朝起きるのが辛い、1日中疲れがとれないなどの悩みを引き起こす「首の痛み」。オーダーメイドの枕や寝具を購入しても痛みが改善されない場合、体の姿勢や筋肉の緊張が原因になっているかもしれません。
首の痛みは、長時間の悪い姿勢やストレス、筋肉の緊張、加齢など様々な要因によって引き起こされます。首の痛みの原因を知り、適切な方法で対処していきましょう。
本記事では、朝首が痛くなる原因や枕の選び方、首の痛みを改善する方法について解説しますので、参考にしてください。
目次
首が痛む原因は?
朝起きた時に首が痛いと思うと、仕事や家事に支障をきたし、その日ずっとモチベーションが下がります。
「どうにかして朝起きてからの首の痛みを治したい」と考えますよね。
朝起きた時の首の痛みを改善するには、まず原因が分からなくてはいけません。
具体的には、以下の5つのいずれかが原因となっている可能性があります。
- 姿勢
- 骨格のゆがみ
- ストレス
- 加齢
- 病気
それぞれの首の痛みの原因について、以下で解説します。
首が痛む原因の1つ目は「姿勢」です。
悪い姿勢は、首の周りの筋肉に負担をかけ、首の痛みなに繋がります。
普段から悪い姿勢で長い時間すごしていませんか?
背筋を丸め、首を少し前につき出すような姿勢が「悪い姿勢」です。
デスクワークでのパソコン作業やテレビを見ているときなど、多くの方が「悪い姿勢」をしています。
「悪い姿勢」は、頸椎(首の骨)には不自然な状態です。顔を前につき出すと、頸椎や首の筋肉を緊張させます。
そして、長い時間、顔を前につき出す姿勢を続けることで、首のまわりの血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなることで、疲労物質である乳酸が溜まります。その結果、筋肉が硬くなり、首が痛くなるという症状が生じるのです。
日ごろから、頸椎に負担がかかる姿勢をとり続けると、首が痛いと感じることになります。
骨格のゆがみ
首が痛む原因の2つ目は「骨格のゆがみ」です。
骨格のゆがみは筋肉に負担がかかり、神経が圧迫されるされることで首の痛みを引き起こします。
どちらか片方の足に体重をかけて立ったり、椅子に座るときに足を組む癖がありませんか。
体のどちらか片方に体重をかけ続けると、骨盤が引っ張られて傾き、骨格が歪んでしまいます。
骨格が歪むことによって、首が前に出て、背中が丸くなりといった姿勢になります。
すると、首に負担がかかるようになり、首の痛みにつながってしまいます。
普段より無意識にとっている姿勢が、骨格のゆがみをつくり、首を痛める原因となるのです。
ストレス
首が痛む原因の3つ目は「ストレス」です。
過度のストレスは、筋肉を緊張させ、血流を悪くします。
首は自律神経に支配されている部分です。自律神経で支配されている首の筋肉は、自分で動かすことができません。
日常のストレスによって自律神経が乱れると、体がこわばります。その体のこわばりが原因となり、首の痛みが引き起こされます。
仕事や育児が忙しい、新しい環境に慣れない、イライラするといった状態になっていませんか。
心当たりがある方は、首の痛みにストレスが関係している可能性があります。
精神的なことも、首が痛む原因です。
加齢
首が痛む原因の4つ目は「加齢」です。
年を重ねると体の水分量が少なくなります。水分が減ることによって、椎間板(首の骨と骨の間にあり、クッションの役割があるもの)の弾力性が低下します。
すると、首を動かすことによる衝撃をうまく和らげることができず、首に痛みを生じることがあります。
また、加齢による筋力の低下も、首の痛みの原因です。
人間の頭の重さは体重の10%〜13%と言われており、体重60kgの人だとおよそ6〜8kgにもなります。首の筋力が衰えると、重たい頭を支えるのが難しくなり、首の筋肉に負担がかかってしまいます。
加齢により「体の水分量の低下」や「筋力の低下」があげられます。
そのため、椎間板の弾力性の低下や首で頭を支えることによる筋肉の負担により、首に痛みが生じるのです。
病気
首が痛む原因の5つ目は「病気」によるものです。
首の骨や組織に異常をきたす病気が原因で、首の痛みが引き起こされることがあります。
首に関する病気は様々ですが、一般的な病気は以下のものです。
- 頸部脊椎管狭窄症
- 椎間板破裂や椎間板ヘルニア
- 筋肉や靭帯の損傷
首や肩、手足にかけて痛みやしびれ、脱力感などの症状がでます。
いつも違う痛みや急激な痛みの場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
枕と姿勢の関係
枕の高さや硬さを変えて、首の痛みを和らげようと和らげようと工夫しても改善されないと悩んだことはありませんか。
朝起きた時に首が痛くならないようにするために、自分にあった枕を選ぶことは大切です。
しかし、枕を変えるだけではしっかり改善したことにはなりません。
首の痛みをとるためには、自分にあった枕を選ぶことと、日ごろの姿勢を正しくする必要があります。
以下では、正しい姿勢の特徴と重要性、自分に合わない枕による影響について解説します。
正しい姿勢の特徴と重要性
正しい姿勢とは、体を横から見たときに背中から腰までが自然な曲線(S字カーブ)を描いている状態です。
肩は力を抜いて腕を下げたときに耳の横に肩があり、正面からみたときに上下の差がないことも正しい姿勢の条件となります。
最近では、パソコンやスマートフォンを使うことが増え、首の位置が前に出すぎた姿勢になりがちです。
首の位置が悪い状態が続くと、首や背骨に負担がかかり、気がついたときには慢性的な身体のトラブルにつながることもあります。
逆に、姿勢が良くなると、首や腰の痛みといった身体のトラブルが減るだけではなく、若々しく元気に見える、睡眠の質を上げることも期待できます。
姿勢をよくすることは、身体においてとても大切なことです。
自分に合わない枕による影響
まっすぐに立っているときと同じ姿勢を、横になっていても保っている状態が「枕が合っている状態」です。
合わない枕を使うことで、首が無理な姿勢をとり、血流が悪くなります。血流が悪くなると、老廃物が流れず、身体に必要な酸素や栄養がいきません。
血流が悪くなることが原因で、首の痛みや頭痛、睡眠の質の低下が引き起こされます。
さらに、普段から姿勢が悪いと、首の負担が大きくなり、症状が悪化してしまいます。
首の痛みを改善するには、枕を変えるだけでは不十分な可能性があります。
正しい姿勢が保てていないと、いくら良い枕があっても首の痛みは解消されません。
理想的な枕とは?
枕の役割は、首と布団の生まれる隙間を埋めることです。
自分にあった理想的な枕は、正しい姿勢をサポートしてくれます。
自分にあった枕を選ぶときのポイントは3つです。
- 高さ
- 硬さ
- 素材
頭から首までをしっかり支え、首と布団の間に隙間がない状態を目指した枕選びをしましょう。
それでは、枕を選ぶときの3つのポイントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
高さ
自分に合った枕選びのポイントの1つが「高さ」です。
枕に首を置いたときに、首と背骨がまっすぐ一直線になることが理想的です。
枕の高さが低すぎると首が下に沈み、高いと首が浮いてしまいます。
さらに、仰向けや横向きなどの寝ている姿勢によっても必要な高さが異なります。
自分の体型によっても変わるため、自分にあった枕を見つけるためには試行錯誤が必要です。
正しい姿勢を保ちながら頭と首を快適にサポートできる高さの枕を選びましょう。
硬さ
自分に合った枕選びのポイントの2つ目が「硬さ」です。
自分に合った枕の最適な硬さた時の姿勢によって異なります。
一般的には、適度に頭を支え、頭と首を快適にサポートする硬さが求められます。
柔らかすぎると適切な頭の支えができず、頭や首が沈み込んでしまうこともあります。
自分にあった硬さを見つけるためには、様々な硬さの枕を試してみることがおすすめです。
最終的に、快適で頭をしっかりサポートできる硬さの枕を選びましょう。
素材
自分に合った枕選びのポイントの3つ目が「素材」です。
素材選びで、1番大切なのは「自分が心地よく、リラックスできるかどうか」です。
一般的には、以下の素材が人気です。
- メモリーフォーム:体の形にフィットし、圧力を分散してくれます
- 高反発ラテックス:自然素材で通気性が高く、しなやかにサポートします。
- ダウン/フェザー:軽く柔らかく、ふんわりとした感触が特徴です。
- 綿/ポリエステル:通気性があり、柔らかくサポートします。
自分に合った枕の素材は、快適さ、サポート、通気性など、好みと体型に合わせてえらぶことをおすすめします。
起床時に首が痛くなる原因とは?
朝起きた時の首の痛みを改善するために、原因について知っておきましょう。
以下の3つが原因として考えられます。
- 肩まわりの筋肉が緊張している
- 合わない枕を使っている
- ストレートネック
- 首の病気
原因によって、セルフケアで改善できるか、整体や医療機関への受診が必要か、対応の仕方が異なります。
以下では、起床時に首が痛くなる原因について解説します。
原因①肩まわりの筋肉が緊張している
起きた時に首が痛くなる原因の1つが、寝ているときの「肩まわりの筋肉が緊張」です。
首が不自然な角度であったり、枕の高さや硬さが合っていないと、首に負担がかかります。
首の負担が原因で、筋肉が緊張し血流が悪くなり、痛みを引き起こしてしまいます。
さらに、日中の活動や姿勢も原因となります。日中の活動や姿勢によって、肩まわりの筋肉が緊張し、寝ている間もその状態が続いていると、朝起きた時の首に痛みが出ることがあります。
精神的なストレスや不安も体に影響を与えます。
ストレスや不安がたまっているときは、知らず知らずのうちに全身の筋肉が緊張し、こりや痛みを感じるようになります。
原因②合わない枕を使っている
合わない枕を使うことで、首の痛みを引き起こします。
合わない枕は首の自然な姿勢をサポートせず、首の筋肉や椎間板に過度な圧力をかける可能性があります。
自分にあった枕選びは重要で、体型や寝るときの姿勢にあったものを選びましょう。
首に負荷をかけないサポートをし、正しい姿勢を維持する枕を選ぶことで、首の痛みが軽くなる可能性があります。
しかし、体の状態は毎日、変化するものです。オーダーメイドの枕や値段の高い枕を使っても首の痛みを改善できないません。
何よりも、普段の姿勢を正しい姿勢にすることが重要です。
原因③ストレートネック
朝起きた時の首の痛みは、ストレートネックが原因となる場合もあります。
ストレートネックとは、首の自然なカーブが失われ、首の骨がまっすぐ一直線に並んでいる状態です。
ストレートネックの原因は、長時間の悪い姿勢や首のケガなどが原因となります。
症状としては、首の痛みやこわばり、頭痛、肩こりなどです。神経や血管の圧迫によって、手のしびれやめまいの症状も現れることがあります。
ストレートネックの症状を改善するためには、正しい姿勢の維持が重要です。
正しい姿勢を保つためには、デスクワークでの座り方や頭の位置の調整、頭や首の筋肉のストレッチ、姿勢改善のための運動を行いましょう。
原因④首の病気の可能性がある
朝起きた時に首の痛みを感じることは、さまざまな首の病気に関連している場合があります。
一般的な病気には、頸部脊椎管狭窄症、椎間板破裂や椎間板ヘルニア、筋肉や靭帯の損傷があります。
病気が引き起こされる原因には、姿勢の問題や年齢、ケガ、過度なストレスがあります。
首や肩、手足にかけて痛みやしびれ、脱力感などの症状が続く、いつも違う痛みや急激な痛みの場合は注意しましょう。
無理をせず、医療機関を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
起床時の首の痛みを改善する方法を紹介
朝起きた時の首の痛みを和らげるための方法を、4つ紹介します。
- ストレッチをする
- 日常の姿勢を整える
- セルフケアを行う
- 整体で施術を受ける
首が痛いという悩みを解消して、気分のいい1日を過ごしたいですね。
それでは、以下に詳しく解説していきます。
ストレッチをする
起床時の首の痛みを改善する方法として、ストレッチが効果的です。
それでは、セルフケア整体が行っている施術を紹介します。
出典:https://selfcareseitai.com/treatment_tag/neck/
これらのストレッチを毎朝起床時に行うことで、首の筋肉をほぐし、血流を促進させることができます。
ただし、無理な力を加えず、痛みを感じる場合にはストレッチを中止しましょう。
日常の姿勢を整える
起床時の首の痛みを改善するためには、日常の姿勢を整えることが重要です。以下にその方法をご紹介します。
まず、正しい姿勢を意識しましょう。デスクワークやスマートフォンの使用などで長時間同じ姿勢を取ることが多いため、首に負担がかかり痛みが生じることがあります。背筋を伸ばし、肩を下げ、姿勢を正しく保つことで首への負担を軽減できます。
また、デスクワークや作業中には、適切な高さのデスクや椅子を使用し、モニターの位置やキーボードの高さを調整しましょう。正しい作業環境は姿勢をサポートし、首の痛みを軽減するのに役立ちます。
さらに、頻繁に休憩を挟むことも大切です。長時間同じ姿勢で作業をすると、首や肩の筋肉が緊張し続け、痛みが生じることがあります。定期的にストレッチや軽い運動を行い、筋肉を緩めることで血行が促進され、首の痛みを軽減することができます。
また、枕の選択にも注意しましょう。寝るときに使う枕は、首と背骨の自然なカーブをサポートするものを選ぶことが重要です。
セルフケアを行う
起床時の首の痛みを改善するためには、セルフケアの方法を取り入れることが重要です。以下にその方法をご紹介します。
まず、温湿布を利用することが効果的です。首に湿布を貼ることで血行を促進し、筋肉の緊張を緩めることができます。痛みのある部位に温かさを与えることで、首の痛みを和らげることができます。
また、首のマッサージも有効です。指を使って優しく首筋を揉みほぐすことで、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進させることができます。ただし、力を入れ過ぎないように注意しましょう。
ストレッチも首の痛みを軽減するために効果的です。首をゆっくりと左右に回す、前後に倒す、耳と肩を交互に近づけるなどの動作を行うことで、首の筋肉をほぐし、柔軟性を向上させることができます。
さらに、姿勢の改善にも取り組むことが重要です。正しい姿勢を保つことで、首への負担を軽減できます。
背筋を伸ばし、肩を下げ、姿勢を正しく保つように心掛けましょう。
セルフケア整体が紹介しているケアもおすすめです。
分かりやすく説明しているので、参考にしてください。
出典:https://selfcareseitai.com/treatment_tag/neck/
整体で施術を受ける
起床時の首の痛みを改善する方法の一つとして、整体院での施術を受けることがあります。整体は、専門家による方法であり、筋肉や関節のバランスを整えてくれます。
整体院では、痛みの原因となる姿勢の歪みや筋肉の緊張を評価し、適切な施術を行います。施術の方法には、指圧やストレッチ、関節の調整などがあります。これにより、筋肉の緊張をほぐし、血液の流れを改善することができます。
整体院での施術は、個々の症状や体の状態に合わせて行われます。また、施術を受けることで身体のバランスが整い、首の痛みが軽減されることが期待できます。
ただし、整体院に通う際には、信頼できる整体師を選ぶことが重要です。資格や経験を持つプロフェッショナルに施術を受けることで、安心して効果的な治療を受けることができます。
整体院での施術は、起床時の首の痛みを改善するための有効な方法の一つです。専門家の手技により、身体のバランスを整え、悩まされている首の痛みから解放されましょう。
まとめ
首の痛みの原因は枕だけではありません。姿勢の悪さや筋肉の緊張、日常生活でのストレスなども影響を与えます。
整体は理想的な姿勢を実現するための方法を提供します。適切な姿勢の維持、ストレッチ、筋肉のバランスを整えるトレーニングなどが実践されます。
首の痛みを改善するためには、まずは自分の姿勢を見直し、正しい姿勢を意識しましょう。また、ストレッチや筋力トレーニングを取り入れて、首周りの筋肉を強化することも重要です。
整体によって全身のバランスを整え、身体の歪みを修正することで、首の痛みの改善や予防が期待できます。ただし、個々の症状に応じて整体師などの専門家のアドバイスを受けることもおすすめです。
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