「腰痛持ちだけどお風呂に入って良いの?」
「腰痛に効果のあるお風呂の入り方ってあるのかな」
「腰が痛い時に湯船に浸かると楽になるのはなぜ?」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。
お風呂で得られる効果はさまざまですが、特に湯船にお湯をはって浸かることで、腰の痛みを軽減できます。お風呂は、腰痛だけでなく肩こりや背中の痛みなどでお悩みの方にもおすすめです。
この記事では腰痛に効果的なお風呂の入り方や、お風呂に入ると腰痛が起こる原因などを解説します。
ぜひ最後までお読みください。
目次
お風呂に入って良い腰痛
腰痛にお風呂がおすすめの理由は、運動や同じ姿勢を取り続けていたことにより、筋肉の凝りや疲労などで痛みが生じている人は、入浴することで軽減できるからです。
腰痛は、腰や背中の筋肉が凝り固まったり、疲労したりすることで痛みが現れることがあります。湯船に浸かることで身体が温められて血行が良くなり、筋肉の凝りが解消できて痛みが緩和できるでしょう。お風呂に入って良い腰痛は、以下のものがあります。
- ・慢性的な腰痛
- ・軽度な腰痛
- ・腰椎椎間板ヘルニア(慢性的)
腰痛とサウナの記事はこちら⇒https://selfcareseitai.com/blog/youtuusaunadekaizen/
お風呂を避けた方が良い腰痛
急性腰痛(ぎっくり腰)などの、突然腰に痛みが生じた場合は、患部が炎症を起こしています。炎症や激しい痛みが生じている腰痛は、お風呂は避けてシャワーなどで済ますことをおすすめします。
理由は、入浴で身体を温めることで痛みを悪化させてしまうからです。炎症が起きている腰痛は、お風呂はシャワーで済まし、湿布やロキソニンテープなどで患部を冷やすと良いでしょう。また、腰痛の治療を受けている方などは医師に相談してください。
- ・急性腰痛(ぎっくり腰)
- ・腰椎椎間板ヘルニア(急性的)
腰痛にお風呂が効果的な5つの理由
1日の疲れを取ってくれるお風呂。
時間のない人は、簡単にシャワーなどで済ませる人も多いのではないでしょうか。お風呂は湯船にお湯をはって、しっかりと浸かることでさまざまなメリットがあります。この章では、腰痛にお風呂が効果的な理由を解説しています。
温熱効果
湯船に浸かると身体が温まり、血管が拡張して血流が良くなります。心臓から送り出された血液は、酸素や栄養を運んで全身へと巡り、二酸化炭素や老廃物を回収してくれます。この働きにより、腰や背中などに酸素や栄養が行き届いて老廃物を回収してくれます。
また、身体が温まることで、筋肉の緊張や凝りが解消されるので、腰の痛みを緩和してくれるでしょう。
※ 温熱効果はシャワーだけの場合でも効果を得られます。
浮力効果
湯船に浸かると浮力の効果で体重は1/9程度の重さになります。筋肉や関節は身体を支える負担が軽くなり、自然と力が抜けて身体全体の緊張がほぐれます。この浮力の効果により、腰の痛みが軽減できるでしょう。
引用:入浴によって得られる作用|日本浴用剤工業会 – Japan Bath additive Industry Association – (jbia.org)
静水圧効果
温熱効果と同じで、お湯の水圧で血液やリンパの流れが促進され、身体の老廃物が流れやすくなります。また、水圧により全身にマッサージ効果があり、腰回りの老廃物が排出されて、筋肉の緊張がほぐれます。他にも、水圧効果でむくみ解消に期待ができ、これらの要素が腰痛の緩和に効果があると言えます。
リラックス効果
湯船に浸かると副交感神経が優位になり、身体はリラックス状態となります。湯船に入ったときに「はぁ〜」と溜息が出たことがある人も多いはず。これは身体がリラックスしている証拠です。リラックスすることにより、身体の緊張が解けて腰痛が軽減できたり、ストレスの発散にも効果があるでしょう。お好みのアロマオイルや入浴剤を使用するのもおすすめです。
ダイエット効果
そもそも肥満は腰痛の原因になります。上半身や腰回りの脂肪が多いと、前かがみになったり座ったりなどの動作の際に、腰椎に負担がかかってしまいます。湯船に浸かることで、汗と共に身体の老廃物や毒素が体外へと排出されて、ダイエット効果が期待できます。体重が軽くなることにより、腰椎への負担が軽減できて腰痛の予防となるでしょう。
腰痛が改善できるお風呂の入り方
せっかく毎日お風呂に入るので、腰痛に効果的な入り方をして痛みを緩和したいもの。この章では、腰痛が改善できるお風呂の入り方を紹介します。正しい入浴法をチェックして試してみてください。
適切な温度で入る
浴槽のお湯の温度は40℃前後の少しぬるめのお湯を入れるようにしてください。温度が高すぎると交感神経が優位になってしまい、身体が緊張状態となって全身に力が入ってしまいます。腰痛を緩和させるには、身体の緊張を解く副交感神経を優位にさせたいので、お湯の温度は40℃前後が良いでしょう。
湯船に浸かっている時間
湯船に浸かっている時間は10分~20分ほどが良いです。長時間浸かりすぎると、体力を消耗することや脱水症状などのリスクがあります。10分~20分ほどの入浴でも、十分身体の深部まで温まっています。10分も入浴できない人は、無理なく自分が入浴を楽しめる範囲で湯船に浸かりましょう。
お風呂は就寝前の1時間~2時間前に入る
就寝前のおよそ1時間~2時間前に入浴することで睡眠の質が上がります。入浴中は体温が一時的に上がり、入浴後にゆるやかに下がっていきます。体温が下がったタイミングで就寝することがポイントで、寝つきが良くなり上質な睡眠がとれるでしょう。睡眠の質は腰痛と関係しており、質の高い睡眠がとれることで就寝中に身体がリラックスできることや、自律神経が整うことで、腰痛を緩和できるでしょう。
お風呂の椅子の高さ
お風呂の椅子は個人によって異なりますが、床から40㎝ほどの高さの物が良いです。普段使用されている椅子の高さは低めではないでしょうか?低い椅子だと、前かがみになって腰椎に負担がかかります。また、立ったり座ったりなどの動作では、腰や膝などの負担となってしまいます。最近では、高さ調節できるお風呂用の椅子もあるので、この機会に検討してみてはいかがでしょう。
湯船に浸かっている時のストレッチ
湯船に浸かると血流が良くなって筋肉の緊張がほぐれ、水圧により身体が軽くなっているので、ストレッチを同時に行うと良いです。湯船の中で腰や背中を前後に曲げ伸ばししてみたり、上半身を左右に捻ってみたりなどをゆっくりと行いましょう。いつもより身体が動きやすくなっているのを感じてみてください。
お風呂上がりにするべきこと
身体が温まってお風呂から上がると、湯冷めしないようにしっかりと身体を拭いて衣類を着るようにしてください。冬場は脱衣所の寒さ対策などの対応が必要です。また、夏のお風呂上りは暑いからといって、長時間薄着になったり扇風機にあたりっぱなしになったりしないでください。身体が冷えて筋肉が固まり、腰痛を引き起こしてしまう可能性があります。
なお、お風呂上りは水分補給をお忘れなく!特に、湯船に浸かった場合はシャワーのみの入浴より汗をかいています。脱水症状にならないように、入浴後は水分補給をするようにしましょう。
お風呂に入ると腰痛が起こる人
腰痛持ちの人にお風呂はおすすめできますが、お風呂に入って腰痛の症状が現れた人や、痛みが悪化してしまった人は以下のことが考えられます。
炎症を起こしていた腰痛
腰痛持ちの人にお風呂はおすすめできますが、腰回りの組織が炎症を起こして熱をもっている人には痛みを悪化させてしまうためおすすめできません。ぎっくり腰などで突然痛みが発症している人は、入浴を控えて、少なくても2日や3日は安静にするようにしてください。また、お風呂に入って腰が痛くなった人や、痛みが悪化してしまった人は患部を冷やすようにしてください。
湯冷めした
お風呂に入ってせっかく身体が温まったのに、身体が冷えてしまったことにより腰の痛みが起こります。慢性化してしまっている腰痛や筋肉の緊張や凝りからくる腰痛は、身体を温めることにより痛みの軽減ができます。お風呂上りは湯冷めしないように、注意が必要です。
お風呂の椅子が低すぎる
お風呂の椅子が低い人は、骨盤が後ろ側に後傾して前かがみの姿勢となるので、腰に負担がかかっている可能性があります。高い椅子にすることで、腰に負担のない座り方ができることや、立ったり座ったりなどの動作がスムーズに行えるので、腰や膝の負担が軽減できるでしょう。椅子の買い替えなどをぜひ検討してみてください。
腰痛でお困りなら「セルフケア整体」へ
当院「セルフケア整体」では、何十年も腰の痛みでお悩みだった患者様や、痛みやしびれなどで歩行が困難だった患者様が改善されるケースがございます。腰痛持ちの患者様は「痛みがあるのはいつものことだから」や「どこの整体や整骨院に行っても、すぐにまた痛みが出てくる」などと、痛みのない生活を諦めている方が多いように感じます。
当院では、一人ひとりの患者様の身体の使い方や癖などを見抜いて、使えていない筋肉や関連する関節や骨などを使える身体にするためのセルフケアをお伝えしております。重症の患者様には6回のコースがおすすめですが、軽症の患者様の場合は1回の施術で症状が改善されたというお声を多数いただいております。腰痛に限らず、肩こりや膝痛など、お身体のどこかにお悩みの人はセルフケア整体へお越しください。スタッフ一同心よりお待ちしております。
当院へのアクセスの案内記事はこちら⇒https://selfcareseitai.com/blog/self-care-treatment-directed-by-dr-nobu/
まとめ
腰痛が慢性化してしまっている人にはお風呂はおすすめできます。反対にぎっくり腰になりたての人や炎症を起こしている腰痛の人は、痛みを悪化させてしまう可能性があるため、おすすめできません。
お風呂で身体を温めることで筋肉の緊張や凝りがほぐれて痛みを軽減してくれます。また、湯船に浸かることで水圧や浮力の効果で、より腰痛を改善してくれるでしょう。
腰痛に効果的な入浴法は、お湯の温度や入浴時間、椅子の高さなどがあります。他にも、睡眠の質を高めるために就寝1時間から2時間前に入浴することや、お風呂上りは湯冷めしないように注意することなどがあります。
なお、湯船に浸かることは腰痛だけでなく、肩こりや膝痛などの症状の人にもおすすめです。毎日入るお風呂を、腰痛に効果的な方法で入浴し、痛みのない日常生活を目指しましょう。