- 腰が痛いときはどんなストレッチをしたらいいの?
- いろんなところで腰痛ストレッチを聞くけど、何が自分にあってるの?
今回はこのような方に向けた記事です。
腰痛は現代病といっていいほどありふれたものですが、一方でもし自分が腰痛になったときにどのように対処したらよいかはあまり知られていません。
もちろん腰痛ストレッチや腰痛体操をネットで探せばいくらでもありますが、とはいえあなたにあったストレッチをしなければ痛みが悪化する原因になります。
そこで本記事では「絶対にやってはいけない腰痛ストレッチ」をテーマに、腰痛になったときの正しいストレッチ方法についてお話します。
目次
腰が痛いときにやってはいけないこと
腰痛ストレッチや腰痛体操という言葉は巷にあふれていて、テレビやSNSで見かけることも多いと思います。
患者さまとの会話中にも
- テレビで腰痛体操をしてたから、それを実践してる。でも効果はいまいち。
- 腰痛改善・予防のためにストレッチしたら、痛みが悪化した
というお声をよく聞きます。
腰痛をすこしでも良くしようとがんばってるのに、なぜ効果が出なかったり悪化したりするのでしょう?
その原因は大きく3つあります。
- 腰のストレッチばかりしてる
- 腰痛のタイプを無視したストレッチをしてる
- 正しいストレッチの方法を知らず、強引な方法でしてる
身体のためにがんばってることは、とても素晴らしいことです。
あとはその努力に正しい知識を添えてあげるだけで、ストレッチの効果はきっと高まります。
ということで本章では、「腰痛の改善や予防に向けた正しいストレッチの考え方」について解説していきます。
腰が痛いなら腰のストレッチをしない
「痛くても我慢してやらないと!」という考えで腰のストレッチや運動をがんばってる方はとても多いです。
でも残念なことに、痛いところを動かすと痛みが悪化するリスクが高まります。
「痛いところをストレッチする」という考え方はいったんなくしましょう。
よりベターな考え方は「腰にかかる負担をどうやって減らすか」です。
以前の記事で、腰痛になりやすい人は胸まわりと股関節が硬いというお話をしました。
»テストライティング①「腰痛を和らげる方法!腰痛になりやすい人と腰痛タイプも紹介」
たとえば寝起きに立ったままソックスを履くときに腰が痛いとします。その痛みが出る流れは
- 胸を丸める、股関節を深く曲げる可動域がもともとない
- そのうえ寝起きでカラダが余計に硬い
- 動かしやすい腰しかつかえず、痛みが出る
というものです。
なので腰が痛いときに腰をストレッチすることは、残念ながら自分で自分のカラダを痛めつけているようなものですね。
そのようなときは、腰をあまり動かさなくてもソックスを履けるように
- 胸を丸められる可動域をつける
- 股関節を深く曲げられる可動域をつける
ということをすれば、腰への負担は相対的に減ります。
つまり「腰が痛いときは、胸まわりや股関節から無理のない範囲でストレッチをする」が正しい考え方ということですね。
そのあと痛みが和らいできたときに、腰のストレッチをするようにしましょう。
腰痛タイプにあわせてストレッチを選ぼう
一口に腰痛といっても、その種類はさまざま。
- 腰椎すべり症による痛み
- 筋肉のこわばりによる痛み
- 腰部脊柱管狭窄症による痛み
- 腰椎椎間板ヘルニアによる痛み
腰痛は大きく2タイプに分類でき、その分類にあわせた腰痛ストレッチを行っていくべきです。
腰を反って痛いとき
- 腰椎すべり症
- 腰部脊柱管狭窄症
上記が理由の腰痛は、腰を反ると痛みが悪化します。また筋肉がこわばって痛みが出る腰痛もこのタイプです。
このようなときは腰を反ったときにかかるストレスを減らさなければなりません。
そこで「腰を丸めるストレッチ」「胸・股関節を後ろに動かすストレッチ」がオススメです。
腰を丸めることで反ったときに腰にかかるストレスを和らげることができますし、胸・股関節を後ろに動かせるようになるとそもそも腰を反らなくてよくなります。
ただし胸・股関節を後ろに動かそうとしたときに、一緒に腰が反ってしまってはいけません。
専門家に直接アドバイスを受けることが理想的です。
腰を丸めて痛いとき
- 腰椎椎間板ヘルニア
腰のヘルニアは腰を丸めると痛みが悪化します。筋肉のこわばりによる痛みのときもありますね。
このようなときは「腰を丸めたときにかかるストレスを減らす」という考えが正解です。
具体的には「腰を反るストレッチ」「胸・股関節を前に動かすストレッチ」です。
腰を反ることで腰を丸めたときにかかるストレスを和らげることができ、胸・股関節を曲げる可動性がつけば腰を丸める必要性が小さくなります。
このときも胸・股関節をがんばって曲げようとして、一緒に腰が丸まらないように注意しましょう。
ストレッチの正しいやり方
ストレッチには2種類あります。
- 静的ストレッチ
- 動的ストレッチ
静的ストレッチとは筋肉をジワ〜っと伸ばす方法で、動的ストレッチは身体をリズミカルに動かしながら行う方法です。
痛みが落ち着いているなら動的ストレッチでも大丈夫ですが、まだ痛みが残っているなら静的ストレッチがいいでしょう。
静的ストレッチの注意点は以下のとおりです。
- 1回30秒を4セット
- お風呂上がりにすると効果的
- 気持ちいい〜痛気持ちいいぐらいの強度
痛いと感じるまでストレッチをすると、筋肉が引き伸ばされすぎて痛みの原因になります。
劣化して硬くなった輪ゴムをイメージしてみてください。
それを伸ばそうとするとブチッと切れますよね。
筋肉もおなじで、無理に伸ばすと傷つきます。
実際「ストレッチをしたあとに痛みが出た!」という患者さんは多くいらっしゃいます。
腰痛のときにやってはいけないこと
これまで腰痛になったときにやってはいけないストレッチ、正しいストレッチ方法についてお話しました。
ここからは腰痛のときにやってはいけないことをお話します。
強く揉みほぐす
筋肉を強く揉みほぐすのはやめましょう。
というのもカラダに痛みがあるとき、筋肉はカラダを守ろうとして硬くなります。
せっかく筋肉を緩めるためにストレッチをしても、これでは効果半減ですね。
また人は筋肉が硬くなったときに、それを痛みとして感じる生き物です。
肩こりなんてその代表例でしょう。
腰痛があるのに腰の筋肉を強く揉むと、さらに痛みが強くなる可能性があります。
腰に対して過保護になる
腰が痛いからといって、何もしないでずっと横になっておくことは得策ではありません。
できる範囲で普段どおりの生活をしましょう。
というのも、腰に過保護になると痛みが長引いてしまうということが近年わかってきたからです。
なにも30分ウォーキングしなさい、運動をたくさんしなさいといってるわけではありません。
できる範囲の日常生活はいつもどおりすることが、腰痛を早く治すきっかけとなるのです。
まとめ
本記事は「絶対にやってはいけない腰痛ストレッチ」をテーマに
- 腰を痛めたときのストレッチの考え方
- 正しいストレッチの方法
- 腰痛のときにやってはいけないこと
をお話してきました。
腰痛について知り、正しいセルフケアができれば痛みを和らげることができます。
とはいえ、それらはあくまで痛みを和らげるための一時的なものです。
もっと根本的には機能しなくなった筋肉を鍛えていく必要があります。それが当店の強みである
「セルフケア整体」です。
たった15分一緒に筋肉を動かすだけで、より根本的な解決になります。腰痛にお困りのときは、ぜひ当店を頼ってください。