整体の施術を受けた後に起こる反応には好転反応と呼ばれる、身体が良い方向へ変わる反応がみられます。頭痛や体のだるさなど、一見良くなっているようには感じない症状で、時には病院受診の必要も生じます。好転反応の原因やその症状、様子を見て良いレベルから病院受診が必要な症状など詳しく解説します。ぜひ、身体と心の健康を大切にするためのヒントを見つけていただければ幸いです。
目次
好転反応とは?そのメカニズムと意味
好転反応とは、整体や鍼灸などを受けた後に身体が正常な状態に戻っていく過程で出現する発熱や痛み、頭痛、だるさなどの症状です。好転反応による典型的な症状はどんなものがあるのか解説していきます。好転反応が出現した場合の対処法、やってはいけないことはどんなことがあるのかも合わせて解説しますので、整体を受ける前に把握しておきましょう。
好転反応の基本的な概念とは?
好転反応は身体が良い方向へ改善している変化であり、基本的には心配する必要のない現象です。刺激が多かった場合つまり施術のやりすぎが原因で起こるケースや、体が大きく変化した場合、例えば腰が曲がっていたのが真っ直ぐにできるようになると、今まで症状のなかった首に痛みが出るといったケースがあります。全員に出現するわけではありません。しかし、特に長期間、悪い姿勢を続けていたり、栄養状態が悪かったような人には好転反応が出現しやすいといわれています。
好転反応には、湿疹が出ているが便通が改善したといったような不調がある一方で、改善された症状がある、我慢できる程度の不調や不快感である特徴があります。
もみ返しとの違いとは
好転反応は身体が本来のあるべき状態へ回復する過程で起こるのに対し、もみ返しは施術によって筋繊維の一部が傷ついたり、炎症を起こすことで出現します。もみ返しは施術を受けた部分を動かしたら痛い、こりがひどくなった、頭痛やだるさがある、眠れない、内出血などの症状がみられます。もみ返しも問題がない程度であれば好転反応同様、時間とともに症状が和らぎ、痛みも数日でおさまります。2〜3日経っても痛みがおさまらない、むしろ痛みが強くなる場合は医療機関を受診することをおすすめします。
整体の施術を受けた後に現れる好転反応の理由とは?
好転反応が起こるメカニズムとしては、整体などの施術後、滞っていた血流が良くなり、体内にたまっていた老廃物や疲労物質などが血中に入って体外への排泄が促進されるためです。
好転反応の典型的な症状とは、眠気やだるさ、かゆみ、頭痛、発熱などの症状があり、種類別に分けると弛緩反応、過敏反応、排泄反応、回復反応の4つがあります。
弛緩反応には、身体のだるさや眠気が起こります。施術を受けて筋肉のこりが改善されることにより、副交感神経が優位になって緊張状態が緩和されるので、眠気やだるさという症状につながるのです。
身体に痛み、かゆみ、頭痛が起こるのが過敏反応です。施術を受けた部分の血流が良くなると痛みが生じます。首のこりをほぐした場合は頭痛がよく出現します。首のこりがほぐれて急に血流が良くなり、頭部への血流が良くなることで頭痛が起こるのです。施術により神経の動きが正常化され、鈍感だったのが敏感になるために感じにくくなっていた痛みを感じやすくなるからともいわれます。かゆみも同じような理由でかゆみを感じやすくなった結果、現れる症状です。
施術を受けると血流・リンパの流れが良くなることで老廃物の排出が促されます。それにより、排便や排尿の量や色、においが変わることがあります。また、老廃物を出そうとして湿疹や吹き出物などが出ることもあり、これを排泄反応といいます。
施術により今まで滞っていた老廃物を含む血液の流れが良くなると、だるさや発熱、吐き気が出るのが回復反応です。血流が良くなることで体温が上昇するために起こります。
好転反応が出た場合はどうしたらいい?
弛緩反応、回復反応、過敏反応の場合は横になって体を休めます。これに加えて弛緩反応、排泄反応の場合は、老廃物の排出をスムーズにするため、水分を十分に摂取しましょう。回復反応による下痢がみられる場合も水分補給をしっかり行いましょう。
身体を温めるのも効果的です。血行が良くなり、老廃物の排出が促されます。軽い運動も血行が良くなるのでおすすめです。1日15分程度のストレッチやウォーキングなどを行いましょう。
好転反応は施術後1〜3日で症状が出現して1〜3日ほど続いたのち、その後消失します。それ以上長く症状が続く場合や激しい痛みを感じる場合は、医療機関を受診しましょう。
好転反応が出た場合にやってはいけないこと
規則正しい生活をし、栄養バランスの取れた食事をとりましょう。体を冷やさないようにすることも大切です。アルコールやカフェインを控えると体の回復を助けます。入浴時に湯船に浸かると血流がよくなりすぎて体がだるく感じることがあります。体のだるさを感じるようであれば湯船に浸からず、シャワーのみにしましょう。
発熱などは風邪症状にも似ていることから風邪と勘違いしやすいですが、逆効果になるため、自己判断で薬を飲むのもやってはいけません。身体の不調が続くようであれば医療機関の受診をおすすめします。
もみ返しと注意すべき体の症状
整体の施術を受けた後に注意すべきなのは、もみ返しの症状が起きた時です。軽い場合は自然におさまりますが、施術を受ける際にもできる予防法があります。
もみ返しのリスクを軽減する施術法とは
施術が強すぎるともみ返しが起こりやすくなります。施術中に痛いと感じたら施術者に伝え、力加減を調整してもらいましょう。痛い方が効く、というのは誤った常識であり、もんだらもんだだけ筋肉がほぐれるわけではありません。気持ちがいい程度の力で施術してもらうのが効果的です。
整体師が施術時に気をつけていること
整体師に国家資格ではなく、無資格でも施術が可能です。しかし、民間資格を取得して知識を身につけるようにしています。技術面においては経験豊富な整体師から指導を受けて、適切な施術をするようにしています。
好転反応がもたらす心理的影響
好転反応は身体的な影響だけでなく、心理的な影響も与えます。それはマイナスな感情であり、良くなっているように思えませんが、好転反応だと知っておくと前向きに過ごせることができるでしょう。
好転反応が心理面に与える影響とその意味
心にも好転反応と同じようなことが起こります。怒りや悲しみ、恐怖、恥、不安などの感情がわき、自分に対する批判や他人に対する批判などの思考がみられます。精神的な症状だけではなく、落ち着かない、眠くなる、痛み、違和感などの身体症状も出現します。
まとめ
整体は身体の不調を改善し、健康を促進する施術法として知られています。施術後に起こる好転反応は身体が変化していく過程であり、一時的な不快な症状も正常な状態を取り戻すサインです。好転反応が起こる原因は生理学的なメカニズムによるもので、血行の改善などが含まれます。好転反応が現れる際の典型的な症状には、疲労感や頭痛、筋肉の痛みがあり、これらの症状が出ることを知らないと、かえって症状が悪化したと勘違いしかねません。あらかじめ好転反応の症状を把握しておくと、症状が出ても冷静に対応することができます。整体は施術時だけでなく、普段の過ごし方次第で施術効果が高まったり、持続したりします。
好転反応が出たら、症状に応じて身体を休めましょう。水分摂取や軽い運動などが推奨され、これらのアプローチが好転反応をおさめるように働きます。心理面にも影響を与えることや対処法を知っておくと、精神的に安定し、前向きな気分につながることでしょう。ただし、症状が4日以上続くような場合は医療機関の受診が必要です。
好転反応は必ず出現するものではなく、また出現の有無が施術の効果を左右するものではありません。
身体と心の調和を促進するプロセスである好転反応をしっかり理解し、上手に対処することで快適に過ごすことは可能です。整体という手段で心身の健康を取り戻すことを検討してみませんか?
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