この記事は「セルフケア整体 院長・森下 信英(NOBU先生)」の監修のもと作成されています。
五十肩を英語で説明する場面で困った経験はありませんか?五十肩は一般的に英語で「frozen shoulder」と表現されます。しかし、医学的には「adhesive capsulitis」という専門用語も使われることが多いです。この記事では、五十肩の正しい英語表現から実際の使い方まで、海外で困らないための英語フレーズを詳しく解説します。肩の痛みや症状を英語で正確に伝えられるようになり、医療機関での相談もスムーズに行えるでしょう。
目次
五十肩の代表的な英語表現は「Frozen Shoulder」
五十肩の最も一般的な英語表現は「frozen shoulder」です。この表現は文字通り「凍結した肩」という意味で、肩の関節が固まって動かなくなる状態を的確に表現しています。
何をやっても首肩がガチガチで、頭痛もひどく、眠りも浅い。体重が減らず、日々老けたと感じる。実は、この症状とガチガチに凝っている方には特徴があります。
「frozen shoulder」という表現が選ばれる理由は、五十肩の主要な症状である関節の可動域制限を直感的に理解できるからです。肩が「凍った」ように動かない状態を表現しており、英語圏の人々にとっても理解しやすい表現となっています。
海外の医療機関では、この「frozen shoulder」という用語が広く認知されています。
英語表現 | 読み方 | 使用場面 | 適用レベル |
---|---|---|---|
frozen shoulder | フローズン ショルダー | 日常会話、一般的な説明 | 初級~中級 |
adhesive capsulitis | アドヒーシブ キャプスライティス | 医学的文脈、専門的な説明 | 上級 |
shoulder periarthritis | ショルダー ペリアルスライティス | 医学文献、専門用語 | 専門家レベル |
Frozen Shoulder以外の医学的な英語表現とニュアンスの違い
五十肩には「frozen shoulder」以外にも複数の英語表現があります。それぞれのニュアンスの違いを理解することで、より正確なコミュニケーションが可能になります。医療従事者との会話では、症状の重症度や治療段階に応じて使い分けることが重要です。
Adhesive Capsulitis(癒着性関節包炎)
「adhesive capsulitis」は医学的に最も正確な表現とされています。肩関節包の癒着による関節の動きの制限を意味します。医師や医療従事者と話す際には、この専門用語を使用することで、より正確な診断や治療法の説明を受けられる可能性があります。特に海外の病院では、この用語を知っていることで適切な治療につながりやすくなります。
Shoulder Periarthritis(肩関節周囲炎)
「shoulder periarthritis」は肩関節周囲の組織の炎症を指す医学用語です。五十肩の病態をより広範囲の炎症として捉えた表現で、主に医学文献や専門的な文脈で使用されます。関節周囲の筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の炎症を包括的に表現する際に用いられます。
Stiff Shoulder(硬い肩)
「stiff shoulder」は比較的軽度な肩の硬さを表現する際に使用されます。五十肩ほど重篤ではない状態や、初期症状を説明する際に適している表現です。日常会話でも使いやすく、相手に状況を理解してもらいやすい利点があります。
五十肩を英語で表現する際の注意点とコツ
五十肩について英語で説明する際には、いくつかの重要なポイントがあります。症状の重症度や相手の専門性に応じて、適切な表現を選択することが大切です。
日常会話では「frozen shoulder」を使い、医療機関では「adhesive capsulitis」も併用することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。また、症状の説明では具体的な状況を伝えることが重要です。
痛みの程度については「mild(軽度)」「moderate(中度)」「severe(重度)」といった形容詞を使って表現しましょう。可動域の制限についても「limited range of motion(可動域制限)」という専門用語を覚えておくと便利です。
五十肩の症状を英語で伝える具体的なフレーズ集
五十肩の症状を英語で正確に伝えるためのフレーズをシチュエーション別にご紹介します。これらの表現を覚えておくことで、海外の医療機関での受診や日常会話で困ることがなくなります。
基本的な症状の表現
- I have severe shoulder pain that worsens at night.(夜に悪化するひどい肩の痛みがあります)
- My shoulder is very stiff and I can’t move it freely.(肩がとても硬くて自由に動かせません)
- I can’t lift my arm above shoulder level.(腕を肩の高さより上に上げられません)
- The pain radiates down to my arm.(痛みが腕まで広がっています)
- I’m experiencing significant limitation in shoulder movement.(肩の動きに著明な制限があります)
専門家の見解による根本原因の解説
森下 信英(nobu先生)によると、五十肩の根本的な原因は手のひらの筋肉の硬さにあると考えられています。手のひらの特定の部位を押して痛みがある場合、それは五十肩を引き起こしやすい危険な状態のサインとされています。
この状態を放置すると、指から手首、肘、肩甲骨、背骨まで連鎖的に影響を与える可能性があります。結果として、首こり、肩こり、ストレートネック、五十肩、腱鞘炎、ばね指まで引き起こす可能性があるとされています。また、リンパの流れも悪くなり、老廃物が蓄積されることで体全体の不調につながる恐れもあります。
治療法については、Mayo Clinicの五十肩に関する解説などの信頼できる医学情報も参考にすることをお勧めします。
医療機関での相談時の表現
- I suspect I have frozen shoulder based on my symptoms.(症状から五十肩を疑っています)
- My doctor diagnosed me with adhesive capsulitis.(医師が癒着性関節包炎と診断しました)
- The symptoms have been gradually worsening over several months.(症状は数ヶ月かけて徐々に悪化しています)
- I’m seeking effective treatment options for my shoulder condition.(肩の状態に対する効果的な治療選択肢を求めています)
- Physical therapy hasn’t provided sufficient relief so far.(理学療法では今のところ十分な改善が得られていません)
【実践例文】海外で「五十肩」について話すときの英語表現
実際のコミュニケーション場面で使える例文を、日常会話から医療機関での相談まで幅広く紹介します。これらの例文を参考に、自分の症状に合わせてアレンジしてください。
日常会話での実用例文
英語例文 | 日本語訳 | 使用場面 |
---|---|---|
I can’t sleep well because of my frozen shoulder. | 五十肩のせいでよく眠れません。 | 友人との会話 |
My doctor said I have adhesive capsulitis. | 医師に癒着性関節包炎だと言われました。 | 同僚への説明 |
It’s difficult to put on my jacket due to shoulder stiffness. | 肩の硬さのせいでジャケットを着るのが困難です。 | 日常の困りごと |
The pain in my shoulder has been getting progressively worse. | 肩の痛みが徐々にひどくなっています。 | 症状の変化 |
医療機関での詳細な相談例文
Patient: “I’ve been experiencing severe shoulder pain and significant stiffness for about four months now. The pain is particularly intense at night, and I can barely lift my arm above my head. I think it might be frozen shoulder.”
患者:「約4ヶ月間、ひどい肩の痛みと著明な硬さを経験しています。特に夜間の痛みが激しく、腕を頭の上まで上げることがほとんどできません。五十肩かもしれないと思います。」
Doctor: “Based on your description and the duration of symptoms, it does sound like adhesive capsulitis. We’ll need to perform a physical examination and possibly some imaging studies to confirm the diagnosis and rule out other conditions.”
医師:「症状の説明と持続期間から、癒着性関節包炎のように思われます。診断を確定し他の疾患を除外するために、身体診察とおそらくいくつかの画像検査が必要です。」
また、治療方法についても英語で理解しておくことが重要です。「Physical therapy(理学療法)」「range of motion exercises(可動域運動)」「anti-inflammatory medication(抗炎症薬)」「corticosteroid injection(コルチコステロイド注射)」などの用語も併せて覚えておきましょう。
関連する英語表現と医学用語の完全ガイド
五十肩に関連する症状や治療法の英語表現も理解しておくと、より詳細なコミュニケーションが可能になります。特に海外での治療を受ける際には、これらの専門用語を知っていることが重要です。
関連疾患の英語表現
- Shoulder impingement syndrome(肩インピンジメント症候群) – 肩の骨や軟組織が挟まれることで起こる痛みの状態
- Rotator cuff tear(回旋筋腱板断裂) – 肩の回旋に関わる筋肉の損傷
- Bursitis(滑液包炎) – 関節周囲の滑液包の炎症
- Tendinitis(腱炎) – 腱の炎症状態
- Joint stiffness(関節の硬さ) – 関節の可動域制限
- Muscle spasm(筋痙攣) – 筋肉の異常な収縮
治療法に関する英語表現
- Conservative treatment(保存的治療) – 手術以外の治療法
- Steroid injection(ステロイド注射) – 炎症を抑える注射治療
- Manipulation under anesthesia(麻酔下手技療法) – 麻酔下での関節可動域改善
- Arthroscopic surgery(関節鏡手術) – 内視鏡を用いた低侵襲手術
これらの疾患は五十肩と症状が似ている場合があるため、正確な診断のためには専門医による詳しい検査が必要とされています。
WebMDの五十肩解説なども参考にしながら、症状について英語で正確に説明できるよう準備しておくことをお勧めします。
五十肩の英語表現に関するよくある質問
Q. 五十肩は英語で何と言いますか?
A. 五十肩は一般的に英語で「frozen shoulder」と言います。これが最も分かりやすく、広く認知されている表現です。医学的には「adhesive capsulitis」という専門用語も使われます。海外では「frozen shoulder」の方が理解されやすいため、まずこちらを使うことをお勧めします。
Q. Frozen shoulderとadhesive capsulitisの違いは何ですか?
A. 「Frozen shoulder」は日常会話で使われる一般的な表現で、「adhesive capsulitis」は医学的に正確な専門用語です。意味は同じですが、医療機関では後者がよく使われる傾向があります。病院での診察では両方の用語を知っていると便利です。
Q. 四十肩も同じ英語表現を使いますか?
A. はい、四十肩も五十肩も英語では同じ「frozen shoulder」または「adhesive capsulitis」と表現されます。年齢による名称の違いは日本語特有のものです。英語圏では年齢に関係なく同じ病名で呼ばれます。
Q. 肩の痛みを英語でどう説明すればよいですか?
A. 「I have severe shoulder pain」(ひどい肩の痛みがあります)や「My shoulder is stiff and hard to move」(肩が硬くて動かしにくいです)などの表現が使えます。痛みの程度は「mild(軽度)」「moderate(中度)」「severe(重度)」で表現し、具体的な症状を伝えることが重要です。
Q. 海外の病院で五十肩について相談するときの注意点は?
A. 「frozen shoulder」または「adhesive capsulitis」という正確な用語を使い、症状の詳細(痛みの程度、可動域の制限、いつから始まったか、日常生活への影響など)を具体的に説明することが重要です。また、これまでの治療歴があれば併せて伝えましょう。
Q. 五十肩の治療法を英語で何と言いますか?
A. 主な治療法は「physical therapy」(理学療法)、「range of motion exercises」(可動域運動)、「anti-inflammatory medication」(抗炎症薬)、「steroid injection」(ステロイド注射)などです。これらの用語を覚えておくと医療機関での相談に役立ちます。
Q. 五十肩の症状が改善しない場合の英語表現は?
A. 「My symptoms haven’t improved with conservative treatment」(保存的治療で症状が改善していません)や「I’m not responding well to physical therapy」(理学療法に良く反応していません)といった表現が使えます。治療効果について医師と相談する際に重要な表現です。
まとめ:五十肩の英語表現をマスターして海外でも安心!
五十肩の英語表現について詳しく解説してきました。最も重要なポイントは「frozen shoulder」が日常会話で最も理解されやすい表現であることです。
海外で五十肩について説明する際は、以下の点を押さえておきましょう:
- 日常会話では「frozen shoulder」を優先して使用
- 医療機関では「adhesive capsulitis」も併用
- 症状の詳細を具体的に英語で説明できるよう準備
- 関連する医学用語や治療法も理解しておく
- 痛みの程度や可動域制限を数値や形容詞で表現
- 日常生活への影響も具体的に伝える
また、森下 信英(nobu先生)の専門的な見解にもあるように、五十肩は単なる肩の問題ではなく、手のひらの筋肉の硬さから始まる全身の連鎖的な問題である可能性があります。早期の適切な対処が重要であり、その際に正しい英語表現を知っていることで、より効果的な治療を受けることができるでしょう。
海外での医療機関受診では、症状の経過や治療歴を時系列で整理し、英語で説明できるよう準備しておくことも大切です。また、保険の適用範囲や治療費についても事前に確認しておくと安心です。
この記事で紹介した英語表現を参考に、海外でも自信を持って五十肩について説明できるようになってください。適切なコミュニケーションが、より良い治療結果につながります。