あなたの腰痛はどこからきていますか?
腰痛は痛みの場所や、痛む姿勢によって原因が違います。
前傾になると腰が痛む場合は椎間板ヘルニア、腰を後ろに反らせると痛む場合は脊柱管狭窄症など、それぞれの痛みの特徴があります。
また、日によって痛む場所が変わる腰痛などもあります。
腰椎は図のように、上半身を支える大きな役割の他にも、曲げる反らす捻るなどの動作をしてくれる重要な組織です。
この記事では、新宿や福岡に店舗を構える「セルフケア整体」が主な腰痛の疾患や症状、痛む場所などを紹介しています。
当院では数々の患者様のお身体のお悩みを、一緒に解決してきた実績がございます。
腰痛にお悩みの方のお役に立てる情報となっているので、ぜひ最後までお読みください。
腰痛には様々な疾患があります
誰もが一度は腰の痛みを経験したことがあるのではないでしょうか?厚生労働省の2022年の国民生活基礎調査によると、健康状況で自覚症状のあるものの第1位が男女共に「腰痛症」でした。「腰痛」と一口に言っても原因や症状は多岐にわたります。この章では、腰痛の疾患について解説しています。
引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf
筋筋膜性腰痛
急激または慢性的に、筋肉や筋膜に負担がかかって組織が損傷することを「筋筋膜性腰痛」と言います。
筋筋膜性腰痛とは、いわば肉離れで「腰椎捻挫」と言われることもあります。
スポーツや運動時の急な衝撃や、無理な体勢で腰を捻るなどの動作で筋肉や筋膜に急激に負荷がかかり発症します。
また、姿勢不良や中腰での作業、長時間のデスクワークなどで、筋肉の緊張状態が続くことで発症することもあります。
【痛む場所】
運動時などに、脊柱起立筋や胸腰筋膜などに痛みが生じます。
※ 脊柱起立筋とは、腸肋筋・最長筋・棘筋の3つの筋肉の総称のこと。背骨の両サイドにあり、頭の付け根から骨盤あたりまであります。
※ 胸腰筋膜とは、身体全体の筋肉を覆う膜を筋膜といい、胸部や腰部にある筋膜のことです。
急性腰痛症(いわゆるぎっくり腰)
椎間板や関節、筋肉などが損傷することにより激しい痛みが現れ「魔女の一撃」と呼ばれるほどの痛さです。
重いものを持ち上げたときや振り返った瞬間、くしゃみなどの動作で発症し、発症してから4週間以内のものを急性腰痛と言い、4週間以上のものを慢性腰痛といいます。
急激な痛みを伴う急性腰痛症なので、発症時は安静にするようにしてください。
ただし、痛みが和らぐと慢性化を防ぐために、ストレッチや筋トレなどを行うようにしましょう。
【痛む場所】
腰椎や片側の腰または、仙腸関節など。
※ 仙腸関節とは、仙骨(お尻の骨)と腸骨(腰骨)の間にある関節のこと。
腰椎圧迫骨折
腰椎の一つひとつの骨の事を椎体といい、椎体を上下縦方向の力で圧迫することにより骨折することを「腰椎圧迫骨折」といいます。
原因は交通事故や、骨粗鬆症で骨が脆くなっている人が尻もちをついたり、転倒したりすることで発症します。
身体を動かす時に痛みが現れ、骨折している椎体が神経を圧迫している場合は下肢のしびれや痛み、麻痺などの症状が現れることがあります。
【痛む場所】
腰椎の骨折している部分(腰周辺)。骨折した椎体が神経を圧迫している場合は下肢に痛みやしびれ、麻痺などがあります。
変形性腰椎症
骨の変形や椎間板がいたんでくることで痛みが現れることを「変形性腰椎症」といいます。
腰椎の骨と骨の間には、クッションの役割を果たす椎間板があります。
加齢により椎間板がすり減り、骨同士が擦れて変形してしまったり、棘のように鋭くなってしまったりすることで痛みが生じます。
症状が進行して腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症となった場合は、下肢の痛みやしびれ、残尿感などの排尿障害が現れることもあります。
【痛む場所】
腰椎や仙骨周辺。腰のだるさや重さなどがある。朝起きたときや長時間座っていて動き出そうとしたときなど、何か動作を始めようとしたときに痛みが現れ、動き続けると痛みが緩和するといった特有の症状があります。
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板の中にはゼリー状の「髄核」があり、背骨の間には神経や脊髄が通る「脊柱管」があります。
椎間板が脆くなってすり減り、髄核が飛び出して脊柱管が狭くなり、神経や脊髄が圧迫されたり刺激されたりすることを「腰椎椎間板ヘルニア」といいます。
繰り返し重いものを持ち上げたり長時間腰に負担のかかった姿勢を取り続ける、又は加齢などが原因で発症します。
【痛む場所】
腰やお尻の痛みに加えて太ももやふくらはぎまで痛みやしびれ、麻痺などがあります。また、前かがみになったり、背中を丸めたりするときに痛みが現れます。
腰部脊柱管狭窄症
椎間板は加齢などが原因で脆くなってすり減り、骨と骨が擦れて変形したり、棘のように尖ってしまうことがあります。
骨が変形したりとがったりして、脊柱管が狭くなり、神経や脊髄が圧迫されたり刺激されたりすることを「腰部脊柱管狭窄症」といいます。
腰部脊柱管狭窄の特徴の症状としては、長時間の歩行で痛みが現れ、少し休憩すると痛みが和らいでまた歩行ができるといったことがあります。
【痛む場所】
足の痛みや痺れに加え、背筋を伸ばすと腰の痛みが激しくなる。
腰椎変性側弯症
椎間板や椎間関節が変性し、椎体が左右にずれ、身体を真っすぐに保つことが難しくなることを「腰椎変性側弯症」といいます。
加齢で椎間板がもろくなり、つぶれたりずれたりすることが原因で発症します。
閉経後の女性に発症するケースが多いと言われており、骨粗鬆症による圧迫骨折などが原因で発生すると考えられます。
【痛む場所】
腰や背中の痛み。進行すると下肢の痛みやしびれなどが現れる。
腰椎すべり症(変性すべり症・分離すべり症)
腰椎が前後にすべり出てしまい、脊柱管を圧迫したり刺激したりすることを「腰椎すべり症」といいます。
腰椎すべり症には「変性すべり症」と「分離すべり症」の2種類があります。
変性すべり症は、椎間板や椎間関節の変性で腰椎が滑り出てしまうのに対し、分離すべり症は、腰椎の背中側にある椎弓という部分が分離して腰椎が滑り出てしまうことです。
また、変性すべり症は加齢が原因とされており、分離すべり症は、成長期のスポーツの疲労骨折が原因と言われています。
【痛む場所】
腰やお尻、太ももが痛む。また、脊柱管が圧迫されている場合は、歩行中痛みが現れ、少し休むと痛みが和らいでまた歩行ができるといった、脊柱管狭窄症と似た症状が起こることがあります。
脊椎の感染症(化膿性脊椎炎、脊椎カリエス)
化膿性脊椎炎
骨髄が黄色ブドウ球菌などの細菌に感染することを「化膿性脊椎炎」といいます。
何らかの影響で、細菌が血管を通って脊髄まで感染してしまいます。
黄色ブドウ球菌とは、人や動物の鼻腔、咽頭、傷口などに生息しており「エンテロトキシン」という毒素を作り、この毒素が食中毒の原因となります。
【痛む場所】
症状は急性型・亜急性型・慢性型の3つのタイプに分けられます。急性型は、腰部や背部の痛みに加え、高熱や吐き気などがあります。亜急性型は、腰痛や背部の痛みと微熱程度。慢性型は発熱が無く、腰痛や背部痛とされることが多い。
脊椎カリエス
脊椎が結核菌に感染して炎症を起こすことを「脊椎カリエス」といいます。
肺に感染した結核菌が血管を通って脊椎に侵入し炎症を起こします。
ゆっくりと進行していき、始めは軽い腰痛ぐらいですが、症状が進行してくと激しい痛みとなるでしょう。
また、背中を叩いたり押したりするだけで痛みを感じます。
【痛む場所】
始めは軽い腰痛程度。進行していくと腰や背中に強い痛みや、腰を叩いたり押したりするだけで痛む。
内臓の疾患
内臓の疾患が原因で腰痛を引き起こすことがあります。
腰痛は特異的腰痛と非特異的腰痛に分けられ、腰痛全体の15%が特異的腰痛で85%が非特異的腰痛です。
非特異的腰痛の原因ははっきりと分かっていませんが、日常生活の姿勢不良や、筋肉や関節が凝り固まっていることで腰に痛みが生じている可能性が高いです。
ロキソニンを服用したり、整体や整骨院などでケアをしても、症状が変わらないあるいは悪化するなどの場合は、特異的腰痛の内臓の疾患の可能性があります。
すぐに内科や整形外科を受診して検査をするようにしてください。
また、見分けるポイントとしては「横になって安静にしていても痛みがあるか」どうかです。
考えられる内臓の疾患についての記事はこちらをご覧ください。⇒腰痛の原因のひとつに内臓の疾患が関係しているのをご存知でしょうか? (selfcareseitai.com)
脊髄腫瘍
内臓の疾患と同様で、腫瘍やがんが原因で腰に痛みを生じている可能性があります。
脊髄腫瘍とは脊椎や脊髄に発症した腫瘍のことで「原発性腫瘍」と、他の部位からがんが転移した「転移性腫瘍」があります。
原発性腫瘍の原因は分かっておらず、転移性腫瘍は主に乳がんや肺がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍の転移が原因と言われています。
【痛む場所】
腰痛、背部痛、手足の痛みやしびれなど。
引用:腰痛の危険度セルフチェック。原因や症状、対処法・治療の注意点 | NHK健康チャンネル
腰痛の場所が日によって変わる
腰の痛みの場所が変わる腰痛としては心因性腰痛が考えられます。
心因性腰痛とは、精神的・心理的要因が腰痛を引き起こしていることです。
実はストレスと腰痛は密接な関係にあります。
人はストレスを受けることにより自律神経が乱れて、動悸や胃痛、睡眠障害などが起こります。
身体の血液循環も悪くなり、腰や背中などの筋肉に酸素や栄養が行き渡らず、不純物も溜まってしまい腰に痛みを生じてしまいます。
また、原因のわからない腰痛がまたストレスとなって、痛みがひどくなるという悪循環も。
心因性腰痛の特徴の症状に痛みが移動する他ひとつに、痛みの性質が変わったり(ズキズキやジンジンなど)痛みが増したり増えたりなどがあります。
腰痛を予防するためには
気分転換に外出したり、掃除をしたりしようとしても、腰が痛くて動くのか億劫になる腰痛。
腰の痛みのストレスに加え、日常生活の行動が制限されて、またストレスになりますよね。
この章では腰痛を予防する為の大きなポイントをお伝えします。
腰痛は日々の生活を変えるだけで予防ができます。これから紹介する予防法を、ぜひお試しください。
普段の姿勢や寝姿勢の改善
長時間のデスクワークや中腰での作業などは、筋肉や関節が緊張状態となり凝り固まってしまいます。
小まめに休憩を取ったり、身体を伸ばしたりなど、腰に負担のかかる姿勢や動作を避けるようにしてください。
また、スマホを見るときの姿勢は、前かがみになり、覗き込んでいませんか?腰痛だけでなく、ストレートネックの原因にもなります。
スマホは、できるだけ顔の高さで操作するようにしましょう。
なお、寝姿勢にも注意が必要です。
寝返りが打ちやすく、腰の負担が無い姿勢で寝るようにしてください。
運動習慣を身に着ける
日常生活で運動習慣を身に着けてください。
ジムに通わなくても、自宅で腰痛体操やヨガなどを行うことで腰痛予防となります。
腰痛体操やヨガでは、日常では使わない部位を曲げたり伸ばしたりして、筋肉の凝りや関節を緩めながら、筋肉の強化ができるでしょう。
腰痛体操やヨガがめんどうくさいと感じる人や時間のない人には、ウォーキングがおすすめです。
一駅歩いてみたり、普段は自転車で行く場所を歩いて行ってみたりなど、歩く週間を身につけましょう。
全身運動になるウォーキングは、肩を動かして腕を大きく振って歩くことがポイントです。
腕を大きく振って歩くことにより、下半身だけでなく上半身の筋肉も動き、血流がよくなって腰痛対策となるでしょう。
また、足の筋肉も鍛えられるので、膝回りの病気の予防にもなります。
食生活の改善やストレス発散
内臓の疾患が原因で腰痛を引き起こす可能性があります。
アルコールや塩分の取りすぎ、暴飲暴食や濃い味付けなどは身体に悪影響を与え、内臓が病気となり腰に痛みを生じてしまうでしょう。
普段の食生活を見直し、改善するように心がけてください。
また、内臓脂肪が多くなってしまうと糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクが上がり、腰痛を引き起こしてしまう可能性があります。
食生活を見直し、運動習慣を身に着けることで、病気のリスクを下げて腰痛予防となるでしょう。
痛みの無い日常生活は当院で叶います
「セルフケア整体」では、これまで数々の患者様のお悩みを一緒に解決してきました。
10年以上腰痛に悩まされていた患者様が、一度の施術で劇的な変化をされた事例をご紹介します。
※ 今回の施術担当はセルフケア整体院長の「nobu先生」です。
来院された理由
今は美容室でシャンプー係の仕事をしており、腰が痛くて続けられないので辞めようかと考えている。辞めるまえに一度nobu先生のセルフケアで改善されたら良いなと思い来院。
来院前の症状
- スケボーでぎっくり腰をしたことがある
- 10年前にヘルニアと言われ、腰に負担のかかる仕事を辞めると腰痛は落ち着いた
- 以前病院で、首の骨と骨の隙間があまりないことや、小さい頃に骨盤に骨折かヒビが入った後があると言われた
- 美容室のシャンプー係りの仕事を始め、腰が再び痛くなり始めた
- 腰だけでなく股関節も痛くなり、左足のしびれが出てきた(正座をした際のピリピリ感のようなしびれ)
- 走ったり飛んだりなどはできない
nobu先生の見立てでは足首や手首が主な原因と判明
問診後、お身体の状態を診させていただき「足首や手首などの末端がうまく使えていないことが原因」だと分かりました。
腰の不調に関しては、足首がうまく使えておらず小指に体重がかかってがに股になり、がに股になると骨盤が後ろに倒れて、腰に負担がかかってパンパンに張っている状態。
首の不調に関しては、手首がしっかりと動かないことにより、肩甲骨が固まり、肩甲骨に繋がる背骨(頸椎や胸椎)が動かなくなっている状態。
総じて手首や足首が上手に使えていないので、腰や首に傷みが生じてしまっていると原因が分かりました。
1回の施術で劇的な変化
問診後、施術を行いながら原因を突き止め、1回の施術で可動域が広がり、症状が劇的に変化しました。
施術を受けた後は痛みが緩和し、しびれが取れたとおっしゃっていただきました。
セルフケアの方法をお伝えして動画をお渡ししているので、引き続きセルフケアを行い、不調の無い生活がおくれていることと思います。
当院では、患者様一人ひとりの痛みの原因をしっかりと突き止め、患者様ご自身では気付かない身体の使い方の癖などを見抜いてお伝えし、根本からお身体の改善をしております。
腰痛だけでなく、肩や首、膝の痛みなど様々な症状でお悩みの患者様に寄り添った施術を行ってきました。
何かお身体でお困りの方は、一度当院「セルフケア整体」へお越しください。
当院「セルフケア整体」について
院長のnobu先生は、YouTubeの登録者数が141万人、TikTokのフォロワー数が35万人(2024年4月現在)と多くの方に支持されています。
セルフケア整体のスタッフは、nobu先生の厳しい指導の下で、技術を磨いたうえで患者様の施術を担当することができます。
当院では優秀なスタッフが施術をさせていただくので、安心してお身体のお悩みをご相談ください。
当院のアクセス方法が動画で詳しく解説されています⇒nobu先生が院長のセルフケア整体の場所は?|YouTubeで大人気の整体師が整体院を誕生させたワケ (selfcareseitai.com)
まとめ
腰痛には様々な疾患や症状があり、痛む場所や痛む姿勢などが変わります。
また、日によって痛みの性質や場所が変わることが特徴の「心因性腰痛」などがあります。
腰が痛いと感じる場合は、自分で「ただの腰痛」だと判断せずに、整体や整形外科などを受診して検査をするようにしてください。
また、腰痛は日常生活に運動を取り入れたり、食生活を変えたりすることで予防ができます。
運動は腰や膝の強化に良くて行いやすい、ウォーキングが良いでしょう。
日常の行いで何気なく過ごしている自分の姿勢に意識を向け、正しい姿勢をすることも重要です。
忙しいなかでも、簡単な運動や食生活の改善をして綺麗な姿勢を保つことで、腰に痛みのない身体作りができるでしょう。