この記事は「日本身体運動科学研究所 代表理事・笹川 大瑛」の監修のもと作成されています。
首痛が長引いて治らないとお悩みではありませんか?多くの場合、首の痛みは1週間程度で改善しますが、それ以上続く場合は何らかの問題が隠れている可能性があります。本記事では、治らない首痛の原因や自分でできる対処法、医療機関の選び方まで徹底解説します。また、整体や鍼灸などの代替療法を試す際のポイントもご紹介。
適切な対処法と専門家の助けで、長年の慢性的な首痛からの解放を目指しましょう。
首こりの本当の原因は手首にあります。人間の体にはサボリ菌と呼んでいる自分の仕事をサボりやすい筋肉があります。このサボリ菌が仕事をサボっていくと頑張り菌と呼ぶ代わりに頑張って働いてガチガチに固くなる筋肉が生まれます。
目次
なぜ?治らない首痛の7つの原因を徹底解明
首痛が治らない場合、その原因はさまざまです。まず、首の痛みが続く期間によって、考えられる原因が変わってきます。痛みの原因を理解することが、適切な対処法を選ぶ第一歩となります。
1週間程度続く首痛の原因
1週間程度続く首痛は、多くの場合「寝違え」が原因と考えられています。寝違えは、睡眠中に首に負担がかかる姿勢をとったことで起こる筋肉の緊張や炎症です。通常は自然に治癒しますが、姿勢の悪さや日常的な首への負担が続くと、改善が遅れることがあります。
1ヶ月以上続く首痛の原因
1ヶ月以上首痛が続く場合は、より深刻な問題が潜んでいる可能性があります。主な原因としては以下の7つが考えられます:
原因 | 特徴 | 考えられる疾患 |
---|---|---|
神経の圧迫 | 首から腕にかけてのしびれや痛み、筋力低下 | 頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア |
筋肉の緊張 | 首や肩のこわばり、頭痛を伴うことも | 筋筋膜性疼痛症候群、ストレートネック |
関節の炎症 | 動かすと痛みが増す、朝のこわばり | 変形性頚椎症、関節リウマチ |
ストレスや自律神経の乱れ | 精神的緊張、不眠、頭痛を伴う | 自律神経失調症、うつ病に伴う身体症状 |
外傷後の後遺症 | 事故後の持続的な痛み、神経症状 | 外傷性頚部症候群(むち打ち症) |
血行不良 | 冷えを伴う痛み、天候で悪化 | 末梢循環障害、肩こり症候群 |
姿勢の不良 | 長時間のデスクワーク後に悪化、朝は軽い | テキストネック、頚部脊柱管狭窄症 |
1年以上続く慢性的な首痛
1年以上も首痛が続く場合は、慢性的な問題が定着している可能性が高いです。姿勢の歪みや筋肉のアンバランス、職業に関連した反復動作などが主な原因として考えられます。また、長期間の痛みによって、脳の痛み認識システムが過敏になる「中枢性感作」が起きている可能性も指摘されています。
特に、デスクワークやスマホの長時間使用による「ストレートネック」は、現代人に多い慢性的な首痛の原因です。首の自然なカーブが失われることで、首や肩の筋肉に過度な負担がかかり、痛みが慢性化することが研究で示されています。
要注意!首痛が長引く場合に考えられる病気とは
首痛が長引く場合、単なる筋肉の疲労や緊張だけでなく、何らかの疾患が隠れている可能性があります。早期発見・早期治療が重要な疾患もありますので、症状をよく観察しましょう。
頚椎症と頚椎椎間板ヘルニア
頚椎症は、加齢などにより首の骨や椎間板が変形し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患とされています。頚椎椎間板ヘルニアは、椎間板が飛び出して神経を圧迫する状態で、首から腕にかけての痛みやしびれ、手の脱力感などが特徴です。どちらも適切な治療を行わないと症状が悪化する可能性があるため、専門医への相談が推奨されています。
筋筋膜性疼痛症候群
筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)に過度な負担がかかり、特定の部位に痛みのトリガーポイント(引き金点)ができる状態です。このトリガーポイントを押すと強い痛みが生じるのが特徴で、首だけでなく頭痛や肩こりなどの症状を伴うことも多いです。専門的な筋膜リリース療法や、ストレッチなどが効果的とされています。
外傷による靭帯や筋肉の損傷
交通事故などの外傷による首の捻挫(いわゆる「むち打ち症」)や、靭帯・筋肉の損傷も、長期にわたって首痛が続く原因となります。初期の適切な処置が重要ですが、不適切な治療や安静不足によって慢性化することがあります。
その他の注意すべき病気
首痛が強く、発熱や意識障害を伴う場合は、髄膜炎などの感染症の可能性があります。また、激しい頭痛を伴う場合は、くも膜下出血などの脳血管疾患の可能性も考えられます。これらは緊急性が高いため、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。
首の片側だけの痛みが続く場合や、体重減少、倦怠感などの全身症状を伴う場合は、悪性腫瘍などの可能性も否定できないため、必ず医師の診察を受けましょう。
自分でできる?治らない首痛を和らげる5つの応急処置と予防法
首痛が出始めたときや、慢性的な痛みを和らげるために、自宅でできるケア方法をご紹介します。ただし、強い痛みや長期間続く痛みは医師に相談することをおすすめします。
セルフケア法①:手首を柔らかくするエクササイズ
首こりなのに手首と思われるかもしれませんが、首こりの本当の原因はここ手首なんです。手首の動きが悪くなることで連動している首肩肩甲骨あちこちに負担がかかり、首周辺に痛みや凝りが引き起こされます。
専門家によると、首痛の根本的な原因の一つは手首にあるとされています。手首の動きが制限されると、それが連動している筋肉を通じて首や肩にまで負担をかけます。以下の簡単なエクササイズを毎日行うことで、首痛の予防・改善が期待できる可能性があります:
- 手のひらを前に開き、指を伸ばしたまま手首を曲げる
- その状態で10秒間キープ
- 第一関節を伸ばした状態でグーを作り、手のひらに向かって曲げる
- その状態で10秒間キープ
- 手の側面に手首を曲げ、その状態でグーを作り10秒間キープ
このエクササイズを朝起きたとき、昼休み、入浴中など日常生活の中で取り入れると効果的です。
セルフケア法②:正しい姿勢の維持
長時間のデスクワークやスマホ使用による「ストレートネック」を予防するため、以下の点に注意しましょう:
- パソコンのモニターは目線と同じか少し下に設置する
- スマホを見るときは持ち上げ、首を下に曲げない
- 1時間に一度は姿勢を変え、軽いストレッチを行う
- 首を支える筋肉を強化する体操を定期的に行う
- 背中をまっすぐに保ち、肩が前に出ないようにする
セルフケア法③:温熱療法と冷却療法の使い分け
痛みの性質によって、温めるか冷やすかを選びましょう:
- 温める(慢性的な痛み・こり):血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。入浴や蒸しタオル、カイロなどを利用しましょう。
- 冷やす(急性の痛み・炎症):炎症を抑え、痛みを和らげます。氷嚢やアイスパックを使用し、15〜20分程度冷やします。
どちらの方法も効果がない場合や、症状が悪化する場合は使用を中止し、医師に相談してください。
セルフケア法④:首痛改善ストレッチ
首の筋肉をほぐすための簡単なストレッチをご紹介します。いずれも無理のない範囲で行い、痛みを感じたら中止しましょう:
- 首の回旋:ゆっくりと首を左右に回し、気持ちいいところで5秒間キープ
- 首の側屈:耳を肩に近づけるように首を傾け、反対側の首筋を伸ばす
- 肩甲骨ほぐし:腕を胸の前でクロスさせ、肩甲骨を広げるように背中を丸める
- 胸の開き:両手を背中で組み、胸を開くように肩甲骨を寄せる
- 頭部の引き上げ:あごを引き、頭頂部を上に引き上げるイメージで首を伸ばす
セルフケア法⑤:首痛と睡眠環境の改善
睡眠中の姿勢も首痛に大きく影響します。以下の点に注意しましょう:
- 首のカーブを自然に保てる枕を選ぶ(高すぎず低すぎない適切な高さが重要)
- うつぶせ寝は首に負担がかかるため避ける
- 横向き寝の場合は、肩幅に合わせた高さの枕を使用する
- 寝具の硬さも重要(硬すぎると体の一部に圧力がかかりすぎる)
- 寝る前のストレッチで筋肉の緊張をほぐす
いつ病院へ行くべき?治らない首痛の受診目安と診療科の選び方
セルフケアを試しても改善が見られない場合や、以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
こんな症状があれば要受診
- 1週間以上痛みが続く場合
- 腕や手にしびれや脱力感がある場合
- 痛みが強く、日常生活に支障がある場合
- 頭痛や吐き気、めまいを伴う場合
- 発熱を伴う場合
- 外傷後に首痛が生じた場合
- 夜間痛や安静時痛が強い場合
どの診療科を受診すべき?
首痛の原因によって、受診すべき診療科は異なります:
診療科 | こんな症状の時に受診 | 主な検査・治療 |
---|---|---|
整形外科 | 首痛全般、腕のしびれ、骨や筋肉、関節の問題が疑われる場合 | レントゲン、MRI、薬物療法、リハビリ |
脳神経外科 | 強い頭痛を伴う、めまいや吐き気がある、意識障害がある場合 | CT、MRI、血管造影、手術療法 |
神経内科 | 神経症状(しびれ、麻痺など)が主訴の場合 | 神経伝導検査、筋電図、薬物療法 |
ペインクリニック | 慢性的な痛みで通常の治療で改善しない場合 | 神経ブロック、トリガーポイント注射 |
迷った場合は、まず整形外科を受診し、必要に応じて適切な診療科を紹介してもらうと良いでしょう。
医療機関での診断方法
医療機関では、問診や身体診察のほか、必要に応じて以下のような検査が行われます:
- レントゲン検査:骨の変形や位置関係を確認
- MRI検査:神経、椎間板、筋肉など軟部組織の状態を詳しく調べる
- CT検査:骨の詳細な状態を三次元的に確認
- 神経伝導検査:神経の働きを電気的に測定
- 血液検査:炎症マーカーや自己抗体などを調べる
これらの検査結果を総合的に判断し、治療方針が決定されます。
病院ではどんな治療をするの?首痛の検査と治療法を解説
医療機関での治療は、痛みの原因や症状の程度によって異なります。一般的な治療法をご紹介します。
保存療法(非手術的治療)
首痛の多くは、まず保存療法が選択されます:
- 薬物療法:消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、神経障害性疼痛治療薬など
- 理学療法:温熱療法、牽引療法、電気療法、超音波療法など
- 装具療法:首の安静を保つための頚椎カラーの装着
- リハビリテーション:筋力強化やストレッチ、正しい姿勢の指導など
- 神経ブロック注射:痛みの原因となっている神経に局所麻酔薬を注射
手術療法が必要となるケース
保存療法で改善しない場合や、神経症状が強い場合には手術が検討されます:
- 頚椎前方固定術:変形した椎間板を取り除き、骨移植やケージで固定
- 頚椎椎弓形成術:脊柱管を広げて神経の圧迫を解除
- 頚椎椎間板ヘルニア摘出術:飛び出した椎間板を摘出
- 人工椎間板置換術:損傷した椎間板を人工物に置き換える
手術の選択は、症状の重症度、神経障害の程度、患者の年齢や全身状態などを考慮して慎重に判断されます。
治療期間の目安
首痛の治療期間は原因によって大きく異なります:
- 寝違えなどの軽度の痛み:1〜2週間程度
- 頚椎症、椎間板ヘルニアなどの疾患:数週間〜数ヶ月
- 慢性的な痛み:長期的な管理が必要
治療開始後も症状が悪化する場合や、治療法に疑問がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも重要です。
それでも治らない首痛…専門家によるアプローチとは(整体・鍼灸など)
医療機関での治療を試しても改善しない場合、代替療法を検討する方も多いでしょう。代表的な方法をご紹介します。
整体による首痛改善アプローチ
私も調べてはいでホームページを見てインスタ見て場所的にも行きやすいし家でもできるということで家でするセルフケアもあのね、もち1番はこう続けていって家でできるのが一番いいのです。
整体は、骨格や筋肉のバランスを整えることで、痛みの根本原因にアプローチします。特に姿勢の歪みが原因となっている慢性的な首痛には効果が期待できるとされています。
整体では、首だけでなく全身のバランスを調整することが特徴です。特に首こりや肩こりの多くは、骨盤や脚のアライメントの乱れが原因となっていることも少なくありません。また、良質な整体院では、セルフケアの方法も指導してくれるため、日常生活での予防にも役立ちます。
鍼灸治療の効果と特徴
鍼灸治療は、東洋医学の考え方に基づいて、体内のエネルギーの流れ(気・血・水)を整えることで痛みを緩和します。特に筋肉の緊張をほぐし、血行を促進する効果があるため、首痛に対しても効果が期待できると考えられています。
鍼治療では、痛みのある部位だけでなく、経絡(エネルギーの通り道)に沿って全身のツボを刺激することで、根本的な改善を目指します。また、温熱刺激を与えるお灸は、筋肉の緊張を和らげるのに役立つとされています。
マッサージと整体・鍼灸の違い
一般的なマッサージは、主に筋肉の緊張を和らげることを目的としています。一方、整体や鍼灸は以下のような特徴があります:
施術法 | アプローチ | 効果が期待できるケース |
---|---|---|
マッサージ | 筋肉の緊張を直接ほぐす | 一時的な疲労やこり |
整体 | 骨格のアライメント調整と筋肉バランスの改善 | 姿勢の歪みからくる慢性的な痛み |
鍼灸 | 経絡・ツボへの刺激でエネルギーの流れを改善 | 神経性の痛み、自律神経の乱れからくる症状 |
マッサージだけでは改善しなかった事例について、57歳の女性は次のように証言しています:
毎日ちょっと薬飲んだりシップ張ったりしました。マッサージしてる時だけ気持ちいいなこ繰り返しやってたんですけど、全然変わらないので。ずっと座ってられないっていう。同じ状態で見てられないから途中でこうこうしたりっていう感じで。
整体師・鍼灸師の選び方
整体師や鍼灸師を選ぶ際のポイントをご紹介します:
- 資格と実績:国家資格(はり師・きゅう師)や民間資格の有無、経験年数
- 施術方針:痛みの根本原因にアプローチしているか、一時的な対症療法だけでないか
- セルフケア指導:日常生活での予防法やセルフケア方法を教えてくれるか
- 口コミや評判:実際に施術を受けた人の声を参考にする
- 医療機関との連携:必要に応じて医療機関を紹介してくれるか
また、整体や鍼灸で改善が見られない場合は、医療機関での検査も検討しましょう。痛みの原因が重大な疾患である可能性もあります。
まとめ:つらい首痛から解放されるための7つのステップ
治らない首痛に対するアプローチをまとめました:
- 原因を特定する:痛みの持続期間や特徴から考えられる原因を把握
- セルフケアを実践する:手首のエクササイズ、正しい姿勢の維持、適切なストレッチなど
- 睡眠環境を見直す:適切な枕の選択、寝る姿勢の改善
- 日常生活の改善:スマホやパソコンの使い方、運動習慣の導入
- 医療機関を受診する:症状が1週間以上続く、しびれを伴うなどの場合は整形外科などを受診
- 専門的な治療を受ける:医師の診断に基づく薬物療法、理学療法、必要に応じて手術
- 代替療法も検討する:医療機関での治療と並行して、整体や鍼灸などのアプローチも検討
首痛は、放置すると慢性化するリスクがあります。早期の適切な対処と、日常生活での予防が重要です。また、首痛は全身のバランスと密接に関連しているため、首だけでなく全身のケアを意識することが、長期的な改善につながります。
専門家の適切なケアと自分自身のセルフケアを組み合わせることで、慢性的な首痛からも解放される可能性があります。あきらめずに、ご自身に合った方法を見つけていきましょう。
首痛に関するよくある質問
Q. 首痛が治らない場合、どのような対策が効果的ですか?
A. 首痛が治らない場合は、まず原因特定が重要です。筋肉の緊張が原因なら手首のエクササイズやストレッチが効果的です。姿勢改善、温熱療法、適切な休息も有効です。1週間以上痛みが続く場合は整形外科を受診しましょう。神経の圧迫や椎間板ヘルニアなどが原因の場合は、医師による適切な治療が必要です。また、整体や鍼灸などの代替療法も検討する価値があります。
Q. 首痛は手首のエクササイズで改善できるのですか?
A. はい、専門家によると首痛の根本原因の一つは手首にあるとされています。手首の動きが制限されると、連動している筋肉を通じて首や肩に負担がかかります。手首のエクササイズを定期的に行うことで、筋肉のバランスが改善し、首痛が軽減する可能性があります。具体的には、指を伸ばしたまま手首を曲げる、グーを作って手のひらに曲げるなどのエクササイズが効果的です。ただし、これだけで全ての首痛が改善するわけではなく、原因に応じた総合的なアプローチが必要です。
Q. マッサージを受けても首痛が改善しないのはなぜですか?
A. マッサージを受けても首痛が改善しない理由はいくつか考えられます。まず、マッサージは筋肉の緊張を一時的に和らげる効果はありますが、姿勢の歪みや神経の圧迫など根本的な原因に対処できていない可能性があります。また、マッサージ後に同じ姿勢や動作を続けると、すぐに元の状態に戻ってしまうこともあります。さらに、頚椎椎間板ヘルニアなどの器質的な問題がある場合、マッサージだけでは改善が難しいです。このような場合は、整形外科での適切な診断と、原因に応じた総合的なアプローチが必要になります。
Q. 首痛がある場合、どんな枕を使うべきですか?
A. 首痛がある場合、首のカーブを自然に保ちながら支えることができる枕が理想的です。首痛に適した枕の特徴としては、
①適度な硬さと弾力性があり、頭が沈みすぎない、
②首のカーブに合わせた形状で、首と頭をしっかりサポートする、
③高さが自分の体型に合っている(横向き寝の場合は肩幅に合わせる)、
などが挙げられます。低反発枕や頚椎サポート枕、そば殻枕などが選択肢となりますが、個人の体型や寝姿勢によって最適な枕は異なるため、可能であれば試してから購入することをおすすめします。
Q. 首痛と頭痛は関連がありますか?
A. はい、首痛と頭痛には密接な関連があります。「頚原性頭痛」と呼ばれる頭痛は、首の筋肉の緊張や頚椎の問題から生じます。特に後頭部から頭頂部にかけての痛みが特徴的です。首の筋肉が緊張すると、その緊張が頭部にも伝わり、血管を圧迫したり神経を刺激したりして頭痛を引き起こします。また、長時間の前傾姿勢によるストレートネックも頭痛の原因になります。首痛と頭痛が同時に起こる場合は、原因を特定して適切に対処することが重要です。整形外科医や神経内科医に相談し、必要に応じて整体や鍼灸などの代替療法も検討するとよいでしょう。
Q. 慢性的な首痛は自律神経に影響しますか?
A. はい、慢性的な首痛と自律神経機能には相互関係があります。長期間の首痛は、継続的なストレス反応を引き起こし、自律神経のバランスを乱す可能性があります。これにより、不眠、疲労感、めまい、消化器症状などの自律神経症状が現れることがあります。逆に、自律神経の乱れが筋緊張を高め、首痛を悪化させるという悪循環も生じます。特に首の後ろ側には自律神経に関わる重要な神経が集中しているため、この部分の緊張は自律神経に大きく影響します。首痛の改善と同時に、適度な運動、十分な睡眠、ストレス管理など自律神経を整える生活習慣も大切です。
Q. 首痛を予防するために日常生活で気をつけるべきことは何ですか?
A. 首痛を予防するためには以下の点に気をつけましょう。
①正しい姿勢を保つ(デスクワーク時はモニターの高さを目線に合わせ、スマホは持ち上げて見る)、
②定期的に姿勢を変える(1時間に1回は立ち上がりストレッチする)、
③首を支える筋肉を強化する(首、肩、背中の筋トレやストレッチを定期的に行う)、
④睡眠環境を整える(自分に合った枕を選び、うつぶせ寝を避ける)、
⑤ストレス管理をする(ストレスは筋緊張を高める)、
⑥長時間同じ姿勢を避ける(特に前傾姿勢)、
⑦重い荷物は両肩で均等に持つ。
これらの習慣を日常に取り入れることで、首痛を予防できます。