自分ではコントロールできないくしゃみで腰を痛めてしまうケースがあります。くしゃみをするのを口や鼻を抑え我慢しても腰痛が悪化、さらにぎっくり腰になる恐れまで。この記事では、腰痛を悪化させてしまうくしゃみの他にも腰痛を起こす疾患や原因についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。
腰痛を悪化させてしまうくしゃみとは?
腰痛を悪化させてしまうくしゃみとは、以下のような状態の場合に起こる可能性があります。
- 上半身を前かがみにした状態
- 首だけを横に向けた状態
- 腰をひねって顔を背けた状態
くしゃみは、自分の意思とは無関係に身体に異常な運動が起きてしまう現象のため、自分の意思では抑えられません。
くしゃみとは、アレルギーの典型的な症状の一つです。アレルギー反応により、体の免疫系が異物やアレルゲンに対して過剰に反応することがきっかけで、鼻や喉の粘膜が刺激を受け、くしゃみをします。また、風邪やアレルギー性鼻炎などの症状も、くしゃみの原因といえるでしょう。
腰痛のない人にとっては、くしゃみは何気ない動作ですが、腰痛持ちの人にとってはその動作が強い痛みを伴う原因となります。
腰に大きな負担がかかってしまうケースもあるため、できる限り腰に負担のかかるくしゃみは避けるべきでしょう。
腰痛を改善するには、上体そらしや背筋を伸ばすストレッチが効果的なため、試してみてください。
その他にも、
腰痛の痛みを和らげる方法
腰痛の症状がひどい際には、コルセットやサポーターのような固定力の強いもので腰に巻くことにより、痛みを緩和することも可能です。
慢性的な腰痛を患っているケースでは、コルセットやサポーターを常用してしまうと、さらに腰痛を常態化させてしまう恐れがあります。そのため、病院で診療してもらい、医師に相談したうえで、コルセットやサポーターが必要かどうかチェックしてもらいましょう。
くしゃみを無理に止める行為は要注意
くしゃみを我慢する行為で、場合によっては脳や脊髄にも悪影響を及ぼす危険性もあります。また、腰痛のある方にとっては、腰への負担も増えるため、さらに腰痛を悪化させてしまう恐れもあるでしょう。
くしゃみをする瞬間は、腰部や椎間板に最大で300kgもの負荷がかかるといわれるため、腰や椎間板へのダメージも残るでしょう。
そのため、口を手でふさいだり、鼻を指でつまんだりして、無理に止めると気道にも大きな圧力がかかり、耳がキーンと痛くなるだけでなく、喉や鼻にまでも大きなダメージを与えてしまうのです。
くしゃみによって腰への激痛は恐怖になるでしょうが、無理に止める行為は注意してください。
くしゃみで急性腰痛(ぎっくり腰)
不意なくしゃみで、腰に強い痛みが走る原因は、急性腰痛(ぎっくり腰)だけでなく、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、さまざまな疾患が想定されます。
急に腰が痛くなったり、慢性的な腰痛で悩んでいる方も、高齢だから仕方ないとあきらめるのではなく、原因を追究して適切な治療を受けることで、腰痛の改善に取り組みましょう。
さらに、同時に腰痛とお腹の痛みが現れる場合は、消化器系に関するの病気の可能性があります。また、胸の痛みがある場合は、大動脈解離や心筋梗塞などの血管の病気の可能性もあるため、早急に病院を受診しましょう。
腰痛を起こす疾患とは?
腰痛を起こす疾患は、どのようなものがあるのでしょうか。
体のバランスを均等に維持するためのは、交感神経と副交感神経の2種類があります。
ストレスにより自律神経が乱れてしまうと、2種類の切り替えも困難となり、血流も悪くなってくるため、腰痛の症状が現れやすいです。
その他にも様々な疾患もあるため、それぞれの特徴や主な症状、原因について解説します。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアとは、何らかの原因により椎間板が変性をきたし、神経を圧迫してしまう病気です。椎間板は、腰椎と腰椎の間にあるクッションの役割。
【主な症状】腰痛/足の痛み/しびれなど 【原 因】加齢/長時間の座位/中腰での作業/重い荷物を持つ労働など 40~50代くらいに発症するケースが多く、男性は女性に比べて約2倍の発症率となっています。 |
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中を通る「脊柱管」が狭くなり、中の神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」が腰部で起こった疾患。
【主な症状】腰痛/足の痛み/しびれ/股関節の違和感/残尿感・失禁/間欠跛行など 【原 因】加齢/背骨の病気/骨粗しょう症/脊椎周辺の腫瘍など 60代以降の方に発症するケースが多いです。 |
急性腰痛(ぎっくり腰)
重いものを持ち上げる、腰をひねる、前かがみの姿勢が続いたりすることで腰に負担がかかり、腰椎の周辺の靭帯や筋肉などに損傷が起こった状態です。数日間は安静にし、消炎鎮痛剤などで痛みをコントロールします。痛みが改善してきたら、リハビリを実施します。ぎっくり腰の他に「腰椎捻挫」と呼ばれることもあります。
【主な症状】立てない/歩けない/激しい腰の痛み/足のしびれなど |
腰椎分離症
腰椎において、椎骨の後方部分(椎弓)が疲労骨折し、分離した状態。疲労骨折の一種です。
【主な症状】 ・腰痛/お尻の痛み/太ももの痛み/下肢のしびれ・痛みなど ・腰を後ろに反らせたり、左右にひねったりすると痛みが発症。 安静にすると痛みが軽減します。 【原 因】スポーツ/ジャンプ後の着地の衝撃/腰の回旋を繰り返し行う動作など スポーツなどが原因の場合は、運動を中止し保存的療法を実施します。 |
腰椎すべり症
腰椎の並びがずれてしまった状態です。
【主な症状】腰痛/下肢の痛み/しびれなど 【原 因】「分離すべり症」「変性すべり症」に分けられます。 |
腰椎分離すべり症
腰椎分離症を伴っているすべり症のことを指し、先に腰椎分離症があり、その後「腰椎分離すべり症」が引き起こされます。
腰椎変性すべり症
加齢に伴う椎間板の変性によって、椎骨がズレて起こるすべり症です。
腰椎圧迫骨折
外傷などによって、腰部の椎体が潰れるように骨折した状態です。
骨粗しょう症により骨密度が低下すると、尻もちをつく、重いものを持つ、大きなくしゃみ・咳などによって腰椎圧迫骨折を起こすこともあります。 【主な症状】 ・腰痛/しびれ/筋力低下などといった神経症状を伴うケースもあります。 ・多発的な骨折の場合には、背中が丸まり、身長が縮みます。 閉経後の女性に多く見られ、激しい腰の痛みにくわえ、下肢の痛みやしびれ、麻痺などの症状も見うけられます。 |
腰痛を起こす原因
直接的な腰の痛みを引き起こす原因として、次のようなものが挙げられます。
【筋肉・靭帯】
腰を支持する筋肉・靭帯の損傷や炎症により、腰痛を引き起こす。 腰をひねる動作や力を入れることにより痛みが出やすくなる。 【椎間関節】 椎骨と椎骨の間にある「椎間関節」の変性や炎症により、腰痛を引き起こす。 特に腰を反らしたときなど、鋭い痛みが走るケースが目立つ。 【椎間板】 椎間板の損傷は、腰痛を引き起こす原因となる。 前かがみの姿勢になったときに痛みが出やすくなる。 【神経】 椎間板の変性や骨棘などによって神経が刺激されると、腰やお尻、下肢に痛みやしびれが引き起こされる。 【骨】 骨の変形、骨折によって腰痛が引き起こされる。 動いたときに痛みが強くなる。 【仙腸関節】 骨盤の仙骨と腸骨の間にある「仙腸関節」の不適合(緩む・固まる)によって腰痛が生じることがある。 【その他】 内臓の病気、ストレスなどが原因となり、腰痛が起こることもある。 |
腰に負担をかけないくしゃみの方法
くしゃみや咳をするとき、上半身を前かがみにした状態であると、腰に大きな負担がかかります。急なくしゃみや咳がでそうなときは、次のような姿勢を取ってからくしゃみをすると、腰への負担を和らげることが可能です。
このような対策を知ることで、腰への負担は軽減されます。
- 支えてくれるものがある場合、そこの両手を当てる
- 支えてくれるものがない場合、両膝を曲げ、その膝に両手を当てる
支えてくれるものとは、壁や柱、固定された家具など、自分の体重をかけても倒れないものになります。机や椅子、手すりなどにつかまって対応するだけでも構いません。
また、両膝を曲げ、その膝に両手を当てる場合は、体が前傾姿勢になりすぎないよう注意してください。このように、ちょっとした支えがあるだけで、腰にかかる負担を大幅に軽減できます。
ちょっとした対策で、腰への負担を軽減できるため、腰痛の方は日頃から心がけるとよいでしょう。
腰痛の予防方法
くしゃみや咳でつらい痛みに発展する前に、普段から腰への負担をかけない座り方や姿勢を身につけることが大切です。
日常生活のすきま時間には、ストレッチをしたり、体操をしたりするなど、適度な運動を習慣とし腰痛予防メニューとして心がけましょう。
腰痛の予防法を、以下のようにまとめました。
- 基本姿勢を身につけ、常に保つようにする
- 筋肉をしなやかにするため慣的な腰痛体操を行う
- 40℃ぐらいのお湯にゆったりと入浴する
- 水中でのウオーキングなどのよる腰によい運動を行う
さらに、腰痛は睡眠時にも腰への負担がかかるため、状況に合った寝具選びも大切な腰痛予防の対処法の一つといえるでしょう。
腰痛の治療先
腰痛の治療先として、どこで受診すれば良いのか悩む方も多いです。
腰痛の治療先の病院や整形外科、整骨院(接骨院)の特徴について解説していきます。
病院
総合病院や大学病院など入院施設がある医療機関について解説します。総合病院や大学病院などでは、手術をして入院可能な他にも検査機器もしっかり揃っていて、設備も充実している点が特徴です。
腰痛の症状によってMRI・3DCTなどの検査や大がかりな手術もできます。手術後も理学療法士や作業療法士からのサポートも整っているため、退院までスムーズに行えます。
整形外科
整形外科とは、運動器官である筋肉や神経、靭帯などの疾病や外傷を対象とする医療機関です。医療機関のため、レントゲン撮影も可能。整形外科によってはMRIやCTも撮影できる場合もあります。
整形外科の多くは、リハビリ室も併設しているため、通院しながらリハビリテーションも受けることが可能です。
整骨院(接骨院)
整骨院(接骨院)とは、柔道整復師が骨折や脱臼、捻挫、打撲などのケガに対して施術を行います。柔道整復師は、国家資格です。
整骨院(接骨院)での治療は、健康保険の適用になるため、経済的負担も少なく施術を受けられます。しかし、医療機関ではないため、レントゲン撮影や神経ブロックなどの注射、薬の処方はできません。
腰痛についてよくあるQ&A
腰痛に関してよくある3つの質問にお答えします。
腰痛と肩こりは関係ありますか?
腰痛と肩こりの因果関係は、あります。
肩こりがあると、肩甲骨や背中の筋肉が緊張することで、背骨のS字カーブが崩れやすくなり発症。このことから腰に負担がかかってしまうため、腰痛を引き起こしやすくなります。逆のケースからのパターンでは、腰痛から肩こりを引きやすくなります。
腰痛の楽な姿勢はありますか?
腰痛の楽な姿勢は、座るよりも立っている姿勢の方が楽なケースが多いです。
立っている姿勢が楽な理由は、座っていると立っているときに比べ腰に3倍もの負担がかかってしまいます。 正しい姿勢で座っていたとしても、長時間になると腰に負担がかかってしまうでしょう。
腰痛は治りますか?
もともと腰痛がない方が腰痛を引き起こした場合、1週間程度で良くなり、矯正治療が必要な場合は、1~3ヵ月程度かかるケースもあります。
症状に応じて治療期間は、さまざまですが、 ぎっくり腰であれば3日~1週間程度、慢性腰痛では根本の原因が解決しなければ、すぐには良くなりません。
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まとめ
腰痛を悪化させてしまうくしゃみの状態は、以下の通りです。
- 上半身を前かがみにした状態
- 首だけを横に向けた状態
- 腰をひねって顔を背けた状態
くしゃみは、自分の意思では抑えられません。くしゃみを我慢してしまうと体への負担がかかり、さらに腰痛を悪化させてしまいます。
腰に負担をかけないくしゃみの方法としては、支えてくれるものがある場合、そこの両手を当てる、支えてくれるものがない場合、両膝を曲げ、その膝に両手を当てるなどの対応で体への負担を軽減しましょう。
腰痛だと感じたら早めの治療をおすすめします。
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