「朝起きたら右の腰だけ痛い」
「腰から下腹部にかけて痛みがある」
腰痛や下腹部の痛みに悩まれている方は多いのでは無いでしょうか。
腰や下腹部が痛む原因は多岐にわたります。
また、腰の痛みや下腹部の痛みは日常生活にも影響を与え、病気のサインでもある可能性があります。
特に女性の場合は、生理痛から婦人科系疾患まで様々な原因が考えられるため、適切な科での診察が必要です。
この記事を読めば、腰痛や、女性特有の右下腹部の痛みについて分かります。
さらには、健康維持のための対処法から、病院受診までの基礎知識をお伝えします。
目次
腰痛の原因
腰痛は、現代を生きる日本人の悩みの1つとして大変注目されています。
多くの人が経験する腰痛は一般的な症状の1つで、その原因はさまざまと言われていることを皆さんご存知でしょうか。
ここでは腰痛についての2つの種類といくつかの具体例を紹介します。
まず腰痛は2つの種類に分別されます。
1.特異的腰痛
特異的腰痛は全体の15%を占めており、特定できる原因がはっきりとしている腰痛のことを指します。
具体的には
・腰椎椎間板ヘルニア
・腰部脊柱管狭窄症
・骨粗鬆症
などが挙げられます。
・腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の変性・断裂に伴い、髄核の一部が飛び出し、脊髄神経根を圧迫して痛みが引き起こされる。
・腰部脊柱管狭窄症
椎骨や椎間板の変性によって神経が通る脊柱管が狭まり、腰痛や痺れが起こります。
・骨粗鬆症
骨の密度が低下し、脆くなることによって腰痛や骨折を引き起こす。
2.非特異的腰痛
次に、原因がはっきりとは分からない腰痛を非特異的腰痛と言います。
具体的にはストレスや生活習慣などがこれにあたり、原因はさまざまです。
・悪い姿勢
長時間の同じ姿勢や、重いものを持つ時など、日常的な悪い姿勢が慢性的な腰痛を引き起こす。
・筋力の低下
運動不足などで筋力が低下し、インナーマッスルを中心とした腹筋群が弱くなると、腰椎は正常なカーブを保てなくなります。
それに伴い、腰痛が引き起こされます。
右の腰が痛くなる3つの原因
右の腰が痛くなる原因として、以下の3つが挙げられます。
・筋肉の不均等
・椎間板の問題
・運動や姿勢の問題
筋肉の不均等
長時間同じ姿勢で過ごしたり、運動不足が続いたりすると、腰回りの筋肉のバランスが崩れることがあります。
特に腰の周りの筋肉のうち、右側にある筋肉の一部が弱くなったり緊張し過ぎたりすると、右の腰に腰痛が発生することがあります。
椎間板の問題
片方の腰に痛みが出る原因として、椎間板に問題があることも考えられます。
椎間板は脊椎と骨と骨の間にあるクッションの役割を果たしており、加齢や負荷の増加によって損傷や変形が生じることがあります。
このような状態が右の腰に集中すると腰痛が発生します。
運動や姿勢の問題
運動や日常生活の中での姿勢の問題も、右の腰痛の原因となることがあります。
例えば、重いものを持ち上げる際に正しいフォームを守らなかったり、長時間のデスクワークで姿勢が悪くなったりすると、腰に負担がかかり、痛みが生じることがあります。
女性特有の腰痛とは
女性特有の腰痛は、女性の生理的な特徴やホルモンの変動に連動して発生する腰痛です。
女性特有の腰痛において、主な要因や症状は以下のものが挙げられます。
・生理痛による腰痛
・妊娠に伴う腰痛
・更年期に伴う腰痛
生理痛による腰痛
女性の生理周期に伴って起こる生理痛は、腰痛を引き起こすことがあります。
子宮内膜が収縮する際に、子宮周辺の筋肉に痛みを生じ、それが腰にも影響を及ぼします。
妊娠に伴う腰痛
妊娠中には、ホルモンの分泌や子宮の成長により、腰に負担がかかることがあります。
特に妊娠後期には、子宮の拡大に伴って腰椎や骨盤に圧力がかかり、腰痛が生じます。
更年期に伴う腰痛
更年期の女性は、卵巣機能の低下によってエストロゲンというホルモンの分泌が減少します。
エストロゲンの減少は骨密度の低下を引き起こし、骨粗鬆症や脊椎の編成を促す可能性があります。
そのため、更年期も腰痛が発症の原因と言われています。
腰の痛みを改善するには
腰が痛くなる原因は、普段の生活によるものや、生活習慣の乱れによるものが多いです。
そのため、腰の痛みを改善するには普段の生活や姿勢を見直すことから始めてみましょう。
腰の痛みを改善するためには、
・姿勢の改善
・長時間同じ姿勢を取らない
・腰回りのストレッチや筋力トレーニング
・適切は睡眠時間の確保
・温熱療法
姿勢の改善
生活習慣により腰の痛みを軽減するためには、まずは姿勢の改善が必要です。
正しい姿勢を保つために、背筋を伸ばし、腰を丸めないことを意識しましょう。
長時間同じ姿勢を取らない
長時間同じ姿勢を取り続けることで、血流が悪くなり、筋肉が緊張しやすくなります。
これにより、腰部に痛みや強張りが生じることがあります。
そのため、長時間の座り仕事やデスクワークを行う場合は、定期的に休憩を取り、体を動かすことが大切です。
腰回りのストレッチや筋力トレーニング
腰回りの筋肉において、適度な柔軟性や筋肉量があることはとても重要です。
腰回りの筋肉が硬いと適切な可動性が保たれず、腰痛の原因となります。
また、運動不足などによって筋力が低下していると、腰への負担が増え痛みが生じることもあります。
日常生活に適度な運動を取り入れ、腰回りの筋力強化やトレーニング、ストレッチを行いましょう。
適切な運動を継続することで、腰部の筋肉のバランスを整え、痛みを軽減することができます。
適切な睡眠時間の確保
十分な睡眠を取ることは腰痛予防や腰痛改善にとても重要です。
睡眠中には、体の回復や再生が行われます。
十分な睡眠を取ることで、筋肉や組織が適切に修復され、炎症が軽減されます。
睡眠時間が十分に確保できていないと、神経系の感覚が過敏になり、腰痛が悪化する恐れがあります。
睡眠が原因で腰痛を発症している方は以下の点に留意すると良いでしょう。
・寝具の選択
・寝姿勢の改善
・睡眠環境の整備
寝具の選択
腰を適切にサポートするマットレスや枕を選ぶことが大切です。
自分に合った寝具を選ぶことで、腰への負担を軽減できます。
寝姿勢の改善
寝るときは、背骨の自然なカーブを保つために、適切な寝姿勢をとるように心がけましょう。
例えば、仰向けで寝る場合は、腰の下に枕やクッションを置くと良いです。
睡眠環境の整備
睡眠をする時は静かで暗い環境、適度な温度、快適な寝具など、良好な睡眠環境や場所を整えることが重要です。
ストレスを軽減し、リラックスできる環境を作ることで、質の高い睡眠を得ることができます。
十分な睡眠をとることは、腰痛の予防や改善において重要な要素です。
睡眠不足や質の低い睡眠によって腰痛が悪化している場合は、睡眠環境や睡眠習慣の改善を検討することをおすすめします。
また、腰痛が持続する場合は、医師や専門家に相談することも検討してみましょう。
温熱療法
温かいお風呂や温湿布を使用することで、腰の筋肉をリラックスさせ、腰痛を軽減することができます。
右下腹部に痛みを引き起こす女性特有の病気
婦人科疾患
子宮や卵巣に異常があると腹痛が起こることがあります。
以下は代表的な疾患の一覧になります。
・卵巣嚢腫
・卵巣炎
・卵管炎
・卵巣の捻転
卵巣嚢腫
卵巣にできる液体で満たされた袋状の腫瘍です。腫瘍が大きくなると、右下腹部痛に痛みや発熱、排尿時の痛みなどが現れます。
卵巣炎
卵巣が炎症を起こす状態で、感染症や性感染症が原因となることがあります。右下腹部の痛みや発熱、排尿時の痛みなどの症状がみられます。
卵管炎
卵管が炎症を起こす状態で、主に性感染症が原因となります。右下腹部の痛みや下腹部の腫れ、生理不順などのケースがみられることがあります。
卵巣の捻転
卵巣が回転して、血流が阻害される状態です。急激な右下腹部痛の痛みや吐き気、嘔吐、発熱などの症状もみられます。
消化器疾患
消化器疾患の代表として挙げられる病気は虫垂炎です。
虫垂炎は盲腸のことを指し、右下腹部に位置している臓器のことです。
盲腸の炎症は、通常、盲腸に便が詰まることによって引き起こされ、女性だけでなく、男性にも認められる疾患です。
炎症が進行すると、右下腹部に痛みが現れ、腹部が張ったり、吐き気や嘔吐、発熱などの症状が認められます。
盲腸は手術での摘出が必要な場合があり、これは炎症が進行して、盲腸が破裂すると重篤な合併症を引き起こす可能性があるためです。診断は主に身体の状況や体格検査、血液検査、MRIなどの画像検査によって行われます。
盲腸炎の症状が現れた場合は、医師の診断と治療を受けることが重要です。自己判断や自己治療は避け、早めの対応を心がけましょう。
泌尿器科疾患
右下腹部に痛みを引き起こす泌尿器疾患の一部を紹介しますが、正確な診断には医師による評価が必要です。
・腎臓結石
・膀胱炎
・尿路感染症
・急性腎盂腎炎
腎臓結石
腎臓内に結晶が形成され、結石ができることがあります。
結石が尿管を通過する際に右下腹部が強く痛むことがあります。
膀胱炎
膀胱の炎症により、尿意が頻繁に生じたり、排尿時に痛みを伴うことがあります。
炎症が進行すると右下腹部に痛みが広がります。
尿路感染症
尿路に細菌感染が起こることで、尿道炎や膀胱炎、腎盂腎炎などの症状が現れることがあります。
これらの感染が右下腹部に痛みをもたらします。
急性腎盂腎炎
腎臓の上部にある腎盂が感染し、炎症を起こす状態です。右下腹部の他に、発熱や尿の回数が多くなるなどの症状が見られることがあります。
女性で下腹部につりそうな痛みがある原因とは?
便秘
便秘になると、右下腹部痛を起こすことがあります。
右下腹部痛を引き起こす便秘の原因としては、以下の3つが考えられます。
・腸管の運動低下
・硬い便の形成
・便の蓄積
腸管の運動低下
腸管の運動が鈍くなると、便の蠕動運動が減少し、便の移動が滞ります。
この状態が続くと、右下腹部に痛みや不快感が生じます。
硬い便の形成
水分摂取不足や食物繊維不足などの要因により、便が硬くなることがあります。
硬い便は腸管を通過する際に刺激を与え、右下腹部に痛みを引き起こします。
便の蓄積
便が腸管内で長時間滞留すると、大量の便が腸内に蓄積することがあります。
この蓄積した便が腸管を圧迫し、右下腹部に痛みをもたらします。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、腸の機能に関連する慢性的な疾患です。
原因としてはストレスや食物の摂取、腸内細菌の異常なバランスなどが関与していると考えられています。
過敏性腸症候群の主な症状には、腹痛や腹部不快感、腸の運動異常、腸内ガスの増加などがあります。
主な治療法としては、食事療法の変更、ストレス管理、適切な運動、薬物療法などが挙げられます。
しかし、過敏性腸症候群は個人によって症状や治療効果が異なるため、医師へ相談することがおすすめです。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮内膜が子宮の外側に異常に増殖してしまう疾患のことを指します。
通常、子宮内膜は子宮内に存在し、月経周期に応じて厚みが変化します。
しかし、子宮内膜症の場合、子宮内膜が子宮の外側に広がり、異所性子宮内膜組織が形成されます。
子宮内膜症は、女性の生理周期に合わせて異常な出血や炎症を引き起こすことが特徴です。
この異所性子宮内膜組織は、子宮内膜と同様にホルモンの影響を受け、月経周期に合わせて成長・剥離します。
しかし、子宮内に存在するべき組織が子宮の外側にあるため、排出されることができず、炎症や組織の異常な成長が起こることが特徴です。
子宮内膜症の症状は個人によって異なりますが、以下のような症状が現れることがあります。
・生理痛の強さや長期化
・月経不順
・下腹部の痛み
・腰痛
生理周期外でも腰や下腹部に痛みがある場合
子宮頸がん
子宮頸がんは、子宮の入り口である子宮頸部から発生する悪性のがんです。
20代〜30代の若い女性に多く発症すると言われており、主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)による感染になります。
初期段階では症状が現れにくいため、HPVワクチン接種や定期的な検診が重要です。
検診では子宮頸部検査が行われ、早期のがんの発見が可能となっています。
また、がんが進行すると以下のような症状が見られることがあります。
・月経周期外の出血
・性交時の出血
・下腹部の痛み
・不快感や排尿障害
子宮体がん
子宮体癌は、子宮内膜から発生するがんの一種で、40代後半から60代の女性に多いとされています。。
子宮体癌は通常、子宮内膜の異常な増殖から進行します。
リスク要因には
・高齢
・肥満
・未経産
・過去の乳がん治療
などが挙げられます。
診断には子宮内膜生検や超音波検査が行われ、治療法には、
・手術
・放射線療法
・ホルモン療法
などがあります。
しかし、子宮体がんは早期発見と適切な治療が重要であるため、定期的な検診が推奨されます。
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は、卵巣にできる腫瘍のことです。
90%は良性腫瘍と言われており、良性の卵巣腫瘍は通常、手術によって取り除かれることがあります。
一方、悪性の卵巣腫瘍はがんであり、化学療法、放射線療法などがあります。
卵巣腫瘍の症状には、
・腹部の膨満感
・下腹部の痛み
・腰痛
・月経異常
などが挙げられます。
そのため、定期的な検診や、体に異常を感じた時はそのままにせず病院への受診をおすすめします。
生理中に強い痛みがある場合
子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮内にできる良性の腫瘍です。
しかし、原因はいまだ明らかになっていません。
子宮筋腫は、子宮の筋肉層である子宮筋層から発生し、一つまたは複数の結節として現れることがあります。
一般的には、40歳以上の女性によく見られます。
子宮筋腫の症状には、
・生理不順
・過多な月経出血
・腹部の圧迫感
・腹痛
・尿意や便秘
などがあり、大きな結節がある場合は、頻尿や排尿障害、便秘が生じることもあります。
子宮筋腫の治療法には、症状の軽減や結節の縮小を目的とした薬物療法や、手術による結節の摘出があります。
手術は、子宮全体を摘出することなく結節だけを取り除くことも可能です。
子宮腱筋症
子宮腱筋症とは、子宮の周りにある筋肉である子宮腱筋に炎症が起こっている病態を指します。
子宮腱筋症の原因ははっきりとはわかっていません。
しかし、子宮内膜症や子宮内膜の逆流、遺伝的要素などが関与していると考えられており、ストレスや生活習慣の乱れも症状の悪化に影響を与える可能性があります。
主な症状としては、
・下腹部や背中から腰にかけての痛み
・月経時の強い痛み
・性交時の痛み
などが挙げられます。
対策や治療法としては
・薬物療法
・生活習慣の改善
・ストレスの軽減
・適度な運動
・バランスの取れた食事
・軽いストレッチ
などがあります。
ただし、個人によって症状や対策の効果は異なるため、必ず医師の指示に従って行うようにしてください。
子宮腱筋症は一般的な病気ではありませんが、早期発見と適切な治療によって、症状を軽減することができます。
痛みや不快感を感じた場合は、無理せずに専門医の診察を受けることをおすすめします。
発熱症状がある場合
生理中の強い痛みと発熱症状がある場合は、急性子宮内膜炎の可能性も考えられます。
急性子宮内膜炎とは、子宮内膜がウイルスや細菌感染によって炎症を起こす病気です。
急性子宮内膜炎の主な原因は、性行為による性感染症が多いですが、出産や流産、子宮内診などの医療処置による感染もあります。
感染が起きると、子宮内膜が炎症を起こし、痛みや不快感を引き起こします。
対策としては、まずは早期の診断と治療が重要です。
医師の指示に従い、抗生物質や抗炎症薬の服用が行われます。
また、感染の原因となる性感染症の予防も重要です。
適切な避妊方法やパートナーの定期的な検査などが推奨されます。
しかし、自己判断や自己治療は避け、必ず医師の指示に従って行ってください。
急性子宮内膜炎は早期治療が重要であり、放置すると合併症を引き起こす可能性があります。
痛みや不快感を感じた場合は、すみやかに医療機関を受診することをおすすめします。
日々のストレスが原因で女性の右下腹部痛は起こることもある
日々のストレスは女性の右下腹部痛の原因となることもあります。
ストレスは身体にひどく影響を与えるため、その一環としてお腹の痛みや不快感を引き起こすことがあります。
また、ストレスは、身体の緊張や筋肉の緊張を引き起こすため、腹部の筋肉が緊張すると、右下腹部に痛みや不快感を認めます。
ただし、女性の右下腹部痛がストレスによるものかどうかは、個人の状況や症状によって異なり、それ以外の原因も考えなければいけません。
そのため痛みの原因を正確に特定するためには、医師の診断が必要です。
ストレス管理やリラクゼーション法などの対策を行うことで、症状の改善が期待できる場合もありますので、医師と相談して適切な対処方法を見つけることが重要です。
女性の右下腹痛は何科を受診するべき?
女性の右下腹部の痛みの原因によって、適切な診療科が異なる場合があります。
以下に一般的な原因と対応する診療科をご紹介しますが、具体的な症状や状況によっては、医師の専門的な判断が必要です。
産婦人科
・卵巣の疾患(卵巣嚢腫、卵巣炎など)
・子宮の疾患(子宮筋腫、子宮内膜症など)
・卵管の疾患(卵管炎など)
・子宮外妊娠
消化器内科
・胃や腸の疾患(胃炎、胃潰瘍、虫垂炎など)
・大腸の疾患(大腸炎、大腸ポリープなど)
・腸閉塞
泌尿器科
・腎臓や尿路の疾患(腎臓結石、尿路感染症など)
・膀胱の疾患(膀胱炎、膀胱結石など)
・尿道の疾患
整形外科
・椎や骨盤の疾患(腰椎椎間板ヘルニア、骨盤の捻挫など)
・筋肉や靭帯の損傷
これらは一般的な診療科の例ですが、痛みの原因や状況によっては、他の診療科に紹介される場合もあります。
また、痛みが強い場合は、救急受診で早めに医師に相談することをおすすめします。
すぐに病院へ行くべき症状
女性の下腹部痛がある場合、以下のような状況ではすぐに病院を受診することが重要です。
・突然の激しい痛みや痛みの増悪がある場合
・高熱や悪寒が伴う場合
・大量の出血や異常なおりものがある場合
・嘔吐やめまい、意識の混濁がある場合
・具体的な外傷やけががある場合
これらの症状が現れた場合は、迅速に医療機関を受診しましょう。
また、個人によって注意すべき症状は異なるため、自身の状況に不安を感じる場合も早めに医師の診断を受けることが大切です。
症状やこれまでの経緯から、医師が必要な検査や治療を提案してくれます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
腰痛や腹痛は日常生活を送っているとよくみられる症状であり、病院へ行かなくて良い場合が多いです。
しかし、我慢できるからと言って病院へ行かないでいると、重篤な疾患を見落としてしまう危険性も孕んでいます。
原因が分からないまま普段の生活を過ごすのは不安になりますよね。
そのため痛みが続く場合や、普段と調子が違うと感じた場合はインターネットであれこれ調べる前に病院や近くのクリニックへの早期受診をおすすめします。
インターネットやsnsの情報は正しい情報だけが載っているとは限りません。
また、腰痛や下腹部痛は原因が様々であるため、複数の科を受診することが良いでしょう。
この記事を参考にしていただき、皆さんの腰痛や下腹部痛の改善と、安心して過ごせる毎日の生活につながることを祈っています。