「坐骨神経痛は治療しないとどうなるの?」
「お尻や太ももがピリピリと痛いけど、少し安静にしていると治るかな?」
「坐骨神経痛の治療法って何があるの?」
こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。下肢に電気が走ったようなピリピリとした痛みが現れる坐骨神経痛ですが、病院に行くのを面倒に感じて放置していませんか?坐骨神経痛は、放置しても治りません。むしろ、放置しておくことで症状を悪化させて、重症化してしまうリスクがあります。
この記事では、坐骨神経痛の症状を放置するとどうなるのか、坐骨神経痛は何が原因で発症するのかを解説します。ぜひ最後までお読みください。
目次
坐骨神経痛を放置するとどうなる?
坐骨神経痛の症状が現れて病院に行くのを面倒に感じ、自宅にあったロキソニンなどを服用してやり過ごすことは控えて下さい。坐骨神経痛は、放置しても治ることはありません。症状が現れた場合は、すぐに整形外科などを受診するようにしてください。この章では、坐骨神経痛を放置するとどうなるのかを解説します。
原因が分かっていないので改善できない
坐骨神経痛は、身体のどこかに異常があることで痛みや痺れなどの症状が現れています。痛みが現れた場合は放置せずに、すぐに整形外科などを受診して検査をするようにしてください。坐骨神経痛の症状が現れる原因は様々ですが、代表的なもので腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などです。これらは、それぞれ日常生活などの姿勢不良や、過度に腰に負担がかかるような動作などで発症します。自身の坐骨神経痛の原因が、いったい何から起こっているのかを突き止め、原因にあった治療をすることが最善策と言えるでしょう。
原因が分からないままとりあえず薬を飲んだり、安静にすることで一時的に痛みが緩和したからといって放置すると、根本の解決にはなりません。また同じような動作を繰り返すことで、坐骨神経痛の症状が現れてしまうでしょう。
筋肉量が低下して重症化してしまう
激しい痛みが生じる坐骨神経痛ですが、何かの動作をするたびに痛みが現れるので、外出が億劫になってしまいがちです。ついつい引きこもりになってしまい、放置して横になりすぎてしまうと、身体の筋肉量が低下してしまいます。
お腹や背中、お尻や太ももなどの筋肉は、背骨や腰、骨盤などを支えたり安定させたりする働きがあります。これらの筋肉があることで正しい姿勢が維持できますが、安静にし過ぎると筋肉量が低下し、背骨や腰椎だけで姿勢を維持しなければなりません。重い身体を背骨や腰椎だけで維持しなければならないため、過度な負荷がかかり、坐骨神経痛の症状を悪化させ、重症化してしまう原因になるでしょう。
重症化してしまうと、足の感覚がにぶくなって歩行が困難となり、寝たきりに繋がる可能性があることや、排尿障害などといった症状が現れてしまいます。
背骨や骨盤が歪んで痛みの悪循環になる
坐骨神経痛の症状は、左右の足に現れるのではなく、左右どちらか片側の足に現れるのが特徴です。坐骨神経痛の症状を放置しても、身体を動かすと痛みが伴うので、どうしても痛みがある方をかばう動作が増えてしまうでしょう。
例えば、右側に痛みが生じている人は、自然と左側重心になったり、右側に負荷がかからないように座ったりなど、左側に負担がかかってしまいます。こういった動作は、背骨や骨盤が歪む原因や、股関節や膝などの全身のバランスが悪くなり、身体のどこかに影響を及ぼすといった悪循環がうまれてしまいます。
人の身体は複雑で、知らないところで繋がっています。背骨や骨盤などが歪むと「一見、関係の無さそうな部位が痛くなる」などといったことは良くある話です。坐骨神経痛の症状に加えて、背中痛や膝痛、足首痛などのリスクを高めてしまうでしょう。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは症状のことを言いますが、ヘルニアや狭窄症、梨状筋症候群などの腰痛の疾患が原因で坐骨神経痛の症状を発症します。そもそも坐骨神経とは、腰椎から足先にまで伸びている神経のことで、ボールペンや鉛筆ほどの太さがあります。坐骨神経痛が何らかの影響で刺激されたり圧迫されたりすることを坐骨神経痛といいます。この章では、坐骨神経痛を引き起こす代表的な腰痛について解説します。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎の骨と骨の間には椎間板があります。椎間板はゼリー状の髄核と髄核を覆う線維輪で構成されており、衝撃などを吸収してくれるクッションのような役割をしています。椎間板や髄核の一部が飛び出して、神経を刺激したり圧迫したりすることを腰椎椎間板ヘルニアといいます。椎間板ヘルニアの原因は、中腰での作業や、長時間同じ姿勢を続けているなどの、腰に負荷がかかる動作で発症し、前かがみになると痛みが現れます。また、高齢者は椎間板の弾力性が無くなったり、脆くなったりすることで発症します。なお、ぎっくり腰を繰り返し発症してしまう人は、椎間板ヘルニアを併発するリスクがあります。
腰部脊柱管狭窄症
腰椎の骨と骨の間には、神経が通る道の脊柱管があります。腰椎や椎間板が変形や変性をして、脊柱管を刺激したり圧迫したりすることを腰部脊柱管狭窄症といいます。脊柱管狭窄症の原因は、加齢により骨や椎間板が脆くなってしまうことで発症し、背中を真っすぐに伸ばすと痛みが現れます。脊柱管狭窄症の特有の症状に間欠性跛行があります。間欠性跛行とは、歩くと痛みが現れて休み、少し休むと痛みが柔らいでまた歩き出せるといった症状です。
梨状筋症候群
梨状筋とはお尻の深層にある筋肉で、股関節を動かす際に使われる筋肉のことです。梨状筋の周辺には坐骨神経が通っており、梨状筋が硬くなることで周辺を通る坐骨神経にまで影響を及ぼし、痛みやしびれなどの症状が起こることを梨状筋症候群といいます。梨状筋が硬くなる原因としては、スポーツなどで足や股関節を過剰に使うことや、長時間座り続けていることで梨状筋を圧迫していることなどで発症します。梨状筋症候群の人は、前傾姿勢や座ると痛みが現れます。
坐骨神経痛の治療方法
坐骨神経痛には、種類豊富な治療法があります。重症化してしまうと手術を必要とするケースがありますが、手術をする前にさまざまな治療が受けられます。患者の年齢や病状別によって、医師と相談しながら選択できるでしょう。この章では、坐骨神経痛の治療法についてご紹介します。
薬物療法(内服薬や外用薬)
坐骨神経痛は、ドラッグストアなどで気軽に購入できる「NSAIDs」という非ステロイド性抗炎症薬という薬が効果があります。NSAIDsは病院などでも処方してもらえる薬で、市販薬と処方薬の成分は同じです。頭痛などで服用したことがある人も多いのではないでしょうか。
外用薬は、ロキソニンテープやローションなどの、直接患部に張ったり塗ったりするものがあります。直接患部に使用して皮膚から成分を吸収するので、薬を飲むのに抵抗がある方にも利用がしやすいでしょう。
内服薬や外用薬はドラッグストアなどの市販薬として販売されているので、気軽に利用しやすいですが、副作用があることを十分に理解しておきましょう。購入の際は、薬剤師などからの説明をしっかり聞いてから購入するようにしてください。また、薬を服用して痛みが緩和しても治った訳ではありません。一時的に痛みが緩和しているだけなので、運動やストレッチなどを継続的に行うことで、坐骨神経痛の症状が改善されるでしょう。
「坐骨神経痛の鎮痛剤を紹介」の記事はこちら⇩
理学療法(リハビリテーション)
整形外科や整骨院などを受診した際に、電気や赤外線などで身体を温めたり、電気を流したりしてもらったことがある人も多いでしょう。血流を良くして痛みを緩和する温熱治療や、刺激を加えて神経の働きを押さえる電気治療。筋肉や関節だけでなく、血管やリンパなどを刺激や調節をして、自然治癒力を高める手技療法などがあります。理学療法の目的は、病気や怪我などで、運動機能が低下した人に対し、基本的動作能力の回復を図るためのものです。
神経ブロック療法(注射)
神経ブロック注射はさまざまなタイプがあります。その中でも大きく分けて「トリガーポイント注射」と「ブロック注射」があります。トリガーポイント注射は、押すと痛みがある点の数か所に局所麻酔薬や薬剤などを注射する方法です。ブロック注射は、痛みが発生している原因となる神経の周辺に、局所麻酔薬や薬剤などを注射する方法で、注射をする部位によって深さがかわります。トリガーポイント注射の深さは、およそ1㎝ほどの部分に刺すのに対し、ブロック注射は深いところで8㎝ほどの部分に注射をする場合があります。どちらの注射も即効性があり、副作用の少ない注射ですが、ブロック注射は治療後30分ほどは安静にする必要があります。
「坐骨神経痛にブロック注射は効くのか?」についての記事はこちら⇩
外科的療法(手術)
椎間板ヘルニアの場合は、全身麻酔で16㎜ほど切開して行うものや、局所麻酔で1㎜の針を刺して行う手術などがあります。また、最近では日帰りで手術ができるレーザー手術があります。レーザー手術は1㎜以下程の細い針を、椎間板内の髄核に照射する方法です。
脊柱管狭窄症の手術は、2~3㎝ほど切開して内視鏡を用いて行う方法や、背中に20mm程切開してボルトで背骨を固定する方法などがあります。
坐骨神経痛の手術はさまざまですが、日帰りで行えるものや10日間ほど入院が必要なものなどがあります。患者様の坐骨神経痛の原因となった腰痛や、病状などによって、医師と相談できるでしょう。
坐骨神経痛の人は身体を冷やさない事が重要
坐骨神経痛の人は、身体を温めるようにしてください。身体が冷えると血管が収縮して、痛みを引き起こしてしまいます。血液は、身体に栄養や酸素を運び、不要な老廃物やリンパ液を回収してくれます。血管が収縮して血液の流れが悪くなると、身体に栄養や酸素が行き届かずに、不要な老廃物が回収されずに蓄積されてしまいます。これらが原因で痛みを強くさせてしまうでしょう。
身体を冷やさないためには、入浴の際に湯船にお湯をはって浸かると良いでしょう。また、時間がある人は、少しぬるめのお湯に胸の高さまでのお湯を張り、15~20分ほど浸かる半身浴もおすすめです。なお、入浴の際は、就寝時間の2~3時間前がおすすめです。入浴で一時的に上がった体温が下がってきたタイミングで就寝することで、質の高い睡眠が取れます。
引用:e-ヘルスネット
坐骨神経痛でお悩みの人は当院へ
整形外科などを受診して、坐骨神経痛と言われた人や、坐骨神経痛の違和感や痛みでお悩みの人は、放置せずに、当院セルフケア整体へお越しください。当院では、院長を始めとする優秀なスタッフが一人ひとりの患者様のお身体を丁寧に診させていただき、坐骨神経痛を引き起こしている腰痛の原因を突き止め、お身体の改善をさせていただきます。多くの人は使えていない筋肉の「ズボラ筋」や、使いすぎている「ガンバリ筋」などのバランスが悪い状態が、腰痛を引き起こしていることがあります。自分では気づかないズボラ筋やガンバリ筋を見極め、ズボラ筋をしっかりと使えるお体へと調節して改善するための施術やセルフケア体操をご紹介しております。
また、当院の料金プランは、1回9,000円の通常施術と、1回18,000円のオーダーメイドセルフケアマスタープログラムの2種類のメニューがあります。二つのプランの違いは、セルフケアをご自身でされるかされないかの違いです。症状が軽い方は1回の施術で改善される方が多いですが、重症の方はオーダーメイドセルフケアマスタープログラムを6回受けていただいています。オーダーメイドセルフケアマスタープログラムは、手術を検討されていた人が普通に歩けるようになるまで改善できたケースや、何年もの間痛みで悩まされたいた人が、痛みのない生活を送れるようにまで改善されたケースなどが多数あります。坐骨神経痛以外にも、お身体のどこかに痛みや違和感などがある人は、ぜひ一度、お問合せやご予約をお待ちしております。
「坐骨神経痛を整体院で改善!」についての記事はこちら⇩
まとめ
坐骨神経痛の症状が現れた場合は放置せずに、まずは整形外科を受診してしてください。放置すると重症化するリスクがあります。坐骨神経痛の治療法は、薬物療法や理学療法、神経ブロック療法や外科的療法などがあります。薬物療法は、ドラッグストアなどで気軽に購入できる内服薬や外用薬でも効果があります。しかし、「とりあえず薬を飲んでみよう」と内服薬を飲んだりマッサージをして痛みが緩和しても、一時的に痛みが緩和しているだけで、根本的な解決にはなりません。坐骨神経痛の症状が現れた場合は、まずは整形外科を受診して、痛みの原因を突き止めるようにしてください。坐骨神経痛の原因となっている疾患を治療することが適切です。
坐骨神経痛の症状が現れる腰痛の原因は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などです。これらは、日常生活の姿勢不良や、腰に負荷のかかる動作をすることなどで発症します。また、身体の筋肉を上手く使えていないことで、ズボラ筋やガンバリ筋が出てしまい、痛みを引き起こしています。当院のセルフケア整体では、ズボラ筋やガンバリ筋を調節して、痛みの無い身体へと改善できます。坐骨神経痛だけでなく、肩こりや五十肩、変形性膝関節症などの、お体にお悩みの幅広い人に対応させていただいているので、ぜひ一度、セルフケア整体へお越しください。