ゴルフをしていて「なんだか指が痛いな」と感じたことはありませんか?
それは、ばね指の前兆かもしれません。
この記事では、ゴルフでばね指になりやすい理由や、ばね指を予防するためにできることをくわしく解説します。
ゴルフを楽しむために、ばね指の予防策をしっかりと押さえて、健康的なプレーを心がけましょう。
最後までお読みいただくと、ばね指を予防しながら楽しいゴルフライフを過ごせます。
目次
ばね指とは
ばね指とは、指に起こる腱鞘炎(けんしょうえん)の一種です。
腱鞘炎は、腱(けん:筋肉と骨をつなぐ組織)とそれを包む腱鞘(けんしょう)の炎症、指の使いすぎや指への過度な負荷が原因となることが多いです。
炎症が進むと腱が正常にすべらなくなり、指の動きにスムーズさがなくなります。
ばね指の症状は以下のとおりです。
- ・朝起きたときに指がこわばる
- ・指が途中で引っかかる感じがする
- ・指を動かすとカクンという音がすることがある
- ・指を曲げたり伸ばしたりするときに痛みを感じる
- ・症状が進行すると指を完全に伸ばせなくなることがある
ばね指を改善するには早めの対応が重要です。
「すぐ治るかもしれない」「痛みがないから大丈夫」と油断せず、医療機関や整体院などの専門家に相談しましょう。
ゴルフでばね指になる原因
ゴルフによるばね指のおもな原因は、以下のとおりです。
- 特定の動作や負荷
- 持ち方やスイングの技術
ゴルフのスイングやグリップの握り方により、指に過度なストレスがかかってばね指の原因となることがあります。
また、自分流の技術や不適切なフォームで指に不必要な負荷がかかるため、プロに指導を受けることが予防につながるでしょう。
ゴルフでばね指にならないための3つの予防・対策
ゴルフでばね指にならないために、以下の予防策をとりましょう。
- 1. 正しいフォームの習得
- 2. ばね指防止のためのゴルフ用具の選択
- 3. ゴルフ前のばね指予防ウォームアップや指のストレッチ
それぞれくわしく解説します。
正しいフォームの習得
ゴルフでばね指を予防するためには、正しいフォームを習得することが重要です。
適切なスイングやグリップの技術を学び、指への過度な負担を減らせるからです。
プロの指導を受けたり、練習くり返したりすることで、フォームの精度を高めましょう。
正しいフォームは指だけでなく全体のパフォーマンス向上にも役立ちます。
ばね指防止のためのゴルフ用具(グリップやサポーターなど)の選択
ゴルフ用具を適切に選ぶこともばね指の予防に役立ちます。
たとえば、グリップは手にフィットし、適度なクッション性があるものを選ぶとよいでしょう。
また、サポーターは、指に優しくフィットし、長時間のプレーや練習での負荷を軽減してくれるでしょう。
これらの用具は、指の負担を軽減し、ばね指のリスクを減少させることが見込めます。
ゴルフ前のばね指予防ウォームアップや指のストレッチ
ゴルフ前にしっかりとウォームアップや指のストレッチをおこないましょう。
指のストレッチや軽いエクササイズを取り入れることで、腱や筋肉をやわらかくし、指への負担を減らします。
ゴルフ前のウォームアップは血流を促進し、筋肉の緊張をやわらげることで、ばね指のリスクを大幅に低下させます。
ゴルフでばね指になったときの治療法
ゴルフでばね指になったときは、医療機関でおもに以下の治療をおこないます。
- ・安静
- ・薬物療法
- ・手術
それぞれ見ていきましょう。
安静
ばね指の症状が出た場合、指を休ませることが最も重要です。
過度な使用を控え、指に負担をかけないようにすることで、症状の悪化を防ぎます。
安静保持によって、炎症がおさまりやすくなり、回復が早くなります。
早く治したいと、炎症がおさまらないままストレッチやマッサージなどをおこなうと逆効果です。
焦る気持ちもあるかもしれませんが、そういうときほど安静を保つことを心がけましょう。
薬物療法
抗炎症薬や鎮痛薬を使用して、炎症や痛みをコントロールします。
これにより、症状がやわらぎ、日常生活が少し楽になるでしょう。
医師の指示に従い、適切な薬物療法を行いましょう。
また、内服薬よりも効果的なのが、注射療法です。
炎症の起きている部位に直接注射をして炎症をおさえ、痛みの緩和を図ります。
ただし、注射療法ができる回数は限られているため、何度も受けられないことを覚えておきましょう。
手術
ゴルフでばね指になった場合、手術が必要になることもあります。
痛みがあったり、あきらかにばね指の症状があったりするにも関わらず、対策をとらずにゴルフをつづけると、ばね指が悪化しやすいです。
重症化すると薬物療法やリハビリなどの保存療法では効果があらわれず、日常生活に支障をきたすでしょう。
このような状態では、手術療法が選択される可能性が高いです。
手術をせずにばね指の症状を改善したのであれば、前述した保存療法を徹底するのがよいでしょう。
ゴルフによるばね指に関わるよくある質問
ゴルフによるばね指について、よくある質問にお答えします。
ゴルフによるばね指は治らないのですか?
ゴルフが原因のばね指は、原因となっている動作をやめ、徹底した対策をとれば症状はやわらぐでしょう。
ただし、痛みや炎症が長引くと治りづらくなります。
重症化を防ぐには、適切な治療と安静が重要です。
痛みが落ち着いているからと放置せず、早期に対応することで回復が早まるため、医療機関や整体院を受診しましょう。
ゴルフのばね指はどの指に多いですか?
ゴルフでばね指になるのは、小指が多い傾向です。
これらの指が特に影響を受けやすく、自己流でゴルフをしている方は正しいグラブの握り方でない可能性が高いため、とくに注意が必要です。
ばね指になったらゴルフの練習は控えたほうがよいですか?
ばね指の症状がある場合は、炎症や痛みが収まるまでゴルフの練習を控えましょう。
というのも、炎症がおさまらない状態でゴルフをすると、ばね指が悪化する可能性が高いためです。
ゴルフが原因でばね指になったなら、クラブの握り方やフォームなどが指に負担をかけている可能性が高いです。
症状が改善した後も、痛みがない範囲で練習を再開し、フォームや用具の見直しをおこなったり、ストレッチを取り入れたりすることをおすすめします。
痛みがないからと油断は禁物!ゴルフ前には入念な予防策を
ゴルフを楽しむためには、ばね指の予防策をしっかりと講じることが重要です。
正しいフォームの習得や適切な用具の選択、ウォームアップとストレッチを怠らずにおこなうことで、ばね指のリスクを大きく減少できるでしょう。
痛みがないからと油断せず、予防策を徹底して、楽しいゴルフライフを送ってください。