「左側の腰が痛いけど何科に行けば良いんだろう?」
「腰の左側だけが痛いのは何かの病気?」
「腰全体じゃなくて、左側の腰が痛いのはなんでだろう?」
こんなお悩みはありませんか。
今回ご紹介する「左側の腰の痛み」は、身体の歪みからくる腰痛や、神経や靭帯が損傷していることにより起こる腰痛など様々な原因があります。
また、人の身体の左側の腰部分には様々な内臓があります。ただの腰痛だと痛みを我慢してしまい、実は内臓の疾患だったなんてことも。
この記事では、左側の腰に痛みが出る原因や症状、病院は何科を受診すれば良いのかを紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
目次
左側の腰の痛みの原因が内臓の場合
人の身体の左側には、胃や膵臓、腎臓など様々な臓器があります。これらの臓器の疾患が原因で左側の腰に急に痛みが生じる場合があります。
この章では「胃・膵臓・腎臓」の疾患があった場合に、左側の腰に痛みが出る病気をご紹介します。記事を読んで該当する場合は、早めに専門家の先生にご相談ください。
胃の病気
筋肉の袋でできている胃は身体の左側にあり、食べ物を蓄えたり消化したりして、十二指腸へ運ぶ働きがあります。
胃の入口には、食べ物を逆流させない「噴門」。出口には消化した食べ物を少しずつ十二指腸へ運ぶ「幽門」があります。
胃に炎症や疾患があった場合、左側の腰に痛みが生じることがあります。主な胃の病気を紹介しているので、参考にしてください。
1、胃炎
胃の粘膜が炎症することを胃炎といいます。
喫煙や暴飲暴食などで、胃液が過剰に分泌され胃の粘膜が炎症を起こします。
また、過剰にストレスを受けた場合は、自律神経が乱れて身体のバリア機能が低下し、胃の働きが悪くなることにより、胃炎を引き起こしてしまうでしょう。
胃炎の症状は
- 腹痛
- 嘔吐や吐き気
- 食欲不振
などがあります。また、人によっては左側の腰に痛みが生じるでしょう。
※自律神経とは、血液循環や呼吸、消化などを調節している神経。人が意識をしていなくても呼吸ができたり、食べ物の消化ができたりするのは、自律神経が活動してくれているおかげです。
2、胃潰瘍
細菌(ピロリ菌)が胃粘膜を弱らせることが原因で、自分の胃酸によって胃の中の壁が荒れて、傷ができることを胃潰瘍といいます。
また、ストレスや暴飲暴食が原因で胃潰瘍になることがあるので、適度な運動や半身浴などを日常から取り入れ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。
胃潰瘍の症状は以下があげられます。
- 上腹部の痛み
- 嘔吐や吐き気
- 吐血や血便(下血)
胃潰瘍ができる場所によっては、左側の腰に痛みがでます。
※血便は原因となっている部位によって色が違い、下血とは黒色の便のこと。
※ピロリ菌とは、「ヘリコバクター・ピロリ」といい、胃の中に生息している細菌のこと。
3、胃がん
胃の粘膜の細胞が、がん化したものを胃がんと言います。
喫煙や飲酒、ピロリ菌や塩分過多などが原因で胃がんが発生することが多く、症状がほとんどないまま進行していきます。重症化すると以下の症状が現れるでしょう。
- 嘔吐
- 吐血や下血
- 体重減少
胃がんの進行具合や位置によっては、左側の腰に痛みが生じます。
胃がんは胃カメラ検査で発見できるので、喫煙や飲酒をしている人は、健康診断などで胃カメラ検査を受けてみることをおすすめします。
膵臓の病気
膵臓は胃の裏側(背中側)にある細長い臓器で、消化酵素(膵液)や血糖値を下げるインスリン、血糖値を上げるグルカゴンを作り出して分泌する役割があります。
膵臓の病気が原因で左側の腰に痛みが生じるケースを3つご紹介します。
1、膵炎
膵炎には急性膵炎と慢性膵炎があります。
通常であれば目的の臓器で作用するはずの膵液が、膵臓内で作用してしまい、急に炎症をおこしてダメージを与えてしまうことを急性膵炎といいます。
また、長い間膵臓に炎症を繰り返し起こしたことにより、組織が壊されて膵臓の機能を失ってしまうことを、慢性膵炎といいます。
どちらもアルコールや胆石が原因で発症することが多く、上腹部や背中、左側の腰に痛みが生じることがあります。
胆石とは
肝臓では「胆汁」という消化液が作られ、胆汁の成分が固まってできた結石を胆石といいます。
胆石と膵炎の関係
胆汁を運ぶ管を「胆管」といい、膵液を運ぶ管を「膵管」といいます。
胆管と膵管は十二指腸へ運ぶ道で一つになる部分「十二指腸乳頭部」があります。
十二指腸乳頭部で胆石が詰まってしまうことがあるため、膵炎の原因のひとつに胆石があります。
2、膵石症(膵管結石)
膵臓で作られた膵液は膵管を通って他の臓器へ運ばれます。
膵石症は慢性膵炎の人に起こりやすく、膵臓が繰り返し炎症を起こしたことにより、膵臓の機能が低下し、膵管が細くなったり硬くなったりして膵液の通りを悪くします。
膵液の流れが悪くなることにより、膵管や膵臓中に結石ができることを膵石症といいます。
症状は膵炎と同じで、上腹部や背中、左側の腰に痛みが生じるでしょう。
3、膵臓がん
膵臓がんは膵管(膵液が通る管)に発生することが多く、初期症状がほとんどないため、ある程度がんが進行してから、腰から背中にかけての痛みや腹痛などの自覚症状が出てくるでしょう。
他にも黄疸(身体や白目が黄色くなる)や体重減少などがあります。
また、糖尿病を患っている人は、悪化したり糖尿病ではない人が、急に糖尿病になったりすることがあります。これは膵臓の機能が低下していることにより、血糖値のコントロール(インスリンやグルカゴン)ができないことから糖尿病の症状が出ることがあります。
腎臓の病気
腎臓は左右の腰の少し上に一つずつあり、血液中の余分な塩分や老廃物をろ過し、尿として体外へ排出してくれる働きがあります。
また、身体に必要な成分は排出せずに、体内へ戻してくれる大きな役割があります。
腎臓が原因で左の腰に痛みが生じる病気を紹介するので、参考にしてください。
尿管結石
尿管は腎臓から膀胱へ尿を運ぶ管のことで、腎臓に何らかの原因でできてしまった結石のことを尿管結石といいます。
尿管結石が尿管を通過する際に詰まることで、下腹部や腰周辺に激しい痛みが現れます。
腎盂腎炎
腎盂とは腎臓内の尿が溜まるところです。腎盂に細菌が感染し腎臓まで炎症することを腎盂腎炎といいます。急性の場合は高熱や悪寒、腰に痛みが生じるでしょう。
慢性は自覚症状がなく、尿の色が薄くなることや、夜間の多尿などがあげられます。
腎梗塞
腎臓にある動脈が詰まる事を腎梗塞といいます。
心臓でできた血の塊が腎臓の動脈で詰まってしまうことや、腎臓の動脈に血管のコブができて詰まってしまうことが原因。
症状は急な腹痛や腰痛などがあげられます。
左側の腰の痛みの原因が婦人科系の場合
女性の卵巣や卵管、子宮などは腰周りにあるため、婦人科系の疾患などが原因で左側に痛みが生じる場合があります。
月経痛がひどい人や、急に腰の左側または右側などに痛みが生じるなど、婦人科系の要素が原因で腰痛を引き置き起こしている場合は、早めに産婦人科で検査をしてもらいましょう。
この章では婦人科系が原因で、左側の腰に痛みが生じる病気を紹介します。
月経痛
月経は、不要になった子宮内膜を体外へ排出する際に「プロスタグランジン」という物質が作られます。
プロスタグランジンが作られると、子宮が激しく収縮するため下腹部や腰に痛みが生じます。
また、血管が収縮する作用もあるため、血流が悪くなり身体が冷えやすい状態となることにより、腰痛を引き起こすことも考えられます。
子宮筋腫
子宮筋腫とは、子宮の壁にできる腫瘍のことで、良性であることが多くがんではありません。
30歳以上の女性の20%~30%が発症していると言われています。
症状が無い場合が多く、筋腫が大きくなると月経が10日以上続いたり、月経の量が多く塊のようなものが出たりなどがあります。
筋腫が左側にできていている場合や、大きくなって左の腰を圧迫することにより、左側の腰に痛みが出るでしょう。
引用:子宮筋腫|公益社団法人 日本産科婦人科学会 (jsog.or.jp)
子宮内膜症
子宮内膜は、子宮の内側にある組織のことで、作られた子宮内膜は月経時に経血となって体外へ排出されます。
子宮内膜が何らかの影響で子宮内に大量に作られたり、子宮以外のところで作られたりすることを子宮内膜症といいます。
子宮内膜症となった場合は、経血となって体外へ排出することができず、体内に留まってしまいます。
症状は、強い生理痛や不正出血、不妊など。
子宮内膜症の発症場所によっては、左側の腰に痛みを感じたり、安静にしていても痛みを感じるでしょう。
左側の腰の痛みの原因が神経を圧迫している場合
腰周辺の神経が圧迫されたり、刺激されたりすることにより腰に痛みが伴うことがあります。
人の身体は複雑で、意外なところで神経が繋がっています。
左側の腰に痛みを感じる原因となる、神経を圧迫している症状を4つ紹介します。
坐骨神経痛
坐骨は背骨の一番下にあり、骨盤の中心に位置しています。坐骨神経は人の身体で一番太く、腰から足にかけて伸びています。
坐骨神経がなんらかの理由で刺激されたり、圧迫されたりすることで痛みが生じることを坐骨神経痛と言います。
腰やお尻、太ももから足先にかけてビリビリとした痛みが急に現れるでしょう。
坐骨神経痛の原因としては「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」などが考えられます。
「坐骨神経痛のについて」の記事はこちら⇒坐骨神経痛、ぎっくり腰など腰の痛みに悩んでる人へ | セルフケア整体 – 身体や関節の痛み・症状改善 (selfcareseitai.com)
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎とは仙骨(お尻あたりの骨)から上に続く5つが腰椎です。
腰椎には骨と骨の間にクッションのような役割をする「椎間板」があります。
椎間板がなんらかの影響で負担がかかってしまい、飛び出して神経にあたってしまうことを椎間板ヘルニアといいます。
加齢に伴い椎間板が老化してしまったことや、腰に負担のかかる激しい運動や、中腰で重い物を持ち上げるなどの動作が原因で腰椎椎間板ヘルニアとなるでしょう。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の真ん中には神経が通る「脊柱管」という穴が空いています。
加齢などによって椎間板や腰椎が変形して脊柱管が狭くなることを、腰部脊柱管狭窄症といいます。骨の老化が原因とされることが多いため中高年に発症しやすい病気です。
症状は腰痛や足のしびれ、排尿などです。腰痛脊柱狭窄症特有の症状としては、歩くと痛みやしびれがでて、休むと痛みが治まることがあります。
腰椎すべり症
腰椎の一部が前後にすべってしまうことを腰椎すべり症といいます。
背骨の真ん中には神経が通る道の脊柱管がありますが、腰椎がすべることにより脊柱管を通っている神経が圧迫され、腰痛や腰から足にかけての痛みやしびれなどの症状が現れます。
加齢などが原因で椎間板が変形したり、すり減ってしまうことにより腰椎がずれてしまうことが多いです。
※腰椎とは、仙骨(お尻の骨)から続く、5つの骨を腰椎といいます。
※脊柱管とは、背骨の真ん中には神経を通る穴が空いており、この穴を脊柱管といいます。
左側の腰の痛みの原因が姿勢の悪さや骨盤の歪みの場合
生活習慣や日常生活の癖で良くない姿勢や、同じ動作を繰り返し行うことにより、姿勢が悪くなったり骨盤を歪めてしまっているかもしれません。
無意識にしている行動なので、自分では気付きにくいでしょう。
この章では、姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因で左側の腰に痛みが出るケースを3つ紹介します。
生活習慣や日常の癖
習慣化してしまった動作や良くない姿勢を紹介しますが、当てはまる人も多いのではないでしょうか。
当てはまる人は、姿勢の悪さや骨盤が歪んでいることにより、左側の腰に痛みが現れているのかもしれません。
お料理中や食事中の姿勢
キッチンで調理をしているときの自分の姿勢を、意識したことはありますか?
まな板で何かを切っている姿勢や、食器を洗っている姿勢は、背中が丸くなり前かがみになっている人が多いのではないでしょうか。また、食事中は家族の方を向いたり、テレビの方を向いたりしている人もいるでしょう。
そういった無意識の日常化してしまった動作が、姿勢や骨盤を歪めてしまっているかもしれません。
立っている姿勢や座っている姿勢
信号待ちや列に並んでいるときの姿勢は、スマホなどを見ながら、片足重心になっていることが多いのではないでしょうか。
また、座っている姿勢は浅く座って背もたれにもたれたり、足を組んだりしていませんか?
どちらも骨盤が歪んだり、背骨が曲がる姿勢です。
立った時の理想の姿勢は、
壁に沿って立ち、頭・肩・おしり・かかとが壁に付く姿勢が理想の姿勢です。
座ったときは、椅子に深く座り足は揃えて膝の角度が90度になるように床に着け、背筋は伸ばすのが理想の姿勢です。
寝姿勢
自分の寝やすい姿勢は骨盤や背骨など、身体を歪めてしまっているかもしれません。
以下でご紹介する寝姿勢をしている人は注意をしてください。
- 横向きで上の足を曲げる
- 仰向けで片足を曲げて外側へ倒し、反対の膝裏辺りに入れる(4の字の姿勢)
- 枕が高すぎる、又は低すぎる
横向きで片足だけ曲げて寝る姿勢は、骨盤が歪んだ状態です。
4の字の姿勢も股関節が開き、骨盤が歪んだ状態。
また、枕が高すぎたり低すぎたりする人は、頸椎(首の骨)に負担がかかっています。
例えば、高い枕で仰向けで寝た姿勢は、頭が上がり頸椎が前(天井に向かって)に出ている状態なので、ストレートネックの原因にもなります。
逆に低すぎる枕で仰向けで寝た姿勢は、頭が低くなり頸椎が不自然に曲がっている状態です。
理想の寝姿勢は、まっすぐ立った状態をそのまま横にした姿勢(首・肩・腰・膝・くるぶしが一直線)です。寝返りの際に意識するのは難しいので、布団やベットに入ったときに、綺麗な寝姿勢で入眠できるようにしてみましょう。
デスクワークや立ち仕事
長時間のデスクワークでは、ほとんどの人が右手でマウスを持ち同じ姿勢で作業を続けています。
背筋をピンと伸ばして正しい姿勢で座り続けることは難しく、足を組んだり、浅く座って背もたれにもたれたりと、体勢を変えながら座っていることでしょう。
立ち仕事の人は、疲れを軽減させるために重心を右や左にしたりと、骨盤に良くない姿勢になってしまうことも多いです。
また、重い荷物の積み下ろしの作業が多い人は、腰の筋肉を常に使い続けている状態。
普段の何気なくしている行動で腰に負担がかかり、左側に痛みが生じるでしょう。
出産後の女性
女性の身体は妊娠すると「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
リラキシンは赤ちゃんが産道を通りやすくするために、関節の靭帯や筋肉を緩める働きがあります。
靭帯が緩み、骨盤が広がるので姿勢が正常に保てず、腰痛を引き起こしてしまいます。
また、骨盤が緩んだ状態で赤ちゃんの授乳や抱っこなどの動作で余計に腰に負担がかかり、痛みが生じるでしょう。
「産後に整体がおすすめ!」の記事はこちら⇒産後は整体がおすすめ!出産後に辛い腰痛は整体院におまかせしよう | セルフケア整体 – 身体や関節の痛み・症状改善 (selfcareseitai.com)
「ママのための産後ガイド」の記事はこちら⇒ママのための産後整体ガイド | セルフケア整体 – 身体や関節の痛み・症状改善 (selfcareseitai.com)
左側の腰に痛みが出たときは何科を受診するべき?
急に左側の腰に痛みが現れたときに、何科を受診すれば良いのか迷いますよね。
この章では症状別で病院を紹介していますが、違う病気でも症状が似通っていることがあります。
もし、何科へ行けば良いのか迷った場合は、まずは内科へ行くと良いでしょう。
内科は身体全体の検査や診察をしてくれます。
場合によっては専門家の医師を紹介してくれるでしょう。
病院 | 左腰の痛みの他に以下の症状があるとき |
消化器内科 | ・腹痛
・食欲低下 ・吐き気や嘔吐 ・吐血や下血 ・腰から足にかけての痛みやしびれ |
泌尿器科 | ・脇腹から下腹部への痛み
・吐き気や嘔吐 ・血尿や夜間の多尿 |
産婦人科 | ・月経痛が通常と違う痛み
・月経の日数が長い ・月経がいつもと違う(血の塊が出るなど) ・下腹部の痛み |
整形外科
整体院 |
・産後の腰痛
・動いたときに痛みが現れる ・日常生活からくる腰痛と分かっている |
左側の腰を痛めない対処法6選
これまで紹介してきたように、左側の腰の痛みの原因は多岐にわたります。
内臓の疾患が原因だったり、姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因など様々です。
この章では、左側の腰の痛みの対策を5つ紹介します。
ぜひ、参考にして日常生活に取り入れてみてください。
健康診断をしっかり受ける
内臓が原因で左側の腰が痛い場合は、重症化する前に早めに治療することが大切です。
そのためには、しっかりと健康診断を受けることをおすすめします。
健康診断で痛みが出る前に早期発見することで、腰痛が予防できるでしょう。
また、腰痛対策だけでなく、自分の健康状態を知っていることはとても重要。
健康状態を知っているからこそ、食事に気をつけたり運動を取り入れたりなど、生活の質が変わるでしょう。
身体と向き合うことが多くなり、何か身体に異変などが起こった場合にすぐに気付けます。
食生活の見直し
左側の腰の痛みの原因が内臓の場合でも、軽度の症状であれば食生活を変えるだけで腰痛予防になります。
例えば、この記事でも紹介した「膵炎」はアルコールが原因となる場合があります。
肝臓病にもなりやすいので、アルコールの摂取量を抑えたり、休肝日を作るなどで病気のリスクを下げられるでしょう。
また、塩分の摂りすぎは腎臓の機能を下げてしまうので、塩分を控えた味付けや食事をすることで、腎臓病のリスクを下げられます。
食生活を見直し、バランスの良い食事にするだけで、内臓の病気のリスクを下げ、内臓が原因の腰痛対策となるでしょう。
日常生活の見直し
姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因で左側の腰に痛みが生じている場合は、日常生活の見直しをするだけで腰痛予防になります。
立ち姿勢や座り姿勢、寝姿勢を正しくするだけで、骨盤や背骨などの歪みが減り、腰痛対策となるでしょう。
しかし、立ち姿勢や座り姿勢を正しく保つには、体幹や筋肉が必要となります。
できれば体幹トレーニングや筋力トレーニングなど行い、正しい姿勢が保てる身体作りをしてください。
トレーニングが難しい場合でも、気付いたときに姿勢を正すように心がけることで、身体は少しずつ変わってくるでしょう。
お通じを良くする
実は便秘が原因で、腰痛を引き起こす可能性があります。
便秘は便が腸に溜まっている状態で、溜まった便やガスが周りの臓器や神経を圧迫して腰に痛みが生じます。
また、溜まった老廃物から有害物質が発生し、血管を通って全身を流れることにより他の臓器へ悪影響を及ぼすでしょう。
日ごろから水分をこまめに摂り、大豆成分や発酵食品などの腸に良いものを食べて、お通じを良くしておきましょう。
便秘のときは手の平で、お腹に「の」の字をかくようにぐるぐると少し圧をかけて撫でてあげると、腸の動きが活発になり便がでやすくなります。
便秘に効く食べ物
- ヨーグルト
- 納豆
- 味噌
- 海藻類
- キムチ
- 白湯や甘酒
便秘解消の運動
- ウォーキング
- ジョギング
- ストレッチやヨガ
便秘解消ストレッチ
- 仰向けになり両ひざを曲げて足を閉じ、右手は右膝、左手は左膝を持つ
- 息を吐きながら、ギューっと両膝をお腹に寄せて少し圧をかける
- 息を吸いながら圧を少し緩める
- 2~3を繰り返す
両膝は無理にお腹に引き寄せるのではなく、少し圧をかけるぐらいでOKです。呼吸をしながらゆっくりと行ってください。
- 2~3を数回繰り返した後、1の姿勢に戻す
- ゆっくりと両膝を外側へくるくると回す(股関節を動かすイメージ)
外側へくるくると両膝を回すときは、大きすぎず小さすぎず、手が膝から離れない程度で十分効果があります。また、内側ではなく外側のみでOK。
NOBU先生の「寝る前3分の便秘解消法」の動画はこちら⇒
NOBU先生の「便秘解消でぽっこりお腹も爆痩せ」の動画はこちら⇒https://www.youtube.com/shorts/KcuvgrR3x-U
ストレッチ
左の腰に痛みがある人は、左側の腰や背中の筋肉がこわばって、凝り固まっている可能性があります。
ストレッチをして筋肉の緊張をほぐすことにより、腰の痛みが軽減されます。
姿勢の悪さや骨盤の歪みが原因の人は、無理のない範囲で行ってください。
広背筋のストレッチ(背中にある大きな筋肉)
- 胡坐で床に座る(両方の坐骨で均等に座る)
- ゆっくりと左手を上げ、右側へ上体を倒す(右の手は床へおく)
- 2回~3回深く呼吸する(20秒など数を数えてもOK)
- 左手を少し移動させ、右膝を持つ
- 背中を丸め、少し重心を後ろにし、背中が伸びているのを感じる
- 2回~3回深く呼吸する(20秒など数を数えてもOK)
- ゆっくりと上体を起こして1の姿勢
- ゆっくりと右手を上げ、左側へ上体を倒す(左の手は床へおく)
- 2回~3回深く呼吸する(20秒など数を数えてもOK)
- 右手を少し移動させ、左膝を持つ
- 背中を丸め、少し重心を後ろにし、背中が伸びているのを感じる
- 2回~3回深く呼吸する(20秒など数を数えてもOK)
- ゆっくりと上体を起こて1の姿勢
2や8の上体を左右に倒しているときに、お尻が浮かないようにするのがポイント。無理に身体を倒すのではなく、腰や背中が伸びているところでOKです。
また、5や11の背中を丸めるときは、しっかりと手で膝を持ち、後ろに転がらないようにバランスを取って行うようにしてください。
骨盤矯正
- 床に座り、両ひざは立てて大きめに開く
- 手はお尻の近くの安定するところにおく
- 右膝をゆっくり内側に倒す
- 右膝を戻し、左膝を内側へ倒す
- 左膝を戻し、右膝を内側へ倒す
- 3~5を繰り替えす
膝を左右に倒すときにお尻が浮かないところでOKです。
ストレッチなので無理に倒そうとせず、ゆっくりと呼吸をしながらできる範囲で行ってください。
お尻歩き
- 足を真っすぐ伸ばして床に座る
- 右のお尻を浮かし(重心は左)少し前へ進む
- 左のお尻を浮かし(重心は右)少し前へ進む
- 2~3を繰り返す(左右10歩ずつ)
- 右のお尻を浮かし(重心は左)少し後ろへ引く
- 左のお尻を浮かし(重心は右)少し後りへ引く
- 2~3を繰り返す(左右10歩ずつ)
骨盤矯正の代表的なお尻歩きですが、骨盤矯正だけでなく腹筋の筋トレにもなるので一石二鳥です。スキマ時間などで取り入れてみてください。
NOBU先生の「腰を振るだけの骨盤矯正」の動画はこちら⇒https://www.youtube.com/shorts/CM6RpGMsJzo
NOBU先生の「歪んだガチガチ骨盤」のセルフケアの動画はこちら⇒
整体へ行く
筋トレやストレッチが難しく、自分でできない人は整体院へ行くことをおすすめします。
神経を圧迫している人や出産後の人、日常生活の骨盤の歪みが原因の人は整体へお越しください。
整体では、患者様それぞれの身体に適した施術を行います。
癖や筋肉量など人によって違うので、一人ずつ丁寧に診て筋肉や関節を調節し、不調を取り除いてくれます。
また、自分が無意識にしている癖や身体の使い方などを見抜いてくれ、アドバイスをしてくれるでしょう。
しかし整体で症状は改善しますが、通わないとまた施術前の身体に戻ってしまうなんてことはありませんか?
当院では、1回の施術で改善したとのお声を多数いただいております。
また、手術を必要とする重症の患者様でも、6回の施術とセルフ整体で症状が改善した事例もあります。
セルフ整体をお伝えした患者様は、整体に通わなくてもご自身で身体を整えられるので、整体いらずの身体作りができます。
まとめ
左側の腰に急に痛みが出たときは内臓や婦人科系、神経の圧迫、姿勢や骨盤の歪みなど、原因は様々です。
ただの腰痛だと甘く考えていると、実は内臓の病気が関わっているかもしれません。
痛みがいつもと違ったり、安静時にも痛みがある場合は自分で判断せず、専門家の医師に相談してください。
また、神経の圧迫や姿勢や骨盤の歪みからくる腰痛は、筋トレやストレッチで改善や予防ができます。
骨や関節、神経などに負担をかけない身体作りをして、痛みのない生活を手に入れましょう。
ただし、やり方を間違えてしまうと症状を悪化させてしまう場合があります。
整体などで自分の身体の癖や使い方などを指導してもらいながら、筋トレやストレッチを行うようにしましょう。