「ふらつきとめまいが続くときはどうしたらいいの?」
「ふらつきとめまいはどうして起こるの?」
「ふらつきとめまいを予防する方法はあるの?」
このようなことで悩んでいませんか?
この記事では、ふらつきとめまいの違いについて解説します。
最後まで読むと、ふらつきとめまいで起こる原因と症状から疑われる病気や対処法までわかります。
ふらつきやめまいに悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
知っておこう!ふらつきとめまいの違いは?
「ふらつき」と「めまい」は似たような言葉ですが、しっかりと違いがあります。
「ふらつき」は立っている時に、足元がおぼつかなくなり平衡感覚がとりにくくなることです。
以下のような病気が関係して、ふらつきが起こる場合があります。
【ふらつきと関係がある主な病気】
低血圧症
更年期障害
自律神経失調症
メニエール病
「めまい」は、身体のバランスがとりにくくなることをいいます。
めまいは、立っていても横になっていても起きるのが特徴です。
めまいには、グルグル回っているように感じる「回転性めまい」とふわふわ浮いたように感じる「浮動性めまい」などがあります。
以下のような病気で、めまいが起きるケースも考えられます。
【めまいと関係がある主な病気】
突発性難聴
聴神経腫瘍
前庭神経炎
動脈循環不全
脳卒中
脳梗塞
脳出血
前庭神経炎
自律神経失調症
メニエール病 など
このように、ふらつきは立っている状態で起き、めまいはどんな身体の状態でも起きる症状という大きな違いがあるのです。
病院へ行き、医師に伝えるときはこの違いをわかったうえで伝えると、より適切な処置をしてもらえます。
違いを覚えておくとよいでしょう。
ふらつきとめまいの多くは、小脳の働きの支障が出た場合に起こる症状です。
耳の三半規管や全身から小脳に伝達される情報が狂ったり、血流が滞ったりするために生じます。
どうして起こる?ふらつきの原因3選
立っている状態で起こるふらつきには、以下の3つの原因が考えられます。
病気から起こるもの
生活習慣から起こるもの
突然起こる注意が必要なもの
ここでは、表を使って解説していきます。
1.病気から起こるもの
ふらつきには、以下のような病気から起こるケースが多いです。
ふらつきの主な病気と原因
主な病気
原因
貧血
血液内の赤血球の数やヘモグロビン濃度が基準値を下回る状態。
月経、胃潰瘍などの出血などが考えられる。
起立性低血圧
急に立ち上がったり長時間立ち続けたりすると起こって気が遠くなる状態。
血圧の低下によるもの。
自律神経失調症
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて起こる。
更年期障害
閉経前後の5年間の更年期に日常生活へ支障をきたすさまざまな症状。
熱中症
温度の高い環境で長時間過ごすことで起こる体の異常。
耳の病気
病気を発症するとふらつきを感じる。
メニエール病などが原因のめまいからふらつくようになる。
貧血や低血圧、熱中症、更年期と一時的な原因で起こる場合が見受けられます。
病院へ行けば、適切な処置で治りやすい病気なので早めに対処しましょう。
2.生活習慣から起こるもの
日常生活で無意識にしてることが原因で、ふらつきが起こる場合もあります。
以下のようなことに心当たりがないか、チェックしてみてください。
ふらつきの主な生活習慣と原因
主な生活習慣
原因
疲れ・ストレス
疲れやストレスを溜めると自律神経が乱れやすくなる。
睡眠不足
脳に血液が回りにくくなり血流不足を起こす。
大量の飲酒
血中のアルコール度数が高まって脳の機能が麻痺する
毎日働いていれば、疲れやストレスは溜まりますし、急ぎの仕事を抱えていると睡眠不足になりやすいです。
また、花の金曜日だからと休み前に飲み屋で大量のお酒を飲んでしまうこともありますよね。
このパターンを日々繰り返していると、身体のバランスが乱れてきて、ふらつきが起こりやすくなります。
また、大病につながる場合も出てくるので気を付けてください。
3.突然起こる注意が必要なもの
注意して生活を送っていたとしても、突然おこるふらつきには要注意です。
薬による副作用もその1つです。
どのような薬でも、副作用に「ふらつき」があります。
たとえば、高血圧の人が降圧剤を服用して血圧が異常に下がってしまい、ふらついてしまうパターンです。
薬の種類やその日の体調によって症状が変わるので、薬を飲んでふらつく場合は処方を受けた病院や薬局の薬剤師に相談をしましょう。
薬の投与量を減らしたり、他の薬へ変更することで治まります。
最も危険なのは脳卒中(一時性脳虚血発作、脳梗塞など)です。脳の血管が詰まる病気なので、初期症状にふらつきが起こります。
ふらつきの他に手足のしびれや言語障害などがあらわれたら、すぐに救急車を呼びましょう。
軽く考えると危険!めまいが起こる種類と原因
めまいは、ふらつきより症状が厄介かもしれません。
「ふらつき」と「めまい」の違いで述べたように、ふらつきは立ってる状態の時だけに起こりますが、めまいは身体がどんな状態であっても起こるためです。
めまいの種類とその原因について表と合わせて説明します。
めまいの種類
めまいには、主に3つの種類があります。
主なめまいの種類と症状
めまいの種類
症状
回転性めまい
自分がグルグル回っているように感じる
浮動性めまい
ふわふわ浮いたように感じる
動揺性めまい
身体が左右前後に揺れているように感じる
種類により症状がそれぞれ違うので、めまいの種類に応じた治療が必要になります。
どのめまいも常に続く場合は、生活に支障がでたり仕事をするのが困難になるため、早めの処置が大切です。
立ちくらみは、立ち上がった時にふらっとする一時的な症状なので、めまいとは異なります。
めまいの原因
めまいの種類で症状が違うのは、原因が違うためです。
めまいの原因は、以下のとおりです。
先に述べた3つのめまいの種類の他に、心因性によるめまいも取り上げています。
主なめまいの原因
めまいの種類
原因
回転性めまい
突発性難聴、メニエール病、内耳炎のような耳の病気から起こる
浮動性めまい
動揺性めまい
脳の循環障害、首こり、低血圧、貧血、低血糖などの全身症状
心因性によるめまい
パニック症、不安障害、うつ病などの心因性によるものから起こる
回転性めまいは平衡を司る耳から、浮動性・動揺性めまいは身体から、心因性なめまいは精神的な原因からくることが多いようです。
どのめまいも、軽く考えてそのままにしておくのは良くありません。
下記のような病気が潜んでいる可能性も考えられるため、注意をしてください。
主なめまいの病気と原因
主な病気
原因
突発性難聴
原因不明で突然耳が聞こえにくくなる。
聴神経腫瘍
脳腫瘍の一種でしばしば難聴とともにめまいが初発症にでる。
前庭神経炎
体の平衡感覚の維持に関わる前庭神経という脳神経の1つに炎症が生じる。
動脈循環不全
脳に血液を送る際に重要な役割を担う椎骨動脈や、脳底動脈と呼ばれる動脈の血流が一過性に低下する状態になる。
脳卒中
脳血管に障害が起こる病気の総称。
脳梗塞
脳を栄養する動脈の血行不良により、酸素や栄養を受けている神経細胞が死ぬこと。
脳出血
脳の中を走行する細い血管(動脈)が破れて血液が漏れ出ることで起こる。
自律神経失調症
自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて起こる。
メニエール病
体の平衡感覚をつかさどる耳の奥の内耳にリンパ液がたまることによって生じる。
参考:メディカルノート
特に脳に関わる病気は、障害が残ったり、最悪亡くなったりすることがあります。
ふらつきやめまいが起きたときの3つの対処法
ふらつきやめまいは、いつ起こるか誰にも予測ができません。
ふらつきやめまいが起きた場合は、落ち着いて以下の3つの対処法をとりましょう。
静かな場所で安静にする
市販薬で改善をする
病院を受診する
それぞれの対処法について詳しく説明します。
1.静かな場所で安静にする
ふらつきやめまいが起こったら、静かで落ち着いた場所で休むことが大切です。
症状が出ているときに無理に動くと、怪我をしたり、症状を悪化させ失神する可能性があるためです。
身体をリラックスさせられるような場所で、ソファーやベットなど横になれる体勢で休むと症状が落ち着いてきます。
ふらつきやめまいは身体からのSOSだと思って、ゆっくり休息をとってください。
2.市販薬で改善をする
ふらつきやめまいには、市販薬を試すのも有効です。
一時的や継続的に症状が出る場合に、原因に該当する市販薬で治まる場合があるためです。
ドラッグストアや薬局にいる薬剤師に相談して、症状に合った薬を選んでもらうとよいでしょう。
しばらく服用して様子をみて、改善がみられなかったり、逆に異常が現れたりしたら、すぐ病院へ行くようにしてください。
3.病院を受診する
休息をとっても市販薬でも改善されない場合は、早めに病院へ行くことをすすめます。
ふらつきやめまいは、症状によって診療する科が変わります。
自己判断が難しいので、受付で「いつから」「どのような時に」「どのような症状がでる」など詳しく話して、何科を受診すればよいのか相談してみるとよいです。
深夜でも外来を受け付けている病院やクリニックもありますので、我慢しないことが大切です。
ふらつきやめまいは何科を受診すればいい?
ふらつきやめまいは、病院の何科を受診すればよいのか自己判断がしにくいです。
わからない場合は、病院の受付で症状を話すと適切な診療科へ案内をしてもらえます。
ここでは、ふらつきの場合とめまいの場合を受診する科を紹介します。
ふらつきの場合
ふらつきの場合は、まず「内科」へ行くのをおすすめします。
ふらつきの原因は具体的に検査をしてみないとわかりません。
※検査の流れは下記を参照
問診を受けると、医師が必要に応じた受診科を紹介してくれます。
内科以外の専門病院であれば、「脳神経内科」か「脳神経外科」を選ぶとよいでしょう。
めまいの場合
めまいの場合は、めまいの症状に応じて下記の科へ受診することが多いです。
回転性めまい:耳鼻咽喉科
浮動性・動揺性めまい:脳神経内科、脳神経外科、脳卒中科、心療内科
めまいの原因で説明したように、回転性めまいは耳の病気から、浮動性・動揺性めまいは、身体や精神的な要因からくるので、主にこのような科の受診になります。
病院で行うふらつきやめまいの検査は、次のような流れです。
【ふらつきやめまいの検査】
①体調についての問診を行う
↓
②平衡機能検査
眼振検査:目の動きに現れるバランスの乱れを調べる
足踏み検査:歩行のふらつきを調査する
重心動揺検査:直立で立った時のふらつき具合を記録して分析する
↓
③聴力検査:耳の聞こえ方に異常がある部位を調べる
↓
④検査結果によって治療方針を決める
内科的な検査やMRI・CTなどの画像検査で異常が見つからない場合は、全身(首、関節など)や心因的(ストレス、うつ病、自律神経など)な原因が考えられます。
ふらつきやめまいの治療はどのようなことをする?
病院で受診した後の、ふらつきやめまいの治療はどのようなことを行うのでしょうか。
ふらつきやめまいが起こる原因は、生活習慣やストレスとの関連性が高く、動脈硬化や足腰の関節障害などによっても引き起こされます。
ふらつきやめまいの治療には、症状を緩和するためにめまい止めや吐き気止め、漢方薬といった投薬治療が有効です。
耳の病気が原因の場合は、軽い運動や睡眠や運動習慣などの生活習慣の改善をします。
首や肩、足の関節などの場合は、整形外科で理学療法士によるリハビリを受けると緩和が見込まれます。
それぞれの原因と症状に合った適切な治療をすることがポイントです。
ふらつきやめまいを予防する方法は?
ふらつきやめまいを起こさないためには、日常生活で予防することが大切です。
乱れた生活を続けると習慣化し、元に戻すのが難しくなります。
ふらつきやめまいには、以下のような予防方法が効果的です。
【ふらつきやめまいの予防方法】
精神的なストレスを減らす
生活習慣を見直す
リラックスできる時間を作る
バランスの良い食事をとる
毎日軽い運動を行う
適度な飲酒を心掛ける
心身ともに健康的な生活は、ふらつきやめまいの症状の防止や緩和につながります。
普段から身体を健康に保つように心がけましょう。
まとめ:ふらつきやめまいを感じたら早めにセルフケア整体へ
ふらつきとめまいの違いと、ふらつきとめまいで起こる原因と症状から疑われる病気や対処法を解説しました。
ふらつきとめまいの違いは立っている時だけか常に起きるかである
ふらつきの原因は主に病気と生活習慣である
めまいの原因は耳や脳の病気の可能性が高い
ふらつきとめまいの対処法は休息をとり薬の服用や受診をする
ふらつきとめまいの受診科は内科や脳神経内科・脳神経外科と耳鼻咽喉科が適している
ふらつきとめまいの治療法は投薬治療や軽い運動と生活習慣の改善などである
ふらつきとめまいの予防法は普段から健康的な生活心がける
ふらつきやめまいは、軽くて一時的なものであれば深く気に病む必要はありません。
ただし、症状が重かったり長期的に継続するようでしたら、早めにセルフケア整体で診てもらいましょう。
実際に、ふらつきやめまいがある方も、以下の事例のように数回の施術で改善しております。
本記事を、ふらつきやめまいの予防や改善に役立ててください。