手のひらのツボを押すことで、腰の痛みが改善されることを知っている人は、意外と少ない傾向です。
手のひらや指、手首には、腰痛に効果が期待できるツボが多く集まっています。
今回の記事では、効果的なツボ押しの方法や手のひら以外で効果のあるツボ、日常的にできる腰痛の対処法について詳しく紹介します。
目次
ツボ押しが腰痛みを和らげる理由とは?
ツボを押すことで、腰痛や肩こりを和らげることができます。
ツボ押しは体内のエネルギーのバランスが整い、不調を改善することが可能です。
ツボの正式名称は「経穴(けいけつ)」といいます。
経穴は、身体の内部と表面を結ぶエネルギーライン(経絡)上に点在する重要なポイントです。
経路は全身に400以上も存在し、それぞれが独自の役割を持っています。
それぞれが異なる役割を果たし、全体として体内のエネルギーの流れを調整する働きがあります。
これらのポイントを刺激すると、体内のエネルギー(気)のバランスを整えることが可能です。
例えば、背中や手の経穴を押すと、腰痛や肩こりの改善に役立つことがあります。
また、腕の内側を通る「肺経(はいけい)」という経絡は呼吸器系に関連しており、手のひらの経穴を刺激することで呼吸が楽になりやすくなります。
経穴を押すことで、経絡を通るエネルギーの流れが促進されることで、体内のエネルギーバランスが整い、不調が改善されるのです。
このように、経穴は体の内部と表面をつなぎ、エネルギーの流れを整える重要な役割を果たしています。
日常的に経穴を刺激することで、体全体の健康を維持することができます。
東洋医学が考える身体の不調の原因
東洋医学では、病気や不調の原因を独自の方法で捉えています。
その中でも重要な概念が「内因・外因・不内外因」と、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」です。
これらの要素がどのように健康に影響するのかを説明します。
- ・内因:体の中に原因がある場合(例:体質的な問題や精神的なストレス)
- ・外因:外部の環境や気候が原因(例:寒さや湿気、風邪など)
- ・不内外因:内因と外因のどちらにも当てはまらない場合(例:食べ過ぎや過労、怪我など)
東洋医学では、体内を巡る3つの重要な要素「気(き)・血(けつ)・水(すい)」が健康を支えていると考えられています。
それぞれの役割と不調の原因を見てみましょう。
- ・気(き):体内を流れる目に見えない生命エネルギー
- ・血(けつ):栄養や酸素、ホルモンを運ぶ赤い液体
- ・水(すい):津液(しんえき)とも呼ばれる、体の隅々まで潤す透明の液体
まず気の滞りはストレスが多い日常生活を送っていると、気の流れが悪くなり、イライラや不安感が増します。
リラックスする時間を設けることで、気の流れが改善し、気持ちが楽になります。
2つ目の血の滞りは、デスクワークで長時間座っていると、足が冷えたりむくんだりします。
これを防ぐために、1時間に一度は立ち上がって軽く歩くようにすると、血の巡りが良くなるのです。
最後に水(すい)の滞りは、塩分の多い食事を続けていると、顔や手足がむくみやすくなります。
水分を適度に摂り、塩分を控えることで、水の流れが改善され、むくみを取るのことが可能です。
これらのバランスを保つことで、健康な生活を送ることができます。
経路のツボ押しは、「気・血・水」のエネルギーバランスを整えることができ、身体の不調を改善する効果にも期待できるのです。
東洋医学では、このような視点から体の不調を見直し、改善していくことが重要とされています。
腰痛に効くツボ押しポイントはどこ?
腰腿点は左右の手の甲にそれぞれ2つずつ存在します。
このポイントを押すことで、腰の痛みを和らげることができます。
- 腰腿点の位置
- ・人差し指と中指の間のV字のところ
- ・薬指と小指の間のV字のところ
手を大きく開き、指の付け根の水かき部分から手首に向かって指で探っていくと、硬い骨が触れる部分があり、そのすぐ手前が腰腿点です。
- 見つけ方の手順
- ①手を広げて、指の間の水かき部分に指を置く
- ②指の間を手首に向かってゆっくりと押しながら探す
- ③硬い骨が触れる部分が見つかったら、その手前が腰腿点
- 効果的な押し方
- ・右側の腰が痛い場合:右手の腰腿点を押す
- ・左側の腰が痛い場合:左手の腰腿点を押す
- ・腰全体が痛い場合:両手の腰腿点を押す
強く押すと痛みを感じるかもしれませんが、それが正しいポイントです。
また、腰全体が痛む場合は、両手の腰腿点を同時に押すと効果が期待でき、押している間に痛みが和らぐのを感じることができるでしょう。
腰痛軽減に効く基本のツボ!命門(めいもん)
命門(めいもん)は、腰痛や冷え性、生理不順、月経痛などに効果があるツボです。
このツボは背骨の上に位置し、両腎臓の間に存在します。
具体的には、おへその裏側にあたる背骨を押さえたときに感じる場所が命門です。
例えば、寒い日や冷房の効いた場所で冷えを感じたときに、命門を刺激することで体の血流が良くなり、体が温まりやすくなります。
腰痛がある時に、背骨のおへその裏側にある部分をマッサージすると、筋肉の緊張がほぐれ、だんだんと楽になります。
急な腰痛は手の甲のツボ「腰腿点(ようたいてん)」が効果的
急な腰痛には、手の甲にある「腰腿点(ようたいてん)」というツボが効果的です。
このツボは、手の甲の中央部に位置し、親指と人差し指で挟んだ際にできるくぼみの中にあります。
具体的な刺激方法としては、親指を使って適度な圧を加え、軽く円を描くように刺激します。
痛みを感じる場合は強く刺激せず、快適な圧力で数分間ゆっくりと押し続けるのがコツです。
この方法でリズムよく刺激することで、腰や尻の痛みを和らげることができます。
日常生活で急な腰痛が発生した際には、このツボを積極的に押してみてください。
冷えが原因の腰痛には足やお尻のツボを温めよう
冷えが原因で起こる腰痛には、特に足やお尻のツボを温めることが効果的です。
ここからは、腰痛に効果的な足やお尻のツボについて詳しく解説していきます。
次髎(じりょう)
次髎(じりょう)は、腰痛を改善する効果のあるツボです。
体の表面には「経絡(けいらく)」というエネルギーの通り道があり、その上に「ツボ」が配置されています。
これらのツボには神経や血管が集まっており、ツボを刺激すると血行が良くなり、体の不調が改善されます。
腰は内臓への神経が集まる重要な部位なので、次髎を刺激することで骨盤内の血流が改善され、腰痛が緩和されます。
具体例として、長時間のデスクワークで腰が痛くなった場合、次髎を押してみましょう。
オフィスで椅子に座ったまま次髎を指で軽く押すと、血行が良くなり、腰の痛みが和らぎます。
また、運動不足で腰が重く感じるときにも、次髎を刺激すると効果的です。
例えば、ウォーキングや軽いエクササイズの後に次髎をマッサージすることで、筋肉の緊張がほぐれ、血流が良くなります。
さらに、生理痛がひどいときにも次髎を押してみるのもおすすめです。
例えば、ベッドに横になりながら次髎を指で優しく押すことで、骨盤内の血流が改善され、生理痛が緩和されることがあります。
このように、次髎を日常生活に取り入れることで、腰痛だけでなく、さまざまな体の不調を改善することができます。
毎晩寝る前に次髎を軽くマッサージする習慣をつけると、腰痛予防や体調管理に役立つでしょう。
三陰交(さんいんこう)
三陰交(さんいんこう)は、内くるぶしから指4本分上、すねの筋肉と骨の境目にあるツボです。
このツボの正しい位置を見つけるには、内くるぶしの一番高いところに小指があたるように指4本を揃えて置き、人差し指がある場所が三陰交です。
三陰交は、肝経、腎経、脾経の3つの経絡が交わるところにあります。
それぞれの経絡は、肝は生殖器、腎は性機能、脾は消化器系全般に関連しています。
そのため、三陰交を刺激すると、消化器の働きや栄養の調整、排泄、生殖器、子宮や卵巣の機能に効果があります。
具体例として、消化不良や胃もたれに悩んでいるときに三陰交を押すと、消化器の働きが改善されやすくなります。
食事の後にお腹が重く感じたら、内くるぶしから指4本分上の三陰交を指で軽く押してみると、胃の調子が良くなることがあります。
また、月経痛や生理不順に悩んでいる女性は、三陰交をマッサージすると効果的です。
生理前や生理中に三陰交を軽く押すことで、子宮や卵巣の血流が良くなり、痛みや不快感が軽減されることがあります。
さらに、冷え性や足のむくみが気になるときも、三陰交を刺激することで改善が期待できます。
このように、三陰交を日常的に刺激することで、消化器や生殖器の健康維持、冷え性やむくみの改善など、様々な体調管理に役立つでしょう。
腰痛に効くツボは手のひら以外にも!
手にある腰痛に効果的なツボである腰腿点(ようたいてん)以外にも、身体の他の部位に存在する腰痛に効果的なツボを紹介します。
各ツボの特徴を解説するので、腰痛の緩和を目指す方はぜひ参考にしてください。
腰痛に効果的なツボ:①照海(しょうかい)
照海(しょうかい)は、足首の下にあるくぼみに位置するツボです。
特にむくみや冷えがひどい人にとって、このツボは痛みを感じやすくなります。
照海は腰痛の他に、疲労・排尿障害・足の冷え・喉の腫れなどに効果があります。
寝る前やお風呂に入りながら、穏やかにこのツボを押すと効果的です。
ツボを押す際には足首の内側のくぼみに人差し指を使って、やさしく押してみてください。
力を入れすぎず、呼吸を意識しながら行うことで、リラックス効果も期待できます。
腰痛に効果的なツボ:②腎兪(じんゆ)
腰のくびれと背骨の外側のくぼみの真ん中に位置するのが「腎兪(じんゆ)」です。
ぎっくり腰など急な痛みのある腰痛に効果的です。
腰に痛みや重さを感じたときに、このツボを刺激すると、血行が促進されて痛みが和らぎます。
また、腰の筋肉の緊張をほぐし、背骨や姿勢を整える効果にも期待できるのです。
具体例として、ぎっくり腰になったときに、腎兪を軽く押したりマッサージしたりすることで、腰の痛みが和らぎます。
仕事中に急に腰が痛くなった場合、椅子に座ったままでも腎兪を刺激することで、一時的に痛みを軽減することも可能です。
また、長時間のデスクワークや立ち仕事で腰に疲れを感じたとき、腎兪を押してみると血行が良くなり、腰の重さやだるさが軽減されます。
例えば、1時間ごとに数分間腎兪を押すことで、腰の疲れを予防できるのでスキマ時間に行ってみるのもおすすめです。
腰痛に効果的なツボ:③志室(ししつ)
「志室(ししつ)」は、腎兪(じんゆ)から指2本分外側に位置するツボです。
腰に手を当てて、左右の志室を親指で同時に3秒間押すのを3回繰り返すことで、このツボを刺激できます。
このツボを押すことで、腰痛はもちろん、首や肩のこり・全身のだるさ・夜間頻尿・冷え性などの改善に効果が期待できます。
具体例として、デスクワーク中に腰が痛くなったり、肩や首がこったりしたときに、少し立ち上がって両手を腰に当て、志室を親指で押してみてください。
3秒間ずつ3回繰り返すだけで、血行が良くなり、痛みやこりが和らぎます。
また、夜中に何度もトイレに起きてしまう人は、寝る前に志室を押す習慣をつけると良いでしょう。
これにより、腎機能が整い、夜間の頻尿が改善されることがあります。
冷え性の人は、寒い日や冷房が効いている場所で過ごすときに、志室を押すことで、体が温まりやすくなります。
また、仕事中に寒さを感じたら、トイレ休憩の際に志室を押してみると良いでしょう。
腰痛に効果的なツボ:④次髎(じりょう)
次髎(じりょう)は、骨盤の中央にあるくぼみのうち、上から2番目に位置するツボです。
このツボは、腰の血行を改善する効果があるため、腰痛を和らげたい人に向いています。
また、生理痛の緩和や冷え性の改善にも役立つため、覚えておくと良いでしょう。
具体例として、長時間座りっぱなしで腰が痛くなったときに、次髎を軽く押すと、血行が良くなり、痛みが和らぎます。
また、デスクワーク中に腰が重く感じたら、椅子に座ったまま次髎を指で押してみると効果的です。
生理痛がひどいときには、次髎をマッサージすると痛みが緩和されることがあります。
例えば、生理中に腰や下腹部が痛むとき、横になりながら次髎を優しく押すことで、痛みが軽減され、リラックスできます。
冷え性に悩んでいる場合も、次髎を押すことで血行が促進され、体が温まりやすくなるのです。
また、冬の寒い日や冷房が効いている場所で過ごすときに、次髎を押してみると、冷えを感じにくくなるでしょう。
これらの方法を日常生活に取り入れることで、腰痛や生理痛、冷え性の改善に役立ちます。
例えば、毎晩寝る前に次髎を軽くマッサージする習慣をつけることで、これらの症状を予防することができます。
腰痛に効果的なツボ:⑤太衝(たいしょう)
太衝(たいしょう)は、足の親指と人差し指の骨が交わるところのくぼみにあるツボです。
このツボは、腰痛だけでなく、イライラやめまい、生理痛、冷え性、疲労などの改善にも効果があります。
また、リラックス効果も期待できるため、疲れているときに優しく刺激するのがおすすめです。
具体例として、仕事や家事でストレスがたまってイライラしているときに、太衝を軽く押すと気持ちが落ち着きます。
また、デスクワークの合間に、靴を脱いでこのツボを指で軽く押すことで、ストレスが和らぎ、リフレッシュできます。
めまいがする時も、太衝を押すことで血行が良くなり、症状が軽くなることがあります。
例えば、急に立ち上がったときにめまいを感じたら、座って太衝を数分間マッサージしてみると、めまいが収まりやすくなります。
生理痛に悩んでいるときには、太衝を押すのがおすすめです。
生理中にお腹や腰が痛むとき、座った状態で太衝を優しく押すことで、痛みが緩和されることがあります。
冷え性の人も、太衝を刺激することで血行が促進され、体が温まりやすくなります。
例えば、冷えを感じたときに靴下を脱いで太衝を押すと、足先から温かくなり、全身がポカポカしてきます。
疲れているときに太衝を押すと、リラックス効果があり、体全体の疲れが和らぎます。
1日の終わりにお風呂に入る前や入浴中に太衝をマッサージすることで、心身ともにリラックスでき、疲れが取れやすくなるでしょう。
効果的なツボ押しの方法とは?
効果的なツボ押しは、正しいほぐし方や効果を悩み高める方法を行うことが大切です。
そこで2つのポイントに分けて詳しく紹介していきます。
コツ① ほぐし方のポイント
ツボをほぐす際には、以下のポイントを気をつけるとより効果的にツボ押しができます。
- ①一番痛みを感じる点を1分間もみほぐす
- ②次に痛い点を30秒間もみほぐす
- ③他の痛みを感じる点を30秒間ずつもみほぐす
- ④最後に最初の点をもう一度30秒間もみほぐす
強すぎる力で押すと逆効果になることがあります。
ツボを押す際には適度な力で「痛気持ちいい」程度に留めることが大切です。
以下の方法で万が一、もみほぐしている間に強い痛みを感じたら、無理をせずに中止しましょう。
コツ② さらに効果を高める方法
腰腿点をもみほぐすと同時に、腰を動かすことでさらに改善効果に期待できます。
以下の方法を試すことで、より効果を高めることが可能です。
- ①痛気持ちいい程度の強さで腰腿点を1分間もみほぐす
- ②腰痛点をほぐしながら、腰をゆっくりと左右に回すように動かす
- ③痛みを感じない範囲で前後に腰を動かす
- ④別の腰腿点をもみほぐしながら同じように腰を動す
この方法を試すと腰の柔軟性が徐々に増し、痛みの軽減を感じやすくなるので、毎日の習慣に取り入れてみてください。
そうすることで、腰の動きが徐々に広がり、効果を感じやすくなります。
ツボ押しのタイミングと強さのコツで注意したい点
ツボの位置を誤ると効果が得られません。
ここからは、ツボ押しの際に注意したい点を詳しくお伝えします。
注意点① 強すぎる力は逆効果
「ツボを押せば押すほど効果がある」と思っている方が多いかもしれませんが、実は強い力で押すのは逆効果です。
強い力でツボを押すと、筋肉や神経に過度な負担をかけてしまい、かえって体調が悪化する恐れがあります。
例えば、強く押しすぎて筋肉が緊張してしまうと、リラックスするどころか余計にコリがひどくなる可能性が高くなるため注意が必要です。
ツボを押すときは適度な力で、ゆっくりと呼吸しながら押すことで、体に負担をかけずに効果を最大限に引き出すことができます。
ツボ押しは日常のケアに取り入れて、体調を整えましょう。
注意点② 長時間の押圧を避ける
腰痛がひどいときでも、ツボを長時間押すのは避けるべきです。
長時間ツボを押すと血圧が下がり、身体がだるく感じることがあります。
例えば、肩こり解消のために肩のツボを長時間押し続けると、血流が一時的に減少し、ふらつきや疲労感を引き起こすことがあります。
一度に長時間押すのではなく、30秒ごとに休憩を挟みながら数回に分けて行うと効果的です。
長時間押し続けずに、短時間で効果的なケアを心がけることで、腰痛の改善が期待できます。
ツボはピンポイントを狙わなくてもOK
ツボをピンポイントでなくても効果がある理由はいくつかあります。
- ・経絡の影響:特定のツボを刺激すると全身に効果的
- ・個人差:ツボの位置は人によって微妙に異なるため近くにあるツボを刺激することが効果的
- ・広がりの効果:ツボを刺激すると周囲の組織に刺激を与えることに効果的
- ・身体の反応:個々の身体の反応に応じて刺激の方法を調整することが重要
したがって、ツボをピンポイントで狙わなくても、周囲のツボを刺激することで十分な効果が得られることがあります。
ただし、効果を高めるためには正しい位置や刺激の方法を学ぶことが重要です。
手のひらのツボを押す以外でできる:腰痛予防や改善のための5つの方法
手のひらのツボを押す以外でできる腰痛の予防や改善に効果的な5つの方法を紹介します。
予防方法① 正しい姿勢を保つ
姿勢を保つためには、日常生活の中で意識的に行動することが重要です。
- ・背筋を伸ばす:背中をまっすぐに保ち、頭をまっすぐにする
- ・肩をリラックスさせ、耳と肩が一直線になるようにする
- ・腹筋を軽く引き締める:お腹に軽く力を入れて、骨盤を少し前に引くようにする
上記のポイントを実践することで、正しい姿勢を保ち、腰痛や肩こりなどのリスクを軽減することができます。
例えば、スマートフォンやタブレットを使うときは、首を前に出さず、目線を上げて画面を見るようにします。
また、長時間同じ姿勢でいる場合は、30分から1時間に1度は体勢を変えることが大切です。
予防方法② 同じ姿勢を長時間続けない
腰痛を予防するためには、同じ姿勢を長時間続けないように気をつけることが大切です。
長時間座ったり立ったりしていると、腰に負担がかかり、腰痛のリスクが高まります。
特に、血行が悪くなるとむくみや冷えが起こりやすくなるので、1時間に1回は姿勢を変えるようにしましょう。
具体的には、デスクワーク中には定期的に立ち上がって体を伸ばしたり、ストレッチをしたりすることが大切です。
また、長時間の立ち仕事では足を交互に伸ばしたり、軽いウォーキングを挟むことで血流を促進し、腰への負担を軽減できます。
家事や作業で長時間同じ姿勢を取る場合も、できるだけ姿勢を変えたり、作業の合間に休憩を取ったりして、腰にかかる負担を分散させるようにしましょう。
こうした工夫をすることで、日常生活での腰痛を予防することができます。
予防方法③ デスクやチェアの見直し
腰痛を予防するためには、デスクや椅子の見直しが重要です。
自分の体に合っていないデスクや椅子を使うと、骨盤が歪みやすくなります。
骨盤が歪むと、姿勢が悪くなりやすく、腰痛のリスクも増えるため、早めに自分に合ったデスクや椅子に変えることが大切です。
具体的な例を挙げると、以下のようなポイントをチェックしましょう:
- ・デスクの高さ:肘が90度に曲がる高さに調整する
- ・椅子の高さ:足裏がしっかりと床につく高さが理想的(膝が90度に曲がる位置に調整)
- ・背もたれのサポート:背中の自然な曲線をサポートする背もたれがある椅子を選ぶ
- ・デスクと椅子の配置:モニターの高さは目線(50~70cm)の高さに合わせる
- ・フットレストの使用:足が床につかない場合は、フットレストを使う
これらのポイントを考慮して、デスクや椅子を見直すことで、腰痛の予防につながります。
予防方法④ ストレッチの習慣をつける
腰痛を予防するためには、腰回りのストレッチも効果的です。
ストレッチをすることで腰の筋肉がほぐれ、血行が良くなりその結果、腰痛を予防できます。
さらに、ストレッチは膝痛の予防や睡眠の質向上にも効果が期待できるので、定期的に行うことが大切です。
具体的な例として、以下のようなストレッチを取り入れてみましょう。
- 膝抱えストレッチ
- ①仰向けに寝て、片膝を胸に引き寄せる
- ②両手で膝を抱えて、20〜30秒キープ
- ③反対側も同様に行う
- 猫のポーズ
- ①四つん這いになり、息を吸いながら背中を反らせて顔を上げる
- ②息を吐きながら背中を丸めて顎を引く
- ③この動きをゆっくりと繰り返す
- 腰ひねりストレッチ
- ①仰向けに寝て、両膝を立てる
- ②両膝を左右にゆっくり倒す
- ③左右それぞれ20〜30秒キープ
- ハムストリングスのストレッチ
- ①床に座って、片足を伸ばし、もう片方の足を膝に曲げる
- ②伸ばした足のつま先を手でつかむように前屈し、20〜30秒キープする
- ③反対側も同様に行う
- 股関節ストレッチ
- ①椅子に座り、片足を反対の膝に乗せる
- ②背筋を伸ばしたまま、前に体を倒す
- ③20〜30秒キープし、反対側も同様に行う
これらのストレッチを日常に取り入れることで、腰の筋肉が柔らかくなり、血行が促進されます。
結果として、腰痛や膝痛の予防、さらに睡眠の質の向上にもつながります
予防方法⑤ 適度に体を動かす
ランニングやジョギングなどの有酸素運動をすると、体の柔軟性が向上します。
背中やお腹の筋肉が鍛えられることで、良い姿勢を保ちやすくなり、猫背や反り腰の改善にも役立ちます。
具体例として、ランニングをすることで、腰や背中の筋肉が強くなり、日常生活での姿勢が自然と良くなります。
また、デスクワーク中でも正しい姿勢を保ちやすくなり、長時間の座り仕事による腰痛や肩こりの予防に効果的です。
さらに、ランニングのような運動は、体全体の血行を促進し、筋肉や関節の柔軟性を高めます。
これにより、運動後のストレッチが効果的になり、体がより柔らかくなるのでおすすめです。
例えば、朝の通勤前に10分程度のジョギングを取り入れるだけでも、体がスッキリし、一日を快適に過ごせるようになります。
空いた時間を見つけて、短時間でも体を動かすように心がけると、これらの効果を実感しやすくなりるでしょう。
腰痛改善には整骨院や整体院が効果的
腰痛を改善したい場合は、整骨院・整体院を利用するのが有効です。
整体院では、専門家が身体の歪みや姿勢の癖を調整しつつ、腰痛の根本的な原因を取り除くことができます。
例えば、長年の悪い姿勢や日常生活での負担が原因で身体が歪んでしまった場合、整体での施術によって歪みを矯正し、腰への負担を軽減することも可能です。
また、筋肉や関節のバランスを整えることで、腰痛の再発予防にもつながります。
整体院は手技療法を中心とした施術であり、骨格や筋肉のバランスを整えることで痛みの緩和や体の調整を行います。
痛みのある部位を中心に施術を行うため、直接的な症状改善にも期待ができます。
身体の調整を通じて、日常生活での姿勢や動作に気を配ることが重要です。
整体院での施術を受ける際には、施術の内容や自宅でのケア方法についても相談し、腰痛の改善を目指しましょう。
東洋医学やセルフケアを取り入れて腰痛を軽減・予防しよう
ここでは、腰の痛みに効果があるツボ押しの方法や対処法を紹介しました。
東洋医学や自己ケアを活用して、腰痛を軽減したり予防したりするのが大切です。
手の甲には腰痛に効くツボがあり、いつでも触れやすい位置にあるので、腰痛を抱えている方は必ず覚えておくと良いでしょう。
空いた時間を利用して慎重にツボ押しを行うと効果的です。
腰痛でお困りの方は、今回紹介したツボ押しの方法を試してみてください。
また、長時間の座り仕事や悪い姿勢が腰痛の原因になることがあります。正しい姿勢や体の使い方を意識することが大切です。
自宅でもできるツボ押しやセルフケア整体院を継続的に行うことで、効果を実感できます。
セルフケア整体院では、骨盤矯正や姿勢矯正などの施術を通じて腰痛の改善やサポート、体の悩みの相談まで行っています。
具体的なケア方法や治療内容については、ぜひ当院のWebサイトを一覧していただき相談ください。