坐骨神経痛は、お尻から太ももにかけての痛みやしびれが強く、立つことが難しい場合もあります。
腰痛の種類によって、坐骨神経痛の原因や症状は異なるため、それに応じた予防・改善が重要です。
この記事では、坐骨神経痛の原因、症状、治療法について詳しく説明し、院長がおすすめする坐骨神経痛に効く動画も紹介していますので、ぜひご覧ください。
当院では腰痛に関する相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
立てないほど辛い坐骨神経痛の症状と原因を解説!
坐骨神経とは、下肢(腰から太もも、ふくらはぎ、足首)に向かって伸びる末梢神経です。
この神経が刺激や圧迫を受けると、坐骨神経痛が発症します。
坐骨神経痛の原因は多岐にわたり、特に高齢者や腰椎に病気が見られる方に多く見られます。
坐骨神経痛の具体的な原因には、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、変形性腰椎症などがあります。
ここからは、それぞれの原因について紹介します。
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは通常、椎骨の間にある椎間板の中の組織が外に飛び出してしまう状態のことです。
飛び出た椎間板が神経を強く圧迫してしまい、坐骨神経痛を引き起こす原因になります。
神経が圧迫されることで腰から足に強い痛みやしびれが生じるのが特徴です。
しかし、両側の足に症状が出る訳ではなく片足にかけて痛みやしびれが出やすくなります。
主にに以下の特徴が多い人ほど、椎間板ヘルニアを発症しやすいです。
- ・腰をかがむ姿勢が多い人
- ・10代~40代の年齢の人
- ・ハイヒールを履く機会が多い人
- ・肥満により腹筋が弱っている人
- ・重たい荷物を運ぶ機会が多い人
- ・長時間のデスクワークをしている人
椎間板ヘルニアになると、腰を曲げたり伸ばしたりする機会が減るため、足腰の筋力低下につながります。
また、重症化すると尿意が分からず、失禁を引き起こしやすくなります。
腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管が腰の部分で狭くなる病気です。
この狭くなった部分は、砂時計のくびれのように細くなります。
そのため、腰から下の神経が圧迫されて、さまざまな症状が出てきます。
以下の特徴がある人は、腰部脊柱管狭窄症になりやすいです。
- ・高血圧の人
- ・50歳以上の人
- ・糖尿病を患っている人
- ・タバコを吸っている人
- ・前かがみや反り腰など姿勢の悪い人
- ・慢性の腰痛に悩まされている人
腰部脊柱管狭窄症は歩いていると足が痛くなったりしびれたり、歩行困難の症状が見られますが、しばらく休むと再び歩けるようになります。
しかし、症状が重症化すると排尿障害を引き起こす可能性が高いです。
症状は頻尿や夜間尿から始まり、残尿感や失禁まで発展してしまうと手術を検討する必要があります。
変形性腰椎症(すべり症)
変形性腰椎症とは、加齢によって背骨に棘ができたり、背骨の形が変わったりする疾患です。
加齢によって椎間板の水分量が減り、弾力がなくなると背骨の椎骨がぶつかり合い骨がすり減ってしまい変形性腰椎症を発症しやすくなります。
症状が進むと、神経が圧迫され腰の痛みや足のしびれ、排尿障害がみられるようになります。
特に以下の特徴がある人は、変形性腰椎症を発症しやすい傾向があります。
- ・肥満気味の人
- ・更年期障害がある人
- ・腰の病気や怪我ある人
- ・重い荷物を持つ作業の多い人
- ・ゴルフやテニスなどの経験がある人
変形性腰椎症は40歳以上の人に発症しやすく、腰の負担が強い作業が多い人ほど背骨が変形しやすくなるのが特徴です。
重症化すると馬尾神経や脊髄が圧迫され、冷えや足のしびれを足に感じやすくなったり、痛みにより長時間歩くことがむずかしくなったりします。
重度な症状がみられた場合は、腰部脊柱管狭窄症がいっしょに発症している可能性があります。
梨状筋症候群
坐骨神経痛を引き起こす原因の一つに、運動と深く関わる梨状筋(りじょうきん)症候群があります。
梨状筋は坐骨神経痛の骨盤の後ろ面にある筋肉(お尻の奥にある)で、筋肉が硬くなったり、引き伸ばされたりすると坐骨神経を刺激して痛みが生じます。
日常生活で以下の行動をしている人に、梨状筋症候群が発症しやすいです。
- ・肥満気味の人
- ・運動をやりすぎている人
- ・長時間おなじ姿勢が多い人
- ・日常生活で重い荷物を持っている人
- ・過度なストレッチをしている人
特に中高年の方が新たに運動を始めた場合、筋肉や関節に負担がかかりやすくなります。
また、デスクワークのように長時間座り続けることで、梨状筋に負担がかかり坐骨神経痛を引き起こす原因となります。
坐骨神経痛を見つけるための検査方法とは?
坐骨神経痛はまず検査を受けてから治療をします。
ここからは、坐骨神経痛を見つける検査方法について紹介します。
MRI(磁気共鳴画像法)
MRI(磁気共鳴画像法)は、体に電磁波を当てて体内の断面を撮影する方法です。
MRIで使用される磁石や電波は、人体に対して基本的に無害な検査です。
また、放射線を使用しないため、被ばくの心配もなく注射の痛みや薬の副作用といったリスクも少ないため、安心して受けることができます。
坐骨神経痛の原因のひとつとしてよく見られるのが腰椎椎間板ヘルニアです。
この腰椎椎間板ヘルニアは、レントゲンでは診断できません。
これは、椎間板が軟骨でできており、レントゲン写真には映らないためです。
また、中高年によく見られる腰部脊柱管狭窄症も、レントゲンである程度は推測できるものの、正確に診断するためにはMRIや脊髄造影などの詳細な検査が必要となります。
CT(コンピュータ断層撮影法)
CT検査は、首の骨から腰の骨まで広範囲を短時間で撮影できる検査方法です。
MRI検査をする場合は一度に撮影できる範囲が限られており、撮影に時間がかかります。
しかし、MRI検査は椎間板ヘルニアをしっかり診断できる上、脊髄軟化症の可能性や他の病気との鑑別にも役立ちます。
CTとMRIを組み合わせることで、短時間でより正確な診断を行うことができます。
椎間板造影
椎間板造影検査は、椎間板の状態やヘルニアの位置を確認するために、椎間板内に針を刺して造影剤を注入する検査です。
MRIの進歩により、以前ほど頻繁には行われませんが、外側型のヘルニアや椎間板が原因の痛みなどを診断するために使われます。
造影剤を注入した際に患者がいつも感じている痛みの再現や、レントゲンやCTを使った広範囲な撮影診断も行います。
椎間板造影検査は、椎間板の状態やヘルニアの位置を正確にチェックできる撮影方法です。
神経根造影
神経根造影は、脊髄から分岐する神経の枝(神経根)の状態を評価するための画像検査です。
神経根疾患は通常、椎間板ヘルニアや脊椎の変形性関節症が要因で発症します。
神経根が圧迫されたり損傷を受けたりすると、痛みやしびれが現れることがあります。
検査方法では造影剤を注入し、その後X線やCTスキャンで神経根の状態を確認します。
椎間板ヘルニアやがんなどが神経根を圧迫しているケースもあり、神経根造影によって発症している位置や進行状態の度合いをはっきり確認することができます。
脊髄造影検査
脊髄造影検査は、脊柱管内の神経がどれだけ圧迫されているかを評価するための検査です。
この検査では造影剤を注入し、X線やCTスキャンで骨の状態を詳しく観察したり、さまざまな原因による脊髄の圧迫を評価したり、治療方針を決定するのに役立ちます。
特に、骨の異常を描写する能力が高く、MRIよりも詳しく診断できる点が特徴です。
坐骨神経痛の痛みを和らげる治療法とは?
坐骨神経痛の治療は、保存治療と手術療法があります。
ここからは、坐骨神経痛を緩和する治療法について紹介します。
運動療法
坐骨神経痛は、身体の全身運動ができる運動療法です。
体を動かすことで血流アップになり、凝り固まった筋肉が和らぐので、慢性的な腰痛を暖和することができます。
運動療法は坐骨神経痛に効果的な治療法で、以下の運動があります。
- ・水泳
- ・体操
- ・ストレッチ
- ・ウォーキング
特に腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛は、血管の流れを循環させることで脊柱管内の圧迫を下げることができるため改善につながります。
装具療法
装具療法は、コルセットを装着して治療する方法です。
腰にコルセットを付けることで、坐骨神経痛の痛みを緩和できます。
病院によって義肢装具士によるオーダーメイドのコルセットが保険適用で作れるのも特徴です。
もしも、市販のコルセットが体に合わない場合は、病院に相談することをおすすめします。
薬物療法
薬物療法とは、坐骨神経痛の痛みを薬で緩和させる方法です。
薬物療法では以下の薬を処方されます。
- ・消炎鎮痛剤:炎症による痛みを抑える
- ・ビタミンB12:神経回路を回復させる
- ・筋弛緩剤(筋緊張弛緩剤):筋肉の緊張をほぐす
- ・プロスタグランディン製剤:冷感やしびれを改善
- ・外用薬(湿布や塗り薬など):痛みのもとにアプローチ
- ・漢方薬:牛車腎気丸や八味地黄丸が体内の血流をアップさせる
薬物療法を長く使い続けると、副作用が出る場合があります。
例えば、消炎鎮痛剤を使うと、痛み止めの作用によって胃に負担がかかり腹痛を起こしやすくなります。
また、体質によって副作用の影響を受けやすくなるので、くすりを使う際は医師に相談した上で、使用するのがおすすめです。
注射療法
坐骨神経の痛みが抑えられる注射療法では、ブロック注射を使って治療を行います。
ブロック注射を打った後は効果をすぐに実感できるため、急性の強い痛みを緩和するのに効果的です。
注射を打って神経を麻痺させることで、坐骨神経の痛みが抑えられ、筋肉の緩みによって血流が改善できます。
手術療法
手術療法は運動療法や薬物療法などが、効かない場合におこなう治療法です。
保存療法をしても排尿障害や歩行がむずかしい場合は手術療法を検討する必要があります。
- ・ディスクシール治療:椎間板の損傷部分を塞ぎ、修復・再生を促す治療法
- ・腰椎椎弓切除術:狭くなった脊柱管を広げるための手術
- ・脊椎固定術:脊柱管狭窄症の部分を医療器具で固定する手術
- ・脊椎刺激療法(SCS):脊髄を刺激して、痛みやしびれなどの神経障害を緩和する治療法
- ・経皮的椎間板オゾン治療(PODT法):オゾンを使って脊柱管狭窄症の痛みを和らげる治療法
ディスクシール治療は、局所麻酔なしで切開せずに治療を行うため、入院期間なしで帰れるのがメリットです。
対して脊椎固定術は切開する範囲が広く、手術時間も長いため感染症や合併症を発症する可能性があります。
また、術後のリハビリ期間も長いため、体に大きな負担がかかるのがデメリットです。
坐骨神経痛の症状や重さから、専門医としっかり相談を受けて決めることが大切です。
坐骨神経痛の悪化を防ぐためにやってはいけないこと
坐骨神経痛の予防には、日常生活の行動の見直しが大切です。
坐骨神経痛は、日常生活の動作から発生することがありますが、腰の動かし方や普段の癖を見直すことで、痛みを予防することができます。
ここからは、悪化させないための予防方法を一つずつ紹介します。
重い荷物を持つ
重いものを持つと腰に大きな負担がかかります。
なぜなら、重さのバランスを保つために身体の背面に負荷がかかるためです。
そのため、以下のことを意識する必要があります。
- ・重い荷物はできるだけ分けて持つようにする
- ・物を持ち上げる際は膝を曲げ、腰をまっすぐに保ちながら持ち上げる
特に中腰で物を持つことは腰に悪影響を与えやすいので、できるだけ控えましょう。
過剰にストレッチを頑張る
間違ったストレッチは腰に負担をかけ、痛みを悪化させることがあります。
ストレッチは、医師やリハビリ専門スタッフに相談してから行うことが大切です。
自分に合ったストレッチ方法を指導してもらい、無理のない範囲で行うようにしましょう。
ストレッチする際には、正しい方法で行うことで座骨神経痛の予防・改善につながります。
過度に安静にする
長時間動かずに安静にしていると、筋力が低下し、痛みを感じる可能性があります。
痛みがない範囲で日常生活を続け、適度に体を動かすことが大切です。
日常生活では、軽いウォーキングや簡単なエクササイズを取り入れて筋力を維持しましょう。
激しい運動をする
ジャンプや急激な動作を伴う激しい運動は、神経にダメージを与え、痛みを悪化させる可能性があります。
運動を取り入れる際には、水中エクササイズやヨガなど、負担の少ない運動がおすすめです。
無理をせず、自分の体に合ったものを選びつつ、適度な運動を心がけましょう。
長時間同じ姿勢をとる
長時間同じ姿勢でいると、坐骨神経に圧力がかかりやすくなります。
定期的に姿勢を変えたり、立ち上がったりして体を動かすことで坐骨神経痛の症状の緩和に効果的です。
デスクワークの場合、1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチをするようにしましょう。
体重の増加
体重が増えると腰に負担がかかり、坐骨神経痛の症状が悪化することがあります。
バランスの取れた食事を心がけ、過剰な体重増加を防ぐことが大切です。
定期的な運動を取り入れて、健康的な体重を維持するようにしましょう。
坐骨神経痛の痛みを防ぐための予防法
坐骨神経痛の痛みを防ぐためには、日常生活の行動を見直す必要があります。
普段から腰に負担をかけないことを意識するだけで、坐骨神経痛の緩和に効果に期待ができるでしょう。
ここからは、坐骨神経痛を予防するための方法について紹介します。
安静にする
痛みが強い時は無理に動かさず、安静にしましょう。
痛みが強い時はベッドで横になり、できるだけ安静に過ごすことで痛みの緩和につながります。
数日経っても痛みが続く場合は、我慢せずに医師に相談してください。
腰を温める
入浴やホットパックで腰を温めると、血流が良くなり、痛みが軽減されます。
お風呂にゆっくり浸かり、腰をしっかり温めることで、血流が上がり筋肉がほぐれます。
ただし、患部が熱を持っている場合は温めないように注意しましょう。
日常の癖を見直す
悪い姿勢や日常の癖が腰に負担をかけ、血流を悪化させることがあります。
足を組む、片側だけで鞄を持つ、立つ時に片方に重心をかけるなどの習慣を見直すことが大切です。
常に体の両側に重さや体重をかけるように意識することで、腰の負担が減らせます。
長時間の姿勢
腰を使う仕事やスポーツだけでなく、日常の動作でも腰に負担がかかります。
重い荷物を持つ時は、膝を曲げて腰に負担がかからないようにしたり、長時間座っている場合は、1時間ごとに立ち上がって軽くストレッチしたりするのがおすすめです。
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