この記事は「セルフケア整体 院長・森下 信英（NOBU先生）」の監修のもと作成されています。
首の痛みと吐き気が同時に起こるとき、その原因は日常生活での姿勢の問題から重大な病気の可能性まで様々です。特に注意したいのは、長時間のデスクワークやスマホ使用による「スマホ首」や、血行不良からくる神経の圧迫、そして自律神経の乱れです。これらの問題は首の筋肉の緊張を引き起こすことがあり、頭痛や吐き気などの症状につながる可能性があります。本記事では理学療法士の笹川氏の専門的見解を交えながら、首痛と吐き気の原因、セルフケア方法、そして医療機関を受診すべき危険なサインについて詳しく解説します。長年の首こりや肩こりに悩む方も、たった10秒の手首のエクササイズで劇的に改善できる可能性があります。
首こりの本当の原因はここ、手首なんです。人間の体にはサボリ菌と呼んでいる自分の仕事をサボりやすい筋肉があります。このサボリ菌が仕事をサボっていくと頑張り菌と呼ぶ代わりに頑張って働いてガチガチに固くなる筋肉が生まれて筋肉や関節のバランスが歪んで痛みや凝りが引き起こされてしまいます。
目次
首痛と吐き気の主な原因
首の痛みと吐き気が同時に現れる場合、様々な原因が考えられます。日常生活に潜む原因から考えられる病気まで、詳しく見ていきましょう。
日常生活での原因
現代生活では、知らず知らずのうちに首に負担をかけていることが多くあります。以下の原因が首痛と吐き気を引き起こす可能性があります。
- 姿勢の悪さ（スマホ首・ストレートネック）：長時間のスマートフォンやパソコン使用により、頭が前に出た状態が続くと、首の筋肉に過度な負担がかかります。これにより筋肉の緊張が生じ、血行不良を引き起こすことがあり、頭痛や吐き気などの症状につながる可能性があります。
- ストレスと自律神経の乱れ：過度なストレスは筋肉の緊張を高め、自律神経のバランスを崩します。自律神経の乱れは消化器系にも影響を与え、吐き気を引き起こすことがあります。
- 睡眠環境の問題：合わない枕や不適切な寝姿勢は、首の筋肉に負担をかけ、「寝違え」を引き起こす原因になります。これが首の痛みやこり、さらには頭痛や吐き気につながることがあります。
- 長時間同じ姿勢の維持：デスクワークなど同じ姿勢を長時間維持することで、首や肩の筋肉が緊張し、血行不良を引き起こします。
考えられる病気や症状
首痛と吐き気を伴う場合、以下のような病気や症状が考えられます。症状が持続する場合は、医療機関での適切な診断が重要です。
- むちうち症（頚椎捻挫）：交通事故やスポーツの衝撃で首に急激な力が加わると、頚椎周囲の組織が損傷します。神経が圧迫されることで吐き気やめまいを伴うことがあります。
- 頚椎症：加齢や過度な使用により頚椎に変形が生じ、神経を圧迫することで、首の痛みだけでなく頭痛や吐き気などの症状が現れることがあります。
- 頚椎椎間板ヘルニア：椎間板が飛び出して神経を圧迫することにより、首や腕の痛み、しびれなどが生じます。症状が重い場合、頭痛や吐き気を伴うこともあります。
- くも膜下出血：脳の血管が破裂する重篤な疾患で、「今までに経験したことのない激しい頭痛」が特徴です。首の痛みとともに強い吐き気や嘔吐を伴うことが多く、緊急を要する状態です。
- 片頭痛：自律神経の乱れによって脳血管が拡張・収縮を繰り返すことで起こる頭痛で、首のこりや痛み、吐き気を伴うことが特徴です。
首こり病（頚性神経筋症候群）
首こり病（頚性神経筋症候群）は、長期間にわたる首のこりや痛みから発展する症候群です。首周辺の筋肉の緊張が持続することで、神経の圧迫や血行不良を引き起こし、様々な症状が現れます。
主な症状には、首の痛みや重さ、頭痛、めまい、吐き気や食欲不振などの胃腸障害、肩こり、腕の重だるさ、そして自律神経に関係する様々な不調が含まれます。日常生活の質を大きく低下させる可能性があるため、早期の対処が重要です。
首痛と吐き気以外に注意すべき症状
首痛と吐き気に加えて、以下の症状が現れる場合は、より重篤な状態を示している可能性があります。こうした症状に気づいたら、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
頭痛とめまい
首の痛みと共に、強い頭痛やめまいを感じる場合、神経の圧迫や血行不良が進行している可能性があります。特に、以下のような頭痛には注意が必要です。
- 急に始まる激しい頭痛
- 今までに経験したことのない頭痛
- 動くたびに悪化する頭痛
- 朝起きた時に特にひどい頭痛
これらの症状は、単なる首こりではなく、より深刻な問題を示している可能性があります。
腕や指のしびれ・痛み
首の痛みに加えて、腕や指にしびれや痛みを感じる場合、神経が圧迫されている可能性が考えられます。特に、以下のような症状には注意が必要です。
- 片側の腕だけのしびれや痛み
- 力が入りにくい、物を持ちづらい
- 手の感覚が鈍くなる
- 腕を上げると症状が悪化する
自律神経症状（発汗異常・動悸・不眠）
首痛と吐き気に悩まされている場合は、セルフケアと医師の診断を併用することが最も効果的です。首の痛みや吐き気に加えて、自律神経に関連する症状が現れることがあります。これらの症状には以下のようなものがあります。
- 過度の発汗や寒気
- 動悸や息切れ
- 睡眠障害（不眠や浅い睡眠）
- イライラや不安感の増加
- 消化器系の不調（下痢や便秘）
これらの症状は、首の筋肉の緊張が自律神経系に影響を及ぼしていることを示している可能性があります。
| 症状 | 考えられる原因 | 危険度 | 受診の目安 |
|---|---|---|---|
| 首痛＋軽度の吐き気 | 姿勢不良、筋肉の緊張 | 低 | 1週間以上続く場合 |
| 首痛＋強い吐き気・頭痛 | 自律神経の乱れ、頚椎症 | 中 | 3日以上続く場合 |
| 激しい頭痛＋吐き気＋首の痛み | くも膜下出血の可能性 | 高 | すぐに救急受診 |
| 首痛＋腕のしびれ＋吐き気 | 頚椎ヘルニア、神経圧迫 | 中〜高 | できるだけ早く受診 |
| 首痛＋めまい＋吐き気＋視力異常 | 脳血管の問題、緊急性あり | 高 | すぐに救急受診 |
自分でできる！首痛と吐き気の応急処置と予防法
首の痛みや吐き気が深刻でない場合、自宅でのセルフケアで症状を和らげることができます。専門家が推奨する効果的な方法をご紹介します。
専門家直伝！たった10秒で首こりを改善する手首エクササイズ
理学療法士の笹川氏によると、首こりの本当の原因は意外にも手首にあるとのこと。手首周辺の「サボリ菌」（サボりがちな筋肉）を適切に働かせることで、連動している首や肩の筋肉の緊張を解消できます。
手首周辺には2つのサボリ菌があるため手首の動きが悪くなりがちです。手首の動きが悪くなることで連動している首肩肩甲骨あちこちに負担がかかり首周辺に痛みや凝りが引き起こされてしまいます。手首を柔らかくすることで繋がる腕首肩肩甲骨の動きが良くなり、首肩こりにつながる背中の痛み、巻き肩、肩こりから来る頭痛の改善、そして肩周辺の筋肉がほぐれていくことで自律神経が整い全身の機能調節がうまく働いて老化防止していきます。
手首のサボリ菌エクササイズの手順：
- 手のひらを前に開き、指をしっかり伸ばした状態で握る姿勢をとります
- その状態で手首をしっかり伸ばし、10秒間キープします
- 次に手の第1関節を伸ばしてグーを作り、手のひらに曲げた状態で力を入れ、10秒間キープします
- 最後に手の左側に手首を曲げ、その状態でぎゅっと握って10秒間キープします
- 終わったら手首をゆっくりストレッチして緩めましょう
このシンプルなエクササイズを朝、昼休み、入浴中など日常生活の中で取り入れることで、首こりや肩こりの予防・改善に役立ちます。肩こりや首のストレッチを定期的に行うことで、症状の予防にもつながります。
姿勢改善と環境整備
首の痛みや吐き気を予防するためには、日常生活での姿勢や環境を見直すことが重要です。
- デスクワーク中の姿勢改善：モニターの高さを目線と同じかやや下にし、背筋を伸ばして座りましょう。1時間に1回は立ち上がって軽くストレッチすることをおすすめします。
- スマートフォン使用時の姿勢：スマホを見るときは目線を下げるのではなく、デバイスを目の高さに持ち上げるよう心がけましょう。長時間の使用は避け、こまめに休憩を取りましょう。
- 適切な枕選び：首のカーブをサポートする高さ調節可能な枕や、首専用の枕を選ぶことで、睡眠中の首への負担を軽減できます。
- 肩こり防止グッズの活用：必要に応じて、姿勢矯正ベルトや肩こり防止クッションなどを活用しましょう。
ストレス管理と自律神経の調整
ストレスや自律神経の乱れは首の痛みや吐き気の原因になることがあります。以下の方法でストレスを管理し、自律神経のバランスを整えましょう。
- 適度な運動：ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、ストレス解消や血行促進に効果的です。特に肩甲骨や首周りを動かすエクササイズがおすすめです。
- 深呼吸とリラクゼーション：1日数回、意識的に深呼吸をする時間を作りましょう。腹式呼吸や簡単な瞑想も効果的です。
- 十分な休息と質の高い睡眠：規則正しい生活リズムを維持し、質の高い睡眠を確保することで、自律神経のバランスを整えましょう。
- バランスの取れた食事：栄養バランスの取れた食事を心がけ、特にビタミンB群やマグネシウムなど、神経や筋肉の機能をサポートする栄養素を積極的に摂りましょう。
温熱療法と冷却療法
症状に応じて、温めたり冷やしたりすることで首の痛みを和らげることができます。
- 温熱療法：慢性的な首こりや筋肉の緊張には、温かいタオルや蒸しタオル、入浴などで温めることが効果的です。血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれます。
- 冷却療法：急性の痛みや炎症がある場合は、氷や冷却パックで冷やすことで炎症を抑制し、痛みを和らげることができます。
適切な方法を選ぶためには、痛みの性質（急性か慢性か）や原因を理解することが重要です。判断が難しい場合は、医療専門家に相談することをおすすめします。
医療機関を受診すべき危険なサイン
首の痛みと吐き気のなかには、早急な医療処置が必要なケースもあります。以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。
くも膜下出血との見分け方
くも膜下出血は、脳内の血管が破裂する重篤な疾患です。以下のような症状がある場合、くも膜下出血の可能性があるため、緊急の医療処置が必要です。
- これまでに経験したことのないような激しい頭痛がある
- 「頭が割れるような」「ハンマーで殴られたような」激しい痛みがある
- 突然の強い吐き気や嘔吐を伴う
- 意識障害や言語障害がある
- 首の硬直（首を前に曲げると強い痛みがある）
- 光過敏（明るい光に対する過敏反応）
これらの症状がある場合は、救急車を呼ぶなど、迅速に医療機関を受診してください。
頚椎疾患の危険信号
頚椎疾患が進行すると、以下のような危険な症状が現れることがあります。
- 腕や手のしびれや痛みが持続または悪化する
- 脚の筋力低下や歩行障害
- 排尿や排便のコントロールに問題がある
- 両手の細かい動作（ボタンの留め外しなど）が困難になる
これらの症状は神経の重度の圧迫を示している可能性があり、早急な医療処置が必要です。
その他の緊急を要する症状
以下のような症状も、緊急の医療処置が必要なサインです。
- 高熱を伴う首の痛み
- 首や背中の痛みとともに胸痛がある
- 事故やケガの後に生じた首の痛み
- 痛みによって睡眠が妨げられる
- 既存の症状が急激に悪化した
専門家が解説！首痛・吐き気の治療法
医療機関では、症状や原因に応じて様々な治療法が提供されます。主な治療法について解説します。
一般的な治療アプローチ
首痛と吐き気の治療には、以下のような一般的なアプローチがあります。
- 薬物療法：痛みや炎症を抑えるための鎮痛剤や抗炎症薬、筋弛緩剤などが処方されることがあります。また、吐き気を抑える制吐剤が処方されることもあります。
- 物理療法：温熱療法、超音波療法、電気刺激療法など、様々な物理療法が首の痛みの緩和に効果的です。
- リハビリテーション：首や肩の筋肉を強化し、姿勢を改善するための専門的なエクササイズやストレッチが指導されます。
- カイロプラクティックや整体：脊椎の調整や筋肉のマニピュレーションにより、症状の改善を図ります。
整体院でのアプローチ
整体院では、首の痛みや吐き気に対して、体全体のバランスを整えるアプローチが取られることが多いです。信頼できる整体院を選ぶことも重要なポイントです。
もう50過ぎたあたりから首こり肩こり背中こり腰痛も含め、体中が痛いくらいでした。毎日ちょっと薬飲んだりシップ張ったりしました。整骨院を通ってたんですけど、終わったらもう全然変わらない。やられてすぐもう体が戻っちゃう。マッサージしてる時だけ気持ちいいなという繰り返しでした。それがセルフケアを続けていくことで、朝の目覚めが痛くなく起きれるようになりました。
整体院やカイロプラクティックでの治療には以下のようなものがあります：
- 背骨や骨盤の調整：体のバランスを整え、神経の圧迫を解消します。
- 筋膜リリース：こわばった筋膜をほぐし、筋肉の動きを改善します。
- トリガーポイント療法：筋肉の緊張ポイントを特定し、緩和します。
- セルフケア指導：自宅でできるエクササイズやストレッチの指導を受けられます。
重症度に応じた医療機関の選び方
症状の重症度に応じて、適切な医療機関を選ぶことが重要です。
- 軽度の首の痛みや吐き気：整形外科、整体院、カイロプラクティック、鍼灸院などが適しています。
- 中程度の症状や原因不明の症状：まずは総合病院の整形外科や神経内科を受診し、必要に応じて専門医を紹介してもらいましょう。
- 緊急を要する症状：急性の激しい頭痛や吐き気、意識障害などがある場合は、救急外来を受診してください。
医療機関を選ぶ際は、症状の性質や重症度だけでなく、医師との相性や通院のしやすさなども考慮すると良いでしょう。
まとめ：首痛と吐き気に悩んだら
首の痛みと吐き気は、日常生活の姿勢の問題から重大な病気まで、様々な原因で起こり得ます。軽度の症状であれば、本記事で紹介したセルフケア方法を試してみることで改善が期待できます。特に、理学療法士の笹川氏が推奨する手首のサボリ菌エクササイズは、首こりの根本原因にアプローチする効果的な方法です。
しかし、以下のような場合は早急に医療機関を受診することが重要です：
- 激しい頭痛や吐き気がある
- 腕や手のしびれが続く
- 症状が徐々に悪化している
- 日常生活に支障が出ている
特に注意が必要なのは、突然の激しい頭痛や吐き気、意識障害などのくも膜下出血を疑う症状です。これらの症状がある場合は、救急医療機関をすぐに受診してください。
首痛と吐き気が慢性化する前に、早めの対策を心がけましょう。首の健康は全身の健康につながります。日頃から正しい姿勢を心がけ、適度な運動やストレッチを取り入れ、ストレスを適切に管理することで、首の痛みや吐き気の予防につなげましょう。そして何より、体の声に耳を傾け、無理をせず適切なケアを行うことが大切です。
首痛と吐き気に関するよくある質問
Q. 首の痛みと吐き気が同時に起こる原因は何ですか？
A. 首の痛みと吐き気が同時に起こる主な原因には、姿勢の悪さ（スマホ首）による筋肉緊張と神経圧迫、ストレスによる自律神経の乱れ、頚椎の問題（頚椎症や椎間板ヘルニア）、むちうち症などがあります。より深刻なケースでは、くも膜下出血や脳の血管の問題などが考えられます。症状が持続する場合は、適切な診断のために医療機関を受診することをおすすめします。
Q. 首の痛みと吐き気が起きたとき、どんな場合にすぐ病院に行くべきですか？
A. 以下の症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください：「これまでに経験したことのないような激しい頭痛」「突然の強い吐き気や嘔吐」「意識障害や言語障害」「首の硬直（首を前に曲げると強い痛みがある）」「光に対する過敏反応」「腕や脚の筋力低下」「排尿や排便のコントロールに問題」などです。特に、激しい頭痛と吐き気が同時に起こる場合は、くも膜下出血などの重篤な疾患の可能性があるため、救急医療機関をすぐに受診してください。
Q. 首の痛みや吐き気を予防するためにできることはありますか？
A. 首の痛みや吐き気を予防するためには、以下の対策が効果的です：「正しい姿勢を維持する（特にデスクワークやスマホ使用時）」「定期的に姿勢を変え、ストレッチを行う」「適切な枕を使用する」「ストレスを適切に管理する」「適度な運動を行い、首や肩の筋肉を強化する」「十分な休息と質の高い睡眠を確保する」「専門家が推奨する手首のサボリ菌エクササイズを取り入れる」などが挙げられます。これらの習慣を日常生活に取り入れることで、首の健康を保ち、関連する症状を予防できます。
Q. スマホ首とは何ですか？どうすれば防げますか？
A. スマホ首とは、スマートフォンやタブレットを長時間使用することで、首が前に傾いた状態が続き、首や肩に過度な負担がかかることで生じる症状です。頭が前に出ると首にかかる負荷が増加し、筋肉の緊張や血行不良を引き起こします。予防するには、「デバイスを目線の高さに持ち上げる」「1時間に1回は休憩を取り、首や肩をストレッチする」「首と背中をサポートする姿勢で座る」「首や肩の筋肉を強化するエクササイズを行う」「長時間のスマホ使用を避ける」などの対策が効果的です。また、専門家が推奨する手首のエクササイズも首こり予防に役立ちます。
Q. 首の痛みと吐き気のセルフケアで効果的な方法はありますか？
A. 首の痛みと吐き気のセルフケアには、以下の方法が効果的です：「理学療法士の笹川氏が推奨する手首のサボリ菌エクササイズ（記事内で紹介）」「温熱療法（温かいタオルや入浴で首や肩を温める）」「軽いストレッチや首のマッサージ」「正しい姿勢の意識化」「適度な休息と深呼吸によるリラクゼーション」「首と肩をサポートする適切な枕の使用」などが挙げられます。ただし、症状が重い場合や長く続く場合は、セルフケアだけに頼らず、医療機関を受診することをおすすめします。
Q. 首こりが原因で吐き気が起こることはありますか？
A. はい、首こりが原因で吐き気が起こることがあります。首の筋肉の緊張が長期間続くと、血行不良を引き起こし、首から頭部に向かう血管や神経に影響を与えることがあります。これにより、頭痛やめまい、吐き気といった症状が現れることがあります。また、首こりによる自律神経の乱れも、消化器系に影響を与え、吐き気や胃の不調を引き起こす可能性があります。特に「頚性神経筋症候群（首こり病）」と呼ばれる状態では、首のこりが原因で様々な自律神経症状（吐き気を含む）が現れることが知られています。
Q. 手首のエクササイズがなぜ首こりに効くのですか？
A. 理学療法士の笹川氏によると、手首と首は筋肉や神経のつながりを通じて密接に関連しています。手首周辺には「サボリ菌」と呼ばれる働きが弱くなりがちな筋肉があり、これらが適切に機能しないと、連動している首や肩の筋肉に負担がかかります。手首のエクササイズによってこれらの「サボリ菌」を活性化させることで、首から肩、背中にかけての筋肉のバランスが改善され、緊張が解消されます。また、手首から腕、肩、首へとつながる筋膜のラインを通じた連動性も、このエクササイズの効果を説明する要因の一つです。専門家の説明によれば、たった10秒間のシンプルなエクササイズでも、継続することで大きな効果が期待できます。
