坐骨神経痛は、手足全体やお尻にしびれや痛みを感じることがありますが、実は手足以外の問題が原因で症状が出ることもあります。
例えば、腰の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、または糖尿病などが原因で、神経が圧迫されてしびれや痛みが出ることも少なくありません。
これらの問題をしっかり診断し、適切な治療を受けることで、症状が改善する可能性があります。
今回の記事では、手足のしびれが起こる原因やその症状、さらに治療方法について詳しく説明します。
また、記事の後半では自宅でできる簡単な対処法も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
気になる手足の痺れ(しびれ)、その症状とは?
坐骨神経痛は腰痛以外では、手足のしびれを強く引き起こすことがあります。
その症状について詳しく解説します。
指先がジーンとしている
坐骨神経痛によって指先がチクチクしたり、軽くビリビリしたりと感じることがあります。
たとえば、長時間同じ姿勢でスマホを操作していた後に、指の先が麻痺してしまう症状が現れます。
肩から指先にしびれがある
坐骨神経痛によるしびれは肩から始まり、腕全体に広がった後は、指先まで続くことがあります。
たとえば、重いカバンを長い時間、肩にかけていると、肩や腕がしびれやすくなります。
足がしびれて力が入りにくい
足がしびれると立ち上がったり、歩いたりするのが難しくなることがあります。
たとえば、正座をしていて、立ち上がろうとした時に足がしびれていて、うまく歩けない経験があるかもしれません。
お尻から太ももに電気が走ったようにピリピリ感がある
お尻から太ももにかけて、電気が走るようなチクチクとした感覚があることがあります。
これは、長い時間、座っていて急に立ち上がった時に症状が現れます。
手足の痺れ(しびれ)は首や腰が原因?
手足のしびれは、体の中で神経が圧迫されたり、傷ついたりすることで起こることがあります。
たとえば、悪い姿勢で長時間、勉強していると、首や腰に負担がかかり、手足がしびれる症状が現れやすい傾向です。
ほかにも、血流が悪くなったり、ストレスがたまったりすることが原因になることもあります。
手足のしびれが出やすい症状は、 首や腰のヘルニア(椎間板が飛び出して神経を圧迫する状態)や、関節炎(骨や関節が硬くなって痛む状態)が原因で、手足にしびれが出やすくなります。
特に、長時間同じ姿勢でいると、椎間板が圧迫されてしびれが起こる可能性があります。
坐骨神経痛の原因となる病気
腰痛の病気を持っていると、坐骨神経痛を引き起こす可能性が高まります。
ここからは、坐骨神経痛が原因となる病気を説明します。
腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
腰部脊柱管狭窄症は、骨・靭帯・椎間板がが変形してしまう病気です。
この病気は特に60歳以上の方に多く見られます。
症状としては、立ったり歩いたりすると足に痛みやしびれが現れ、前かがみになると楽になることが特徴です。
背骨(脊椎)の中にある脊柱管が狭くなり、そこを通る神経が圧迫されることで起こります。
腰椎椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
椎間板ヘルニアは、背骨の間にある柔らかいクッションのような「椎間板」が飛び出して、近くの神経を圧迫する病気です。
これにより腰や足に強い痛みやしびれが生じることがあります。
具体的な例として、重い物を持ち上げたときや、長時間座ったままでいたときに腰に強い負担がかかり、椎間板が飛び出してしまうことがあります。
また、20代から40代の比較的若い人に多く見られますが、喫煙もリスク要因の一つです。
喫煙は椎間板への血流を悪化させ、椎間板が弱くなりやすくなるため、ヘルニアを引き起こしやすいです。
たとえば、長時間のデスクワークや重い荷物を頻繁に持ち上げる仕事をしていると、椎間板に負担がかかりやすく、ヘルニアのリスクが高くなります。
梨状筋症候群
梨状筋症候群は、お尻の近くにある「梨状筋」という筋肉が坐骨神経を圧迫してしまう病気です。
この病気は、腰や脚に痛みが出たり、筋肉が強張ったりする症状が現れます。
この筋肉は、股関節のすぐそばにある平たい筋肉です。
最初はお尻に痛みが出ますが、だんだんと太ももやふくらはぎの裏側、時には足まで痛みが広がることもあります。
原因としては、長時間座り続けたり、スポーツを激しく行ったり、交通事故の影響を受けたりすると発症します。
坐骨神経痛に似た症状のある病気
坐骨神経痛と間違いやすい病気があります。
症状が似ており、つい見逃してしまうケースが多いので、チェックしてみましょう。
椎間関節障害
椎間関節障害は、背骨の後ろ側にある関節部分が炎症を起こす病気です。
これは、年齢を重ねたり、関節に強い力がかかたりすることで起こります。
たとえば、重いものを持ったり、無理な姿勢で長時間過ごすと、関節が痛むことがあります。
この病気の症状には、「ぎっくり腰」や腰を後ろに反らすと痛む、長く座るのが辛い、運動すると痛みが増す、などがあります。
また、腰だけでなく、太ももの外側や足がしびれる症状が現れます。
仙腸関節障害
仙腸関節障害は、骨盤の中にある「仙骨」と「腸骨」という骨の間にある関節が緩んだり固まったりして痛みが出る状態です。
原因としては、重い物を持ち上げるときの中腰の姿勢や、同じ動作を繰り返すことが考えられます。
これによって、腰やお尻に痛みが出るほか、階段の上り下りや立ち続けるのが辛くなり、長く座っているのも大変になることがあります。
また、腰やお尻だけでなく、足の付け根や足全体に痛みが広がりやすい傾向です。
下肢閉塞性動脈硬化症・下肢末梢動脈疾患
下肢閉塞性動脈硬化症や下肢末梢動脈疾患は、足の血管が狭くなったり詰まったりして、足への血流が悪くなる病気です。
これによって、足に痛みやしびれが出ることがあります。
坐骨神経痛と似た症状が出るため、間違われやすいですが、放置すると手術が必要になる場合もありますので、早めの対応が大切です。
手足の痺れ(しびれ)に効果的!坐骨神経痛の治療法
坐骨神経痛の治療には、主に薬物療法が用いられます。
痛みを抑えるための鎮痛薬や、神経ブロック注射などが行われます。
痛みを軽減できる鎮痛薬は、炎症を抑える効果や痛みを感じにくくする効果があります。
薬物療法で症状が改善しない場合や、歩行が困難になるほど悪化した場合には、手術が必要になることもあります。
ここからは、坐骨神経痛に対する治療法について、わかりやすく説明します。
薬物療法
薬物療法は、薬を使って痛みを和らげる治療法です。
よく使われる薬には、以下のようなものがあります。
- ・プレガバリン(リリカ®など):神経の痛みを抑える薬
- ・ロキソニン®やセレコックス®:炎症を抑え、痛みを和らげる薬
- ・漢方薬:八味地黄丸や疎経活血湯など、自然の成分を使った薬
例えば、足や腰の痛みがひどい時にこれらの薬を飲むことで、痛みが少しずつ和らいでいきます。
ただし、薬だけで治るわけではないので、様子を見ながら他の治療と組み合わせていきます。
ブロック注射
ブロック注射は、痛みを感じる神経の周りに麻酔薬や炎症を抑える治療法です。
痛みやしびれを一時的に止める方法で、ブロック注射は2種類あります。
- ・硬膜外ブロック:背骨の周りにある空間に麻酔を注射します。広い範囲の痛みを抑える
- ・神経根ブロック:しびれや痛みの原因がある部分にピンポイントで注射する
ブロック注射をする前はレントゲンを使って、正確に場所を確認しながら行います。
たとえば、立っているのも辛いくらい痛みが強いときに、この注射をすると、しばらくの間痛みが楽になります。
手術療法
手術療法は、薬や注射では良くならない時に行う治療法です。
坐骨神経痛を引き起こしている原因に直接、働きかけます。
- ・腰椎椎間板ヘルニア手術:ヘルニアで神経が圧迫されている部分を取り除く手術
- ・脊柱管狭窄症手術:神経が通る道が狭くなっている部分を広げる手術
- ・梨状筋解離術:お尻の筋肉が神経を圧迫している場合、その筋肉を切り離す手術
例えば、歩くのも難しく、生活に支障が出ている人は手術を勧める可能性があります。
ただし、手術をしても必ず痛みがなくなるわけではないので、手術前によく考えることが大切です。
理学療法
理学療法は、ストレッチや体操、運動などを使って筋肉や神経をほぐし、痛みを和らげる治療法です。
たとえば、簡単なストレッチを毎日続けることで、筋肉がほぐれて血流が良くなり、痛みが軽くなることがあります。
病院で受ける坐骨神経痛の治療
坐骨神経痛は、整形外科に受診し、治療を受けます。
まず初めに坐骨神経痛の診断には、レントゲンやMRI検査を行います。
これらの検査で、骨や神経の状態を確認し、症状の原因を特定します。
坐骨神経痛の度合いによって、リハビリ(身体を動かすトレーニング)や痛み止めの注射、手術などで坐骨神経痛の治療を行います。
痛みが強い場合は、痛み止めの薬を飲んだり、注射をしたりして、痛みを和らげることがあります。
また、腰部脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニア以外には、馬尾腫瘍の病気も坐骨神経痛と同じ症状を引き起こすことがあるため、自己判断せず専門医に相談することが重要です。
手足のしびれを改善するための日常ケア方法
坐骨神経痛による手足のしびれを改善するためには、普段の生活で食事を心がけたり、運動を取り入れたりすることが大切です。
ここからは、坐骨神経痛をケアする方法について解説します。
ストレッチを取り入れる
自宅では、軽いストレッチ(筋肉を伸ばす運動)をすると痛みを和らげることができます。
たとえば、痛みが出たときに、お尻や腰をゆっくりと伸ばすストレッチを行うと、痛みが少し楽になるでしょう。
良い姿勢をキープする
坐骨神経痛を予防するためには、普段から体を動かし、良い姿勢を保つことが大切です。
前かがみの姿勢を減らすことで、腰の負担を減らしたり、肩こりや頭痛を和らげたりすることができます。
たとえば、重い物を持ち上げるときは、腰を曲げずに膝を曲げて持ち上げるようにすると、腰への負担が減ります。
また、長時間座るときは、定期的に立ち上がって体を動かすことが大切です。
軽い有酸素運動をする
坐骨神経痛の予防は難しいですが、日常生活で軽い運動を取り入れるのがおすすめです。
痛いままだからと安静にしすぎると、腰の筋肉が凝り固まり、腰痛を悪化させてしまいます。
痛みが和らいできたらラジオ体操を取り入れて、無理のない範囲で体を動かすことで、全身の血流がアップし、腰の痛みを軽減できます。
神経痛に効く栄養を心がける
ビタミンB12は、神経がうまく働くのを助ける役割もあります。
また、水に溶けるビタミンの一つで、特に貧血を防ぐのに大切な栄養素です。
ビタミンB12は、魚や肉、貝などの動物性食品など、以下の食品に含まれています。
肉類 | 牛肉
豚肉 |
魚介類 | サケ
サンマ イワシ |
貝類 | カキ
アサリ シジミ ハマグリ |
卵・乳製品 | イクラ
卵黄 チーズ |
ビタミンB12は、特にカキやレバー(動物の内臓部分)に多く含まれています。
また、海苔や煮干し、カツオブシなどの乾物にも含まれていて、味噌汁などで摂取することができます。
しかし、どうしても食事からビタミンB12を十分に摂取できない場合は、サプリメントを使って補うことも考えてみてください。
手足の痺れ(しびれ)はセルフケア整体がおすすめ
当院では、手足のしびれに効果的な施術を行っています。
なぜ当院の治療が効果的なのか、その理由や実際に施術を受けた患者様の体験談を紹介します。
セルフケア整体の3つのメリット
セルケア整体で施術を受けるメリットを詳しく紹介します。
1回目から驚きの効果
セルフケア整体では、初めての施術から体の不調が改善されるのを実感できます。
長い間悩んでいた痛みや不調が、たった1回の施術で原因が分かり、改善の兆しを感じることができます。
整体や病院に通ってもなかなか良くならなかった方も、まずは気軽に相談してみてください。
長く通わなくてOK
セルフケア整体では、3回から6回の施術で症状を改善します。
通院中に自分に合ったセルフケアの方法を学び、実践することで、整体院に通わなくてもよくなるのが特徴です。
これにより、通院の回数が少なく済むので、費用も抑えられます。
重症の方も早く改善
重い症状を持つ方でも、セルフケアを覚えれば、痛みを根本から改善することができます。
例えば、手術が必要と言われていた方が、たった6回の施術とセルフケアで手術なしで歩けるようになったケースもあります。
施術事例を動画で解説
当院で施術した患者様は、腰が反っていることと右手のしびれが気になり、施術を受けました。
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具体的にどんな変化があったのか、どのように感じたのかを詳しく話しています。
ぜひ、動画でその様子をご覧ください。
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まとめ:適切な治療とセルフケアで症状を軽減できる
坐骨神経は、お尻の筋肉を通って、足の方まで伸びている末梢神経の一つです。
脳と脊髄からの指令を体のいろいろな部分に伝える役割があり、私たちは体を動かしたり、温度を感じたりすることができます。
坐骨神経痛は、正しい治療とセルフケアを行うことで、症状をやわらげることができます。
寝る前や朝起きる前に、お尻や腰をゆっくりと伸ばす軽いストレッチをすることで、痛みが軽減されます。
また、体を適度に動かし、良い姿勢を保つことも大切です。
たとえば、重い物を持つときは膝を曲げて持ち上げたり、長時間座っている場合は、定期的に立ち上がったりして体を動かすようにしましょう。
もしも腰痛がつらい場合は、痛みが少し和らいできたら、ラジオ体操などの軽い運動を取り入れるのも有効です。
全身をバランスよく動かすことで、症状の改善につながります。
さらに、普段の食事では、神経痛に良いとされるビタミンB12を含む食品を積極的に摂るように心がけるとよいでしょう。
もし痛みがなかなか改善しない場合でも、あきらめずに前向きに対処することが重要です。
当院のセルフケア整体では、初めての施術から体の変化を感じる方も多く、長年の痛みが少しずつ改善されていくのが実感できるでしょう。
院長自身も坐骨神経痛の経験があり、患者様一人ひとりに寄り添った施術が評判です。
病院やクリニックで治療を受けたけれど、なかなか良くならないという方は、ぜひ一度ご相談ください。
また、日常生活で何らかの体の不調に関する質問や、アクセス方法についてのお問い合わせもお待ちしております。
24時間、電話やいつでもお気軽にどうぞ。(※月・火・水・木・金・土・日祝日も営業)