最終更新:2025.06.02

【専門家監修】変形性膝関節症にヨガは効果的?安全なポーズと注意点を専門家が解説

この記事は「日本身体運動科学研究所 代表理事・笹川 大瑛」の監修のもと作成されています。

変形性膝関節症の方にとって、ヨガは適切な指導のもとで行えば膝への負担を軽減し、症状改善に大きな効果が期待できる運動療法です。しかし、間違った方法や不適切なポーズは症状を悪化させる危険性があります。本記事では、整形外科専門医監修のもと、変形性膝関節症の方が安全にヨガを実践するための具体的な方法、効果的なポーズ、絶対に避けるべき動作について詳しく解説します。また、症状の進行度別アプローチや他の運動療法との組み合わせ方も含め、膝の痛みに悩む方が生活の質を向上させるための実践的な情報をお届けします。

目次

変形性膝関節症とヨガの基本的な関係性を理解する

変形性膝関節症 ヨガ

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症や痛みが生じる進行性の疾患です。主な原因として加齢、肥満、過度な運動負荷、外傷歴などが挙げられます。

従来、関節症患者には安静が推奨されていました。しかし、近年の研究により、適切な運動療法が症状改善に有効であることが明らかになっています。特にヨガは、低負荷で関節に優しい特性を持つため、変形性膝関節症の運動療法として注目されています。

ヨガの特徴は、筋力強化、柔軟性向上、バランス改善を同時に実現できる点です。さらに、呼吸法によるリラクゼーション効果も期待でき、痛みによるストレス軽減にも寄与します。

理学療法士 笹川ひろひで流 膝痛へのアプローチと改善動画

変形性膝関節症にヨガがもたらす科学的に証明された6つの効果

変形性膝関節症 ヨガ

1. 膝周囲筋群の段階的筋力強化

ヨガのアイソメトリック(等尺性)収縮により、大腿四頭筋、ハムストリングス、内転筋群、臀筋群が効率的に強化されます。

これらの筋肉群が協調して働くことで、膝関節の動的安定性が向上し、日常生活動作時の膝への負荷分散が可能になります。また、筋力向上により膝関節のアライメント(配列)も改善される傾向があります。

2. 関節可動域の段階的拡大と柔軟性向上

ヨガの静的ストレッチにより、膝関節周囲の軟部組織の伸展性が向上します。特に腸脛靭帯、膝窩筋、腓腹筋の柔軟性改善が期待できます。

しかし、過度なストレッチは関節包や靭帯を損傷する可能性があるため、痛みのない範囲での実施が重要です。また、炎症期には積極的なストレッチは控える必要があります。

3. 固有受容感覚とバランス能力の向上

ヨガのバランスポーズは、関節内の機械受容器を刺激し、固有受容感覚(関節位置覚)を向上させます。

この効果により、歩行時の膝関節制御が改善され、転倒リスクの軽減が期待できます。さらに、体幹の安定性向上により、膝関節への不適切な負荷も軽減される可能性があります。

4. 循環改善による抗炎症効果

ゆっくりとした動作と深い呼吸により、関節周囲の血流とリンパ流が促進されます。これにより、炎症性物質の除去と栄養供給の改善が期待できます。

一方で、急性炎症期には血管拡張により症状が悪化する場合もあるため、症状に応じた適切な判断が必要です。

5. 疼痛閾値の向上とストレス軽減

ヨガの瞑想的要素により、痛みの中枢性感作(痛みの増幅)が軽減される可能性があります。また、エンドルフィンの分泌促進により、自然な鎮痛効果も期待できます。

慢性痛による心理的ストレスの軽減は、睡眠の質改善や日常活動量の増加にもつながる傾向があります。

6. 骨密度維持と軟骨代謝の促進

適度な荷重刺激により、骨芽細胞の活性化と骨密度維持が期待できます。また、関節運動により軟骨への栄養供給も促進される可能性があります。

ただし、過度な負荷は軟骨破壊を促進するため、症状に応じた負荷調整が不可欠です。

効果分類具体的な改善内容期待される機能向上注意点
筋力強化大腿四頭筋、ハムストリングス強化関節安定性向上、負荷分散段階的な負荷増加が必要
柔軟性向上関節可動域拡大、組織伸展性改善動作のスムーズ化炎症期は控える
バランス改善固有受容感覚向上、体幹安定化転倒予防、歩行安定性支持物の準備が重要
循環改善血流・リンパ流促進抗炎症効果、栄養供給急性炎症期は注意
疼痛軽減疼痛閾値向上、ストレス軽減生活の質向上個人差が大きい

【重要】変形性膝関節症の方が絶対に避けるべきヨガポーズと危険動作

変形性膝関節症 ヨガ

膝関節に過度な負荷をかける動作は、軟骨破壊を促進し症状を急激に悪化させる危険性があります。以下のポーズと動作は絶対に避けてください。

高リスクポーズ(実施禁止)

  • ヴィラーサナ(英雄座):膝関節を極度に屈曲させ、関節包に過度な圧迫を加えます
  • パドマーサナ(蓮華座):膝の外側への捻りが半月板損傷を引き起こす可能性があります
  • 深いマラーサナ(スクワット座):膝蓋大腿関節に過度な圧縮力が作用します
  • ウトカターサナ(チェアポーズ)深屈曲版:大腿四頭筋への過負荷により関節内圧が上昇します
  • ジャンプ系トランジション:着地時の衝撃力が軟骨に損傷を与える危険性があります

注意すべき危険な動作パターン

  • 膝関節の内外反強制(膝が内側・外側に倒れる動き)
  • 膝関節回旋位での荷重(膝をひねった状態での体重負荷)
  • 急激な方向転換や停止動作
  • 痛みを我慢した状態での継続実施
  • 関節可動域を超えた強制的なストレッチ

症状悪化のサインと即座に中止すべき状況

以下の症状が現れた場合は、直ちに動作を中止し医師に相談してください:

  • 鋭い刺すような痛みの出現
  • 関節内での「引っかかり感」や「ロッキング」
  • 膝の腫脹(腫れ)や熱感の増強
  • 歩行困難や荷重時痛の悪化
  • 夜間痛の出現や増強

変形性膝関節症に最適化された安全で効果的なヨガポーズ7選

変形性膝関節症 ヨガ

以下のポーズは、膝関節への負荷を最小限に抑えながら、治療効果を最大化するよう設計されています。すべて痛みのない範囲で実施してください。

1. スプタパダングシュターサナ(仰向け脚上げ)

仰向けで行う最も安全な膝周囲筋強化ポーズです。大腿四頭筋の等尺性収縮により、関節に負荷をかけることなく筋力強化が可能です。

実施方法:

  1. 仰向けに寝て、片脚は床に伸ばします
  2. もう一方の脚を膝を伸ばしたまま45度まで上げます
  3. 5-10秒間保持し、ゆっくりと下ろします
  4. 各脚10-15回、2-3セット実施します

2. 椅子使用ウトカターサナ(修正チェアポーズ)

椅子の背もたれを支えとして使用することで、膝関節への負荷を調整しながら下肢筋力を強化できます。

実施方法:

  1. 椅子の背もたれに軽く手を置きます
  2. 足を肩幅に開き、つま先をやや外向きにします
  3. 膝が90度を超えない範囲でゆっくりと腰を下ろします
  4. 15-30秒保持し、ゆっくりと立ち上がります

3. サハジャバーラーサナ(簡易子供のポーズ)

膝に負担をかけずに腰部と大腿後面をストレッチできる修正版です。クッションを使用して膝への圧迫を軽減します。

4. ジャヌシルシャーサナ座位版(座位前屈)

椅子に座った状態で行うハムストリングスストレッチです。膝関節への荷重を避けながら柔軟性を向上させます。

5. 橋のポーズ修正版(セツバンダーサナ)

臀筋群とハムストリングスを強化し、膝関節の後方安定性を向上させます。膝に負荷をかけない理想的な筋力強化ポーズです。

6. 壁を使った戦士のポーズ(ヴィーラバドラーサナ修正版)

壁面を支えとして使用することで、下肢筋力を強化しながら安全性を確保できます。

7. 仰向けツイスト(スプタマツェンドラーサナ)

腰部と大腿部の柔軟性を向上させながら、膝関節への負荷を完全に回避できるポーズです。

症状重症度別アプローチ:個別化されたヨガプログラム

変形性膝関節症 ヨガ

軽度変形性膝関節症(Kellgren-Lawrence分類 Grade 1-2)

関節裂隙の軽度狭小化と軽微な骨棘形成が認められる段階です。比較的多くのポーズが実施可能ですが、予防的アプローチが重要となります。

推奨プログラム:

  • 週3-4回、各30-45分のセッション
  • 筋力強化とバランス訓練を重視
  • 段階的な負荷増加によるプログレッション
  • 定期的な症状モニタリング

中等度変形性膝関節症(Kellgren-Lawrence分類 Grade 3)

明らかな関節裂隙狭小化と骨棘形成、軟骨下骨の硬化が進行した段階です。症状進行の抑制が主要目標となります。

推奨プログラム:

  • 週2-3回、各20-30分のセッション
  • 椅子や壁を積極的に活用した修正ポーズ
  • 疼痛管理を重視したプログラム構成
  • 理学療法との併用が推奨

重度変形性膝関節症(Kellgren-Lawrence分類 Grade 4)

関節裂隙の著明な狭小化または消失、大きな骨棘形成、軟骨下骨の変形が認められる段階です。機能維持と生活の質の向上が主目標となります。

推奨プログラム:

  • 週1-2回、各15-20分の短時間セッション
  • 座位または仰向けポーズに限定
  • 呼吸法とリラクゼーションを重視
  • 医師と密接な連携が必須
重症度推奨頻度実施時間主要目標制限事項
軽度週3-4回30-45分予防・機能向上深屈曲ポーズ回避
中等度週2-3回20-30分症状進行抑制立位ポーズ要修正
重度週1-2回15-20分機能維持・QOL向上座位・仰向け限定

安全で効果的な実践のための包括的ガイドライン

変形性膝関節症 ヨガ

医学的監視体制の確立

変形性膝関節症患者のヨガ実践には、整形外科医、理学療法士、認定ヨガインストラクターによる包括的な監視体制が不可欠です

また、定期的な医学的評価により、症状の変化に応じたプログラム修正が必要となります。さらに、緊急時の対応計画も事前に策定しておくことが重要です。

痛みの評価と管理システム

Visual Analog Scale(VAS)やNumeric Rating Scale(NRS)を用いた客観的な痛み評価を実施しましょう。運動前後の痛みレベルを記録し、増悪傾向がある場合は即座にプログラムを見直します。

しかし、痛みの感じ方には個人差が大きいため、画一的な基準ではなく個別化した評価が必要です。

環境設定と安全対策

滑り止め機能付きヨガマット、支持用椅子、壁面スペース、クッション類を準備します。また、緊急連絡先の確保と、症状悪化時の対応手順を明確にしておきましょう。

さらに、室温は20-24度、湿度50-60%に維持し、過度な発汗による脱水を防ぐことも重要です。

プログレッション(段階的進歩)の原則

初期は週1回15分から開始し、症状に応じて徐々に頻度と時間を増加させます。ただし、症状の悪化がないことを確認しながら、慎重に進歩させることが必要です。

他の運動療法との統合的アプローチ

変形性膝関節症 ヨガ

変形性膝関節症の包括的管理には、ヨガ単独ではなく、複数の運動療法を組み合わせた統合的アプローチが推奨されます。

水中運動療法との併用

水の浮力により関節負荷を軽減しながら、全身持久力と筋力の向上が期待できます。ヨガの柔軟性向上効果と水中運動の心肺機能向上効果の相乗作用が見込まれます。

また、水中ウォーキングは膝関節への衝撃を大幅に軽減できるため、重度の症状を持つ患者にも適用可能です。

理学療法との連携

理学療法士による個別評価に基づいた運動処方と、ヨガの全人的アプローチを組み合わせることで、より包括的な治療効果が期待できます。

さらに、電気治療や手技療法などの物理療法とヨガを併用することで、疼痛管理の向上も見込まれます。

筋力トレーニングとの統合

軽負荷での等尺性筋力トレーニングとヨガのアイソメトリック要素を組み合わせることで、効率的な筋力強化が可能となります。

ただし、総負荷量の管理が重要であり、過度な運動は症状悪化を招く可能性があります。

厚生労働省の運動器疾患対策に関する最新情報は厚生労働省運動器で確認できます。また、日本整形外科学会の運動療法ガイドラインも日本整形外科学会で参照可能です。

日常生活における膝関節保護戦略とヨガの統合

変形性膝関節症 ヨガ

ヨガの効果を最大化し、症状悪化を防ぐためには、日常生活全体での膝関節保護戦略が不可欠です。

生活習慣の最適化

適正体重の維持は膝関節への負荷軽減に直結します。BMI 25未満の維持を目標とし、必要に応じて栄養指導を受けることが推奨されます。

また、禁煙は軟骨代謝の改善に寄与するため、喫煙者には禁煙指導も重要となります。さらに、十分な睡眠と規則正しい生活リズムの確立も、炎症抑制と疼痛管理に効果的です。

日常動作の修正技術

階段昇降時は手すりを必ず使用し、「良い脚から上がり、悪い脚から下りる」原則を守りましょう。また、椅子からの立ち上がり時は、両手で支持しながらゆっくりと動作することが重要です。

しかし、過度な安静は筋力低下と関節拘縮を招くため、適度な活動レベルの維持が必要です。

補助具の効果的活用

膝装具(ニーブレース)、歩行補助具(杖、歩行器)、履物の選択などが症状管理に有効です。特に、クッション性の高い靴底は歩行時の衝撃吸収に効果的です。

一方で、補助具への過度な依存は筋力低下を招く可能性があるため、適切な使用指導が必要です。

エビデンスに基づくヨガの治療効果と最新研究動向

変形性膝関節症 ヨガ

近年の systematic review により、変形性膝関節症に対するヨガの有効性が科学的に証明されています。

疼痛軽減効果のエビデンス

2020年のメタアナリシスでは、8週間以上のヨガ介入により、VASスコアで平均1.8ポイントの有意な疼痛軽減が報告されています。この効果は従来の理学療法と同等以上の結果を示しています。

また、疼痛軽減効果は介入終了後3ヶ月まで持続することが確認されており、長期的な治療効果が期待できます。

機能改善効果の客観的評価

Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)スコアにおいて、身体機能subscaleで平均12.3ポイントの改善が報告されています。

さらに、6分間歩行テストでは平均45メートルの歩行距離延長が確認されており、実用的な機能改善効果が実証されています。

生活の質(QOL)向上効果

SF-36 Health Surveyの身体的要素サマリースコア(PCS)において、統計学的に有意な改善が報告されています。特に、役割身体的機能と体の痛みの項目で顕著な改善が認められています。

しかし、精神的要素サマリースコア(MCS)への効果は限定的であり、心理的サポートの併用が推奨される場合があります。

変形性膝関節症とヨガに関するよくある質問

変形性膝関節症 ヨガ

Q. 変形性膝関節症でもヨガをしても安全ですか?

A. はい、適切な指導のもとで行えば安全です。ただし、整形外科医の診察を受け、症状の重症度を正確に把握した上で、認定ヨガインストラクターの指導のもとで実践することが重要です。膝に負担をかけるポーズは避け、痛みを感じたら即座に中止してください。

Q. 変形性膝関節症の人が絶対に避けるべきヨガポーズはありますか?

A. はい、以下のポーズは絶対に避けてください:ヴィラーサナ(英雄座)、パドマーサナ(蓮華座)、深いマラーサナ(スクワット座)、深屈曲のウトカターサナ(チェアポーズ)、ジャンプ系の動作です。これらは膝関節に過度な負荷をかけ、症状を悪化させる危険があります。

Q. ヨガはどの程度の頻度で行えばよいですか?

A. 症状の重症度により異なります。軽度の場合は週3-4回30-45分、中等度は週2-3回20-30分、重度は週1-2回15-20分が目安です。必ず週1回15分から開始し、症状の変化を注意深く観察しながら段階的に増加させてください。

Q. ヨガによる痛み軽減効果は科学的に証明されていますか?

A. はい、複数の臨床研究により効果が証明されています。2020年のメタアナリシスでは、8週間以上のヨガ実践により平均1.8ポイントの有意な疼痛軽減が報告されています。この効果は従来の理学療法と同等以上で、3ヶ月間持続することも確認されています。

Q. 自宅でヨガを実践する際に必要な準備は何ですか?

A. 滑り止め機能付きヨガマット、支持用の椅子、壁面スペース、膝下用クッション、緊急連絡先リストを準備してください。室温20-24度、湿度50-60%を維持し、水分補給用の飲み物も用意しましょう。痛みの記録用ノートもあると効果的です。

Q. 他の運動療法と併用する場合の注意点は?

A. 水中運動、理学療法、軽い筋力トレーニングとの併用は効果的ですが、総運動負荷量の管理が重要です。各療法の実施日程を調整し、過度な疲労や痛みの増悪がないか常に監視してください。複数の専門家間での情報共有も不可欠です。

Q. ヨガ実践中に症状が悪化した場合の対処法は?

A. 直ちに動作を中止し、膝を安静にしてください。腫脹や熱感がある場合は冷却し、痛みが持続する場合は速やかに主治医に連絡してください。症状悪化の原因を特定し、プログラムの見直しが必要です。決して痛みを我慢して継続しないでください。

まとめ:変形性膝関節症とヨガの科学的で実践的な統合アプローチ

変形性膝関節症 ヨガ

変形性膝関節症の方にとって、ヨガは科学的根拠に基づいた効果的な運動療法として位置づけられています。しかし、その恩恵を最大限に活用するためには、正確な医学的評価、個別化されたプログラム設計、継続的な専門家による監視が不可欠です。

最も重要なのは、症状の重症度に応じた適切なポーズ選択と、危険な動作の完全な回避です

また、ヨガ単独ではなく、水中運動療法、理学療法、生活習慣の改善を含む包括的アプローチにより、より効果的な症状管理が可能となります。そのため、複数の専門家との連携体制の構築が重要です。

さらに、継続的な症状モニタリングと定期的なプログラム見直しにより、長期的な機能維持と生活の質向上を目指すことができます。決して痛みを我慢せず、安全第一の原則を守りながら実践してください。

最新の研究エビデンスは、適切に実施されたヨガが変形性膝関節症の症状改善に確実な効果をもたらすことを示しています。正しい知識と適切な指導のもとで、ヨガを活用した充実した生活を送っていただければと思います。

※本記事は医学的情報提供を目的としており、個別の医学的アドバイスに代わるものではありません。ヨガを開始する前には必ず整形外科専門医の診察を受け、個人の症状に適した治療方針について相談してください。症状や治療反応には個人差があるため、定期的な医学的評価が必要です。

笹川 大瑛

この記事の監修者

笹川 大瑛

日本身体運動科学研究所 代表理事

理学療法士・機能運動学研究家。「関節トレーニング®」考案者。多くの書籍執筆やメディア掲載実績を持つ。

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よくある質問

  • Q

    セルフケア整体と他の整体の違いについて教えてください

    A

    セルフケア整体は、YouTubeをはじめTVや海外のTED講演等でも高く評価されている科学的な手法に基づく整体です。

    他の整体との大きな違いは、痛みを取ることだけに終わらず、身体を動かすために本当に必要な筋肉(ズボラ筋)を適切に活性化させる関節トレーニングを施術に取り入れる点です。これにより一時的な改善ではなく、痛みが再発しにくい身体、健康で美しい身体を維持できることが最大の特徴です。

    すでに院長のnobu先生の動画を通じて、沢山の人からご好評頂けておりますが、動画だけでは伝えられない、その人の身体の筋肉量にあった適切な負荷量、セルフケアの順番などをお一人、お一人に合わせてお伝えするために当院を開院いたしました。

    当院では、施術のみを受ける「施術プラン」と、ご自身でもセルフケアを学び、長期的に身体を維持できる「オーダーメイドセルフケアマスタープラン」をはじめ、お客様のニーズやライフスタイルに合わせて多様なプランをご用意しています。

    セルフケア整体の施術を通じて、痛みの原因を明確に特定し、比較的短期間で身体の変化を実感いただけます。他の整体では改善しなかった重度の症状をお持ちの方ほど、改善した際の喜びと生活の質の向上を実感いただいております。痛みの改善と同時に、ズボラ筋を鍛える関節トレーニングを取り入れることで、美容効果や痩身効果、運動効率の改善などの相乗効果も期待できます。

    施術を重ねるごとに痛みが徐々に波打つように軽減していき、無理なく身体を整えていくことができます。運動療法と聞くと、痛みが強い方は不安を感じるかもしれませんが、当院ではお一人お一人の身体の状態に合わせた優しい施術と適切な負荷量で無理なく進めていきます。その結果、「ぽっこりお腹がへこんだ」「夜間頻尿が改善した」「睡眠の質が向上した」「むくみが取れて身体が引き締まった」といった全身の改善も実感いただけます。痛みの原因となる筋肉に適切な刺激を与え、筋肉バランスが整っていく過程で、身体全体が健康的な状態へと導かれます。

    当院の目的は単に短期間で痛みを取ることだけではなく、痛みが改善した後も定期的な通院を通じて身体の良い状態を維持し、再発を防ぐ健康的な身体づくりをサポートすることです。「一生を通じて健康で快適な身体を維持する」ことこそ、セルフケア整体の真のゴールです。

    セルフケア整体が一般的な整体と異なる最大の特徴は、「痛みの原因を緩和する」だけではなく、身体の根本的な使い方や筋肉のバランスを見直し、再発しにくい身体に改善していく点です。当院では、特に「ズボラ筋」を活性化させる関節トレーニングという独自の運動療法を取り入れ、日常生活で生じる身体の歪みや負担を継続的にケアしていきます。

    施術を繰り返すことで身体が自然に適切な動きを覚え、姿勢改善や代謝アップによる美容や痩身効果、運動パフォーマンス向上といった多面的なメリットを実感いただけます。

    セルフケアマスタープランでは、施術に加えてご自身で無理なく続けられるオーダーメイドのセルフケアを動画教材として提供します。定期的な専門家の施術とセルフケアを組み合わせることで、健康な状態を長期的に維持しやすくなります。施術を通じて学んだケア方法を習慣化することで、日常生活での身体への負担を減らし、より快適な生活を送れるようになるのがセルフケア整体の大きな魅力です。

     

    私たちは、この科学的で根本的な整体手法を日本から世界へと広め、日本人の健康寿命を5年以上延ばすことを本気で目指しています。ぜひ私たちとともに長期的な健康を実現しましょう。

  • Q

    長い間ずっと体の痛みについて悩んでいます。どこに行っても結果的にまた痛くなってしまうのですが、治せますか?

    A

    セルフケア整体の手法は、10年以上悩んでいる方でもご自身の痛みの原因を明確に理解し、驚くような効果を実感していただけます。ただし、当院が採用している関節トレーニングを用いた運動療法は、特に筋肉が弱くなっている方や筋肉に傷がある方の場合、初めのうちは動かすことで一時的に痛みが強くなる場合があります。通うにつれて痛みは波打つように治まっていきます。

    この一時的な痛みは、弱った筋肉(ズボラ筋)が十分に働かず、代わりに酷使されてきた筋肉(ガンバリ筋)が傷んでいる状態によるものです。当院では、痛みの原因となる筋肉を直接無理に動かすのではなく、痛みの少ない部位から適切な負荷量と順序で徐々にアプローチしていきます。施術者が慎重に負荷量やトレーニングの順序を見極めますので、ご自身で行うよりも痛みを最小限に抑えつつ効果的に改善できます。

    院長のNOBU先生自身が10年以上身体の痛みに苦しみ、試行錯誤の末に完成させた手法であり、多くの方に知っていただきたいと強く願っております。実際に、手術が必要と診断された方でも、当院の施術とセルフケアにより改善し、手術が不要になったという事例も多数ございます。

    丁寧なカウンセリングと身体検査をもとに、あなたに最適なオリジナルのセルフケア方法を導き出し、身体の根本的な改善を目指します。無理をせず一歩ずつ、一緒に元気で快活な身体を取り戻しましょう。

  • Q

    過去、整体に何度も通ってもまた身体の不調箇所が元に戻ってしまいました。整体師さんに身体を任せるのが不安なのですが。

    A

    何度通っても症状が戻ってしまうと、不安に感じるお気持ちはとてもよく分かります。実際、多くの整体では一時的に筋肉をほぐす施術が中心であるため、根本的な原因が改善されず再発を繰り返すことが多くあります。

    セルフケア整体では、「健康貯金」を増やしていくという考えのもと、まずは痛みの根本原因を徹底的に特定します。痛みのある箇所だけでなく、身体全体の筋肉バランスや使い方を分析し、適切な筋肉(ズボラ筋)を活性化する関節トレーニングを取り入れた施術を行います。

    施術の負荷量や順番も、一人ひとりの状態に合わせて細かく調整し、自己回復力を高めることで徐々に身体が正しく機能するようになります。その結果、再発しにくい身体づくりが可能となります。オーダーメイドのセルフケアをお伝えするプランもありますが、施術だけのプランでも身体の根本原因にアプローチし、十分な改善が見込めますのでご安心ください。

    セルフケア整体は単に痛みを取る場所ではなく、一生涯あなたの身体と健康を支えるパートナーです。継続していただくことで身体の状態が段階的に向上し、「健康貯金」が積み重なり、活動的で快適な毎日を実感していただけます。

  • Q

    丁寧な施術とのことですが、時間はどのくらいかかりますか?

    A

    初回はカウンセリング、身体の検査、施術、アフターカウンセリングを含めて、約1時間半のお時間をいただいています。

    その後は、30分程度が基本となります。

    施術前のヒアリングでは、痛みや違和感の原因を正確に把握するために、お身体の状態を細かく確認します。特に姿勢や筋肉の状態を詳しく検査し、一人ひとりの痛みや不調の根本的な原因を明確に特定していきます。短時間で表面的な改善を目指すのではなく、時間をかけてしっかりと原因を見極めることで、施術後に効果を感じにくい方でも、身体がどうすれば本来の健康な状態に戻るのか、その道筋をはっきりと示すことが可能になります。

    実際、過去の来院者の中には、初回の施術直後は痛みの軽減を実感できなかった方でも、関節の可動域の改善など、明確な身体の変化に気づき、継続的な施術を通じて大幅な改善を実感された方が数多くいらっしゃいます。

    丁寧なカウンセリングと検査に基づく施術計画により、ちょっとした身体の違和感が長く抜けなかった方から、手術を勧められるほどの重い症状を抱える方まで、身体を健康な状態へと導く道筋が明確になりますので、安心してご来院ください。

  • Q

    どのくらいの期間、施術をするとホームページの写真のように快活な身体になりますか?

    A

    身体の状態や症状の程度によりますが、多くの方は初回から身体の動きや可動域が改善されることを実感されています。ただし、痛みが非常に強い方や慢性的な症状を長年抱えている方は、最初の数回では痛みが完全に取れず、緩やかに改善していく感覚になることもあります。これは傷ついた筋肉や酷使され続けてきた筋肉が回復していく過程で一時的に負担を感じるためですが、徐々に根本原因が取り除かれ改善が進んでいきます。

    身体が本来持つ健康で快活な状態を取り戻し、良い状態を維持するためには、症状やお身体の状態に応じて一定の期間が必要です。そのため、まずは上半身または下半身どちらかに集中的なお悩みがある方は3回程度、両方に問題を抱える方は6回程度の施術をまずは推奨しております。

    これらの施術回数はあくまでも初めの段階で効果を実感いただくための目安であり、その後も継続して施術を受けることでさらなる身体の安定性や健康改善を図ることが可能です。

    セルフケア整体では、施術のたびに身体の筋肉や姿勢、動き方の変化を丁寧に確認し、一人ひとりの身体の状況に応じたケアプランを提供しています。施術を通じて、本来働くべき筋肉(ズボラ筋)が徐々に活性化されることで、痛みの再発を防ぎ、身体がより健康的に動けるようになります。

    また、セルフケアプランをご希望の方には、ご自身で簡単に継続できるセルフケア方法もお伝えしています。日常生活の中で少しずつ取り入れていただくことで、痛みの予防や姿勢の改善、美容やダイエット効果、運動パフォーマンスの向上など、多様な効果を実感いただけます。

    施術期間中は常に施術者が身体の状況を把握し、次回以降の施術やセルフケア方法についても適切にアドバイスいたします。セルフケア整体は、単なる一時的な施術ではなく、あなたの健康を一生涯サポートするパートナーとして、健康を積み重ねるお手伝いをしていきます。

  • Q

    初めての予約でもLINEからしていいでしょうか?

    A

    はい、ぜひLINEからご予約くださいませ。マンツーマンで施術をしておりますため、お電話に出られないときもございます。LINEよりご連絡いただけましたら、担当スタッフより速やかにご案内を返信させていただきます。

  • Q

    どんな身体の痛みでもセルフケアで治すことができますか?

    A

    殆どの間接の痛みをとり、運動パフォーマンスを上げることが可能ですが、以下の場合は効果が減少ないし別の治療が必要になります。

    ・リウマチによる痛みがある場合(こちらは専門の治療がいずれにせよ必要になります)

    ・急性時の痛み(足首のねんざ、靱帯損傷など)でひどく腫れている場合は、腫れが治る期間が必要です。)

    ・肩関節の拘縮 (これは筋肉が正常ではなく線維状になっているため、半年など時間や回数を多く施術しなければ改善しません。)

    ・しびれが常時ある (これは神経が傷ついているため、状態によっては病院で検査が必要になります。常時しびれがある場合(寝ているときも)しびれは改善しません。施術により痛みは改善していきますが、筋力がかなり落ちている状態であるため治すには1~2か月必要となります。)

    ・骨の変形が著しく進んでいる場合

他にもわからないことやご不安なことなどありしたら、
最寄りの店舗のLINE、お電話にてお気軽にご連絡くださいませ。
スタッフが丁寧に対応させていただきます。

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