整体や鍼に行ったあと、何だか具合が悪いなどと感じたことがあるのではないでしょうか?
その症状は、好転反応と呼ばれます。
好転反応には、様々な症状がありますので詳しい好転反応についての説明と実際に症状があった方の口コミについて紹介していきます。
目次
整体後の好転反応とは
好転反応とは、整体や鍼などを受けたあとに身体が正常な状態に戻っていくなかでだるさや痛み、発熱などの症状が現れることです。
治療を行ったときに、今まで滞っていたリンパの流れが良くなります。
リンパの流れが良くなることで、一気に毒素や老廃物が身体中を駆け巡り好転反応の症状が起きるようになります。
好転反応は、回復の証だということです。
好転反応の種類
身体に起こる好転反応は4つの種類に分けられます。
ここでは、好転反応の種類について解説していきます。
弛緩反応
弛緩反応とは、カラダにだるさや発熱、眠気などの症状です。
整体を受けることによって筋肉がほぐれます。
筋肉がほぐれることで、今まで身体に滞っていた毒素や老廃物が血液とともに循環していきます。
血液の流れがよくなり、今まで機能していなかった臓器が活発に活動することで発熱することがあります。
また、整体を受けることで骨格の歪みを矯正することができます。
骨格の歪みを整えることによって今まで筋肉が硬く、交感神経が優位になり緊張していた自律神経はリラックス状態になります。
リラックス状態は副交感神経が優位に働いているので眠気やだるさが出てくるのです。
過敏反応
過敏反応とは、治療後に痛みやかゆみ、頭痛などの症状が出る症状です。
整体などの施術を受けた部分の血行が良くなることで痛みやかゆみに敏感になります。
対策として軽い痛みやかゆみは時間の経過と共に解消します。
痛みやかゆみが強い場合には1度横になってみましょう。
施術後に内出血などの目に見える炎症反応が出ている場合には患部を冷やしましょう。
それでも。炎症反応が消えない場合には医療機関を受診してください。
排泄反応
排泄反応とは、尿の色が濃くなる、下痢やニキビ、吹き出物の症状が出ることです。
排泄と聞くと尿や下痢などの症状を思い浮かべる方が多いでしょう。
この場合の排泄反応とは、尿や便だけではなく老廃物を体外に排泄することを示します。
身体にたまった老廃物は、ニキビや吹き出物として皮膚から排泄されます。
排泄反応がスムーズに行えるように水分の摂取を積極的に行いましょう。
頻尿や下痢によって水分排出量が多くなってしまうため、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があります。
回復反応
回復反応とは、ダルさや吐き気、発熱、生理などの症状が出ることです。
整体を受けた時に、血行が改善され身体の体調が戻っていくときに出てくる症状になります。
対策として、ゆっくり休息を取り身体を休めましょう。
好転反応が出やすい人の特徴
好転反応とは、整体や体のメンテナンスを施術した方は、ほぼ皆さん反応が出ると考えていいです。
実際に好転反応が起こっても、それを好転反応と感じる方は少ないのではないでしょうか。
好転反応が出やすい人の特徴として、回復力が低下しているかたがなる可能性が高いです。
主に好転反応が出やすい方の特徴は以下の通りです。
・初めて施術する方や久しぶりに施術を受ける方
初めて施術を受ける方や施術を久しぶりに受診される方は、身体に老廃物が多くたまっている状態です。
施術をして溜まった老廃物を体外に出そうとした場合に、好転反応が出ますので老廃物の溜まっているかたは好転反応が出やすいです。
・食生活が乱れている方
食生活が乱れている方は好転反応が出やすいです。
特に脂肪分の多い食事や、インスタント食品を多く摂取している場合は添加物など身体に悪影響を及ぼす食材を摂取してしまっています。
これにより、血液やリンパの流れに影響が出ます。
血液やリンパの流れが悪くなることにより、好転反応が強くなります。
・ストレスや疲労、睡眠不足の方
ストレスと疲労というのは免疫力を低下させます。
そして睡眠時間が十分に取れないと十分に体力を回復する事ができない為、回復力や免疫力の低下で好転反応が出る可能性が高まります。
好転反応が出る原因
好転反応は、整体などの身体をメンテナンスした際に体が正常に戻ろうとする症状です。
整体や鍼などで身体が正常に戻ろうとする場合の変化は以下の通りです。
・血行が良くなる
・骨格の歪みが解消する
・リンパの流れが改善される
・自律神経が整う
・筋肉が緩む
これらの変化のために整体や身体のメンテナンスをします。
今まで、不調だった部分が急激に改善されて施術された部分が回復段階で出る症状が好転反応です。
好転反応がひどい場合の対処方法
好転反応は施術した際に、治るために必要な症状ですが辛い痛みを伴います。
ここでは、辛い痛みを和らげる方法を説明していきます。
運動する
ストレッチやジョギングなど軽めの運動をしましょう。
軽い運動をすることで、体を動かすことで身体の老廃物が排出されやすい体質になっていきます。
おすすめの運動としてはストレッチやウォーキングなどの軽度のものです。
ただし、具合が悪すぎる時に運動するのは控えましょう。
症状が出ている場所を温める
痛みなどの症状が出ている部分を温めるのが効果的です。
簡単に温めることができる方法として、タオルを濡らし電子レンジで30秒ほど温めると蒸しタオルができます。
蒸しタオルで患部を3回ほど繰り返し温めることで痛みが和らぎます。
身体を温める食品を摂取する
身体を温める食品を取るのも効果的です。
ショウガやネギ、根菜など身体の内側から温めましょう。
温める食材と一緒に水分もたくさん摂取することで老廃物を排出しやすくなります。
湯舟に浸かる
湯舟に浸かることで身体の代謝を上げることができます。
お風呂に入っている際に呼吸を深く整えましょう。
大きく深呼吸を10回程度行うと効果的です
温かいお風呂に浸かるのではなく、ぬるめのお湯で長い時間入浴しましょう。
好転反応の時にやってはいけないこと
好転反応時にやってはいけない行動があります。
好転反応時に特に気を付けて欲しいことは、身体を冷やさないことを心がけることです。
身体を冷やさないために、身体にある3つの首というのを知っておきましょう。
3つの首は、首、手首、足首です。
この3つの部分は血管が多く通っており、3つの首の温度管理することで体温を保つことができます。
痛みやだるさを感じた時には、患部に焦点をあて処置しようとする方も多いかと思います。
間違った方法で身体を冷やしてしまうと、治癒力を妨げてしまいかねませんので注意が必要です。
また、注意した方がよい行動として好転反応時は熱っぽくなるため、風邪薬を服用してしまう方が多いです。
自己判断で風邪薬を服用してしまうと、逆に回復までに時間を費やしてしまうことになりかねません。
好転反応は自然の回復力に任せるのが1番良いとされていますので、薬を服用したい場合には医療機関の指示を仰いでください。
好転反応が続く期間
好転反応が起こる期間について個人差はあります。
期間については、施術直後に好転反応が出る方もいますが翌日に起こる場合もあります、症状が何度も繰り返したり数日続く時もあります。
好転反応が出やすい人は、好転反応が起こるまで時間がかかったり症状を繰り返したり、好転反応が起こる頻度が高かったりします。
好転反応が起こる前に、自身が好転反応が起こりやすい体質なのか把握しておくことで心構えしておくことが出来るでしょう。
好転反応の口コミ
好転反応は、様々な症状が出るため不安なことが多い方がいると思います。
ここでは、実際に好転反応を経験された方の体験談を紹介していきます。
好転反応の体験談
耳づまりや自分の声が響くようになり、病院に行き、漢方を飲んでいました。初めての症状で不安だったため、調べて鍼と耳治療は相性がよいとのことで伺いました。
薬だけだと不安でしたが、丁寧なカウンセリングを含めて施術いただいたことで精神的な不安は少なくなりました。
次の日に悪くなった?と感じましたが、好転反応(症状が良い方へ転ずるとき、一時的に悪化すること)だったよう。翌日には改善した気がしました。1回の施術で効果を感じました!からだが温かくなったのもよかった!
病院だけだと不安な方、ぜひ選択の一つとして検討されると良いと思います。
(30代 女性)
「好転反応」の辛さ。一度よくなったと思っていた後に、再発したかのような痛みや症状の復活。先生も「好転反応」については、きちんとおっしゃってはいるのですが、こればかりは経験したものでなければ分からない辛さです。
時間との戦い、好転反応との戦い。それはすべて自分との戦いかもしれません。自分の身体を信じることが出来るかということ。
自分の身体を信じられるようになるためには、やはり自分の身体と長い時間の対話(アジャストも含めて)が必要だということかもしれません。
(45歳 女性)
好転反応が良くなった対処法
好転反応とは、身体がびっくりして一見、悪くなったような症状が出ること。
たいてい、3〜4日でおさまることが多い。
好転反応の対策はお水をたくさん飲んで、排出すること。
ファスティング2日目以降に感じたのが、頭痛です。私の場合は比較的軽いものでしたが、人によりかなり痛みが出る場合もあるようです。もし心配なことがあれば、専門家の判断を仰ぎましょう。
眠気は、体を休ませようというサインのひとつです。可能であれば横になって頂き、少しでも身体を休ませるために、激しい運動はお控えください。
通常、少し休んで起きたら治まっていることが多いです。
夏でも寒気を感じるときがあります。
体を温かくして、温かいお飲み物をご飲用ください。
また、もともと冷え性な方は、
冷えを感じる前に靴下や腹巻などで予め冷え予防をしておいてください。
まとめ
好転反応について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
説明を聞いてみると、症状は一時的なものなのだと感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、症状が辛くなったり、好転反応に知識がない人にとっては何か原因があったりと不安に感じるでしょう。
ただし好転反応が起こっている時期の過ごし方や対策という部分では、やっておいた方がよい行動はあります。
今回、説明したことを十分に理解してもらうことで好転反応が起こっている時期の過ごし方の参考にしながら日常生活を送ってみてください。
それでも、辛い症状に悩まされている場合には我慢せず医療機関を受診しましょう。
好転反応は、自分の回復力を信じることが大事ですので時間が経てば必ず治っていくものと理解して、好転反応と上手く向き合っていきましょう。