「坐骨神経痛で毎日辛い」
「坐骨神経痛の痛みをどうにかしたい」
「トリガーポイント注射は坐骨神経痛に効くのかな?」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。坐骨神経痛の辛い痛みにトリガーポイント注射は効果があります。しかし、注射を打って痛みが軽減しても、一時的に痛みが緩和しているだけなので、治った訳でなないことをしっかりと理解しておきましょう。坐骨神経痛の治療は整体院などで筋肉や関節などの調節をしてもらう方法や、症状が重い患者様は手術が必要な場合もあります。さまざまな治療法がありますが、この記事では、トリガーポイント注射についてや、坐骨神経痛にトリガーポイント注射が効果があることなどを解説しています。ぜひ最後までお読みください。
目次
トリガーポイント注射とは?
トリガーポイントとは、トリガーは(引き金)ポイントは(点)という合成語で「押さえると痛い部位(ツボ)」を意味します。レントゲンなどを使用して見つけるのではなく、医師が触診で見つけます。トリガーポイントとなる部位は、筋肉が硬く張った状態になっています。多くの日本人を悩ませている肩こりの人は、ご自身で肩を触り、押すと痛い部分にコリコリとした感触がある部位が確認できるのではないでしょうか。押すと痛い部分に局所麻酔薬や薬剤などが含まれたトリガーポイント注射を、数か所に注入します。坐骨神経痛だけでなく、膝などの関節や四十肩、五十肩などにも有効です。
トリガーポイント注射の目的
トリガーポイント注射は、痛みを取る治療法で即効性があります。痛みが発生している部位にトリガーポイント注射を注入することで、神経を休ませて脳に痛みが伝わるのを遮ることが目的です。また、痛みを感じているときは周辺の神経が興奮状態となり、筋肉や血管が緊張して血流が悪くなるといった悪循環が発生します。トリガーポイント注射を打つことで、これらの悪循環を断ち切ることができます。更には、トリガーポイントとなっている部位の筋肉と筋膜は癒着を起こしています。トリガーポイント注射を行うことで癒着をはがし、血液やリンパの流れが良くなることで痛みの緩和ができるでしょう。
トリガーポイント注射の針について
トリガーポイント注射で使用する針は、細く短いものを使用するため、周辺の血管や筋肉を損傷するリスクが少ないです。使用する針の細さはクリニックによって異なりますが、採血や予防接種などで使用する針よりも、細いものを用いて治療されることが多いです。また、薬の量が少ないため、バイアスピリンやワーファリンなどの、血液をサラサラにするお薬を服用されている方にも治療が可能です。
トリガーポイント注射を打つ回数
人によって異なりますが、一般的に一度の治療の効果が持続するのは、1~2時間です。注射を打つ回数は3~5回を継続して行い、経過観察をしながら継続したり、治療を終了したりします。
トリガーポイント注射の副作用
比較的副作用が少ない治療法ですが、主に以下のものが挙げられます。
- ・消毒や薬液によるアレルギー症状
- ・あざや皮下出血
- ・しびれやめまい
トリガーポイント注射を扱えるクリニックとは
トリガーポイント注射は、保険診療が可能な治療で、ペインクリニックや整形外科などで施術を行ってくれるのが特徴です。ご自身の通っているクリニックが対応していなくても、相談すると案内してくれるでしょう。
トリガーポイントが発生する原因
トリガーポイントが発生する原因は、主に筋肉の血行不良です。日常生活でトリガーポイントが発生する要因としては、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取り続けることや、中腰での作業などです。長時間同じ姿勢を取り続けることや中腰での作業は、腰や背中などの筋肉が緊張して硬くなり、トリガーポイントが発生してしまいます。筋肉が硬くなると周辺の血流が悪くなります。血液は栄養や酸素を全身へと運び、不要な老廃物を回収してくれます。しかし血流が悪くなると、栄養や酸素が行き届かずに老廃物が蓄積し、痛みの原因になるでしょう。
「坐骨神経痛の楽な座り方」の記事はこちら⇩
坐骨神経痛にトリガーポイント注射が効く理由
坐骨神経痛が起こる腰痛の疾患は、有名なもので背骨や腰椎、椎間板などが原因で起こる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などです。これらは、加齢が原因で発症することもありますが、主に筋肉の使いすぎなどで、筋肉が緊張して硬くなることで痛みが生じます。
トリガーポイント注射は、押すと痛い点(トリガーポイント)に注射をするので、筋肉のコリからくる坐骨神経痛には効果が期待できるでしょう。しかし、重要なのは注射を打った後の行動です。注射を打っても、またデスクワークなどで筋肉が硬くなってしまうと、トリガーポイントが発生し、痛みの原因になります。トリガーポイント注射と平行して、運動療法などを取り入れることで、より効果を感じられるでしょう。
トリガーポイント注射はリーズナブルで副作用のリスクが低く、施術後すぐに帰宅できる点から、気軽に治療に取り組めるでしょう。しかし、注射を打ち続けていて効果があまり感じない場合は、必ず医師に相談するようにしてください。症状が進行しているか、痛みの原因が別の病気の可能性があります。なお、トリガーポイント注射は、症状が重症化している神経痛には効果が期待できないと考えられます。その場合は、神経周辺に直接注射を打つ、神経ブロック注射などの他の治療法を検討されると良いでしょう。
神経ブロック注射との違い
神経ブロック注射は、痛みが生じている神経周辺に直接注射をするため即効性があります。神経ブロック注射の最大の目的は、神経を落ち着かせて、痛みを軽減したり感覚を一時的に麻痺させたりすることです。この目的はトリガーポイント注射と同じと言えるでしょう。しかし、トリガーポイント注射は痛みがある部位に注射するのに対し、神経ブロック注射は神経周辺に注射をします。そのため、激しい神経痛などでお悩みの人は神経ブロック注射が効果が期待できるでしょう。持続時間は年齢や病状によって異なりますが、およそ数時間~数日間です。回数を重ねるうちに、持続時間は伸びていく傾向にあります。
また、首や肩、腰や足などの全身の施術が可能ですが、帯状疱疹や突発性難聴などにも有効とされています。なお、神経ブロック注射は比較的副作用のリスクが無い治療とされていますが、施術後30分程度安静にする必要があります。
トリガーポイント注射 | 神経ブロック注射(硬膜外) | |
金額 | 300円程度 | 2,000~3,000円程度 |
痛み | 少し有り | 少し有り |
打つ場所 | トリガーポイント | 神経周辺 |
針の深さ | 1㎝程度 | 4㎝程度 |
施術後 | 施術後すぐに帰宅可能 | 施術後30分程安静が必要 |
持続時間 | 1~2時間 | 数時間~数日間 |
バイアスピリンやワーファリンを服用中の人 | 〇 | × |
保険適用 | 〇 | 〇 |
※ 神経ブロック注射にはさまざまな種類がありますが、この表は「硬膜外ブロック注射」を表しています。
「坐骨神経痛にブロックの効果が期待できる」についての記事はこちら⇩
まとめ
坐骨神経痛は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが原因で発症しますが、トリガーポイント注射で痛みを軽減することが可能です。トリガーポイント注射とは、細く短い針を使用して局所麻酔薬や薬剤などをトリガーポイント(押すと痛い部位)に注射を打ち、痛みを緩和させる治療法です。針の細さはクリニックによって異なりますが、採血や予防接種で使用される針よりも細いタイプのものを使用します。少量の薬を使用するため副作用のリスクが低く、血液をサラサラにするお薬を服用中の方での治療が可能です。また、治療後すぐに帰宅できる点も安心して施術できるポイントでしょう。
トリガーポイント注射はリーズナブルで治療を受けやすいですが、同時に運動やストレッチなどを行うことで効果があります。理由は、トリガーポイント注射を打って痛みが軽減しても、治った訳ではないことを理解しておきましょう。注射をしてまた元の生活に戻ってしまうと、トリガーポイントが発生し、坐骨神経痛の症状が現れるかもしれません。日頃から運動やストレッチを行うことで、坐骨神経痛の予防ができるでしょう。また、冷えも坐骨神経痛の原因になります。身体が冷えると血流が悪くなります。血液には栄養や酸素を運び、不要な老廃物を回収する働きがあります。しっかりと身体を温めるようにしてください。
なお、トリガーポイント注射を打って症状が改善されない患者の人は、すぐに医師に相談するようにしてください。坐骨神経痛の症状が進行している可能性があります。その場合は、神経の周辺に直接注射をする、神経ブロック注射などが治療法のひとつとして選択できます。
最後に、坐骨神経痛でお悩みの人は当院「セルフケア整体」へぜひお越しください。当院では、院長を始めとする優秀なスタッフが、患者様それぞれにあったセルフケアをお伝えしております。患者様ご自身でもセルフケアを行っていただくことで、整体いらずの体へと変わっていくでしょう。
また、当院は新宿駅から徒歩7分とアクセスも良く、ご予約はお電話やLINE、Webから承っております。なお、休診日は無く、日曜や祝日なども営業しておりますので、お仕事などで忙しい方にも受診しやすい整体院となっております。お身体のどこかに違和感や痛みがある人は、ぜひ一度お越しください。