最終更新:2025.05.20

椎間板ヘルニアでもウォーキングは効果的?医師が教える正しい歩き方と注意点

この記事は「日本身体運動科学研究所 代表理事・笹川 大瑛」の監修のもと作成されています。

椎間板ヘルニアを抱えていると、「運動は避けるべき?」「ウォーキングは大丈夫?」と不安になりますよね。結論からお伝えすると、椎間板ヘルニアの方にとって、適切に行うウォーキングは効果的な運動である可能性があります。ただし、症状の程度や状態によって効果や注意点に違いがあります。この記事では、ヘルニアの基本知識から、ウォーキングの効果、安全な歩き方、注意すべきポイントまで、専門家の見解をもとに徹底解説します。痛みと上手に付き合いながら、健康的な生活を取り戻すための具体的なアドバイスをご紹介します。

「ヘルニアを持つ方のリハビリとして、腰を安定させる筋肉をどんどん働かせていくことが重要です。特に腹横筋や腹斜筋などの腹部周りの筋肉を鍛えることで、腰への負担を軽減できます。」

理学療法士 笹川先生(動画 10:09)

目次

そもそも椎間板ヘルニアとは?症状と原因を理解しよう

ヘルニア ウォーキング

ウォーキングの効果を知る前に、まずは椎間板ヘルニアについて正確に理解しましょう。椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にあるクッション材(椎間板)の内部組織(髄核)が神経管内に飛び出してしまう状態を指します。医学的には「髄核脱出」とも呼ばれ、腰椎(腰の背骨)で最も頻繁に発生します。これにより神経が圧迫され、腰痛やしびれなどの症状が現れます。

椎間板ヘルニアの主な症状とは?

椎間板ヘルニアの症状は人によって異なりますが、主に以下のような症状が見られます:

  • 腰痛(特に長時間同じ姿勢を続けると悪化)
  • 足のしびれや痛み(坐骨神経痛)
  • 足の筋力低下
  • 前かがみになると痛みが増す
  • 咳やくしゃみをすると痛みが増す
  • 座位から立ち上がる際に痛みを感じる

ヘルニアの進行度と危険信号

椎間板ヘルニアには症状の軽いものから重いものまでさまざまな段階があります。以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師の診察を受けるべき危険信号です:

「足首が上がらなくなったり、つまずいたりするようになったら、それは運動麻痺が起きている可能性があります。この場合は神経が傷ついている状況なので、すぐに整形外科に行った方が良いです。」

理学療法士 笹川先生(動画 03:21)

  • 足首が上がらなくなる(運動麻痺)
  • 足のしびれが強くなり、感覚がなくなる
  • 排尿や排便に問題が生じる(膀胱直腸障害)
  • 両足に症状が出現する(馬尾症候群の可能性)
  • 安静時でも痛みが継続する

これらの症状は神経が強く圧迫されている証拠です。このような症状がある場合は、ウォーキングではなく、まず医療機関を受診しましょう。

ヘルニアにウォーキングは効果的?専門家の見解

ヘルニア ウォーキング

多くの医師や理学療法士は、症状が安定している椎間板ヘルニアの患者さんに対して、適度なウォーキングを推奨しています。なぜウォーキングが効果的な可能性があるのでしょうか?日本整形外科学会のガイドラインによると、適度な運動は慢性腰痛の管理に有効とされています。

ウォーキングがヘルニアに効果的な理由

効果詳細
有酸素運動による炎症抑制ウォーキングによる有酸素運動は血行を促進し、炎症を抑える効果がある可能性があります。これにより痛みの軽減が期待できます。最新の研究では、定期的な有酸素運動が慢性腰痛の管理に有効である可能性が示唆されています。
腰周りの筋力強化適度なウォーキングにより腰を支える筋肉が強化され、椎間板への負担が軽減します。特に腹横筋や多裂筋などのコア筋肉の強化に役立ちます。これらの筋肉は腰椎の安定性に重要な役割を果たしています。
体重管理ウォーキングによるカロリー消費は、体重増加を防ぎ、椎間板への負担を軽減します。肥満は椎間板ヘルニアのリスク因子の一つです。研究によると、BMIが高いほど腰痛のリスクが高まる傾向があります。
メンタルヘルスの改善適度な運動はストレスを軽減し、エンドルフィンの分泌を促進します。慢性的な痛みとの付き合い方にもポジティブな影響を与えます。厚生労働省の調査でも、適度な運動がメンタルヘルスの向上に寄与することが示されています。

ウォーキングのメリットがある一方で、症状によっては注意が必要な場合もあります。特に神経圧迫が強い場合や急性期の椎間板ヘルニアでは、ウォーキングが症状を悪化させる可能性があります。

【実践編】ヘルニアの方が安全にウォーキングを行うための5つのポイント

ヘルニア ウォーキング

椎間板ヘルニアを抱えている方が安全にウォーキングを行うためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。以下に5つのポイントをご紹介します。

1. 痛みのない範囲で無理せず行う

ウォーキング中や後に痛みが増す場合は、すぐに中止して休息を取りましょう。「痛みに耐える」ことは逆効果です。痛みは体からの警告信号であり、それを無視すると症状が悪化する可能性があります。「無痛域での運動」が基本原則です。

2. 正しい姿勢を意識する

正しい姿勢でのウォーキングは、腰への負担を軽減し、効率的に筋肉を使うことができます。以下のポイントを意識しましょう:

  • 背筋をまっすぐに伸ばす(腰を自然なカーブに保つ)
  • 視線は前方10〜15m先に向ける
  • 肩の力を抜き、自然に腕を振る
  • かかとから着地して、足の裏全体でしっかり地面を捉える
  • 腹部に軽く力を入れて、コア(体幹)を安定させる
  • 歩幅は普段より少し小さめに取る

3. 適切な靴と装備を選ぶ

ウォーキングに適した靴を選ぶことは、腰への衝撃を軽減するために非常に重要です。以下のポイントに注意しましょう:

  • クッション性が高く、足のアーチをサポートするウォーキングシューズを選ぶ
  • 靴のサイズは少し余裕があるものを(足先が靴に当たらないように)
  • 必要に応じてアーチサポートや衝撃吸収性の高いインソールを使用する
  • 季節に合わせた動きやすい服装を選ぶ
  • 必要に応じてサポーターやコルセットの使用を検討する(医師と相談)

ヘルニアの方におすすめのウォーキングシューズについては、腰痛対策シューズの記事で詳しく解説しています。

4. 徐々に運動量を増やす

「ヘルニアを取った後にすぐに強い運動を行うと再発するリスクが非常に高いです。一度ヘルニアが出ると、その通り道ができてしまうからです。少しずつできることを増やしていく運動が大切です。」

理学療法士 笹川先生(動画 10:09)

ウォーキングは徐々に時間や距離を延ばしていくことが重要です。以下のような段階的なアプローチがおすすめです:

段階時間・距離頻度注意点
初期(1〜2週間)5〜10分、平坦な場所2〜3回/週痛みが出ないペースで行う
中期(3〜4週間)15〜20分3〜4回/週姿勢に注意し、必要に応じて短い休憩を挟む
維持期(5週間〜)20〜30分4〜5回/週体調に合わせて調整、無理はしない

5. ウォーミングアップとクールダウンを忘れずに

ウォーキング前後のストレッチは、筋肉の準備と回復に重要です:

  • ウォーキング前:軽いストレッチで筋肉をほぐす(特に腰、太もも、ふくらはぎ)
  • ウォーキング後:全身のストレッチで筋肉の柔軟性を保つ
  • ストレッチは痛みを感じない範囲で行う
  • 腰を反らせるストレッチは避ける
  • 呼吸を止めずにゆっくりと行う

効果的なストレッチ方法についてはヘルニアストレッチで詳しく紹介しています。

ヘルニアの方がウォーキングをする際に避けるべき3つのNG行動

ヘルニア ウォーキング

安全にウォーキングを行うためには、以下のような行動は避けるべきです:

NG行動理由代替策
痛みを我慢してウォーキングを続ける痛みは神経が圧迫されている信号であり、無視すると症状が悪化する可能性があります。痛みを感じたら休息を取り、症状が収まってから再開する。必要に応じて医師に相談する。
不整地や傾斜の強い場所でのウォーキング不安定な地面は腰に余計な負担をかけ、バランスを崩して症状を悪化させる原因になります。平坦で整備された道や公園、室内のトラックなどを選ぶ。オフロードや砂浜などは避ける。
長時間の連続ウォーキング長時間同じ動作を続けることで、特定の筋肉に疲労が蓄積し、腰への負担が増加します。30分以上のウォーキングは小休憩を挟む。1日の運動を複数回に分けて行う。疲労を感じたら無理せず中止。

ウォーキング中に痛みが出た場合の対処法は?

ヘルニア ウォーキング

ウォーキング中に腰痛や脚のしびれなどの症状が出た場合は、以下の対応を心がけましょう:

即時の対応

  1. ウォーキングを中止する:無理に続けると症状が悪化する可能性があります。
  2. 安静にする:できれば横になり、腰を楽な姿勢に保ちます。膝を軽く曲げ、腰の負担を減らす姿勢がおすすめです。
  3. 痛みが強い場合は氷で冷やす:急性の痛みには冷却が効果的です(15〜20分程度)。タオルなどで包んで直接皮膚につけないようにしましょう。
  4. 必要に応じて医師に処方された鎮痛剤を使用する:自己判断での長期使用は避け、医師の指示に従いましょう。

回復期の対応

痛みが収まった後も、すぐに元の運動量に戻るのではなく、以下のことを心がけましょう:

  • 運動量を一時的に減らす(時間や距離を半分程度に)
  • 痛みのなかった時点まで戻り、そこから再度徐々に運動量を増やす
  • 痛みが繰り返し出る場合は、専門家(医師や理学療法士)に相談する
  • ウォーキングの姿勢や靴、地面の状態を見直す

ウォーキングと併用したいヘルニアケアの方法

ヘルニア ウォーキング

ウォーキングだけでなく、以下のようなケア方法を併用することで、より効果的にヘルニアの症状を改善できる可能性があります:

ストレッチと筋力トレーニング

腰回りの筋肉を強化し、柔軟性を高めるエクササイズが効果的です:

  • 腹筋群(特に腹横筋)を強化するエクササイズ
  • 背筋を強化するエクササイズ
  • ハムストリングスのストレッチ
  • 骨盤の安定性を高めるエクササイズ
  • 胸椎のモビリティを改善するエクササイズ

これらのエクササイズは、理学療法士や専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。詳しくは腰痛改善エクササイズをご参照ください。

水中ウォーキング

「運動は腰に負荷をかけすぎないようなものがよいため、水中ウォーキングなどがおすすめです。浮力により体重による負荷がかかりにくく、椎間板ヘルニアへの負担も少なくなります。」

理学療法士 笹川先生(動画 06:47)

水中ウォーキングは、通常のウォーキングよりも腰への負担が少なく、浮力によって体重による負荷が軽減されます。特に症状が強い方や肥満の方におすすめです。厚生労働省の調査では、水中運動が腰痛改善に有効である可能性が示されています。

日常生活での姿勢改善

ウォーキング以外の日常生活でも、以下のような点に注意することが重要です:

  • 長時間の同じ姿勢を避ける(1時間に1回は姿勢を変える)
  • 重いものを持つ際は膝を曲げて腰を落とし、腰ではなく脚の力で持ち上げる
  • 椅子に座る際は、背中をサポートするクッションなどを使用する
  • 睡眠時は体をサポートするマットレスや枕を選ぶ
  • デスクワークの場合は、人間工学に基づいた椅子やデスクを使用する

高齢者や重度のヘルニア患者の特別な注意点

高齢者や症状が重度の方は、以下の点に特に注意が必要です:

  • 必ず医師の許可を得てからウォーキングを始める
  • 可能であれば最初は理学療法士の指導のもとで行う
  • 杖や歩行補助具の使用を検討する
  • 水中ウォーキングなど、さらに負担の少ない選択肢を優先する
  • ウォーキング前後のケアをより丁寧に行う
  • 転倒予防に特に注意する

専門家からのアドバイス:いつ医師に相談すべきか

ヘルニア ウォーキング

ウォーキングを含む自己管理だけでは改善が見られない場合や、以下のような症状がある場合は、医師や専門家に相談することをおすすめします:

  • 2週間以上続く腰痛
  • 足のしびれや筋力低下
  • 排尿や排便の問題
  • 夜間の痛みや安静時の痛み
  • 発熱を伴う腰痛
  • 転倒や事故後に生じた痛み
  • 急激に症状が悪化した場合
  • 体重減少や食欲不振などの全身症状を伴う場合

医師は状況に応じて、以下のような治療法を提案することがあります:

  • 薬物療法(消炎鎮痛剤、筋弛緩剤など)
  • 理学療法(物理療法、運動療法)
  • ブロック注射(神経ブロック)
  • 手術(症状が重度で保存的治療で改善しない場合)

症状の改善には個人差があり、適切な治療法も人によって異なります。医療機関での適切な診断と治療計画が重要です。詳しくはヘルニア治療選択の記事も参考にしてください。

ヘルニア患者の体験談:ウォーキングで改善したケース

ヘルニア ウォーキング

多くのヘルニア患者さんが、適切なウォーキングによって症状の改善を経験しています。例えば、ある40代男性は、6ヶ月間の定期的なウォーキングと適切なストレッチを併用することで、腰痛と坐骨神経痛の症状が大幅に改善したと報告しています。

また、椎間板ヘルニアと診断された50代女性のケースでは、医師の指導のもと、まず水中ウォーキングから始め、症状の安定に伴って通常のウォーキングに移行。1年後には日常生活での痛みがほぼなくなり、趣味のガーデニングも楽しめるようになったとのことです。

重要なのは、個人の症状に合わせた運動計画を立て、無理せず続けることです。一人ひとりの症状や回復のペースは異なりますので、自分の体と対話しながら進めていくことが大切です。

まとめ:ヘルニアとウォーキングの関係を理解し、症状改善へ

ヘルニア ウォーキング

椎間板ヘルニアの方にとって、適切に行うウォーキングは効果的なリハビリ法となる可能性があります。有酸素運動としての効果、腰周りの筋力強化、体重管理などの利点があります。ただし、症状の程度や状態によって効果や注意点が異なるため、自分の体調に合わせた無理のない範囲で行うことが重要です。

この記事でご紹介した5つのポイントを改めて確認しましょう:

  1. 痛みのない範囲で行う:痛みは警告信号です。無理は禁物。
  2. 正しい姿勢を意識する:背筋を伸ばし、腹部に軽く力を入れる。
  3. 適切な靴と装備を選ぶ:クッション性の高いシューズで衝撃を吸収。
  4. 徐々に運動量を増やす:短時間・短距離から始め、段階的に増やす。
  5. ウォーミングアップとクールダウンを忘れない:筋肉の準備と回復のために重要。

症状の改善が見られない場合や、不安がある場合は、必ず医師や専門家に相談することをおすすめします。専門家の指導のもとで適切なリハビリプログラムを組むことで、より効果的な回復が期待できます。今すぐヘルニアとの上手な付き合い方を実践して、健康的な毎日を取り戻しましょう!

椎間板ヘルニアとウォーキングに関するよくある質問

ヘルニア ウォーキング

Q. 椎間板ヘルニアの方にとって、ウォーキングは適切な運動なのでしょうか?

A. 椎間板ヘルニアの方にとって、症状が安定している場合、適切に行うウォーキングは効果的な運動である可能性があります。ウォーキングは有酸素運動であり、血行を促進し、筋肉の柔軟性を高めることで、ヘルニアの症状緩和に役立つ可能性があります。ただし、症状の程度や状態によって効果や注意点に違いがあるため、痛みがある場合は無理をせず、医師に相談することをおすすめします。

Q. ヘルニアの症状が悪化する危険信号にはどのようなものがありますか?

A. ヘルニアの症状が悪化している危険信号としては、足首が上がらなくなる(運動麻痺)、足のしびれが強くなり感覚がなくなる、排尿や排便に問題が生じる(膀胱直腸障害)などがあります。これらの症状は神経が強く圧迫されている証拠であり、すぐに整形外科を受診すべき状態です。また、両足に症状が出現する場合は馬尾症候群の可能性があり、緊急性が高いため、速やかに医療機関を受診してください。ウォーキング中や後に痛みが増す場合も、休息を取り、症状が改善しない場合は医師に相談しましょう。

Q. ヘルニアの方がウォーキングをする際の適切な時間や頻度はどれくらいですか?

A. ヘルニアの方がウォーキングをする際の適切な時間や頻度は個人の症状によって異なりますが、一般的には最初は5〜10分程度の短時間から始め、痛みがなければ1週間ごとに5分ずつ時間を延ばしていくことがおすすめです。最終的には20〜30分程度のウォーキングを目指しますが、これも個人差があります。頻度としては、初期は週2〜3回から始め、体調が良ければ週4〜5回程度に増やしていきます。必ず痛みのない範囲で行い、体調に合わせて調整することが重要です。症状が重度の場合は、医師や理学療法士の指導のもとで適切なプログラムを立てることをおすすめします。

Q. ウォーキング中に痛みが出た場合はどうすればよいですか?

A. ウォーキング中に痛みが出た場合は、すぐにウォーキングを中止し、安静にすることが重要です。できれば横になり、腰を楽な姿勢に保ちましょう。膝を軽く曲げ、腰の負担を減らす姿勢がおすすめです。痛みが強い場合は氷で冷やすと効果的です(15〜20分程度、タオルなどで包んで直接皮膚につけないように)。痛みが収まった後も、すぐに元の運動量に戻るのではなく、運動量を一時的に減らし、痛みのなかった時点まで戻って、そこから再度徐々に運動量を増やしていくことが大切です。ウォーキングの姿勢や靴、地面の状態も見直しましょう。痛みが繰り返し出る場合や、痛みが強い・長引く場合は、専門家(医師や理学療法士)に相談してください。

Q. ヘルニアの方におすすめのウォーキングシューズの選び方はありますか?

A. ヘルニアの方におすすめのウォーキングシューズは、クッション性が高く、足のアーチをしっかりサポートするものです。靴選びのポイントとしては、足のサイズに合ったもの(少し余裕があるもの)を選び、足先が靴に当たらないようにすることが重要です。ヒールは低めで安定感があり、ミッドソールのクッション性が高いものが理想的です。また、靴底のグリップ性も重要で、滑りにくく、適度な屈曲性があるものを選びましょう。必要に応じてアーチサポートや衝撃吸収性の高いインソールを使用するのもおすすめです。専門店でフィッティングしてもらうことで、自分の足に合った最適なシューズを見つけることができます。靴は定期的に(約500km歩いたら)交換することも大切です。

Q. ウォーキング以外に椎間板ヘルニアに効果的な運動はありますか?

A. ウォーキング以外にも、椎間板ヘルニアに効果的な運動はいくつかあります。水泳や水中ウォーキングは浮力によって腰への負担が軽減されるため特におすすめです。特に背泳ぎやクロールは腰を自然な位置に保ちながら行えます。また、ヨガや太極拳などの低強度の運動も、正しい指導のもとで行えば効果的です。特に腰痛に配慮したヨガプログラムは有益です。さらに、腹筋群(特に腹横筋)を強化するエクササイズ、背筋を強化するエクササイズ、ハムストリングスのストレッチなども効果的ですが、これらは理学療法士や専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。自転車(エアロバイク)も、正しいフォームであれば腰への負担が少なく効果的な有酸素運動になります。いずれの運動も、痛みを感じない範囲で行うことが大前提です。

Q. 椎間板ヘルニアの手術後のリハビリとしてウォーキングは適していますか?

A. 椎間板ヘルニアの手術後のリハビリとして、医師の許可があればウォーキングは適している場合が多いです。ただし、手術直後からの強い運動は再発リスクを高める可能性があります。手術後は医師や理学療法士の指導のもと、段階的に運動量を増やしていくことが重要です。一般的には、手術後1〜2週間は短距離の歩行から始め、徐々に時間や距離を延ばしていきます。術後4〜6週間頃から本格的なウォーキングを再開できる場合が多いですが、これは術式や個人の回復状況によって大きく異なります。また、正しい姿勢や歩き方を意識することも大切です。手術後の初期段階では、室内や平坦な場所での歩行から始め、徐々に屋外へと移行していくことをおすすめします。個人の回復状況によって適切な開始時期や運動量は異なるため、必ず医療専門家の指導に従ってください。

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笹川 大瑛

この記事の監修者

笹川 大瑛

日本身体運動科学研究所 代表理事

理学療法士・機能運動学研究家。「関節トレーニング®」考案者。多くの書籍執筆やメディア掲載実績を持つ。

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よくある質問

  • Q

    セルフケア整体と他の整体の違いについて教えてください

    A

    セルフケア整体は、YouTubeをはじめTVや海外のTED講演等でも高く評価されている科学的な手法に基づく整体です。

    他の整体との大きな違いは、痛みを取ることだけに終わらず、身体を動かすために本当に必要な筋肉(ズボラ筋)を適切に活性化させる関節トレーニングを施術に取り入れる点です。これにより一時的な改善ではなく、痛みが再発しにくい身体、健康で美しい身体を維持できることが最大の特徴です。

    すでに院長のnobu先生の動画を通じて、沢山の人からご好評頂けておりますが、動画だけでは伝えられない、その人の身体の筋肉量にあった適切な負荷量、セルフケアの順番などをお一人、お一人に合わせてお伝えするために当院を開院いたしました。

    当院では、施術のみを受ける「施術プラン」と、ご自身でもセルフケアを学び、長期的に身体を維持できる「オーダーメイドセルフケアマスタープラン」をはじめ、お客様のニーズやライフスタイルに合わせて多様なプランをご用意しています。

    セルフケア整体の施術を通じて、痛みの原因を明確に特定し、比較的短期間で身体の変化を実感いただけます。他の整体では改善しなかった重度の症状をお持ちの方ほど、改善した際の喜びと生活の質の向上を実感いただいております。痛みの改善と同時に、ズボラ筋を鍛える関節トレーニングを取り入れることで、美容効果や痩身効果、運動効率の改善などの相乗効果も期待できます。

    施術を重ねるごとに痛みが徐々に波打つように軽減していき、無理なく身体を整えていくことができます。運動療法と聞くと、痛みが強い方は不安を感じるかもしれませんが、当院ではお一人お一人の身体の状態に合わせた優しい施術と適切な負荷量で無理なく進めていきます。その結果、「ぽっこりお腹がへこんだ」「夜間頻尿が改善した」「睡眠の質が向上した」「むくみが取れて身体が引き締まった」といった全身の改善も実感いただけます。痛みの原因となる筋肉に適切な刺激を与え、筋肉バランスが整っていく過程で、身体全体が健康的な状態へと導かれます。

    当院の目的は単に短期間で痛みを取ることだけではなく、痛みが改善した後も定期的な通院を通じて身体の良い状態を維持し、再発を防ぐ健康的な身体づくりをサポートすることです。「一生を通じて健康で快適な身体を維持する」ことこそ、セルフケア整体の真のゴールです。

    セルフケア整体が一般的な整体と異なる最大の特徴は、「痛みの原因を緩和する」だけではなく、身体の根本的な使い方や筋肉のバランスを見直し、再発しにくい身体に改善していく点です。当院では、特に「ズボラ筋」を活性化させる関節トレーニングという独自の運動療法を取り入れ、日常生活で生じる身体の歪みや負担を継続的にケアしていきます。

    施術を繰り返すことで身体が自然に適切な動きを覚え、姿勢改善や代謝アップによる美容や痩身効果、運動パフォーマンス向上といった多面的なメリットを実感いただけます。

    セルフケアマスタープランでは、施術に加えてご自身で無理なく続けられるオーダーメイドのセルフケアを動画教材として提供します。定期的な専門家の施術とセルフケアを組み合わせることで、健康な状態を長期的に維持しやすくなります。施術を通じて学んだケア方法を習慣化することで、日常生活での身体への負担を減らし、より快適な生活を送れるようになるのがセルフケア整体の大きな魅力です。

     

    私たちは、この科学的で根本的な整体手法を日本から世界へと広め、日本人の健康寿命を5年以上延ばすことを本気で目指しています。ぜひ私たちとともに長期的な健康を実現しましょう。

  • Q

    長い間ずっと体の痛みについて悩んでいます。どこに行っても結果的にまた痛くなってしまうのですが、治せますか?

    A

    セルフケア整体の手法は、10年以上悩んでいる方でもご自身の痛みの原因を明確に理解し、驚くような効果を実感していただけます。ただし、当院が採用している関節トレーニングを用いた運動療法は、特に筋肉が弱くなっている方や筋肉に傷がある方の場合、初めのうちは動かすことで一時的に痛みが強くなる場合があります。通うにつれて痛みは波打つように治まっていきます。

    この一時的な痛みは、弱った筋肉(ズボラ筋)が十分に働かず、代わりに酷使されてきた筋肉(ガンバリ筋)が傷んでいる状態によるものです。当院では、痛みの原因となる筋肉を直接無理に動かすのではなく、痛みの少ない部位から適切な負荷量と順序で徐々にアプローチしていきます。施術者が慎重に負荷量やトレーニングの順序を見極めますので、ご自身で行うよりも痛みを最小限に抑えつつ効果的に改善できます。

    院長のNOBU先生自身が10年以上身体の痛みに苦しみ、試行錯誤の末に完成させた手法であり、多くの方に知っていただきたいと強く願っております。実際に、手術が必要と診断された方でも、当院の施術とセルフケアにより改善し、手術が不要になったという事例も多数ございます。

    丁寧なカウンセリングと身体検査をもとに、あなたに最適なオリジナルのセルフケア方法を導き出し、身体の根本的な改善を目指します。無理をせず一歩ずつ、一緒に元気で快活な身体を取り戻しましょう。

  • Q

    過去、整体に何度も通ってもまた身体の不調箇所が元に戻ってしまいました。整体師さんに身体を任せるのが不安なのですが。

    A

    何度通っても症状が戻ってしまうと、不安に感じるお気持ちはとてもよく分かります。実際、多くの整体では一時的に筋肉をほぐす施術が中心であるため、根本的な原因が改善されず再発を繰り返すことが多くあります。

    セルフケア整体では、「健康貯金」を増やしていくという考えのもと、まずは痛みの根本原因を徹底的に特定します。痛みのある箇所だけでなく、身体全体の筋肉バランスや使い方を分析し、適切な筋肉(ズボラ筋)を活性化する関節トレーニングを取り入れた施術を行います。

    施術の負荷量や順番も、一人ひとりの状態に合わせて細かく調整し、自己回復力を高めることで徐々に身体が正しく機能するようになります。その結果、再発しにくい身体づくりが可能となります。オーダーメイドのセルフケアをお伝えするプランもありますが、施術だけのプランでも身体の根本原因にアプローチし、十分な改善が見込めますのでご安心ください。

    セルフケア整体は単に痛みを取る場所ではなく、一生涯あなたの身体と健康を支えるパートナーです。継続していただくことで身体の状態が段階的に向上し、「健康貯金」が積み重なり、活動的で快適な毎日を実感していただけます。

  • Q

    丁寧な施術とのことですが、時間はどのくらいかかりますか?

    A

    初回はカウンセリング、身体の検査、施術、アフターカウンセリングを含めて、約1時間半のお時間をいただいています。

    その後は、30分程度が基本となります。

    施術前のヒアリングでは、痛みや違和感の原因を正確に把握するために、お身体の状態を細かく確認します。特に姿勢や筋肉の状態を詳しく検査し、一人ひとりの痛みや不調の根本的な原因を明確に特定していきます。短時間で表面的な改善を目指すのではなく、時間をかけてしっかりと原因を見極めることで、施術後に効果を感じにくい方でも、身体がどうすれば本来の健康な状態に戻るのか、その道筋をはっきりと示すことが可能になります。

    実際、過去の来院者の中には、初回の施術直後は痛みの軽減を実感できなかった方でも、関節の可動域の改善など、明確な身体の変化に気づき、継続的な施術を通じて大幅な改善を実感された方が数多くいらっしゃいます。

    丁寧なカウンセリングと検査に基づく施術計画により、ちょっとした身体の違和感が長く抜けなかった方から、手術を勧められるほどの重い症状を抱える方まで、身体を健康な状態へと導く道筋が明確になりますので、安心してご来院ください。

  • Q

    どのくらいの期間、施術をするとホームページの写真のように快活な身体になりますか?

    A

    身体の状態や症状の程度によりますが、多くの方は初回から身体の動きや可動域が改善されることを実感されています。ただし、痛みが非常に強い方や慢性的な症状を長年抱えている方は、最初の数回では痛みが完全に取れず、緩やかに改善していく感覚になることもあります。これは傷ついた筋肉や酷使され続けてきた筋肉が回復していく過程で一時的に負担を感じるためですが、徐々に根本原因が取り除かれ改善が進んでいきます。

    身体が本来持つ健康で快活な状態を取り戻し、良い状態を維持するためには、症状やお身体の状態に応じて一定の期間が必要です。そのため、まずは上半身または下半身どちらかに集中的なお悩みがある方は3回程度、両方に問題を抱える方は6回程度の施術をまずは推奨しております。

    これらの施術回数はあくまでも初めの段階で効果を実感いただくための目安であり、その後も継続して施術を受けることでさらなる身体の安定性や健康改善を図ることが可能です。

    セルフケア整体では、施術のたびに身体の筋肉や姿勢、動き方の変化を丁寧に確認し、一人ひとりの身体の状況に応じたケアプランを提供しています。施術を通じて、本来働くべき筋肉(ズボラ筋)が徐々に活性化されることで、痛みの再発を防ぎ、身体がより健康的に動けるようになります。

    また、セルフケアプランをご希望の方には、ご自身で簡単に継続できるセルフケア方法もお伝えしています。日常生活の中で少しずつ取り入れていただくことで、痛みの予防や姿勢の改善、美容やダイエット効果、運動パフォーマンスの向上など、多様な効果を実感いただけます。

    施術期間中は常に施術者が身体の状況を把握し、次回以降の施術やセルフケア方法についても適切にアドバイスいたします。セルフケア整体は、単なる一時的な施術ではなく、あなたの健康を一生涯サポートするパートナーとして、健康を積み重ねるお手伝いをしていきます。

  • Q

    初めての予約でもLINEからしていいでしょうか?

    A

    はい、ぜひLINEからご予約くださいませ。マンツーマンで施術をしておりますため、お電話に出られないときもございます。LINEよりご連絡いただけましたら、担当スタッフより速やかにご案内を返信させていただきます。

  • Q

    どんな身体の痛みでもセルフケアで治すことができますか?

    A

    殆どの間接の痛みをとり、運動パフォーマンスを上げることが可能ですが、以下の場合は効果が減少ないし別の治療が必要になります。

    ・リウマチによる痛みがある場合(こちらは専門の治療がいずれにせよ必要になります)

    ・急性時の痛み(足首のねんざ、靱帯損傷など)でひどく腫れている場合は、腫れが治る期間が必要です。)

    ・肩関節の拘縮 (これは筋肉が正常ではなく線維状になっているため、半年など時間や回数を多く施術しなければ改善しません。)

    ・しびれが常時ある (これは神経が傷ついているため、状態によっては病院で検査が必要になります。常時しびれがある場合(寝ているときも)しびれは改善しません。施術により痛みは改善していきますが、筋力がかなり落ちている状態であるため治すには1~2か月必要となります。)

    ・骨の変形が著しく進んでいる場合

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スタッフが丁寧に対応させていただきます。

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