後ろ右側の腰痛が急に出ることで、我慢してしまう人も少なくありません。
急な右側の腰痛は、さまざまな原因から引き起こされる可能性があります。
特に女性の場合、特有の症状や病気が隠れていることが多く、整形外科以外の受診が必要な場合があります。
腰椎や筋肉の問題だけでなく、膵臓や肝臓等の内臓疾患や、下腹部による腹痛や尿管を伴う婦人科系の病気も考えられるため、症状に応じた医療機関への受診が重要です。
早期に適切な診断と治療を受けることで、症状の改善や悪化の防止が期待できます。
今回の記事は、腰の痛みが出た時にどの科を受診すればよいのか、またその原因や注意したいポイントについて説明します。
腰痛は日本国民の多くが経験する症状です。
痛みがあれば、腰痛の原因や具体的な状況、対処法の内容や発生しやすい詳細について注意深く考えましょう。
目次
急に起こる右側の腰痛の症状とは?女性・男性もあり得る原因
急な右側の腰痛は、女性も男性も同じような症状があります。
そこで今回は、腰痛の原因になりやすい7つの点について詳しく解説します。
歩行中
歩いているときに片方の腰が痛くなる時は「骨盤の揺れ」が原因です。
具体的には、痛い方の脚を前に出すと骨盤が外側に揺れやすくなります。
例えば、左側が痛い場合は、左の骨盤が揺れているということです。
買い物で何時間も歩いた後や、ハイキングでたくさんの階段を上ったときに痛みが増すことも考えられます。
この痛みは、長時間歩いたり、階段を上ったりすると強く痛みが伴いやすくなります。
また、片方の脚に体重をかけて立っているときや、片足立ちでバランスを取ろうとする時、急に方向を変えたり、素早く動いたりするときにも痛みが感じられる場合があるでしょう。
症状の中でも腰部脊柱管狭窄症は、腰の骨の間が狭くなって神経を圧迫し、痛みを引き起こす病気です。
特徴的な症状は、歩くと腰が痛くなり、休むと楽になることです。
特に高齢者に多く見られ進行すると、足のしびれや力が入りにくくなることもあります。
運動中
急な腰の痛みは、普段使わない筋肉を急に使ったり、体をひねる運動は片方の腰が痛くなることがあります。
例えば、急激な運動やスポーツで腰を無理な角度に曲げると、急な痛みが生じやすくなる可能性が高まります。
また、慣れない姿勢や動作でも同様に腰に負担がかかり、急な痛みが現れることも少なくありません。
このような急な腰の痛みが起きた場合は、安静にして冷却や温熱治療をすることが大切です。
日常生活では、姿勢や体の使い方に気を配り、急な負荷をかけないように注意することで腰痛を予防することができます。
寝ている間
寝ている時に特定の部位に圧力がかかりすぎると、血流が悪くなり、腰痛の原因になることがあります。
なぜなら、圧迫された部位の血流が妨げられると、酸素や栄養が十分に供給されず、老廃物の排出も滞ってしまうからです。
これが筋肉や組織の酸欠状態を引き起こし、痛みやこりの原因となります。
特に硬いマットレスや不適切な寝姿勢だと、腰や背中に集中して圧力がかかりやすくなるでしょう。
そのため、枕やマットレスだけでなく、敷布団やベッドフレームも見直し、体全体のサポートを改善することが大切です。
例えば、横向きで寝る場合は膝を少し曲げ、仰向けで寝る場合は膝の下に枕を置くなどして、腰の自然なカーブを保つようにしましょう。
これにより、圧力を分散させて血流を促進し、腰痛を予防することができます。
立ち上がる時
座っている姿勢から立ち上がるときに腰が痛む原因は、次の3つが考えられます。
それぞれの原因について、詳しく紹介します。
殿筋が硬直している:お尻が圧迫されて血流が悪くなり、殿筋が凝り固まる
お尻の筋肉である殿筋は、座っていると圧迫され、血流が悪くなることがあります。
腰痛を抱えている方の中には、この殿筋の硬さが原因となっていることが多い傾向です。
例えば、デスクに向かって座って作業していると、お尻が椅子に圧迫されるため、殿筋が緊張して硬くなりやすくなります。
その状態で長時間座り続けると、血流が悪くなり、殿筋が固まってしまいます。
そのため、立ち上がる際に殿筋がうまく伸びず、腰痛を引き起こすことになるのです。
その結果、殿筋が固まってしまい、立ち上がる際にうまく伸びず、腰痛を引き起こすことがあります。
腸腰筋が凝り固まっている:腸腰筋が固まり、立つ際に腰が伸びない
腸腰筋は、長時間座り続けると、筋肉が縮んで硬くなり腰痛を引き起こす原因につながります。
腸腰筋は、背骨の腰の辺りから太ももの内側に張っている筋肉で、身体の上半身と下半身を連結する役割があるのです。
例えば、机に向かって座って仕事をする場合や、車の運転中などがそれに当たります。
立ち上がるとき、腸腰筋は伸びるべきですが、固まった状態の筋肉ではうまく伸びることができず、腰に痛みを引き起こすことも少なくありません。
また、腰が痛くなってから起き上がり、身体を前かがみにして立ち上がると、その痛みがより強く感じられることもあるでしょう。
椎間板に圧力がかかっている:髄核が動かないため、椎間板に負担がかかる
長時間デスクワークの姿勢を続けると腰椎に大きく負担をかけ、椎間板に圧力をかける原因となります。
特にパソコンやスマートフォンを使って画面を見つめることが多いと、自然に姿勢が前かがみになりがちです。
また、長時間の運転仕事も同様の影響を与えます。
デスクワークや運転の間は、姿勢をこまめに変えることや、定期的にストレッチや休憩を取ることが重要です。
さらに、姿勢の悪さが慢性化すると、腰椎や椎間板に損傷が生じ、腰痛の発症リスクが高まります。
そのため、日常生活での姿勢や習慣にも注意を払い、腰痛予防に努めることが重要です。
くしゃみ・咳をする時・深く息を吸う時
深呼吸や咳の際には瞬間的に強い力が加わるため、腰の筋肉に急激な負荷がかかる可能性が高くなります。
なぜなら、体を反らす動作をすると、腰に大きな負担がかかり、これらの状態を悪化させる可能性があるからです。
また、胸を反らすと椎間板に圧力がかかりやすくなります。
腰椎の椎間板は前方に押し出される形になり、椎間板に過度な圧力がかかると変形や損傷のリスクが高まります。
そのため、深呼吸や咳をする際に体を反らさないように注意することが重要です。
また、普段から正しい姿勢を保つことで、これらの負担を軽減し、腰痛の予防につながります。
椅子に座っている時
椅子に座る時間が長いと筋肉や組織が硬くなり、疲れや痛みを感じやすくなる傾向です。
同じ姿勢をキープするので、特定の筋肉が緊張し続け、その部位への血流が低下します。
長時間同じ姿勢を続けると、筋肉や組織に必要な酸素や栄養が不足し、不快感や痛みが生じやすくなります。
悪い姿勢は脊柱や骨盤に負担をかけ、慢性的な腰痛や姿勢の歪みを引き起こすこともあるでしょう。
そのため、長時間同じ姿勢を保つ場合は、定期的に休憩を取ったり、姿勢を変えることが大切です。
さらに、適度なストレッチや体操をすることで筋肉や関節を柔軟にし、血流を改善することができます。
重たいものを持ち上げる時
片手で重い荷物を持ち上げると、体のバランスが崩れ、片方の腰に負担がかかる原因となります。
この負荷が続くと、腰に痛みや不快感が生じる可能性が高くなるのです。
例えば、スーパーマーケットで買い物しているとき、バッグやかごに入れた商品を片手で持ち上げると、体の片側に負荷がかかります。
片方の腰に負担がかかる動作を長く続けると、腰の筋肉や構造にストレスがかかり、痛みや不快感が生じやすくなるのです。
また、姿勢や体のバランスも影響を受けるため、腰の痛みが慢性化することもあります。
そのため、買い物や荷物を運ぶときには、両手を使ってバランスよく荷物の重さを分散させるなど、腰への負担をできるだけ減らす工夫が必要です。
急に右側だけ痛みの出る腰痛の原因と女性特有の病気
急に右側だけに痛みが出る腰痛は、女性特有の病気が原因の可能性があります。
ここからは、右側の痛みが起こりやすい腰痛の症状や女性がなりやすい病気について紹介します。
骨盤の不調
骨盤が左右に傾くと、片側の腰が痛むことがあります。
これは、骨盤の不均衡が背中や腰の筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こすからです。
特に女性は妊娠中や出産後、ホルモンの影響や子宮の成長を受けると骨盤が変形し、戻りづらくなります。
これが女性の腰痛や姿勢の問題を引き起こす原因となり、特に生理周期や生活習慣も骨盤周りの筋肉に影響します。
女性の場合は、適切な運動やストレッチ、姿勢の改善、骨盤矯正を整体院や整骨院で受けることが重要です。
これによって、骨盤の位置やバランスを整え、腰痛や姿勢の問題を軽減できるでしょう。
骨の脆弱性
骨粗しょう症は、特に更年期以降の女性に発症しやすく、腰や背中の痛みなどの症状が多い疾患です。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンが減少し、骨にカルシウムが蓄積されにくくなります。
閉経後はエストロゲンの分泌が減少するため、骨粗しょう症のリスクが高まるのが原因です。
具体例を挙げると、更年期の女性が日常生活で腰を曲げる動作は、背中や腰に不快感を感じることがあります。
また、腰の痛みが慢性的になり、立ち上がったり、長時間座ったりすると痛みが増すことがあるでしょう。
さらに、骨粗しょう症が進行すると、骨折のリスクが高まり、特に腰椎圧迫骨折が起こりやすくなるので注意が必要です。
骨を丈夫にするために、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素を積極的に取りましょう。
また、女性は40歳を過ぎたら、症状がなくても定期的に骨密度検診を受けることが大切です。
筋筋膜性腰痛
筋・筋膜性腰痛は、基本的に腰周辺の筋肉が疲れて痛むことです。
初めは、軽い痛みや疲れを感じ、腰がこったりだるく感じたり、重苦しい感覚があります。
この痛みは、デスクワークや長時間の立ち仕事など、腰に負荷がかかる職業や生活習慣が影響します。
特に、座りっぱなしや立ちっぱなしの仕事をしている人や、腰に重い荷重がかかる仕事をしている人に多く見られます。
坐骨神経の痛み
坐骨神経痛の主な症状は、片側の腰から足にかけての鋭い痛みやしびれです。
この痛みやしびれは、まるで電気ショックを受けているような感覚があります。
例えば、お尻からふくらはぎにかけてピキーンと痛んだり、お尻や太もも裏、ふくらはぎが痺れたりする痛みを感じる場合は、坐骨神経痛の可能性があります。
この症状を放置すると、排尿障害などの深刻な神経症状が進行し、手術が必要になる場合もあるので注意が必要です。
腰の椎間板ヘルニア
腰の椎間板ヘルニアは、通常は腰全体に痛みが広がりますが、時には片側に症状が集中することがあります。
神経を圧迫することで、腰から足にかけての痛みやしびれが生じやすくなり、その痛みは片側に偏ることも少なくありません。
腰やお尻から始まる痛みがあり、太ももや下腿部、足先まで広がることがあります。
この痛みは、鈍痛やピリピリ感、電気が走るような感覚として現れたり、足の筋力が低下したり、感覚が鈍くなることがあります。
腰の変形性脊椎症
腰部変形性脊椎症によって、片側だけが痛むことがあります。
この疾患では、腰の骨が加齢とともに変形し、腰痛を引き起こすことも少なくありません。
腰が冷えると痛みが悪化し、お尻から腰、足の後ろまで広がることがあります。
加齢による骨の変形や軟骨の劣化が進行する中で、特定の動作や姿勢が片側の腰部に負荷をかけ、痛みを引き起こしやすくなるのです。
例えば、重いものを片手で持ち上げたり、反復的な動作をしたりすることで片側の腰に負担がかかり、痛みが生じることがあります。
また、女性の中高年で更年期障害のある方は特に、変形性腰椎症になりやすいのも特徴です。
右腰後ろが痛くなる場合は何科の診療?腰痛以外に関連する病気を紹介
右腰の後ろが痛む場合、どの科を受診すべきか迷うことがあります。
腰痛の原因となる他の病気についても紹介します。
腎臓の問題:泌尿器科を受診
腎臓が腫れると、脇腹と背中の中間にある右腰に痛みが出ることがあります。
主な原因として以下の病気が挙げられます。
- ・尿路結石
- ・腎盂腎炎
- ・腎梗塞
- ・腎臓がん
これらの病気は通常、鋭い痛みを引き起こし、尿路結石の場合は特に夕方から早朝にかけて痛みが強まることが多い傾向です。
この痛みは位置によっては急激に悪化することもあり、症状が強い場合は、すぐに医師の診察を受けることが推奨されます。
特に、尿に血が混じる、発熱や悪寒が伴う場合は、重大な合併症の可能性もあるため、迅速な治療が必要です。
中でも、腎盂腎炎は、腰痛と吐き気が同時に起こることがある病気です。
例えば、急に腰の痛みが強くなり、同時に吐き気や発熱が現れる場合、腎盂腎炎の可能性があります。
この病気は腎臓の感染症であり、放置すると重篤な状態になることがあるため、早期に内科や泌尿器科を受診しましょう。
腎臓の感染症状が出たらすぐに医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。
適切な診断と治療を受けることで、痛みの緩和や病気の進行を防ぐことができます。
肝臓の問題:消化器内科を受診
腰の右側が痛むときは、肝硬変が原因かもしれません。
肝硬変とは、肝臓が何度も傷つき硬くなり、機能が低下する病状です。
このため、肝臓の働きが弱まり、他の臓器にも悪影響を及ぼし、深刻な健康問題が起こる可能性があります。
例えばお酒をたくさん飲むと、肝臓に負担がかかりやすくなったり、また、肥満や過体重も肝臓に影響を与えたりする可能性があります。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほど、病気が進行するまで症状が現れにくいため、問題が進行する前に気づくことが難しいでしょう。
そのため、アルコールの量を控えたり、脂質の多い食事を控えたりすることが大切です。
女性特有の問題:婦人科を受診
子宮筋腫や子宮内膜症、月経前症候群(PMS)が原因で右腰後ろが痛む場合、激しい痛みやぎっくり腰のような痛みを感じやすくなります。
例えば、生理前に右腰の鈍痛や突然の激痛が生じ、日常生活に支障をきたすことがあります。
また、生理周期の変化やホルモンの影響で右腰部が特に敏感になることも多いでしょう。
PMSが進行すると、症状がますますひどくなり、腰痛だけでなく全身の不快感や倦怠感も現れることがあります。
これらの症状が長く続く場合や不妊などの問題がある場合は、早めに医師の診察を受けることが重要です。
右側が急に痛い女性向け!腰痛で原因を探す方法【診察・診断方法を紹介】
急に右側が痛む女性向けに、腰痛の原因を探す方法をご紹介します。
診察や診断方法まで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
医師による検査
痛みの場所、強さ、タイプ(鋭い痛み、鈍い痛みなど)、そして何が痛みを悪化させたり和らげたりするかを確認します。
医師の検査では、通常、次のような手順で行います。
検査①問診
十分な問診には30分から1時間ほどかかり、医師には豊富な知識と経験が必要です。
しかし、現実には病院側の都合で一人の患者に多くの時間を割いたり、経験豊富な医師を常に配置することは難しくなります。
そのため、医師任せにせず、患者自身が積極的に診察に協力することが大切です。
腰痛で病院に行く前には、次のことを心がけると良いでしょう。
症状のメモ
- ・痛みの場所(例:右腰の後ろ)
- ・痛みの強さ(例:10段階で5)
- ・痛みのタイプ(例:鈍い痛み、鋭い痛み)
- ・痛みを増減させる要因(例:立ち上がると痛みが増す、横になると楽になる)
- ・痛み以外の症状(例:しびれ、力が入らない、発熱)
- ・持病や過去の腰痛の病歴(例:以前椎間板ヘルニアと診断されたこと、糖尿病の持病がある)
- ・生活習慣や職業(例:デスクワークで長時間座っている、重い荷物を持つことが多い)
これらの情報を事前にまとめておくと、問診がスムーズになり、医師も正確な診断をしやすくなります。
例えば、「普段はデスクワークをしており、長時間座りっぱなしです」と具体的に伝えることで腰痛の原因を突き止めることができるでしょう。
検査②理学的検査
理学的検査とは、視診、打診、触診の3つの方法で身体を調べることです。
これらの方法を使って、体を見たり、叩いたり、触ったりします。
それぞれの方法について、詳しく説明します。
①視診(ししん)
視診では目で見て、腰の腫れ、こぶ、赤み、あざ、傷などを確認し、姿勢や動きも観察します。
また、患者の姿勢や背骨のカーブ、歩き方、立ち上がるときの動作、体の動かし方などを観察して、異常がないか確認する方法です。
②打診(だしん)・触診(しょくしん)
打診や触診は患部を手で触れたり叩いたりして、筋肉や骨の状態、痛み、熱感などを調べる方法です。
骨の変形、筋肉の衰え、腰の熱感、押したり叩いた時の痛み(圧痛)などを確認します。
検査③神経学的検査
神経学的検査は、腰の神経の働きを調べるための検査です。
この検査では、ラセーグ・テストと反射検査の2つの方法を使います。
それぞれの方法について詳しく説明します。
ラセーグ・テスト(SLRテスト/坐骨神経伸展テスト)
ラセーグテストとは、腰の神経に問題があるかどうかを確認する検査です。
患者さんが仰向けに寝た状態で、膝を伸ばしたまま片足を持ち上げます。
医師は患者さんの足を持ち上げたまま数回引き上げ、痛みがあるかどうかを確認します。
通常、足を持ち上げた角度が約30〜70度の間で、坐骨神経に痛みが出ることがあります。
反射検査
反射検査は、神経の働きや異常を調べる方法です。
腱反射や異常反射を確認して、神経の問題を見つけます。
例えば、膝の腱反射を調べるときは、医師が膝の腱を軽く叩きます。
正常なら足が自然に曲がるところ、反射が鈍いと反応が遅れたり、全く反応がないことがあります。
X線やMRIなどの検査
上記の検査に加えて、必要に応じてMRI・レントゲン・CTスキャンの追加検査も行われます。
それぞれの検査方法について詳しく解説していきます。
画像診断
腰痛を検査する際には、次のような方法があります。
- ・MRI
- ・レントゲン
- ・CTスキャン
これらの検査は、腰痛の原因や深刻な問題を調べるのに役立ちます。
MRIは、筋肉や神経の細かな状態を見るのに使われ、椎間板ヘルニアや神経の圧迫などを見つける検査です。
対してレントゲンは骨の問題や骨折を見つけるのに使い、CTスキャンは骨と筋肉の両方の詳しい画像を提供します。
これらの結果をもとに、適切な治療法やケアの計画が立てられます。
血液検査
血液検査は、体内の炎症や感染症、内臓の機能状態を調べる方法です。
赤血球の数やヘモグロビンの量を測定することで、貧血や鉄欠乏症を調べることができます。
また、白血球の数や種類を確認することで、炎症や感染症を検出するのです。
さらに、肝機能検査では肝臓の異常や疾患の兆候を見つけ、腎機能検査では腎臓の状態を評価します。
尿検査
尿検査は、尿の状態を見て、腎臓や膀胱の問題を調べる方法です。
尿路結石や腎臓病を見つけるのに役立ちます。
具体的には、尿中のタンパク質や糖分を測定して、腎臓の働きや糖尿病の可能性を調べることが可能です。
また、赤血球や白血球の数や形を調べて、尿路感染症や腎臓炎の有無をチェックします。
さらに、尿中に結晶や沈殿物があるかどうかを見て、尿路結石や膀胱の炎症などの問題を発見しやすくなります。
筋電図検査
筋電図検査は、筋肉と神経の働きを調べる方法です。
神経の信号の伝達障害や筋肉の問題を見つけるのに使われます。
具体的には、神経が筋肉に信号を送る際の伝達速度や強さを測定し、神経の伝達障害や筋肉の異常を確認することが可能です。
神経の障害によって筋肉の動きが鈍くなる場合や、筋肉が正常に収縮しない場合など、節電図検査は最適な検査方法となります。
超音波検査
超音波検査は、体内の臓器や血管を音波で見る方法です。
特殊な機器を使って音波を送り、その反射波を画像化します。
腎臓や肝臓、子宮、胎児などの内部を調べ、異常を見つけることが可能です。
例えば、腎臓の結石や腫瘍、肝臓の脂肪蓄積や腫瘍、子宮内膜症や卵巣の嚢腫などがわかります。
また、血管の異常や血流の速さ、心臓の弁の動きを調べるのにも最適です。
急に痛い!右側の腰痛に悩む女性のための治療方法
急な右腰痛でお悩みの女性に向けて、治療方法を紹介します。
さまざまな選択肢がありますので、症状に合わせて選んでみてください。
医薬品治療
腰の痛みを和らげるために使われる薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩剤で等です。
それぞれの治療法には、次の成分や効果があります。
痛み止めの薬
(鎮痛薬) |
成分 | 商品名 | 効果 | |
ロキソプロフェンナトリウム | ロキソニン® | 鎮痛
解熱 抗炎症 |
||
アセトアミノフェン | カロナール坐剤100(他200・500) | 解熱
鎮痛 |
||
オピオイド | モルヒネ | モルペス®
MSコンチン® |
呼吸困難に効果的 | |
オキシコドン | オキノーム®
オキシコドン内服液® |
非常に強い鎮痛効果 | ||
ヒドロモルフォン | ナルサス®
ナルラピド® |
|||
フェンタニル | ワンデュロ®
フェントス® |
|||
トラマドール | トラマール®OD | 神経障害性疼痛に効果的 | ||
抗不安薬 | エチゾラム | デパス® | 筋肉の収縮による頭痛を和らげる
(※腰痛症の他にも頸椎症に効果的) |
|
ジアゼパム | セルシン®
ホリゾン® |
腰痛などの痛みや不安を和らげる
(※心身症における腰痛症に効果的) |
||
ジアゼパム | セルシン®
ホリゾン® |
腰の痛みや不安の軽減が期待できる
(※心身症における腰痛症に効果的) |
||
抗うつ薬 | アミトリプチリン | トリプタノール® | 神経障害による痛みに効果的 | |
デュロキセチン塩酸塩 | サインバルタ® | うつだけでなく痛みにも効果的な薬 | ||
筋弛緩薬 | エペリゾン塩酸塩 | ミオナール® | 血流を改善する薬
筋肉をリラックスさせる薬 |
|
チザニジン塩酸塩 | テルネリン® | 脊髄のα2受容体に作用して筋肉の緊張を緩和する薬 | ||
クロルフェネシンカルバミン酸エステル | リンラキサー® | 脊髄に作用し筋肉の緊張を和らげる | ||
ビタミン剤 | ビタミンB1、B6、B12 | ビタミンB群 約90日分(FANCL) | 腰痛の改善
肩こりの緩和 神経痛の緩和 末梢神経の修復 |
|
ビタミンEx | ネオビタミンEX(クニヒロ) | 目の疲れ
肩こり 腰の痛み等 |
||
漢方薬 | 当帰四逆加呉茱萸賞生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) | 「クラシエ」当帰四逆加呉茱萸賞生姜湯顆粒 | 頭痛
腰痛 冷え性 しもやけ 体の冷え |
|
芍薬甘草湯(しゃくやくかんそうとう) | 「クラシエ」漢方芍薬甘草湯エキス顆粒 | 筋肉の急なけいれん | ||
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん) | 「クラシエ」漢方牛車腎気丸料エキス錠 | 頻尿
排尿困難 腰痛 しびれ むくみ 頻尿や排尿困難 足腰の痛み |
||
八味地黄丸(はちみじおうがん) | ツムラ八味地黄丸エキス顆粒 医療用 | 腰痛
坐骨神経痛 下半身の冷え 下半身のしびれ だるさ疲れ等 |
表でご紹介した腰の痛み止めは、飲み薬以外にも皮膚に塗るタイプがあります。
塗るタイプは胃に負担をかけずに痛みを和らげるため、塗るタイプの鎮痛剤も試してみるのも良いでしょう。
注射治療
腰痛の治療では、ステロイド注射や神経ブロックが使用されることがあります。
- ・神経ブロック:神経の痛みを一時的に遮断する
- ・ステロイド注射:炎症を抑えて腫れや痛みを和らげる
ステロイド注射は、痛みや腫れを和らげるために使われる手法です。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアによる激しい腰痛や坐骨神経痛の場合に、炎症を抑えるために行われます。
この注射は、患部に直接投与され、痛みの原因となる炎症を軽減します。
一方、神経ブロックは、神経を一時的に遮断して痛みを和らげる手法です。
たとえば、腰痛や頸部痛の治療において、神経根ブロックが行われます。
腰部神経根ブロックでは、腰椎椎間板ヘルニアによって圧迫された神経根からの痛みを和らげるために使用することが可能です。
このブロックでは、局所麻酔やステロイドなどの薬物が神経周囲に注入され、神経の活動が一時的に抑制されます。
リハビリテーション
腰痛治療には、物理療法やエクササイズが用いられます。
これらは筋力を増強し、体のバランスを整え、姿勢を改善して再発を予防するのに最適です。
- ・電気療法: 電気で筋肉を刺激して痛みを和らげたり、血流を改善する
- ・寒冷療法: 冷やして腫れや痛みを軽減する
- ・光線療法: 特定の光を使って痛みや炎症を軽減し、治癒を促進する
- ・温熱療法: 温めて筋肉をリラックスさせ、血行を促進して炎症を和らげる
- ・脊椎牽引療法: 脊椎を引っ張り、圧力を減らして腰痛を和らげる
患者一人ひとりの状況や健康状態に合わせて、治療の適切な時期や方法を検討する必要があります。
また、治療法を受ける際には、専用の装置や技術を適切に使用し、医師や専門家の指導のもとで行うことが大切です。
手術治療
「他の治療法が効かないほど症状がひどい場合」や「病気の状態がとても重い場合」には、手術が必要になることがあります。
具体的には、椎間板ヘルニアの手術や脊椎固定術などが行われます。
例えば、椎間板ヘルニアの手術を受ける際には以下の手順が一般的です。
- ①患者は局所麻酔を受ける
- ②医師は内視鏡を用いて椎間板ヘルニアの位置を確認
- ③適切な位置にアクセスするために、小さく切開する
- ④内視鏡を挿入し、ヘルニアを摘出する
- ⑤摘出が完了したら、切開を閉じ、絆創膏を貼りる
- ⑥患者は覚醒して安定した状態になるまで観察する
このような手順で、局所麻酔下でのPED手術が行われ手術後には、一定期間経過観察が重要です。
順調な場合は、自宅で日常生活を再開できますが、手術後は身体に負担がかかるため、医師の指示に従い、適切なリハビリや安静が必要となります。
女性の急な片側腰痛、受診のタイミング
急な激しい腰痛が出ると、それは脊椎だけでなく、内臓や婦人科系の問題からも起こる可能性があります。
片側だけ腰痛が出る場合は、腎臓結石や膀胱炎、卵巣のトラブルが原因の場合も考えられます。
この症状が出ると痛みがひどくなり、尿の色や頻尿などの症状も現れやすいのが特徴です。
また、慢性的な腰痛も、脊椎だけでなく、内臓疾患や婦人科の問題からも来ることがあるでしょう。
子宮内膜症や卵巣の嚢腫などがその例です。この場合、痛みは通常、生理周期に関連して悪化します。
特に消化器系や腹部の問題、腰椎椎間板ヘルニアも慢性的な腰痛の原因となる可能性があります。
その際には、整形外科だけでなく、内科や婦人科の専門医にも早めに相談することが大事です。
当院なら右側腰痛の女性も安心して相談対応が可能
当院は「(株)セルフケア整体院」として、頭から腰、足の先までの全身の悩みに対応しています。
腰痛予防に効果的な動画や、施術を受けたお客様の声、当院の情報をご紹介します。
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当院で腰痛治療を受けたお客様の声
右側の肩や膝の痛みが原因で腰痛に悩むお客様に、当院で治療を受けた経験や、治療後の感想を紹介します。
一度の施術で変わりました!すごく痛かったのが、少しだけの痛みに変わりました!!(佐々木法子さん)
右ひざの痛みと、腰痛で整形外科へ通院し、変形性膝関節症と診断されました。 手術はしていませんが注射を打ったこともあります。
Youtubeを観ていて、とても納得できたのでこれは受けるしかない!と思い、セルフケア整体に行くことを決めました。
施術中から嘘みたいに、どんどん痛みが減っていき、全く予想もしていない部分の施術で、歩く時の痛みが軽くなりビックリです。
手の支えがないと無理だった正座も、手を使わずにできるようになりました。
一度の施術で、すごく痛かったのが、少しの痛みに変わりました! セルフケア整体が気になっているなら、是非!!
肩・腰がとっても楽になりました!自分に合ったセルフケアも教えていただき感謝です!(岩崎りかさん)
右肩の痛みでマッサージや整体へ2年ほど通い、良くなっては、またすぐに痛むという状況を繰り返していました。
最近は右肩だけでなく腰にも痛みがあり、疲れがたまると両膝まで痛くなるので悩んでいました。Nobu先生の動画を観てこの指導を直接受けたいと思い、セルフケア整体に行くことにしました。
まず15年程前に足首捻挫をしていたことなど、細かく過去の経緯も含めて、丁寧にカウンセリングしてもらいました。
施術を受けたことで、肩、腰の痛みの原因が、手首とわかり意外でビックリしました。
これまで何年も続いていた痛みが短時間で消えたことも嬉しかったです。
動画だけではわからなかった、自分に合ったセルフケアや順番を指導してもらえたので、施術を受けて本当に良かったです。
ありがとうございました!!
当院のアクセス方法・案内情報
当院の「セルフケア整体」は、東京都と福岡県にそれぞれ2店舗あり、お住いの地域に合わせて選ぶことが可能です。
以下は、店舗情報の一覧になります。
セルフケア整体 | 住所 | アクセス | 電話番号 | 受付時間 | 営業日 | お問い合わせ |
新宿店 | 東京都新宿区百人町1-5-4 東都ビル502 | 新宿駅(JR線)3番出口より徒歩7分 | 03-6825-0540 | 9:00~20:30 | 年中無休 | 店舗検索・予約 |
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まとめ:腰痛や足の痛みは整形外科が対応!他の症状も見逃さずに
今回は、腰の痛みが出た時にどの科を受診するべきか、特に女性特有の原因や注意点について紹介しました。
右側に急に起こる腰痛は、日常生活の中で歩行中や運動中に引き起こされることが多く、その原因はさまざまです。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、筋肉の緊張などが考えられます。
重い荷物を持ち上げた際に腰に激痛が走り、右脚に痺れが出る場合は、整形外科を受診することが大切です。
また、長時間の歩行や立ちっぱなしで腰痛が悪化し、休むと痛みが和らぐ場合も脊柱管狭窄症の可能性があります。
姿勢の悪化や長時間の座り作業も腰痛の原因となるため、注意が必要です。
急な腰痛は脊椎だけでなく、内臓や婦人科系の問題からも引き起こされることがあり、腎臓結石や卵巣のトラブルが原因の場合もあります。
また、慢性的な腰痛も、子宮内膜症や消化器系の問題が隠れている場合もあり、早めに専門医に相談することが重要です。
特に、急に激しい痛みや痺れ、尿の異常(血尿や頻尿)などの症状が出た場合は、速やかに受診する必要があります。
腰の症状で定期的に痛みが現れる場合や、生理周期に関連して悪化する痛みがある場合も、早めに専門医に相談してください。
急な痛みで不安になりがちですが、腰痛の症状や痛みの程度に応じて適切な科を受診することが大切です。
複数の痛みや症状がある場合は、総合病院の専門外来の受診を検討するのが良いでしょう。
腰痛が現れた際は、整形外科だけでなく、内科や婦人科の専門医にも相談し、正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。
早期の受診が症状の悪化を防ぎ、早期の回復につながるでしょう。
もし病院での治療が思うように効果がない場合、当院のウェブサイトにある概要情報をチェックしてみるのがおすすめです。
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