとつと考えられています。そもそも血糖管理が良くない人は、手や指の神経障害が起きやすいです。
これらのことから、糖尿病によるばね指の場合、血糖値が高くないか確認し、高い場合は下げるように心がけましょう。
保存的療法を利用する
また、糖尿病の治療ではなく、一般のばね指患者と同様の保存的療法としては、局所の安静や、サポーターによる固定、投薬、腱鞘内ステロイド注射などがあります。この注射は3ヶ月以上症状が改善された状態が続き効果は抜群ですが、再発する可能性もあります。
手術する
保存療法でも症状が改善しないときや再発を繰り返す場合には、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行うことが可能です。切開するのは腱鞘の一部だけで、比較的短時間で終わり日帰りで行う事が可能な手術です。
まとめ
この記事では、糖尿病が原因のばね指について、原因や対処法などを解説しました。ばね指には、スポーツや女性ホルモンなど様々な原因がありますが、中でも糖尿病の方に多くみられることがわかりましたね。
糖尿病によるばね指の症状がある場合には、まずはかかりつけ医を尋ね、血糖値を下げる対処を行い、保存的療法を利用しましょう。それでも改善しない場合には手術を受けるなど、適切な医師の判断に従い、適切な処置を行うことが大切です。また、医療的な解決法のみならず、まずは食事の内容を見直し、運動をこころがけるなど普段の生活習慣から気を付けていきましょう。
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