この記事は「日本身体運動科学研究所 代表理事・笹川 大瑛」の監修のもと作成されています。
日常の生活の中で腰痛 膝痛で悩み訴えっている方は多いのではないでしょう?
「腰が痛いのに無理して長時間歩行したら膝に痛みが」 「変形性膝関節症の膝の痛みで階段の昇降時つらい」
この記事では、セルフケア整体施術スタッフが膝痛と腰痛の関係性など解説、症状を改善させる体操エクササイズとは?、病院治療と整体での施術との違いを解説していきます
このエクササイズを通して、椅子からの立ち上がり時の腰痛や運動後に痛くなり、脚に力が入らなくなるなどを改善していきましょう
目次
腰痛と膝痛には関係性が?詳しく解説
腰痛と膝痛の間には、予想以上に密接な関係性があります。体の一部が痛むと、その痛みを避けるために無意識のうちに体の使い方を変えることがよくあります。このような変化は、体の他の部分に余計なストレスをかけ、新たな痛みを引き起こす可能性があります。具体的には、腰痛が膝痛を引き起こす場合や、逆に膝痛が腰痛を引き起こすケースが存在します。
腰痛が膝痛を引き起こす場合
腰痛がある場合、歩行や立ち姿勢などの日常動作に影響が出ることがあります。腰痛を避けようと体重のかけ方を変えたり、体の一部を過度に使ったりすると、膝に異常な負担がかかり、膝痛を引き起こすことがあります。また、腰痛によって下半身の筋力が落ちると、膝への負担が増え、膝の痛みを引き起こすこともあります。
膝痛が腰痛を引き起こす場合
膝に痛みがある場合、その痛みを避けるために歩き方を変えたり、姿勢を崩したりすることがあります。このような変化は、腰に不自然な負担をかけることがあり、結果として腰痛を引き起こすことがあります。膝の問題によって正常な歩行が妨げられると、腰にかかるストレスが増加し、腰痛の原因となることがあります。
両者の関係性への対処法
腰痛と膝痛の相互作用を考慮した治療や管理が重要です。以下は、両者の痛みに対処するためのアプローチです。
- 全身のバランスを整える: 筋力トレーニングやストレッチングを通じて、全身の筋肉のバランスを整えることが重要です。特に、腹筋や背筋、太ももの前後の筋肉を強化することで、腰と膝への負担を軽減できます。
- 姿勢の改善: 日常生活での姿勢に注意し、特に長時間同じ姿勢を続けることがないように心がけましょう。
- 適切な靴を選ぶ: 足と膝に適切なサポートを提供する靴を選ぶことで、腰への影響も軽減できます。
- 専門家の指導を受ける: 理学療法士や整形外科医などの専門家の指導を受けることで、正しい運動方法を学び、腰痛と膝痛の両方に対する効果的な対策を講じることができます。
腰痛と膝痛はそれぞれ独立した問題のように見えるかもしれませんが、実際には体全体のバランスと深く関連しています。したがって、治療や予防策を考える際には、体全体を考慮に入れたアプローチが必要です。
腰痛・膝痛改善するには股関節がカギ!つながりを解説
腰痛と膝痛は互いに影響を及ぼし合うことがありますが、この関係性には股関節が重要な役割を果たしていることがあります。人間の身体は連動して機能しており、特に下半身の構造は非常に密接に関連しています。股関節の問題が腰痛や膝痛に影響を与える一例です。
股関節と腰痛
- 股関節の柔軟性の低下や機能障害は、腰部に不自然な圧力をかけることがあります。股関節が適切に動かないと、腰をより多く使って動作の補償をしようとするため、腰痛の原因になることがあります。
- 股関節周りの筋肉(特に臀筋)の緊張や弱さは、腰部に不均衡な負荷をかけ、痛みを引き起こす可能性があります。
股関節と膝痛
- 股関節の問題は、歩行時や走行時の膝の動きに影響を与えることがあります。股関節の柔軟性が不足している場合や、股関節周りの筋力が不均衡である場合、膝に不自然な力が加わり、膝痛の原因となることがあります。
- 股関節の不安定性は、膝への過剰なストレスや、膝関節の誤ったアライメントを引き起こすことがあり、それが痛みや怪我のリスクを高めることがあります。
腰痛や膝痛が股関節の問題から来ている場合、根本的な原因に対処することが大切です。症状が改善しない場合や原因が明確でない場合は、医師や理学療法士に相談することをお勧めします。彼らは適切な評価と治療計画を提供してくれるでしょう。
病院の治療と整体との違い!
病院の治療と整体のアプローチは、根本的な理念、治療方法、そして対象とする症状や条件において異なります。それぞれのアプローチの特徴と違いを理解することは、適切な治療方法を選択する上で重要です。
病院の治療
- 根拠に基づく医療: 病院で行われる治療は、科学的研究や臨床試験に基づくエビデンスに基づいています。
- 診断: 医師は症状の詳細な診断のために、物理的検査、画像診断(X線、MRI、CTスキャンなど)、血液検査などを使用します。
- 専門性: 特定の疾患や症状に対して、専門の医師(整形外科医、神経科医など)が治療を提供します。
- 治療方法: 薬物療法、手術、物理療法、注射など、幅広い治療オプションを提供します。
整体
- 全体的なアプローチ: 整体は、全体的身体のバランスを健康を重視し、身体の不調や痛みの根本原因を整えることを目的としています。
- 非侵襲的: 多くの整体治療は、手技療法によるマッサージ、関節の調整やストレッチ、運動療法が一般的です。
- 個別対応: 患者一人ひとりの体の状態や生活習慣に合わせたカスタマイズされた治療を行います。
- 専門性: 整体師は、体のメカニズムや手技療法に関する専門的な訓練を受けていますが、医師としての訓練は受けていません。従って、医学的な診断を下すことはありません。
違い
- 診断能力: 医師は医学的な診断を下し、病気の原因を特定する能力を持っています。一方、整体師は医学的診断を行わず、体の不調を整える手技に焦点を当てています。
- 治療範囲: 病院では、薬物治療や手術などの侵襲的治療も含めた広範な治療が可能ですが、整体は非侵襲的な手技に限定されます。
- 治療の根拠: 病院での治療は科学的根拠に基づくものが多いですが、整体の効果は経験則や伝統的な方法に基づくことがあります。
選択する際は、自分の状態や治療への期待に応じて、どちらが適切かを考えることが重要です。場合によっては、病院での治療と整体を組み合わせることで、より良い結果が得られることもあります。ただし、重大な病気や怪我の場合は、まず医療機関での診断を受けることが重要です。
痛み症状を軽減させる 体操エクササイズ
膝関節・股関節・腰は連動しています、これらの関節に不調が生じるとつながる関節にも負担がかかります。膝股腰周りの筋肉を強化し、柔軟性を高め、関節の安定性を向上させることで今ある痛み症状は軽減されます。それではエクササイズのご紹介です。
腰と股関節の体操エクササイズ
腰の安定性に関与し、天然の腰のコルセットって言われている腹横筋
股関節の安定柔軟性に関与する腸腰筋
腹横筋と腸腰筋のエクササイズのご紹介
膝のエクササイズ
膝の安定に関与する、内転筋と内側ハムストリングのエクササイズ
まとめ
腰痛と膝痛には関係性:体の一部が痛むと、その痛みを避けるために無意識のうちに体の使い方を変えることで、体の他の部分に余計なストレスをかけ新たな痛みを引き起こす。具体的には、腰痛が膝痛を引き起こす場合や、逆に膝痛が腰痛を引き起こすケースが存在します。
腰・膝関節・股関節はつながって連動している:人間の身体は連動して機能しており、特に下半身の構造は非常に密接に連動している。股関節の問題が腰痛や膝痛に影響を与えることもある。
病院の治療と整体との違い:病院は科学的根拠に基づき、整体は伝統的・経験則に基づく。
病院では薬物治療や手術を含む広範な治療が可能で、整体は身体の不調や痛みの根本原因を整えることを目的として、マッサージやストレット関節の調整やストレッチ、運動療法などを行う
痛みを軽減する体操エクササイズ:膝関節・股関節・腰は連動しており、膝股腰周りの筋肉を強化し、柔軟性を高め、関節の安定性を向上させることで今ある痛み症状は軽減されます。